最終更新日 2023.07.28
枯れた、廃れた、見放された・・そんな悲しい植物を復活させる「再生シリーズ」です。
久々のシリーズ第7弾は、”第二畑の果樹”。しかも樹種が複数ありまして、メインは梅!そして、すもも、柿の3種類。「最近ほとんど結実しない」という地主の嘆きにお応えして、まとめて再生作業に取り組みます。
再生シリーズ
ちょっと残念な植物を復活させる「再生シリーズ」。過去、いくつか取り組んだものの、その後どうなったのか明記していないものがほとんどなので、ここで簡単に整理しますね。
1)モクビャッコウ(2020春~)

ホムセンのワゴンセールで売られていました。キク科の低木です。見事再生しましたが、その後、植え替えをしていないのが原因で、樹勢は低調。バラや果樹ばかり世話をしがちなので、つい放任してしまいます。冷涼な気候になったら植え替え(植え戻し)ますね。
2)カランコエ・プミラ

多肉植物のひとつ。マダガスカル原生。葉っぱが、小さな羽のような形状で、うっすら白い粉をまとい、白銀に見えることから、いわゆる「シルバーリーフ」として知られています。
一度枯らせた株を室内で水も与えずに一年放置していたら、勝手に再生が始まっていたので、手をかけてみましたが、自然消滅しました。。日陰で管理しましたが、株が弱い割に、屋外の環境が厳しすぎたかもしれない。
多肉は反応がわからないので、どうも苦手です。
3)西洋かぼちゃ(2021年夏~秋)

イオンで買ってきた、メキシコ辺りで生産されたかぼちゃの野菜くずを段ボールコンポストにつっこんでおいたら、タネから芽が次々と出てしまったので、仕方なく育ててみました。発芽してから、気候がどんどん涼しくなっていったので、結実までたどり着くかどうかが焦点でしたが、見事、小さめの果実が3つ収穫。しかも2023年夏現在もまだ、2つは食べずに室内で放置しているという。。(3つ目は腐った)
4)ミクロソリウム・グリーンフレーム(2022春~冬)

シダ植物の「ミクロソリウム・グリーンフレーム」を2023年春から再生に挑んでいましたが、寒い冬場にうっかり水切れさせて、完全に枯らせました。。チーン~ ごめんなさい。それと、うちの部屋の寒さにも耐えられなかったかもしれない。
5)ゼブラスイート(2022年春~)

このサイト内で、最近多かったキーワード検索は「ゼブラスイート 実がつかない」でした。ご訪問ありがとうございます♪
うちのゼブラスイートは、ホムセンのワゴンセールで売られていた無花果(いちじく)です。株は見事に再生しましたが、果実はまだつけていないので、偉そうなことは言えないですが、実がつくようにするには、以下をお試しください。
・鉢を小さくする
・植え替えは数年に一度以下にする
△春~秋の肥料をしっかり与える
△一文字仕立てにする
うちは、△の部分ができていません。
6)黒ナス(2023夏~)

再生シリーズ入りをここに宣言いたします。。ホムセンで買ってきた”クズ苗”の草勢を取り戻し、秋までにたくさん実をつけられるでしょうか。
7)第二畑の果樹 梅・すもも・柿(2023夏~)
「最近ほとんど結実しない」のを解決すべく、手をかけていきます。
現在の成育状況
第二畑で成長している地植え果樹3種の現状を確認。
梅

品種不明の梅の樹です。
春に花は咲くものの、実はつかないとのこと。「この辺では」梅はこの一本だけです。

見るからに伸び放題です。混みあいすぎて、すべての枝に日光が届かない状態になっています。真ん中がすっきりして、開帳型にもっていけば、日当たりも風通しもよくなりそうな。
主幹から削ぐようにして切らずに、枝の途中からぶつ切りした結果、分枝が反発して伸びているような状況。結果、日があたる外側だけ葉っぱが茂って、中は丸ぼうずですね。
見た限り、害虫に侵されている気配はなし。ハナムグリが大量に発生していました。
すもも

昔から、どのおうちも畑の隅に、すももを植える習慣があり、懐かしくて、植えたんだそう。栽培当初は、実がついていたものの、そのうち、反応がなくなってしまったんだとか。
その割に枝葉ばかり伸びるので、せん定だけ行っているとのこと。
恐らく枝ぶりが気になる夏以降にせん定をした結果、花芽を切ってしまって、花実がつかないのではないかな。また、すももはこの周辺では一本しかありません。定植当時は、2本以上植わっていたかもしれない。
柿
写真がないですが、低木の柿は、枝葉が少ない光合成能力が低い一方で、日光がたくさん当たるメリットもあり、実がたくさんついています。巨木と化した柿は、せん定が行き届かず、樹自身で影を作ってしまい、真っ暗な状態。これでは花実はつかないかも。
品種不明ですが、若木は結実できているため、受粉については問題ないのでは。巨木は、日当たり改善させると、来年以降の結果が違ってくるかもしれないです。徒長枝の枝払いは一番早く対処できる方法。
今後の管理
ざっくりとした方針ですが、以下のメニューを考えています。
せん定
枝が混みあいすぎているので、主に間引きせん定をします。果樹は、できるだけすべての枝や果実に光が届くように仕立てることが重要です。ただし、詳しく調べてませんが、一般的に来年の花芽はすでに形成されていると思われるので、枝先だけを切るようなことはしません。
また、樹高が高すぎる場合は、できるだけ低く抑えて、日頃の管理~収穫までをラクに行えるようにしないといけません。この辺は様子見しながら。
土づくりと根域制限
どうしても地上部ばかりに気がいきがちですが、根っこが健全でないと、枝葉も元気になりません。結果的に果実の成りにも影響します。
たい肥を入れて、土の微生物の活動を活発にします。それにより、多少改善されると思いますが、根に空気が入るような対策も必要。
それと、樹勢ばかり強くなっても困るので、地植えですが、根域制限もできるなら行いたい。枝の範囲が広い=根も相当広がっているので、お金と労力がかかりそうですな。。
草刈りはやりすぎない程度に生えさせて、土の乾燥防止にも努めます。
追肥
現在、酷暑期のため、肥料は積極的に吸わないため、控えます。
秋に向かって、気候が冷涼になってくると、植物の活動が再び始まります。冬~春の開花に向けて、体力をつけさせるために追肥を実施。
受粉樹の「設置」
ほとんどの果樹は、一品種では結実しない仕組みになっています。自家結実性(=一本でも結実しやすい)のある品種でも、できれば別品種が近くで栽培されている方が、結実率は上がると言われています。
第二畑から、いずれは撤退しなければいけませんので、別品種を植えずに、鉢植えを設置しようと考えています。鉢植えにすることで、いつでも移動が可能。根域制限されているので、早期に結実する確率が上がります。デメリットとしては、当然、花実の数が、地植えより少ないでしょうが、ここで大事なのは、鉢植えの花粉を、地植えの果樹に提供することです。
問題なのは、鉢植えの品種えらびです。地植えの品種がなにひとつはっきりしていません。恐らく、ホムセンなどで手に入りやすい品種を植え付けられていると推測。そこで役に立つのがネット販売されている果樹で、一般的にお見かけしない品種を選ぶこと。これで”品種かぶり”が発生する確率はかなり下げられます。
受粉樹の購入時期は、酷暑のピークを越えた辺りで考えています。植え替え適期としては、早いですが、少しでも秋のうちに樹を大きくしておきたい。かと言って、こんな酷暑期に植え替えをしても成長する前に枯れてしまっては、元も子もないので。
水やり
地植えの果樹に水を与えることはほとんどないと思いますが、鉢植えを設置するとなると、すぐ乾いてしまいます。鉢植えは、まめにかん水するか、鉢が全部埋まり切らない程度に、土に半分埋めてしまう方がラクです。鉢サイズは、ある程度大きい方がいいですね。
鉢底から根っこが突き破って成長するのは間違いないと思いますが。。なので、不織布タイプの鉢は採用できません。とにかく手間を省いて、水切れ防止を最優先で。
病害虫対策
すでにカミキリムシが見られるため、特に株元から食い荒らされないような薬剤を塗ったり、物理的に株元を堅いもので覆ってしまう対策が必要です。