最終更新日 2022.08.14
例年以上に猛暑日が長くなりそうな予感の2022年。
野菜が高騰化する前に、7月中旬の今からでも、収穫が間に合いそうな野菜を急遽選んで、植え付けることにしました。
8月の栽培進捗状況です。
2022年夏野菜~地味なラインナップ
今夏は何を育てるか、春から迷っているうちに、盛夏になってしまいました。そこで、地味な野菜ばかりですが、栄養価が高く、酷暑に強いものばかりを育てていきます。
なお、種まきから始めた場合、収穫までに、かなり時間を要するものがあります。また、7月が種まき適期でないものも掲載しています。
角オクラ
採り遅れると硬くて食べられない「角オクラ」を苗から栽培しています。
ポット苗に4本芽が出ていて、それを間引きせず、植えました。オクラは、とても樹勢が強いので、間引きしない方が、成長がゆるやかになり、収穫スピードも落とすことができるはずです。もしかすると堅くなるスピードさえダウンできるかも。
ちなみに鉢サイズは12号弱(直径35センチ)。イタリアンパセリの跡地にすぐ植え付け。元肥えは入れず、完熟牛ふんたい肥ともみ殻を適当に混ぜ込みました。かなり痩せた土と言えます。
1か月でここまで大きくなりました。葉のサイズは、手のひらを優に超えています。
植え付けは、かなりの浅植え。水やりは、株元にわざと水流をぶつけて、根っこが露出するようにしました。畑で栽培した際、この方法で、株がかなり丈夫になった経験からです。
親指より太い茎になり、根っこもしっかり張っているようです。茎の質感がウロコのように見えるので、ワニの手足に似ています。。狭いスペースで、ここまで立派になるとは思わず、予想を超えました。
株間がほぼ無いに等しかったので、そのまま育てると、葉に太陽が当たりません。そこで植え付けから早い段階で、畑栽培用のUピンを使って、茎をねじ曲げ、空中で株間を確保した形にしました。結果的に、茎を曲げたことも、根張りの強化になったと思います。
1週間ほど前あたりからか、オクラが小さいつぼみをつけて、じっとしていました。そして突然花が咲きました。オクラはアオイ科で、ハイビスカスと同じ科に属する植物です。ちなみにオクラは、アフリカ原生。
ちなみに、オクラの茎やつぼみに、白い粒がたくさんついているのが見えますが、これは、オクラの粘り成分のひとつ「ムチン」が表層部に出てきたもので、害虫の卵などではありません。
そして翌朝には花を落として、すでにオクラの赤ちゃんが顔を出しました。はやっ~
ここからは毎朝、要観察。指のサイズ以内で収穫し、くれぐれも採り遅れないようにします。1日でも時機を逃すと、だんだん金槌のように硬いオクラになってしまいます。
追肥は、つぼみを見つけた辺りで、化成肥料8-8-8を1株あたり3g与えました。以下2週間おきに追肥します。
それから、溶リンは追肥資材ではないのですが、元肥えで入れていなかったので、1㎡あたり50g(35センチ鉢換算で4.81g)を土壌混和しておきました。これは今回限り。
特徴的な栄養素:
・ネバネバで整腸する食物繊維
・美容に効果的なビタミンA
・夏バテの回復に効くビタミンB
・余分な塩分を排出するカリウム
・暑さでのストレス軽減カルシウム
大葉(青しそ)
大葉が今年も勝手に生えています。バジルや大葉などのシソ科は、畑で一度育てれば、毎年勝手に生えてくる雑草のような強さが特徴です。
日の出に照らされて、黄ばんで見えますが、葉の傷みや食害もなく、大変順調です。
今年は1株だけなので、管理の目が行き届いています。毎朝の日課として、水をあげる前に、葉の表面についている黒いアザミウマを、葉っぱごと、指で挟んで、捕殺しています。これをやらないと、葉がシミだらけになったり、食害された部分がよじれたりして、見た目が汚くなったり、変形部分が硬くなります。
ちなみに、ベニフキノメイガや、ハマキムシは、今年は、まだ一匹も見ていません。枝先の生長点にクモの糸や食害が見られれば、すぐに取り除く必要があります。
そして、毎日欠かさず、大きくなる前の葉っぱを、どんどん収穫して、ピンチョスにしていただいています。葉を茂りすぎないようにすることも、害虫の抑制と、日当たりをよくする上で、大事です。ちなみに、日当たりは半日陰で管理し、葉焼けして、硬くならないようにします。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・ビタミンB群
・老化防止や冷えの改善 ビタミンE
・食物繊維
・整腸作用の香り成分ペリルアルデヒド
モロヘイヤ
酷暑でも樹勢が強すぎる野菜のトップ3のひとつです。
植え付け場所がなく、なかなか種まきに至らず。1か月はまだ経っていないはずですが、高さは30センチくらいのものが出てきました。予想通り、株の成長には時間がかかっています。草丈30センチなら、葉を採っても大丈夫かなと思うので、そろそろ収穫し始めます。
若い葉っぱだけを収穫します。葉以外の部分は、タネ~茎も含めて、毒性があるとされます。古い大きな葉っぱは、経験上、食味がいいとは言えません。スーパーで売っているモロヘイヤは、葉が大きいですが、食べやすいのは、なぜ?半日陰で管理されているのでしょうか。
食害あり。アザミウマかもしれません。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・疲労の回復ビタミンC
・ビタミンE
・カルシウム
スイスチャード
アカザ科。ほうれんそうの仲間です。別名フダンソウ、カラフルリーフなど。
夏のほうれん草栽培もわたしは苦手なのを思い出しました。。そのうち、コツがつかめるかもしれませんが、いまはまだ。
10粒ほどタネをまいたかもしれませんが、現在2株が生育中です。追肥をそろそろやった方がいいかもしれませんね。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・ビタミンE
・カリウム
・食物繊維
番外編)にら
何度か越冬したと思われる、にらです。
酷暑で、葉がもっと堅くなるかと思い、1か月前は、一度全部収穫しようと思っていましたが、まだ問題なく食べられるようです。水をほぼ毎日与えているのが、好影響しているかもしれません。半日陰であることも重要かもしれません。
数日前から、ついにニラの花芽があがってきました。花が完全に伸び切ってしまうと、硬くて食べられたものではありませんが、まだ小さいうちは、美味しくいただけます。
特徴的な栄養素:
・ビタミンA
・食物繊維
・貧血予防の葉酸
・辛味で疲労回復アリシン
番外編)イタリアンパセリ(幼虫と成虫の写真あり)
アゲハの幼虫が最盛期は20~30匹は、イタリアンパセリやかんきつの葉にあふれかえっていましたが、7月下旬ごろからか、気温30度を超えるのが常態化してからか、突然いなくなってしまいました。鳥のエサになったのかもしれません。
アゲハの幼虫のために、イタリアンパセリの栽培をがんばろうと思いましたが、主役がいないのであれば、あきらめることにします。ただ、幼虫がいなくなり、アザミウマに一度食べつくされたこともあって、またパセリが自ら復活しかけています。
特徴的な栄養素:
・ビタミン
・体内への酸素供給 鉄
・カリウム
・消化促進の香り成分アピオール
ちなみに、私が気づいた限り、少なくともアゲハチョウが1匹は、無事、羽化されました。
朝の水やり時、いつもの白いサナギが、黒っぽいのに気づき、「これは!」と思って、カメラを準備している、ものの1分ほどの間に、羽化が終わってました。爆
小学生ぐらいで、こういう感動を味わいたかったな~w
でも、虫1匹でこんなに興奮するとは思いませんでした。アゲハさん、貴重な夏の思い出、ありがとうございました。
涼しい朝の7時ごろに羽化のようすが観察できましたので、黒っぽいサナギを見つけたら、ぜひ。