最終更新日 2022.05.13
4月のこり1週間~5月にかけての管理プランです。できるだけ現状の資材だけ使ってシンプルになるようにしました。(粉末の油かす肥料は、肥料成分的に使いにくいのであげない)今の肥料がなくなったら、もう少し楽ができる肥料を紹介します。
もし、枝が以前より元気がなさそうな場合は、肥料を与えるのをやめて、水だけ与えてください。
植物の種類はいろいろありますが、ある程度パターン化できる部分があるので、それがわかれば管理がラクになります。
施肥プラン
4月に施肥が必要な植物は残り日数がないため、すぐに対応が必要です。参考まで
※ブルーベリーの収穫期は、おおむね、6月ノーザン・サザン、7・8月ラビット
※4~6月は(訂正)即効性緩効性肥料として当面手元にある「花ごころバラの肥料(6:8:5 肥効30日)」を使用します
レモン
🍪本来3月で、時期としては遅すぎる。ただ、4月上旬ぐらいの新芽がいま出ているので、肥料成分の割合が、窒素・リン酸・カリ=5:5:5に近く、肥効1か月の固形肥料を探して、150g今すぐ与える(「花ごころバラの肥料」をお持ちだったと思うので、これで代用可)。株元から直径50cmの円状に肥料をまいて、土をかぶせる。わざわざ円状にまいているのは、根の先に与えるイメージ
💦樹勢回復のため、5~10月、ハイポネックス果樹用250倍で毎月1日と15日に与える(7・8月はハイポなしで水だけに)
さくらんぼ
🍪4月不要。
🍪花後(訂正)収穫後6月、5:5:5に近く、肥効1か月の固形肥料を探して、200g与える(花ごころバラの肥料でも可)直径1mの円状に肥料をまいて、土をかぶせる。
💦樹勢回復のため、5~6月だけ、ハイポネックス果樹用250倍で毎月1日と15日に与える
枝垂れ桜
🍪花後4~5月、5:5:5に近く、肥効1か月の固形肥料を探して、450g与える(花ごころバラの肥料でも可)。株元から直径150cmの円状に肥料をまいて、土をかぶせる。
6月には来年の花芽が完成するとのこと。栄養が不足した状態で、花をつけるのは、植物には酷なはずで、施肥を絶対に忘れないで
💦樹勢回復のため、5~6月だけハイポネックス果樹用250倍で毎月1日と15日に与える
ブルーベリー
🍪4~5月、5:5:5に近く、肥効1か月の固形肥料を探して、200g与える(花ごころバラの肥料でも可)。直径1mの円状に肥料をまいて、土をかぶせる。
(追記)酸度計で土の酸性度を測り、pH5.0に満たない場合は、「ブルーベリー用の土」を買ってきて株元に平らに盛り、レンガ等で土止め。ピートモスは一度乾燥すると、水をはじくので、おすすめしない。
(追記)土の上にバークチップなどをまいて、乾燥を防ぐ。
💦5~9月までは毎月1日と15日に「ハイポネックスなしで水のみ」を与える。樹勢自体は強い植物とみて、ハイポネックスまでは今のところ与えないことにする
栗
🍪十分結実していると思うけど、物足りないなら、6月から施肥をはじめる。
いちじく
🍪3月から10月まで(訂正)6月、5:5:5に近く、肥効1か月の固形肥料を探して、50g与える(花ごころバラの肥料でも可)株元から直径50cmの円状に肥料をまいて、土をかぶせる。
💦樹勢回復のため、5~10月まで、ハイポネックス果樹250倍で毎月1日と15日に与える(7・8月はハイポなしで水だけに)
バラ
・カイガラムシ専用殺虫スプレー(1缶6~700円)で今すぐ完全に死滅させる。病害虫を抱えたまま、肥料をあげたら、逆に被害が広がる。とにかくカイガラムシは触らず、削らず。もし服についたら、すぐ洗濯する。汚れた服でうろうろしない。
・4月は上記の心配があるので、施肥は控える
・5月は花期につき施肥しない
剪定・矯正プラン
剪定・矯正と、その他の作業見通しもメモしておきます。参考まで
レモン
・剪定より、今は樹勢回復が最優先。花期は5月なので、今年はつかない。今伸びようとしている春の枝に、来年新枝がついたらそこに花がつく可能性はある。(追記:もう少し具体的に書いておきます。22年春に伸びた「枝先」を、23年「3月」に剪定すれば同年4月にそこから新枝が伸びる。24年にその枝先に花が咲く予定。樹勢が弱い、枝が上向きなど疎外要因があれば花芽はつかない)
・主幹の頂点は枯れこんでいるので、将来的に、下枝が伸びた時点で3本選んで横へ伸びるよう矯正する。
・いまは、夏の間に枝葉を増やして、一枚でも葉を落とさないように、無事越冬させるのが大事。そのために施肥を忘れない
・地域的気候を考慮して、11月には防寒をする。不織布かビニール袋(頂上小さな穴あけ)でふんわり樹をくるむ。日光がなんとなく当たるように。
・樹勢回復後はトゲの切除
さくらんぼ
・いま花がついている枝は、地面に近い一番下の枝が主幹にそって、垂直に伸びている。この枝も含めて、地面から4本を横に伸ばす必要がある。レモンと似た考え方
・なお、いずれ摘心のため、軽く冬剪定することになるが、デリケートなため、必ず排菌処理が必要。清潔な剪定ばさみも。
・花前後の施肥も必須。今は特に花後の施肥
・乾いた筆でいますぐ人工授粉させる(本来は5分咲きと満開の2回)
・桃やトマトのように雨裂果や、鳥の食害防止のため、結実確認で袋かけと防鳥ネットを張る
枝垂れ桜
・剪定より花前後の施肥で樹勢回復を試みる。まずはすぐ施肥
・剪定で開花数が増えるという指南は見当たらないため、施肥と株の充実が大事。
・他の樹木と同じく、枝についた小さな花芽を知らずに切り落としてしまえば、当然何も咲きません。むやみに切ってはいけません。
・枝先が土に着くと病気をもらうので、ここまでくると支えか、剪定
・なお、剪定が必要な場合、冬季に行う。デリケートなため、必ず排菌処理が必要。清潔な剪定ばさみも。
ブルーベリー
・品種不明でも、樹勢が強いなら、夏剪定すればいい。実がつきにくい原因は、肥料不足はまず確実、1本植え、他の植物との密植も関係している恐れ。一見、周りの木々と密植しすぎに見えたけど、樹勢を落とすため、定植した方は、わざと密植させた可能性もあり。
・ただ、桜と同じで、花芽を知らずに切り落としてしまうと、こちらも結実しません。
・もし1本植えしている場合は、系統と品種の特定が必要(買い上げ店を思い出すところから始める。これで販売品種は絞られる)同系統で別品種を何メートルか、離れたところに植えると、結実率アップ
栗
・必要なら冬剪定
いちじく
・矯正は完了している
・剪定すれば、より実がつくが、切る部分を間違えると枝が出ないか、出てもあまり効果ない(追記:上向きの枝のみ、根元から1cmほど残して切り落とす。1cmほど残した部分に節が2つほどついていればそこから芽が出る。切り口に排菌処理が必要=カルスメイトやトップジンMペーストなど1チューブ600円台で販売されている。横枝はカットしない。消毒した清潔なはさみで4月中に行う)
・一定期間、鉢植えで育てていたのか、横枝が地面に近すぎるので、土の跳ね返りによる病気を防ぐため、水の浸透性がある藁や不織布を張る方が安全
バラ
・樹勢回復が必要。カイガラムシ問題をまず解決し、花後に完了していれば施肥を開始する。樹勢が強くない場合は、花は多く咲かせない(=枝先につぼみ1つだけにする)。咲かせたものは3~5分咲きで必ず摘み取って、疲れさせない。早摘みして花瓶で楽しむようにする。
・カイガラムシの発生条件は、「日陰、風通しの悪さ、埃っぽさ」。株と石垣のすき間に発生しているので、まさにドンピシャの条件。これをできるだけ改善しないと、また発生する
・他のバラが枯れた原因は、庭にまだ残っている恐れは十分ある。枯れた原因をできるだけ予想する。一斉に枯れたことから、根っこ問題(自動散水による水分過剰で根腐れ、害虫による食害、周りの植物の樹勢に負けた、土が少ないか痩せて目減り)、カイガラムシなど株への病害虫の蔓延など。何か異変を感じたら、必ず写真に撮って、置かれている環境の状態をメモしておく
庭木に、つきっきりになる必要はないと思いますが、豊作に恵まれたお庭をイメージしながら、月1くらいは、肥料を適量あげてくださいね