最終更新日 2024.01.17
2023年の秋冬野菜をたねから育てています。たねのご紹介はしていましたが、その後の進捗具合を、ここで、ざっと、まとめてリポート。
2024年1月の成育状況~第一畑(追記1/16)
まず前回23年11月下旬の畑のようすから。
そして、現在の第一畑のようす。
第一畑は、1区画ごとに借主がいる共同管理の畑、いわゆる貸し畑・レンタル畑です。
この第一畑は、24年3月いっぱいで利用停止して、返還する予定のため、24年の作付けプランはありません。
エルバステラ(トキタ)
このサイトでもほとんど登場してませんし、わたしも畑に植えてるのを忘れてるぐらい。炒め物にしたら美味しかった記憶。多年草だそうで、根っこを引き抜かない限りは次々に生えてきます。第二畑に移植できるようなら移植します。
スティッキオ(トキタ)
これもほったらかしにしておいたらいつまでも生えてる野菜。本当はタネをまいたら1カ月ほどで収穫して、フレッシュな甘味、くせのないセロリ感を味わう野菜です。葉っぱは、炒めるより、スープでクタクタにして水分が抜けないようにして食べた方が美味しかった印象。
ちなみに放置し続けると、株元がどんどんとふくらんできて、フィノッキオの姿に近くなってくる。茎に蓄えた甘味も増大。
第二畑に移植できるようなら移植します。セリ科なので恐らく直根系で深堀りが必要そう。
おでんだいこん「味福」(トーホク)
うね高の低い場所と、あぜ板を使って、かさあげした二カ所で管理中。いずれもマルチなし。見るからに土が乾燥しています。水分を切ると栄養も吸えないので、地上部が貧弱。肥料をあげてないので、葉も黄色くなりかけてます。枯れた葉っぱは、大根に限らず、見つけ次第、除去して、病気を防ぎ、成長を促します。
3粒まきして、間引きせず、放置した結果。たねが2粒生き残ったら、競って、どっちかが勝つのが普通ですね。
マリーゴールド(Daiso)
コンパニオンプランツとして優秀なマリーゴールド。多年草かと思うほど、寒くなるギリギリまで花を咲かせてくれていました。いまは大量のタネができています。回収して家の中でタネ取りしたいと思います。花のつぼみの跡すべてに大量のタネが格納されています。これ、さすがに全部いらないかな。。
メモ)ミニトマトの根の奇形
12月上旬だったか、突然の降霜で、夏野菜が一気にダメージを受けて死滅しました。ミニ・中玉トマトも、霜で凍ったのか、果実の色が悪くなって、ほぼ全て落果。
その後、株を放置して、完全に水分が抜けた根っこを年末に掘り上げてみたところ、根粒菌?根っこの一部が何か所もふくらみを持っているのを発見。正体は不明。
2024年1月の成育状況~第二畑
まず前回23年11月下旬の畑のようすから。
そして、現在の第二畑のようす。
第二畑は、地主と直接契約した畑です。推定2アール(200㎡)強ほどあると思われます。この地域では、平均的な宅地4棟分の土地に相当するようです。
これが現状の作付けと今後のプラン。
1うね10m単位に統一し、防虫ネットや黒マルチが使い回しやすいようにしています。
3分の1(青)は夏秋野菜が終わったまま。
さらに3分の1ぐらい(グレー)は土地が未活用のままです。その理由は、元々田んぼであったことから、粘土質で、クワを「昔話のように」いちいち振り下ろさないと入っていかないぐらい堅かった!10mしっかり耕すのに数時間かかって、へとへとになってました。。猛暑期に作業していた自分を褒めてあげたいです。写真の手前が、手つかずのままなのは、この畑の中でも最強に硬い地盤なのが理由です。
ただ、そのうちの一部を、夏から秋にかけて、実験的に耕土して放置してみたところ、絶望的と思えた土質が、空気を含んだり、水分が抜けたりした影響なのか、割と改善されたように感じました。できれば1月中に、未利用地をすべて寒起こしして、土質改善とともに、殺菌殺虫も試みます。
また、北側のうねで、楽天「グリGO」から取り寄せた「実梅」「すもも」苗をポリポットのまま、土に埋めて、11~12月の植え替えをし損ねて、放置状態。。葉芽は出てきているようなので、根は死んでいない様子。こちらも1月中に不織布ポットに植え替えて、春に向けて待機します。
23年の11月末か、12月頭ぐらいまで、しぶとくバッタがそこらじゅうに生き残ってました。それぐらい23年は異様に暖かかったのです。今回、畑に行って、ようやくバッタが死滅してくれたことを確認。害虫をまったく気にせず、畑作業ができるようになりました。快適です。バッタの卵かさなぎが土中に大量に残っているはずなので、寒起こしは必須です。
そらまめ
いっぱいたねはまいたけど、まく時期が遅く、しかも直まきしたので、発芽していたのは、数か所のみ。たねまきした後に、水を与え忘れ。その後、だいぶ日数が経ってからの降雨に反応して、ぽつぽつと発芽したんじゃないかと思います。
たねまき時期をすぎた場合、できたら室内など、ある程度、温かい場所で、ポリポットにたねをまいて発芽させてから、植え付ける方が確率は上がるはず。
それから越冬時は、風よけをしてあげた方がいいです。慣れてるひとは、ワラや細竹などで囲いを作ってるのを見かけます。あんどんでもいいと思う。
おでんだいこん「味福」(トーホク)
かなり出来はいい。食べ切れずに廃棄になりそうなぐらい。
一穴三粒まきしましたが、間引きせずそのまま放任しておいたら、こうなりました。はちきれんばかりに成長しています。これで直径10センチ、長さ30センチクラスです。
うちの今年度のだいこんの発芽結果は、3つのうち、1~2粒が発芽するパターンが多かったです。
通常は、最終的に1本まで間引きして生育を促すんですが、私はそんなに大きくなってくれなくていいから、わざとそのまま放置していました。すると、どういうわけか、何が何でも大きくなるんだと、どっちも元気に大きくなってしまいました。
味も最高に美味しいです。輪切りの大根を、さらに厚めに10等分ほどでカット、ふわっとラップして、レンジ650Wで4分加熱しただけで、ごちそうの出来上がり。これだけでも十分甘いですし、オリーブオイルやごま油、岩塩など、シンプルに味付けしてあげたら、もう箸が止まりません。
過去に初めてこの冬だいこんを作ったときも、本当に出来がよくって、とてもおすすめしたい野菜のひとつです。
キャベツ「クリスピーノ」(トキタ)
定植してから、防虫ネット越しにチェックしていただけで、現物を手に取ったことは一度もないですが、、ぱっと見、よくできてます。
はくさい「オレンジクイン」(タキイ)
害虫の管理さえできていれば、ばっちりだったんでしょうけど、ずぼらな私には無理でした。。1個あたりのサイズは、両手に抱えるほどにまで成長しています。ただ、外葉は虫食いでカスカスになっているので、外側を多めに取り除いてしまえば、被害は比較的小さいようなので、中は無傷で、しっかり楽しめると思われます。
いちご「宝交早生」「さちのか」
定植時に大きく伸びていた葉っぱは、枯れこんで、ほとんど残っていません。代わりに、株元の「クラウン」と呼ばれる部分で控えていた小さな葉っぱが地面近くでこじんまりと展開していました。順調そうです。
枯れこんだ葉っぱは、放置すると病気の元になります。茎の根元をつかんで、クラウンを軸にして、地面に平行に、弧を描くように何度かひっぱると、枯れた茎がクラウンから外れます。
いちごと同じうねにたまねぎを植えています。混植というほどに、お互いの距離は近くないので、ほとんど影響はないと思いますが、ねぎといちごの混植は成長にプラスに寄与するとのことです。
たまねぎ「ターボ」
たまねぎは、実は、たねまきから育苗していたものが、いまだに我が家の軒先で、小さいまま育っている?途中です。完全に植え付けを逃してしまいました。。
昨夏はあまりの暑さで、全国的に苗の育ちがよくなかったそうで、わたしが育苗したものも、ひょろひょろのまま、定植適期を過ぎてしまいました。すぐに植えていれば、まだなんとかなったようなのですが、その辺の対応の仕方がわからず、慌ててホムセンで売ってる苗を植え付ける格好になりました。合計100本ぐらいは植わってるんじゃないでしょうか。
50本植えてみたところ、土地が余りまくってたので、追加で50本植え付けた感じです。それでも土地が余っていたので、我が家のひょろ苗を植えようと思ったあたりで、忙しさのあまり、畑に行く時間がなくなってしまいました。
現状、第一陣の方がしっかり成長しています。第二陣の方は、ちょっとひょろっとしています。定植日が数日違うだけで、こんなに成長差が出るものなのか。。
第二陣は、苗自体が消滅しているものもあり。苗を植え付けるとき、写真の右側から順に丈夫そうなものから植えていったので、左側が消滅しているのは少し納得がいく気がします。つまり、寒さに耐えられなかった可能性はあるということ。あるいは、消滅している場所が近いことから、ヨトウムシ?など害虫に食われた可能性もあり。
越冬時に、あまりに苗が育ちすぎていると、却って、トウ立ちしやすいそうです。豆類と同じく、大きすぎない、ほどよいサイズ感で越冬させることが大事のようです。私は今回が玉ねぎ初挑戦のため、どのぐらいのサイズで越冬すればいいのか不明。今年は実験です。
ケール「カリーノケール・ヴェルデ」(トキタ)
以前に増して、葉のカール具合が際立ってきたケール。トンネルで保護していたのもあると思いますが、株自体は、とても低い状態で育っています。葉が大きく、重みがあるため、株が斜めに伸びています。当初は、トンネルを突き破らんばかりに上に伸びると予想していました。
茎はあまりの堅さとスジっぽいので、まるごと食べるわけにはいかないですが、茎の中心部分は、糖分をしっかり蓄えていて、スープのだしを取るにはちょうどいいのではと思います。わたしはそれだけではもったいないので、結局、茎の中心部分も歯でガジガジ削り取って食べてます。甘いです。3月まで収穫が楽しめるようなので、こちらは急いで消費する必要は無し。
栄養価がかなり高いので、他の野菜を無理に摂取しなくてもいいんじゃないかと思えるほどです。
ロマネスコ「ダヴィンチ」(トキタ)
定植に失敗してあまりたくさんは収穫できないですが、ロマネスコが大成功の予感です。カリフラワーの仲間だそうで、買えば結構高いんじゃないかと思いますが、ほったらかしで、これだけ出来がよければ、何も文句ありません。
株の先端にできる、この幾何学模様の花蕾を収穫すると、終わりと言えば終わり。その後、脇芽が伸びるわけでも、周りのごつい葉っぱが食べられるわけでもないようなので、ブロッコリーと同じく、結構さびしい野菜です。
ロマネスコと同じうねに、余ったハクサイの苗を植えていたのですが、ハクサイは原形をとどめないぐらいに害虫(ダイコンハムシ)に食い尽くされてしまいましたが、同じアブラナ科のロマネスコには、一切手出しをしなかったようです。葉っぱの柔らかさがカギなのかもしれません。そういえば、キャベツ「クリスピーノ」も無傷に見えるので、やはり葉の柔らかさが害虫に狙われるかどうかの境目のように思えます。
イオンかぼちゃ(海外産・品種不明)
タネまきは、たねを埋めずに、畑の土の上にドバっと放置しておいたら、勝手に発芽。それをトウモロコシの跡地に定植。追肥だけして、人工授粉も何もせずに、ただひたすら放任でここまで大きくなってくれた西洋かぼちゃ。思った以上に生命力は強いようです。
色浅だったので、畑で日に当てて色をつけようと思ってから、なかなか回収するタイミングがあわず、そのうち、存在も忘れてしまい、、この度チェックしたら、雨などの湿気で、全部腐らせてしまいました。乾燥してれば一年ぐらい平気で持つんですが、屋外ですし、特に地面に接している部分は、常に湿気た状態なので、ボロボロに。。もったいな~
中にタネが残ってるので、取り出せばいいかなと思ったけど、中まで水分が入りこんで、ぐずぐずでした。。23年度は、秋に1個だけ家に持って帰ってきたので、これを食べたらタネは採れるし、イオンの野菜売り場でかぼちゃ買ってきて食べて、タネまきしてもいいw 国内のオーガニック栽培品も売ってるので、24年はそれで試しまきしてみます。
追肥メモ
追肥した野菜と何を与えたのか、また次回の追肥予定をメモしておきます。
1月11日
・ケールの収穫は3月まで続くので、ボカシ日を追肥。うね間にバラまき。
・ロマネスコにボカシ肥を追肥。サイズが小さめなので、もう少し大きくなってくれたら?(無理かw)と願いつつ。うね間にバラまき。
・おでんだいこん「味福」は、実は、収穫適期(12月中旬まで)を過ぎており。。これ以上、追肥しないでおきます。過去の経験上、多少採り遅れても、品質が劣化することはないはず。ただ、できるだけ早めに採り切らないと、トウ立ちを始める可能性はあり。一度掘り起こして、だいこんの「白い部分だけ」を横向きに寝かせて、土に埋め戻してしまうという保存方法はあります(寒い期間だけ)。「やさいの時間」でもやってたので、わたしも試してみようと思う。
・ハクサイ、キャベツ、これらも収穫適期を過ぎたか、過ぎようとしているはずで(タネ袋の裏をみればわかる)、追肥をしても意味あるのか不明だけど、追肥。これで最後。畝間にばらまき。
・玉ねぎ(中生種・晩生)の追肥は1月中旬からが適期。うちの栽培品種は中生種。なお、極早生・早生種の追肥は1月上旬までに。これを逃すとトウ立ちしやすくなるそうなので、まだの方は今すぐ。そもそも、自分の玉ねぎがどれに当たるか分からない方も、追肥適期の端境期なので、今すぐ行いましょう。今回は、マルチの穴の中に、3本指でつまんだ程度のぼかし肥料を与えました。
玉ねぎは、葉の先端など枯れこんだ部分から病気が広がるのを防ぐためにはさみでカット。葉全体が枯れこんでいる場合は茎の根本からはぎとるか、カット。
・そらまめは追肥せず。
・いちごの追肥は、1回目が1月。2回目は花が咲く前の3月とのこと。1月16日時点で、まだ与えてません。マルチの穴から少し離れた場所に(苗から少し離すように)3本指でつまんだ程度のぼかし肥を与える予定。
関連リンク
たねの紹介ほか、野菜によっては、たねまきから追肥に関する情報まで調べて掲載しています。
これまでの畑の状況もご紹介します。23年12月の成育状況は、畑に行く時間がほとんど取れず、掲載できませんでしたのでブランクです。