最終更新日 2022.05.09
NHK「やさいの時間」(2022.4.24)で、農家の一言が印象的でした。「気候や気温は毎年変わっている。だから毎年、1年生」と。プロの方でさえ日々勉強で、苦労されてるんだと感じました。がんばって栽培する者には励みになります。
そんな中、バラもいよいよ病害虫が出始めました。
バラの害虫
チュウレンジハバチ

つるバラ「ユアインネルンアンブロ」で、チュウレンジハバチが産卵中です。
薬剤「ベニカXファインスプレー(住友化学園芸)」を散布しました。枝にとまっているだけなら、すぐに飛んで逃げますが、枝に産卵管を刺している場合は、すぐに逃げられません。吹きかけると、そのまま逝かれます。計4匹処理(+ルリチュウレンジハバチ1匹)。
予防策としてニームオイル(ダイコー)を霧吹きで葉面散布し、独特の臭いで忌避。食害する昆虫については食欲不振にさせる効果があるとされます。
クシヒゲハバチ

「マッカートニーローズ」の葉をよく観察すると、一部透き通っている個所をみつけました。幼虫による食害です。これをみつけたら、葉の裏をチェックしてください。

クシヒゲハバチの幼虫が何匹が確認できました。薬剤「ベニカXファインスプレー(住友化学園芸)」を散布します。この幼虫は、1枚の葉に数匹しかおらず、周りの葉っぱをよく見ると同じように、別の葉にも、1枚に数匹ずつ食害していました。このハバチは、リスク分散して、産卵するんでしょうか。あるいは、幼虫が葉から葉へ移動するとか。だとすると、憎いですが、賢いですね。
一方、さきほどのチュウレンジハバチは、ほぼ1か所の葉に大量の幼虫がうじゃうじゃ発生していることが多いので、同じハバチでも、性質が随分違うなと思います。
ちなみに、チュウレンジハバチの幼虫は、葉っぱの外縁であるギザ部分から削り取るように食害していくので、食害が進んでいれば、レモン型の葉っぱの形状が、明らかに欠けているので、クシヒゲハバチよりかは、見落とししにくいと思います。
22.4.30には、葉っぱに舞い降りた黒っぽい、1匹の成虫のハバチを確認(足まで黒っぽければルリチュウレンジハバチ)。逃げられにくいように、スプレーのノズルを霧状にセットして、薬剤散布で撃退。かなり、すばしっこいので、この時期は手元にいつもスプレーを忍ばせておきたいです。
ヨトウムシ

「マッカートニーローズ」を観察していると、新葉に何やら規則正しいドット柄を発見。葉裏に卵があるのがすぐわかりました。

硬い葉に産み付けられていたら、気づかなかったかもしれません。ヨトウムシの卵でした。部分的に卵があった痕跡も見られるので、すでにいくつか孵ってしまったかも。尺取虫などによる食害がないか観察を続けます。
バラの病気
うどん粉病

「ユアインネルンアンブロ」で、うどん粉病を確認。
ベニカXファインスプレー(住友化学園芸)を散布しました。わたしは、このスプレーを、害虫や病気発生時に絞って使用しています。予防剤としては使用していないので、1回の消費量も限られます。
うどん粉病対策としては、後日、食酢20倍(修正)200倍希釈水を霧吹きでスプレーして防除したいと思います。
葉焼け
「レオナルドダヴィンチ」にて。黒星病ではないと思いますが、今後の経過をよく観察します。
病害虫の予防・殺虫剤
ベニカXファインスプレー
うちはバラ4株しかありませんが、ボトルの薬剤は2年も持ちそうにない減り具合、大活躍です。
次回は、別の農薬成分が入ったものを選んで、病気の耐性を作らせないようにします。同じMyROSESシリーズで、成分違いの商品があったように思います。
ベニカXガード粒剤
バラに限らず、昨年から野菜をのぞく、すべての植物に使用しています。お気に入りです。
直接効いているかまでは確認のしようがないのですが、ペチュニアの鉢で、コガネムシが3匹逝かれていました。使っていた散布農薬と言えば、これしかないので、確かに効いてるはず。
コガネムシの幼虫は、根切り虫(土中イモムシ)です。この幼虫、かつて、フレンチの店先のオリーブを管理していたときも、コロコロ大量に出てきたことあり。去年は、うちのサツマイモのプラ鉢で4匹確認。どこにでも発生するのではないでしょうか。一度やられると、明らかに株全体がしんなりします。

バラにも散布しました。4月上旬にまいててもよかったかな。肥効1か月なので、毎月1日散布などと決めておけば管理しやすい。
なお、バラにやってくるハバチ類に対して、薬効はありません。
ちなみに、薬剤の香りは、袋をあけた途端、チキンラーメンのような、香ばしいかおりが漂うのは気のせいじゃないと思います🐔
ダイコー ニームオイル
バラに限らず、昨年から、葉物野菜以外の植物に使用しています。

ニームの薬効としては、害虫忌避、彼らの食欲減退がうたわれています。
霧吹きで葉面散布しています。機械油のような、かなりクセのある香りがするので、葉物野菜には使っていません。天然資材なので、薬剤ほど肥効は長くないと思い、うちでは2週に一度です。もっと散布した方がいいのかもしれません。霧吹きでの葉水は、今後、暑い時期は欠かせなくなりますので、ついでです。
バラ開花前のようす
4月中旬からつぼみがかなりつき始めたので、わたしは先日までの間に、ほぼ全部摘み取ってしまいました。花はうれしいですが、鉢植えなので、そんなに大量に咲かせたら、しんどいでしょうね。昨冬は、根っこリフレッシュのための植え替えもやり忘れましたし、無理は禁物。
それでも、株が元気なので、また少しずつつぼみが見え始めています。やりすぎたら、株がいじけるので、ここから先は、花芽を摘みません。



「マッカートニーローズ」が、唯一、まだ蕾をつけてません。「バラの家」が推奨していた、新枝かきが適切だったか、ちょっと疑問。。春は空振りでも、秋にもその時が来ると思うので、そこは株の思うように任せてみます。
「マッカートニーローズ」は、4鉢のバラのうち、一番日当たりの悪い場所においていて、光合成がしづらく、花芽の生成に結びついていないのかも。日当たりいい場所に移動してみたいと思います。