最終更新日 2022.08.10
例年以上に猛暑日が長くなりそうな予感の2022年。
野菜が高騰化する前に、7月中旬の今からでも、収穫が間に合いそうな野菜を急遽選んで、植え付けることにしました。
2022年夏野菜~地味なラインナップ
今夏は何を育てるか、迷っているうちに、盛夏になってしまいました。そこで、地味な野菜ばかりですが、栄養価が高く、酷暑に強いものばかりを育てていきます。
なお、種まきから始めた場合、収穫までに、かなり時間を要するものがあります。また、7月が種まき適期でないものも掲載しています。
オクラ

オクラは苗から栽培します。
ホムセンの売り場で、すでに葉っぱがイモムシか何かにやられてしまっていましたが、十分復活すると見込んで、定価でお買い上げ。畑でなく、小さな鉢に植えたとしても、あまり大きくはなりませんが、それなりに育てることができます。
こちらの正確な品種は不明ですが、採り遅れると金槌のように果実が硬くなる「角オクラ」に挑戦です。わたしはこれまで、上記と逆の性質の「丸オクラ」ばかり栽培して、リスクオフしてきました。

1苗からタネ4個分が伸びて、いくらなんでも近すぎますが、今回はこのまま根鉢を触らず、鉢に植え替えて栽培してみます。
ちなみに、畑で栽培するなら、間引いて、できれば1本でしっかり育てた方がいいでしょう。2m級の立派な株に成長してくれると思います。
7/20追記)逆に、この巨大化、樹木化を避けるために、畑でも写真のような、1か所複数本植えをおこなって、株を小さくする考え方もあるようです。1本にまで間引くかどうかはお好みで。
オクラは樹勢が強いので、毎日面倒が見られないなどの場合は、このように、あえて密植したり、狭い範囲にたくさん植える手もあります。こうすると、根っこが張れないので、樹勢を打ち消し合って、背丈が小さく、茎も細くなります。そして、果実のなるペースが遅くなるか、果実が小さくなるかもしれません。この辺は、今回育てながら、どうなるか観察していきます。
植えつける場所は、パセリがさっきまで生育していたところを利用。古くて痩せた野菜用培養土と、完熟牛ふんたい肥、もみがらを適当に混ぜました。元肥は入れませんでした。水やりプランに沿って、液肥を与えていきます。

薬剤は、「ベニカXガード」を土中に投入。さらに粒剤である「害虫オールスターズ」は、根鉢をその上でコロコロ転がして、根っこに直接効くように貼り付けてみました。
植え付けですが、根鉢をほとんど埋めずに、土の上に置いた状態にしています。根っこが露出した状態なので、水はしばらく毎日与えます。水は根鉢に与えて、根っこがさらに露出するようにしていきます。
特徴的な栄養素:
・ネバネバで整腸する食物繊維
・美容に効果的なビタミンA
・夏バテの回復に効くビタミンB
・余分な塩分を排出するカリウム
・暑さでのストレス軽減カルシウム
大葉(青しそ)
大葉が今年も勝手に生えています。畑からプランターに野菜を移植した際に、こぼれ種が紛れ込んでいたのが、毎年発芽している状態です。畑をされている方は、大葉やしそ(紫蘇)は買わなくても、たいてい、いつの間にか生えてくる野菜のひとつではないでしょうか。
次々に葉っぱが生えてくるので、遠慮せず、若葉のうちに収穫していきます。葉が大きくなると、葉面がざらざら堅いのと、葉脈がスジっぽくなるので、食べづらくなります。

特にパセリで今年もアザミウマが大量発生しているので、大葉にも、すでに乗り移ってきています。アザミウマが好きだという青の粘着シートをぶら下げた方がいいでしょうか。

また、しそなどのハーブ類によくつくベニフキノメイガの幼虫も注意が必要です。すでに、レモンバームの鉢は、ボロボロに食いつくされてしまいました。しそも毎年、派手に食害されます。
ベニフキノメイガは、やわらかい若葉を食べるのと、クモがはくような糸を自分の体の周りに張るので、見つけるのは容易です。目に付いたら、すぐに取り除くようにします。落下して逃がれようとするものもいるので、下で受け皿を用意しておくと万全です。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・ビタミンB群
・老化防止や冷えの改善 ビタミンE
・食物繊維
・整腸作用の香り成分ペリルアルデヒド
モロヘイヤ
酷暑でも樹勢が強すぎる野菜のトップ3のひとつです。背丈がある程度高くなったら、茎を半分以上カットした方がいいかもしれませんが、この辺の管理方法は、今夏研究したいと思います。
通常の苗サイズまで大きくするのに、時間がかかるので、今から始めるには、出遅れ感がありますが、今年は酷暑が一層長くなる気がするので、十分収穫はできると思います。
葉っぱだけを収穫するようにします。葉以外の部分は、タネ~茎も含めて、食べてはいけません。どういった症状が出るのか知らないですが、毒性があるとされています。
しかも、若くてやわらかい葉っぱだけを食べる方がいいです。古いはっぱは、シソ以上に葉面がザラザラ、葉の形状がちくちくして、口の中に残る印象。美味しくなさそうな古い葉や、毒のあるさやなどは、みつけ次第、取り除いておきます。もったいないからと、できるだけ食べようとするのは、初めだけです。とにかく大量に収穫できます。
ネバネバ食材を積極的に摂りたい方は、納豆などに加えて、こちらのモロヘイヤ、おすすめします。
何らかの害虫による食害は過去にありましたが、株の成長には、ほぼ影響はないと言っていいと思います。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・疲労の回復ビタミンC
・ビタミンE
・カルシウム
スイスチャード
アカザ科。ほうれんそうの仲間です。別名フダンソウ、カラフルリーフなど。店頭でタネ袋を探すときは、見落としているかもしれないので、名前をよく見てください。
タネが堅いので、水に24時間ほど浸しておくと発芽率が上がります。いくら暑さに強くても、強すぎる太陽光と水不足から、干からびないように管理しないといけません。
これひとつで、料理に彩を添えられるのは、この野菜のメリットのひとつです。ほうれん草と同じ感覚で料理すればいいでしょう。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・ビタミンE
・カリウム
・食物繊維
番外編)イタリアンパセリ(幼虫写真あり)


アゲハの幼虫が大量に卵からかえっているので、新鮮なパセリを新たにタネから育てることにしました。
注意しなければいけないのは、イタリアンパセリの種まきの適期は春なので、今からの発芽はかなり酷でしょう。半日陰で涼しい場所ならいけるでしょうか。

幼虫が食べているのは、去年の夏から育てている株ですが、ご覧のとおり、アザミウマに食害されて、葉っぱが白くボロボロになっています。アザミウマが新芽に移動してこないように青の粘着シートをつけるか、思案中です。薬剤の「害虫オールスターズ」を発生後に投入したとしても、効き目は無いはず。
ちなみに、アゲハの幼虫のためのバックアップ食材として、近くの市場で、中途半端な葉付きにんじんを買ってきました。IKEA的水耕栽培で、現在、葉っぱの養生中です。だいぶ芽吹いてきました。
特徴的な栄養素:
・ビタミン
・体内への酸素供給 鉄
・カリウム
・消化促進の香り成分アピオール
番外編)にら

畑から移植したか、数年前にトマトのコンパニオンプランツで植えたものが、現在も生育中です。この1か月ほど、収穫した記憶がないので、新芽が再生しておらず、古い葉っぱばかりで、堅くなってきています。暑さもあってか、葉が黄色くなり、溶けるように枯れ落ちるものも出てきました。
アブラムシが、初夏に大量発生。石鹸水で撃退し、酷暑に入ってから成長が止まったようで、落ち着きました。アザミウマにも少々やられています。
畑や花壇、プランターの隅に植えていると助かる野菜のひとつですが、秋の収穫に向けて、この酷暑期間中は、いったん、すべて刈り取ることにしました。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・食物繊維
・貧血予防の葉酸
・辛味で疲労回復アリシン