最終更新日 2022.03.30
現在のプランター野菜の生育状況です。
ここに掲載した野菜は、冬越し野菜も含みます。冬越し野菜は、来秋から準備して、次の春に収穫できます。
3月のプランター野菜
しゅんぎく(春菊)キク科
昨秋に種をばらまきして、冬越しさせました。
プランター2台にそれぞれ、保温シートと不織布を、1枚ずつかけただけの、保温をしました。
結果的に、保温対策は不十分だったようです。株間が狭いことも関係あると思います。
保温対策は、藤田先生が推奨の、土表面のカバーとして黒マルチと不織布、そしてビニールトンネルを使った温室を作るのが正解です。
株が小さいまま、シーズンが終わるのかなと思いましたが、3月に入って気温上昇とともに、わさわさと急成長。数日おきに1回は収穫できるほどに、勢いよくて、うれしい限り😊
ただ、一気に暖かくなったことで、「トウ立ち(花芽がつく)」がはじまるかも、と今度はそっちが心配に。そこで、背の高いものから、ザクザク収穫しているところ。
冬越しのしゅんぎくは、害虫の心配なしで、3月からしっかり収穫できるので、プランターでもかなりおすすめの野菜です。なお、春に種まきするしゅんぎくは、アブラムシ対策などが必要です。
ほうれん草 ヒユ科(アカザ科)
2年前に使用期限が切れた、古い種を、ダメもとで、すじマキしました。
20分の1以下の確立で、2株だけ発芽しました。種は、ひと晩、水に浸してから、まきます。私は失敗して、数日も放置してしまったので、種子が腐って発芽率が下がったかもしれません。
ほうれん草は、冬の畑でも育てたことありますが、保温をしっかりしないと、ヒョロヒョロで、数センチ程度の株ができます。とても野菜に見えません。
今回は、保温が不十分でしたが、以前よりはマシでした。とは言っても、スーパーに並んでいるものと比べれば10分の1以下のサイズ。地面にへばりつくように、成長していることから、相当な寒さに当たったようです。
元々、古い種なので、元気がないことや、しゅんぎくと混植して、株間が狭かったのも、株が小さい一因かと思います。
冬越しのほうれん草は、しっかり保温することは必須です。わたしは、保温がいつもいまいちなので、畑でもプランターでも成功させたことは、まだありません😢
つるありスナップエンドウ マメ科
エンドウの花が咲いています。株が思ったほど大きくなっておらず、花実があまりつけられないないかも。2月中旬から追肥をすべきだったのを忘れていたのが、響いたかな。4月末まで次々花を咲かせてほしい。
秋に種まきをして、越冬させました。深町先生曰く、間引き菜も食べられるというのを聞いて、私も実践。「間引いた」というより、「摘心をした」結果、越冬して生き残った株元が、春になって成長して、なんだか、鉢の中がわさわさしています。
土の中で、何株も生えているエンドウの根っこが、少しでも大きく成長しようと格闘中かも。成長未熟の株は、根元から園芸はさみで断ち切ろうと思います。背丈の高い、元気な株の成長を優先させるためです。このとき、根を引き抜いてはいけません。エンドウは、根が傷むと、生育が悪くなるか、枯れます。
つるありエンドウは、うまく育てれば、人間の背丈より大きくなりますので、かなり生育旺盛な野菜です。
イタリアンパセリ せり科
🍀イタリアンパセリは、2鉢育てています。現状は、ご覧のとおり、とても元気です。
昨夏の発芽直後から、シソ科のバジルに発生していたスリップス(アザミウマ)が、パセリに飛び火して、大発生。一時は、もう無理かなと思いましたが、株が大きくなってからは、被害縮小。気温が低下していくとともに、自然消滅してくれました。
越冬時には、葉が全体的に黄色に近くなりましたが、完全に枯れることはなく、さらに株元から青々とした葉が姿を見せて、株は健在です。
スリップスは、どうやら、シソ科に発生しやすいようなので、シソ科の近くで育てなければ、飛び火する確率も低いのかなと思います。
スリップスは、1ミリ以下の害虫なので、家庭菜園なら薬剤で防ぐのが現実的かもしれません。防虫ネットでは、網目が大きすぎて意味がありませんし、グレー色のネットでは、葉の黄緑色が透けて見えるため、結局、寄せ付ける要因になります。アザミウマを寄せ付けない特殊ネットは、超網目の細かい、赤色のネットが販売されていますが、価格が高級すぎます。家庭菜園で、それだけのために特殊な防虫ネットを買うのは、コスパがよくありません。
ところで、📺『バカリズムの大人のたしなみズム~パスタ・究極の一皿を学ぶ』(2020.8.29)で、弓削啓太(ゆげ・けいた)シェフが、お肉がゴロゴロ入った「ミートソースパスタ」を作ってらっしゃいました。
シェフ曰く「新鮮なイタリアンパセリが用意できない限り、作る気にならない」だそうで、そんなに~?と思ったところから、翌春、自分で育てることに決めたイタリアンパセリ。もちろん、わたしもシェフの作り方に倣って、ミートソースを何度も作って楽しみました。
にら ユリ科
「2019年に使用期限の切れた」古い種を使ったのか、越冬し続けて3年目の株だったか、、このニラの年齢は不詳ですが、とにかく元気。越冬時に、地上部は枯れたように見えますが、土が乾燥しないようにだけ気をつければ、3月の気温上昇とともに、息を吹き返します。緑の青々とした部分は、この数週間で伸びた部分です。
春~夏は、スリップスやハモグリバエの被害に多少あって、見た目がよくないこともありますが、春先の新葉は、さすがに、とても美しいです。
畑でも、プランターでも、空きスペースで育てられる、とてもおすすめの野菜です。トマトの病気予防に、コンパニオンプランツとしても使える野菜です。
野菜づくりの参考書籍
畑をされている方なら、周囲のおじいちゃんに、サクッと聞くこともできますが、恥ずかしがり屋や、家庭のプランター栽培の方は、すがるものがないと、心もとないです。そんな方には、わたしがおすすめする、こちらの書籍をご紹介します。
藤田 智の 新・野菜づくり大全
「藤田智の新・野菜づくり大全」は、家庭菜園愛好家として、また、藤田先生のファンとしても、この1冊は必携。最新のデータに更新されているので、さらに安心。
ほとんどの野菜から、ハーブ類の育て方までが掲載されていて、野菜を栽培する上での大切なポイントが網羅してあります。
NHK趣味の園芸 やさいの時間。2019年刊行。
(終売)藤田智の野菜づくり大全
「藤田智の野菜づくり大全」は、2016年にこちらを買って以来、いまだに愛用。データが少し古くても、基本的な進むべき方向を指し示してくれる。この1冊があるだけで、今までどれだけ救われたことでしょう。農作業をするたびに、勉強になることばかりです。
畑栽培にフォーカスがあたっており、プランター栽培に関しては、一切触れられていません。その辺をカバーしている最新刊は「新・野菜づくり大全」です。
ジャケットデザインは、断然こっちの方が好きです😊