きゅうり、おくら、ラッカセイのたねを、6月18日、ポリポットにまきました。きゅうり、オクラはおおむね順調。らっかせいは、発芽が止まっているように見えるので、一部掘り起こして、発芽状況をチェックしました。今回のメイン記事は「ラッカセイ」です。
今回のたねのご紹介
まず、タネを買う際、タネ袋に書かれた、たねまき適期のカレンダーに間に合うようにたねまきをします。勢いで買う前に、必ずタネ袋をチェックしましょう。
四葉きゅうり「パリQ」

トキタ種苗の四葉(スーヨー)系きゅうり。白いブルームがついて、イボイボしていて、懐かしいきゅうり。今ではまずスーパーに置いてないので、作るのが楽しみ。

現在、ウリ科は、ズッキーニとスイカ2種を育てていて、まだ同じうねに余裕があるため、キュウリでも育ててみようかなという気持ちに。ちなみにうまく育てられた経験はございません。むしろキライになっちゃいました。理由は、摘心すると、元気がなくなって、全枯れしちゃうからです。摘心怖いですw
品種の名前は「パリQ」。パリッとしたきゅうりということで楽しみです。この品種は、子づる孫づる栽培を前提としているようです。つまり摘心せよ、とのこと。。摘心することで、子づる孫づるのやる気スイッチが入るわけです。ただ、摘心が嫌いな人にとっては、つる下ろし栽培(主枝栽培)しちゃダメなんですかね?これもまた実験しなきゃわかりません。

先日、野菜を持ち込んだ先で、こんなものをいただきました。ネットに、とある漬物商品に寄せた味を作るレシピが載ってるとのことで、私もこれをスーヨーで作ることにいま燃えておりますw ごはんと合う~ うま~ これが後引くってやつ。
丸さやオクラ「エメラルド」
丸さや、というのが、ポイント。なぜかというと、採り遅れても堅くならないから。角オクラはいらないんじゃ?とさえ思ってしまいますが。。家庭菜園で、片手間に野菜を管理する方は、丸さや一択と言ってもいいのでは?種苗会社はトーホク。

丸いタネって、意外と少ない?アブラナ科でも丸くて小さいタネは多いですね。タネ袋を横に寝かせると、コロコロ転がって、タネどこ?みたいなシーンが今日何回あったことか。。タネ袋はタテ置きで。あるいは、別容器に移し替えてしまい、その方が種まき時に管理がラクだったりします。
落花生「ナカテユタカ」

ラッカセイの話を意外とよく出す割に、ちゃんと紹介したことなかったようです。
とにかく初めて収穫した時は感動しました。普段食べてるものが、どういう風に育つのか、その意外性を目の当たりにすることになる野菜のひとつ。採れたての美味しさに触れることも感動を覚えることのひとつ。家庭菜園の醍醐味と言えます。
地面を這うように葉茎を伸ばしていくので、夏間の畑のグラウンドカバーとして土の乾燥防止や雑草防除、また他の野菜の窒素供給にも役立ちます。這うと言ってもひざ丈ほどの高さではあります。
今回採用している品種は「ナカテユタカ」。中生(なかて)種で、たくさん収穫できるという意味が込められていると思われます。というか、落花生の中生って4カ月もかかるんですね。占有期間が短い方がいいなら、他のマメ科を育てた方がいいですね。種苗会社はアタリヤ。
発芽状況
このような暑い季節は、気温が一定した場所での発芽管理が正解です。3種類とも発芽を確認することができました。落花生は三度目の正直w マメってそんなに発芽ムズカシカッタッケ?と、トラウマになるとこでした。
四葉「パリQ」

きゅうりはほぼ100%発芽しているようです。発芽が遅れているものは、土を少しよけてやりました。

そこそこ順調。徒長は若干してるかな。。
心なし、芽が斜めに生えているように見えますが、光を求めて南向きに傾いている模様。手前に家の壁があるので、屋外と言えども、微妙に光量が違うんでしょうね。それを敏感に感じ取っているごようす。なんて賢いんだろう。少し徒長しているのはその関係かと思います。
丸さやオクラ「エメラルド」

オクラは1ポット3粒植え。45芽確認で発芽率6割。まぁまぁ。発芽が揃わない一番の原因は植穴の深さの違いかと。ポットごとに、土の状態がまちまちなのも要因のひとつかもしれません。

3芽そろったポットはもう定植していっても良さそうですね。我が家で管理しても徒長していくばかりなので。。日当たり大事。
落花生「ナカテユタカ」
気になるラッカセイですが、たねの向きを3通りでまいてみました。

たねの「とんがり」を上にしてまいたもの(5ポット用意)、逆に「まるっぽい方」を上にしてまいたもの(10ポット)、「ヨコ向き」に寝かせてまいたもの(5ポット)
まず、一番早く発芽しているように見えた、「とんがり」上のパターン

えーー!?なにこれ・・
双葉がない。。
ひょっとして逆立ちしてます?つまり根っこが出てきた?苦笑

三日前に見たときは、土の中から双葉がUの字に出てきてるように見えたんですが。。

急遽、掘り上げました。やっぱり根っこが土の上に出てきてたんだ。おもしろいなぁ。。心境は複雑だけど。。
タネからまず根っこが出てきて、その後、双葉が開くわけですが、根っこを出してみたものの、天地逆だったのに気づいて、根っこが下に向かって伸びようとしているところで掘り上げられたという状況ですね。。だいぶエネルギーロス。
たねをまく向きを間違えるというか、知らずに適当にまいたら、土の中では、こういうことになってたんですね。今さらとは思いますが、5ポットすべてのタネを天地逆にして、まき直してみました。どうなることやら。
続いて、横向きまきです。写真下側が、たねの下方向




5つめのタネは、何の動きも見られないので、腐ってると判断。
横向きにまいたはずなのに、たねがタテ向きになってるものが2つありました。初め見たとき、意味がわかりませんでした。今もよくわかってないですが。。
それと、S字を描くように根っこがうねって、しかも根っこが上に向かって伸びてるものが2つ。これも意味不明です。どうなりたいんだか。。
一番はじめのタネはタテ向きになってるものの、根っこは下に伸びようとしてるので、この現象が一番自然で理解できます。
上の3つはそのまま、埋め戻しました。今後どう発芽するのか、観察していきます。
最後に、丸っぽい方を上にしてまいたもの

何も変化がないように見えますが、これをつまみあげようとしてもビクともしません。つまり、これは根っこが下に伸びているのだと判断。ということで、丸っぽいのを上にしてまくのがたねまきとしては正解、という結論。でよかったはず。。

写真の焦点があってませんが、こちらは葉が出てきます。ほら~~w

2センチほど穴をあけて、そこにまいたはずなのに、たねが地上に出てきてます。根っこが地面に張る過程で、子葉(しよう。将来双葉になる組織で、豆の部分)が押し上げられていると思われます。
丸っぽいのを上にしてまいたものは、特にいじらず、そのまま管理を続けていきます。
きゅうり、おくら、ラッカセイ、同時にたねまきしたのに、これだけ成長の差があるのにも驚き。私の管理の仕方が悪いのかもしれないけど。。
今後の管理
基本的に本葉3~4枚ぐらいで畑に植え付ければいいかなと思います。おくらは双葉が出てるくらいでもいいかも。ホムセンで売られている苗は、そういうイメージだし。
きゅうり
発芽後は、水やりがかかせなくなります。ただし、しっかりとした水はけは必要です。曲がり果の理由のひとつにもなり、逆に水やり不足のめやすにもなります。畑の場合は、高うねが安全。
それと風対策が必要です。揺れると成りが悪くなる筆頭ではないかと思います。ふらふらとつるが揺れているきゅうりは、将来が不安です。揺れないことは、野菜に限らず、植物全般的に言えることではあるんですけどね。この後の記事で出てきますが、ゴーヤも同様。
それと、うどんこ病や、べと病も心配です。土の跳ね返りを防ぐ、窒素肥料をいれすぎない、葉を混みあわせない、もし出たらすぐ切り取るか、オーガニックの薬剤を使うなどして、なんとか光合成を維持して、枯らさないための工夫や前準備をしておきたいです。栽培がラクな野菜ではありません。もっときゅうり農家に感謝した方がいいですw
おくら
畑ならほうっておいてもよかった?w そこそこ水やりはする感じで。実を取ったら下葉をかく、これもオクラの基本ですね。でも、それぐらいしか思い浮かびません。とても丈夫で、暖冬なら細々と12月ぐらいまで成ってくれるんじゃないかと思わせてくれるほど、生命力が強く、長く楽しめる野菜です。
落花生
追記6/26)発芽前に水を与えると子葉が腐ってしまうので、たねまきから数日は、水を完全に控えていました(乾燥防止のためビニール袋をかぶせておいた)。根が出はじめているので、完全に乾くと、また都合が悪いので、数日前から、霧吹きで土の表面へしっかりめに湿気を与え始めました。
はじめはマルチを張った場所に植えてもいいですが(乾燥と雑草防止のため)、花がつくまでにマルチは外しておきます。しばらくすると、十分、葉が茂って、雑草の生育条件が不ぞろいになってきます。花後、子房柄という組織が土にもぐっていくことになりますので、マルチがあったら落花生ができなくなりますよw
窒素の入れすぎには注意。
たねまきの方法を改めて考え直す
発芽が揃いませんね。。発芽が揃わないと、のちのち管理がしにくくなります。定植や施肥のタイミングなどがちょっとずつズレてしまうと本当に面倒。数が多くなればなるほど、すべてがバラバラになって煩わしくなってしまいます。
対策としては、
1)発芽時には質のいい土を惜しまず使う
2)植穴の深さを統一する
3)タネの向きをそろえる
4)気温がある程度落ち着いた場所で管理する
5)発芽しそうになったら屋外など全方位明るい場所で管理
1)発芽時には質のいい土を惜しまず使う
たねまきの土は、たねのベッドなので、できるだけ発芽しやすい、やわらかい土がいい。また、水はけと水もちの両方がよい土である必要性も強く感じます(特にマメ科)。だから、たねまき培土を買うことをためらわない方がいいですね。
「やさいの時間」では、野菜用培養土で構わないとよくおっしゃってます。この場合も、使い古しではなく、新しいものがいいです。土中に入り込んでいる病気・バイ菌や虫の心配がありません。また、水分や養分が抜けていないことから、ふかふかしているはずなので。
2)植穴の深さを統一する
それぞれのたねに適切な植え穴の深さを守ります。タネ袋に親切に書かれていることもあります。その上で、ペットボトル、細竹などなんでもいいですが、深さの目印がつけられるもので、穴を開けます。この時、たねまき培土を使った方が、綺麗な穴が開けられます。ガサガサの荒れた土だと、そうはいきません。
3)タネの向きをそろえる
根っこと双葉が出てくる位置がタネによって決まっています。これについては、ほとんど理解していませんが、たとえ、わからなくても、たねの向きを一方向にそろえてみましょう。遅かれ早かれ、すべての芽がそろいやすくなります。ちなみに、たねの向きを教えてくれるような、タネ袋は恐らく皆無です。
4)気温がある程度落ち着いた場所で管理する
今まで畑で適当に発芽させていたんですが、今年は苦戦しました。タネには暑すぎたかもしれません。落下生もこんなにタネをムダにしたことはなかったんですけど。
暑ければ、発芽直前までは、家の室内で管理した方がいいのはよく分かりました。
5)発芽しそうになったら屋外など全方位明るい場所で管理
双葉が出る前に、屋外へ出して、徒長させないように注意します。このとき、発芽がまだのポットの土が、干上がってしまわないようにします。複数ポットがある場合、発芽しそうなものだけ外へ出すようにします。マメ科は発芽まで水やりを我慢しないと、タネが土中で腐ってしまいます。
関連リンク
きゅうりは初心者向きと煽っているひともいますが、どこが?w でもやってみて失敗しないと、初心者を脱することはできないですからね。
この記事の中に、水やりを夜しない方がいいと当時書いてますが、わたしは23年の畑では夕方にしかあげてません。朝行けないのと、早朝ならまだしも、下手に太陽が上がってきた頃にあげてしまうと、土の中でお湯になってしまうリスクはありますね。よって、夕方の水やりが今はベターです。
・gardeners’ shop Ivy アイビー楽天市場店
草花の種子ほか、農業用具も一部取扱いあり。対応が柔軟で好印象(だからって、わがままな要求はしないでね)。店独自の栽培シートもあれば一緒に送ってくれます。ちなみに店名の英語のつづりは私の方が正しいと思うよw