最終更新日 2022.08.20
枯れた、廃れた、見放された・・そんな悲しい植物を復活させる「再生シリーズ」です。
シリーズ第4弾は「ミクロソリウム・グリーンフレーム」
人気が出なかったシダ
ビカクシダを思わせる葉姿
ホムセンの園芸コーナーのワゴンで、見覚えのある葉っぱが目に入りました。
もしやビカクシダ!?
でも、土から葉っぱが生えていますし、貯水葉もありません。ビカクシダではない模様。でもよく似てる。
ビカクシダは、ご存じのとおり、人気の観葉植物のひとつで、楽天市場なら1000円弱~最高額は数十万円で取引されています。
商品ラベルが欠損していたので、店員さんに品種をたずねてみましたが、「忘れた」とのこと・・。人気がなく、長年売れ残ったままだったようです。そこで、自分で品種を調べてみました。シダは、マイナーなのか、情報が少なく、少々手間取りましたが「ミクロソリウム・グリーンフレーム」で確定。
商品の状態としては、セール品だけあって、葉先焼けなどが見られますが、それ以外に異常があるように見えず。栽培に失敗するかもですが、お迎えすることにしました。199円だから、何かあっても、あきらめがつきます😊
セール品でリベンジ
実は、シダも栽培が苦手な植物のひとつです。
浴室でヤブソテツ(シルトミウム・フォーチュネイ)を育てたことがありますが、どこか元気がなく、浴室から出した後も、どうしたらいいかわからないまま、結局、枯らせてしまいました。浴室は、湿度があっても、浴室の窓からの風も日光も足りなかったんだろうなと思います。
そんな当時のリベンジの意味も込めて、シダに再挑戦します。
ミクロソリウム・グリーンフレームとは
中米原生。ウラボシ科ヌカボシクリハラン属。
抽水性のシダ植物(わかりやすく言うと稲、マコモ、菖蒲の仲間)ですが、いつまでも根っこが濡れているのはよくないとの指南もあり、どっちなの?という感じ。
葉っぱは、針金のような太い葉脈が1本、あるいはY字に伸びているのが特徴的で、全体的に意外と堅い。Y字の形状がビカクシダ(ウラボシ科ビカクシダ属)を思わせる雰囲気。
再生へ
植え替え
この個体の根張りは浅いですが、シダの特性だろうと思います。太い主根が地表を這うように伸びて、そこから下へ毛細根が伸びている模様。
<新土の配合>
赤玉土40%
バークたい肥40%
ゼオライト20%
元肥は入れず
<せん定>
最も悩んだのは「葉の傷んだ部分をどう処理するか」
以前、「趣味エン」で多肉植物専門家の靍岡秀明さんが、手入れの仕方をレクチャーされていたけど、話半分で聴いてたので、どうだったかな~。
確か「傷みはしっかり取り除く」はずだったと信じて、指でちぎって、綺麗な部分だけを残しました。
それが却って、傷口や蒸散の拡大にならないか、不安はあったんですが、傷んだ部分を抱えたままでも、同じくリスクはあるだろうし、見た目もよくないかなと。
ただ、指でちぎると、健全な組織にまで圧力がかかって、余計に傷む気がするので、できれば、今後は、はさみで切り取る方がいいかなと思います。
置き場所
春~秋は半日陰。気温5度を下回るまでに室内で保護。
現在、室内では年間通して、「セローム」を管理しているので、隣に置いてもいいかなと思いました。でも、株が大きくしっかりしてくるまでは、ガラス越しより、日光にうっすら当てた方が、元気に育つだろうと判断しました。
何かの植物の陰に設置して、木漏れ日が当たるようにします。
年間の水やりプラン
春から秋は、週1~2回程度の水やり。冬は数週間に一度。
ただし、これは土や設置環境などによります。我が家の場合、多肉植物に近い、水はけ重視の配合にしたので、他の植物と同じペースで水を与えるかもしれません。
水やりとセットで、葉水も与えます。
このシダへの液肥は、例外的に月1回(他の植物は週1~2回)。初回は6/7ごろ。植え替え後は、根がダメージを受けているので、どの植物でも植替え後の液肥は、2週間ほど控えています。