最終更新日 2023.10.18
福岡県福津市の農家レストラン「アプテカ・フレーゴ」に行ってきました。
アプテカ・フレーゴ
業態はイタリアンです。
ちなみに、フレーゴフードアンドファームという名前もあるようですが、農業の方の事業所名でしょうか。おしゃべりに忙しくて、ショップカード、もらいそびれました。。
ここからは、食事と買い物レビュー。
レストラン
この一帯は田畑地域で、遠くから見たら、普通の民家にしか見えない隠れ家的なイタリアン。コミュニティバスか、車でないと中心地からはアクセスしづらい場所にあります。
なかなかの雰囲気です。期待が高まります。
人気店ということで、予約しておきました。
予定より少し遅れて入店したところ、まだ一組しかいらっしゃらない様子。これはラッキー
まずは、おみせからメニューに関して丁寧な説明を受けた後、この地元のクラフトビールを注文。
食事の中盤、お皿についたソースも残さずいただくために頼んだ、バゲットとの相性が、偶然にも一番よく、感じたことのない風味が口の中で余韻に残りました。
そのことをホールの方に伝えると、醸造所へ行って、ぜひマスターと話をしてほしい、と熱心におすすめいただき、あとでそちらに伺うことに。
このスタッフの方に限らず、他のみなさんも気さくに話しかけてくださる。客数少なめで余裕もあったでしょうが、私はそういったスタッフの姿勢が外食の大切な魅力のひとつだと思うので、とても楽しい時間でした。この福津市の地域柄もあるのかもですが、みなさんあたたかいです。
薄暗さも手伝って、多くの写真がまさかの後ろピン、手ブレで失礼します。。
本日はコース。左から、なす、白インゲンとイカ、右は不明w。アブラナ科とおぼしきエディブルがのってます。サーブ時に料理説明はありますが、わたしが聞き取れてないのと、素材の因数分解ができず。。すべて野菜ベース。ソースはビーツだったかな。ビーツは記憶にあるほど食べたことないので、味と情報が脳内で結びつかず。甘みあり、意外とクセはなかったです。
キュウリのサラダ、揚げパンに空芯菜。
キュウリは皮も使ってるからなのか、数種類何か入ってるのかなあと思わせる。
揚げパンは食感が面白く、ピザ生地を揚げた感じで、油あげみたいでした。
葉っぱの味見をしたので、飾りが欠けてますが、それはバジル。ムールからす貝のクリームパスタ。パスタの種類は初めて見た太麺で、ソースとの絡みよし。茹で加減もばっちり。黒い粉末は自家製グリッシーニで、焦がしたのではなく、カラスミ練り込み。これはオシャレな。
パスタを魚介にしたのでメインを肉にしました。イノシシの自家製ソーセージ。かなりの粗挽きで、肉感が強い。野性味も少し残ってましたが、私はこれぐらいが好き。
オレンジのはバターナッツかぼちゃ。うちは今秋、栽培断念しましたが、簡単に栽培できるようです。
右はなすカポナータ。
エスプレッソはマニュアルの圧縮器があるというので、見せてもらいました。ネットでも、いろんなのが売られてますが、この業務器は高そうですね。100万ぐらいかな?挽いた粉の量とプレスの加減が難しいらしい。と言いながら鮮やかに煎れてらっしゃいました。
イタリア人は砂糖をがっさり入れて、飲み切るので私もマネしてやってます。ヨーロッパのコーヒー=エスプレッソです。
手前はティラミス。下層のクッキー生地がこんなにしっかりしたのは初めて食べました。
こちらのコース4,000円は当日注文OK。上位コースは前日までの予約。
コース以外は、アラカルトのピッツァやパスタなどがあり、一皿2,000円前後から。これだけでも十分満足できそうなボリューム。
会計は現金のみ。
若い方から、年配の方まで、料理と雰囲気を楽しんでらっしゃいました。ご覧の通り、古民家をセンスよくリノベしてあって、どこも絵になります。思った以上に天井高く、開放的。
初めの客入りはスロースタートでしたが、多い時で半分座席が埋まってたかも。テラスも含めてまあまあ広い。スタッフ10人ほどで回してるようなので、規模はいかほどか、お分かりいただけるでしょう。
ワインメニューが見当たらなかったのは、車で来てると思われたから?置いてないのかなと思いきや、いや、それは揃ってるでしょう。
今のような気候のいい時期なら、テラス席も抜群に気持ちいいでしょうね。物件があるのを知った時は、家は雑草に覆われて、今のイメージからは程遠かった模様。オーナー曰く、リノベに一年かけたそうです。
古民家も手をかければこうも変わるのかという驚きに満ちたお店です。
売店
レストランの横は、売店もあり、野菜やお菓子、乾パスタなどが販売されてました。
バターナッツかぼちゃ(上段)や空心菜(右)、じゃがいもなども今日のお料理にしっかり入ってました。基本的にイタリア野菜。NHKのイタリア語講座に出演されていた時に、おっしゃってたのを思い出しましたが、「日本でイタリア野菜を探すのは難しい。ならば、自分たちで作ろう」というのが営農のきっかけになっています。
さきほどの料理に使ってあったグリッシーニお買い上げ。帰ってからビールと一緒にいただくと(゚д゚)ウマー イカスミが入ってるからなのか、後引くわ〜
輸入のグリッシーニがこんなに美味しかったかどうか。。
焼き菓子も食べたくなったので、カプレーゼリモーネもお買い上げ。帰りの移動中にいただきました。ふわふわじゃなくて、ざっくりした食感、これ好きなやつ〜。
レストランの方にもいろいろ焼き菓子、生菓子そろってたので、近かったらリピートしすぎるなあ。。
古民家の上手なリノベのお手本でもあります。
料理も雰囲気もスタッフもバッチリ。一方、このお店に対する要望。願わくば一点だけ、カード決済対応お願いいたします。。
店を出る前に、イタリア人オーナーシェフと少し話し込み。ペラペラ〜っと日本語で。w わたしも野菜作るので、話が膨らみました。
オーナーは農家としては十数年、レストランは6年目ぐらいらしく。
わたしの当初予想では、逆なんじゃと思ってた(予約が取りづらいほど忙しいのに、農家なんかできるんだろうかという疑問と、飲食が本業で、野菜づくりはオマケ程度なんじゃないかという予想だった)ので、まさに農家レストラン。厨房は若いシェフたちにある程度任せている部分もあるようで、両立が可能になっているようにお見受けしました。
若い世代の農家も憧れそうな、理想形ですね。こんな店ができたら最高。環境も抜群にいい。
目の前に広がる畑から、無農薬で作った旬の野菜で、今日のお料理ができてるとのこと。今は夏と秋冬の端境期で、野菜の種類収量ともに減ってはいると思いますが。
普段わたしたちが捨ててしまうような皮の部分であったりも、うまく使って、甘みの中にほろ苦さがプラスされていたり、食感のアクセントがあったり。普段の外食では上澄み部分しか食べていなくて感じない、忘れていた記憶が戻ってくるような印象が残りました。
だから、野菜を食べてるなあという感じがして、でもその多くが原型を変えているので、ぱっと見、何かわからないから、口に入れると答えがわかって、感動するし感心します。普段、野菜のぶつ切りをみそ汁でごった煮しかしてない身としてはw
今回ラッキーだったのは、客数少なめで、秋晴れの気持ちよさ。掃き出し窓全開で、最高でした。オーナーも激しく同意。
イタリア人は、お話が大好きなので、食べた感想やら質問やらいっぱいしてあげてください。きっと盛り上がるでしょう。
そして支えるスタッフの方もみないい方ばかりです◎
ピッツァ食べにまた近々戻ってまいります♪
グラーツィェ~
おまけ(近隣のお店)
シュー・フルール
かなり点数は少ないものの、観葉植物、多肉、草花。ガーデンエクステリア、雑貨の販売。ガーデンプランナー&施工がメインの業務なのかも。
実は、温室を利用した店舗なのです。明るく開放的。盛夏の室温は寒冷紗などで調整が大変そうです。同じ温室営業でも高知の”団地”と、この差!w さすがです。
窓の外は畑が広がるのみで、景色がごちゃついてなく、抜けがいいので、マネして同じ雰囲気にはならないかもですが。。
イベントや出展なども積極的に行っていらっしゃるようです。中身がまったく想像つかないものもありますが。。
フレーゴからは徒歩5分ほど。
ミチクサ醸造所(旧玉乃井旅館)
一般公開なし(泣)ご注意ください。ここまで行っても、見学も購入も何もできません。ちょっと〜w
なので商品を飲食店で見つけたら飲む!♪
醸造タンクのみが側面ガラス窓から見えます。
所在地は津屋崎。店の裏側はビーチ。道路沿いに、いい感じのカフェがいくつか営業中。テラス席が気持ちよさそう。いい感じの民家もあるので、間違えて入店されませんように。。
関連リンク
・アプテカ・フレーゴ
実質、稼働している公式サイトは、SNS含めて無し。。
10/18追記)店公式とオーナー(のパートナー?)のインスタ見つけました
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Tenuta Campi Flegrei(@tenuta_campi_flegrei_japan)
基本ランチ営業(金土のみディナータイムあり)
通常、11:30~と13:30~の二部制(混雑時は完全入れ替え)
ただし、座席に余裕ある場合は、予約なしの来店も受け入れ可。
予約は電話のみ0940393659
支払い現金のみ。