最終更新日 2024.05.18
ズッキーニの自作ポット苗をトータル8苗、植え付けました。23年にトキタ種苗から直接取り寄せた「ゼルダ・パワー」タネと、楽天IVYから取り寄せたトキタの丸型ズッキーニ「パリーノオリーブ」タネの2種を発芽させた実生苗です。
GWで夏野菜の定植は完了しましたか?わたしはズッキーニとカボチャしか定植できませんでしたw この記事がアップされる頃、わたしは必死にトマトとなすの土づくりをしている最中ですw
畑への植え付け
定植タイミング
夏野菜の植え付け時期のめやすとして、私の中での条件がいくつかあります。
・気温10度を下回らない
・遅霜の心配がない
特に遅霜の心配が完全に無くなるといわれる5月3日以降までひっぱります。
それより早い場合は、念のため、穴あきなどのビニールトンネルで覆ったり、夜間から早朝にかけて、不織布などをかけてやったりします。ただし、夜間は冷え込んでも、日中は、気温が上がりすぎる場合があり、その管理ができるのであれば、早々に植え付けることもできますが、わたしは時間的にもそのような余裕はないので、できません。
また、植え付け作業する日の条件として
・マルチを張るなら14時ごろ(気温のピークでピンと張ることができる)
・植え付けは気温が下がる夕方ごろ(暑さで苗が傷みにくい)
元肥
元肥はセオリー通り、ある程度きちんと入れておきましょう。初期成育に差が出ます。わたしは与えた種類も量も適当w
元肥はリン酸が少し強めがいい模様。8-8-8で100g/㎡+溶リン50g/㎡
うね
ズッキーニはウリ科です。前作の野菜の科目と連作になっていないかチェックしてください。
今回は、ロマネスコとはくさい(ともにアブラナ科)の後作です。
黒マルチとトンネルもそのまま再利用しました。
マルチ
・雑草の抑制
・地温の上昇
・土の乾燥抑制
マルチはとても優秀な資材なので、さほど広くない畑作であれば、積極的に使ってラクしたいものです。ただし、マルチの色で、効果に差が出ます。
今回は前作をそのまま流用した結果、黒マルチとなっています。黒マルチは安価な分、昨今、夏の気温が異常に上昇する影響をもろに受けやすい資材です。地温があがりすぎて根が傷むので、酷暑の前までに黒マルチの上から雑草を刈ったものなどをかぶせておくと、多少なり効果はあるのではとみています。
予算に余裕があれば、夏野菜には、シルバーもしくは白マルチがおすすめです。
マルチに穴を開けて、夏野菜の苗を植え付けた後、マルチの中の熱風が植穴が噴出することになり、苗が蒸し焼きになる恐れがあります。植穴は土で覆うことをおすすめします。わたしはバークたい肥で覆いました。元々畑が粘土質でさらっとしていないので、穴をきれいに土で覆うには作業時間がかかりすぎるのと、泥跳ねの心配もないので。
あんどん
「やさいのじかん」では支柱を使って、株を支えている光景をよくみます。わたしはあんどんを多用しています。
・風の抑制
・害虫の飛来抑制(やつらは横からとんで来る)
今年はあんどんに使うプラ袋が確保できておらず、困っています。ゴミ袋で代用するかな。ペラペラのポリ袋は、風が吹くとうるさく、飛んでいきやすいかも。
かぼちゃ苗をあんどんも何もなしで定植したら、数日後には、葉っぱがボロボロに食害されていてショック!!なので、あんどんがなければ、初期状態は、とりあえず防虫ネットで、害虫の飛来だけでも防ぎましょう。
株間条間
・一条植え(ひとうねに対して一列で定植)
・株間(苗と苗の間隔)は二歩分=およそ100cm
人によって歩幅に差はあると思いますが、とにかく広く取ってください。ズッキーニは、畑作の場合、ひと株で横幅1mほどは大きくなります。株間が狭すぎると、葉っぱが混みあってしまって、全体的に病気にかかりやすかったり、互い違いで小さくしか育たたない株が発生したりと、生育にバラツキが出ますよ。
今回取り扱う品種
ズッキーニ「ゼルダ・パワー」
23年は3月末からタネをまいて、早めに苗を作りましたが、24年は4月末と、完全に暖かくなってから、加温は一切せずにポットへタネまきしたので、とても管理がラクでした。反面、苗としては半人前の状態での定植となりました。タネは昨年の余りものです。
23年は3月末にたねまきして、GWごろの定植時には、本葉が5.5枚まで育っていたようで、これはトキタに言わせると老化苗(定植するには遅い苗)で、本葉1.5枚を推奨とのこと。なので、張り切って早く作る意味はなかったようです。
ただ、今回わたしが定植したのは、まだ双葉しか出ていませんので、これも本来なら少し早すぎるかと思います。ただ、GWを超えると今度はいきなり酷暑がやってくる恐れもあり、1日も早く根を地面に活着させた方がいいので(暑さに負けて枯れるから)、夏野菜の定植適期は、最近は、ほとんどタイミングが限られていると言ってもいいのかもしれないです。苗がまだ完成していなくても、酷暑前までに定植完了させることを個人的にオススメします。
丸型ズッキーニ「パリーノ・オリーブ」
工藤阿須加さんの「農業はじめちゃいました」で紹介されていた丸形ズッキーニは、通常のものと比べて「味が違う!」と紹介されていたので、ずっと気になってました。わたしも初挑戦~と言っても、ズッキーニの育て方は他品種と一緒のはず。こちらも24年4月末にたねまき。今回は全量使わず、酷暑過ぎてから再度、秋果も狙います。
定植後のようす。手前側がゼルダ・パワー。奥側がパリーノ・オリーブ。昨秋からのロマネスコのマルチをそのまま流用しているので、少々ボロボロです。
トンネルもそのまま流用。今年はもうあんどんはいいかな?w
今後の管理
追肥
植え付け1か月後から2週間おき。これは野菜の多くで統一のタイミングとなっていますので、ほぼ同じ時期に定植していれば、追肥タイミングも同時に完了できて、便利。
8-8-8を30g/㎡ 成育初期は植穴へ、徐々にうね間へばらまく
本支柱
ズッキーニは株が大きくなると、自立できなくなってくるため、太くてしっかりした本支柱が必要です。トキタ的には、定植時に支柱を建てておくことを推奨されています(根を傷めないため)
あと、古い葉っぱの先端だけをかき取って、葉の柄の部分(ストロー状の部位)を残しておくと、倒伏しにくいというテクニックもあり。
水やり
畑での今時期の水やりは基本的に必要ないと思っています。畑の保水力は、想像以上ですし、この4~5月はよく雨が降りますね。これは助かります。水を与えすぎると、野菜がその状況に慣れてしまうので、適度に切って、鍛えてあげた方がいいと思います。水の切り過ぎもいけません。
病害虫
初期はウリハムシの飛来に注意。芯を食べられると、それ以上成長することは難しくなります。ある程度大きくなってくれば心配は過剰な不要。
うどん粉病は、特に風通しが悪い葉、特に黄色く枯れた葉が真っ白なカビで覆われることがあります。窒素過剰でも出やすい病気。古い葉は取り除いて、風通しよくしてあげます。定植時の株間もとにかく広くしてあげることがうどん粉病の発生を抑える方法のひとつでもあります。薬の散布は基本不要かと思いますし、出たからと言って大騒ぎもしなくて大丈夫。
関連リンク
過去記事
パリーノ・オリーブのタネ紹介あり
ゼルダ・パワーのタネ紹介あり