最終更新日 2023.08.09
第2畑地で秋用のとうもろこしの、第1うねの追肥と、第2うねの間引きをおこないました。第1弾たねまきは6月21日夕方。第2弾たねまきは7月5日早朝
今回採用している品種
バイカラー「ピーターコーン」
2色が混じっている植物の組織をバイカラーと呼んでいますが、ここでは、とうもろこしの果実に、黄色と白色が混じっている部分を指しています。
前回使用した「キャンベラ86」は、春まき用ですので、使えませんが、他の品種を選べば、初夏でもたねまきは可能です。こちらのピーターコーンは、7月上旬まで種まき可能。なお、先述のキャンベラ86という名前からもわかるように、とうもろこしの収穫までは3カ月かかりますので、ピーターコーンは9月下旬~10月上旬ごろ収穫予定。
種苗会社はアタリヤ
ちなみに、いろんなトウモロコシが食べてみたいと、いろんな品種を植えてしまうと、受粉の際、異種混合になって、全面イエロー種がバイカラーになったり、生育不良で太らない原因になりますので、トウモロコシはひとつの品種に絞り込んでたねまきしましょう。
追肥のようす
トウモロコシの場合、1回目の追肥は、本葉6~8のころがタイミングです。8-8-8のような成分バランス取れた、速効性肥料(化成肥料や鶏ふん)を与えます。オール8なら大さじ1程度がめやす。
第1うねの現状
まず、本葉の数が、追肥タイミングのカギなので、観察します。株によって成長がまちまちです。恐らくうね作りをした際、肥料が均一に土壌内へ分散されていないことが最大の要因かと思います。全体の株がおおむね6枚を超えるまで、待っていました。今回がそのタイミングです。
追肥資材
畑の家庭菜園で最も使用されていると思われるのは、オール8の低度化成肥料。なぜなら、「やさいの時間」で使用されているのが、これなので、全国民的に使用されていると思われます。これを使うのが一番無難です。
わたしは、P抜きの肥料を渇望していたので、先日NK肥料(14-0-14)をコーナンで購入。ただ、今回のような場合は、Pが必要なため、BM溶リン(0-20-0)を6:4程度でミックスしました。
これを大さじ1より若干少ない量与えます。さじは使わず、手ですくって与えてるので、かなり適当です。
追肥場所
まだ株が小さいため、株元に追肥します。それでも葉は割と横に広がっていますね。なので、葉先の真下の位置にまで、根っこが伸びていると推測して、茎の真下ではなく、茎から30センチ低度の円を描くように肥料をばらまきました。この方がより効果的です。
うちの場合は、黒マルチで草の防除、土の乾燥を防いでいるので、マルチをめくりあげるか、手をマルチの下につっこんで、肥料をばらまきます。
追肥と株のメンテナンス
追肥しながら、ついでに除草します。草を生えさせたままでは、雑草に肥料を吸われてしまっても意味がありません。
また、強風のせいか、株が倒れているものが数多くありました。トウモロコシは、外的要因で倒れても、自分でまっすぐ立ち直ることはできません。人の手で起こしてあげます。あるいは、倒れにくいように、横方向へ誘引ひもを一本引っ張っておくだけでも、外側には倒れにくくなります。内側にももう一本引っ張ることができれば、同じく内側の対策も可。数が数本程度なら、思い切って支柱を立ててしまうのもありかも。ただし、葉っぱが大きく展開してくると、支柱が邪魔をしてしまいます。
倒伏を矯正するには、仮支柱を使うしかありませんが、用意していないし、トータル50本ぐらい苗があるので、数が足りません。そこで、畑の草刈りをした際、キク科の雑草が生えていたのに、目をつけて、その堅い茎を仮支柱にしてしまいました。ただ、硬いのは乾燥しているときだけで、土に挿した後は、恐らく水分を含んで腐植が進んで、そのうち、支柱の効果がなくなってしまうでしょう。それまでに根を張り直してくれれば助かります。
とにかく株がぐらぐらしないようにすればいいだけです。支柱を挿す向きや本数は関係なし。株が簡単に揺れる状態では、生育は緩慢になります。
なお、2本だけ生育がかなり遅れているものがありました。発芽がかなり遅かった可能性が考えられます。追肥するには少々早すぎるため、見送りました。何かラベリングしておくなど、目印をつけておいて、時機が来たら、追肥を忘れないように行います。黒マルチなら、油性の白マジックで、マルチにメモを書き残しておいてもいいですね。
トウモロコシは1株1本のみ収穫です。第1畑でも、施肥や薬剤散布を忘れた株が少なくなかったです。できるだけ1本1本、見落としのないようにラベリングで上手に管理してあげましょう。
間引きのようす
1穴2粒まきしました。うまく成長していれば、2粒とも発芽しています。ただ、そのまま成長させると、お互いに生育を疎外しあうため、発芽がおおむね揃ったら、元気な方を1本残すように、もう片方の不要な芽をはさみで地際の茎を切り取ります。引っこ抜いたら、残す株の根を傷める恐れあり。
第2うねの現状
2芽のうち、明らかに差異がついていれば、小さく元気がない方をはさみで断ち切ります。
間引きで悩むのは、ほとんど同じように成長している場合。時々、根が浅くしか張れておらず、株がぐらつくものがあります。もし断ち切るなら、株がしっかり根を下ろしているものを優先します。
間引きと株のメンテナンス
たねまきから2週間しか経っていないので、まだ雑草が大きくなっていません。除草作業はそれほどまだ必要ないでしょう。
第1弾苗で株のぐらつきを矯正していましたが、発芽から日数がそれほど経っていない芽を観察していると、ぐらつきがちな株で最も多かったのが、茎と黒マルチが接しているパターンが多いように見受けられました。
まず、黒マルチが風に煽られて、株に当たっている恐れがあります。また、マルチが茎の下に回り込んで、根が張れずにいるようにも見えました。
たねまきの時にしっかり開けておくのがベター。後から穴を大きくしてもいいので、株が傷む前に早めに対処しましょう。
今後の管理
水管理
この第2畑には水道設備がありません。農業用水を自分ですくい上げて、バケツなどで与えるという、わたし史上、前代未聞の状況です。ということで、無駄な水やり作業はしたくありません。植物に少々しぶとく生き抜いてもらう必要あり。
酷暑期に突入していますが、まだ一度も水やりはしていません。土地柄、水持ちがいいのに救われています。
害虫対策
アワノメイガ対策として、住友化学園芸の「STゼンターリ粒剤水和剤」をじょうろで何度か散布する予定です。手持ちは有効期限切れてるので、有効期限が切れてないものも買ってきて、混合するか、1回以上散布することにします。専用農薬「デナポン粒剤5」は、雄穂出現時が1回目の散布タイミングでしたが、STゼンターリは、収穫前日までは何度でもいいので、雄穂出現より少し前から散布を開始してもいいと思ってます。
追肥
第1畑では、いろんな液肥を与えてましたが、第2畑では水がないので、そもそも液肥を与えることが難しくなります。基本的に、水の貴重な第2畑では固形肥を中心に与えることになります。どうしても応急処置が必要な場合は、水を確保した上で、液肥も与えるかもしれません。
2回目のタイミングは、雌穂(しすい)が出現しはじめる頃です。つまり、花実がつく時期に入る前に、与えるわけです。Kがほぼ不要で、NP中心の配合になる予定。NK肥料を少々と、BM溶リンと硫安を半々で検討中。
関連リンク
・第1弾の間引きと第2弾をたねまき(2023年7月6日記事)
・第2畑で第1弾発芽確認(2023年6月28日記事)
・第2畑でピーターコーンのたねまき(2023年6月22日記事)
・第2畑地を新たに借りました(2023年6月20日記事)