最終更新日 2023.03.17
春を迎えるにあたって、寒肥え・芽出しの肥料が必要です。また、植え替え・植え付けに支柱も必要となるシーンが増えてきます。そこで、これらをいくつかの資材店から取り寄せました。
今回の取り寄せ品
かにがら肥料 ペレット 2kg・たまごや商店(茨城県)
21年秋から、わたしは好んで、同店のカニガラのフレーク状肥料(国産品)を使ってます。微生物を活性化させて、土を団粒構造にしつつ、腐敗菌を抑えるなどの効果もあるようですが、わたしはキチン・キトサンの効用を買ってます。このキチンなどは、甲虫の外殻と同じ成分らしく、植物がこれに反応対抗しようとして消化酵素を出すようなんですね。植物の細胞強化に加えて、虫をも栄養にしてしまおうという、植物の生命力のポテンシャルを引き出す資材として重用しています。
デメリットはニオイです。エビカニの香りがダイレクトに放出されますので、水分は禁物。不快害虫が寄り付いてしまいます。密閉して暗所での保管も大切。
今回の取り寄せ品は、輸入品(あるいは輸入加工品)でインドネシア産。ペレット状で、まだ未開封ですが、粒状なので、取扱いやすいはず。現状使っているフレーク品は、ビニール袋から取り出す際、静電気が発生すると、四方八方へ派手に散るのも難点でした。。また、自然風にも吹き飛ばされにくいはずです。
3-2.5-0 海産物なのでミネラル類の微量元素も豊富
家庭菜園では、めやす100g/㎡前後を土に混ぜ込みます。最大年2回まで
フィッシュサプリ(魚かす含む配合肥料)ペレット・たまごや商店
魚粉・魚かすは、家庭菜園をされる方なら、結構使っていらっしゃるかもしれません。「やさいの時間」でも藤田先生がトマトやにんじんなんかに毎年よく使ってらっしゃいますね。果菜の色つやを鮮やかにしたり、甘くする効果を出すアミノ酸資材として、元肥えに施用されているシーンが印象が強くあります。
魚粉・魚かすは、ホームセンターの室内売り場で必ず売ってると思います。わたしは今回たまごや商店のペレット状肥料を取り寄せました。ペレットを選んだ理由は、さきほどのカニガラと同じく、舞いやすい点を難点としていたため。ニオイはカニガラほどではないような気もします。粒状になったことで、施肥もしやすくなるでしょう。
いちじく「ロードス」の植え替え用の元肥えとして、初施用しました。ニオイはしますが、強烈ではありません。かなり控えめな部類だと思います。こちらも湿気水分を避けて、密閉の上、暗所保管です。
5-4-2 海産物を含むのでミネラル類の微量元素も豊富
これなら、カリをあと少し足せば、ブルーベリーにちょうどいいかも。今年のブルーベリーの追肥はこれを多用しそうな予感。
ちなみに完全100%な魚かすではなく、100%有機成分の配合肥料となっています。どちらかというと「油かす」な気が。。魚かす重視なら今後商品選定の見直しもします。
原料:植物性油かす、魚粉、鶏系動物かす、副産複合肥料、牛骨粉(原文ままではありません。商品裏書きを私なりに解釈して記載しました)
家庭菜園では、めやす100g/㎡を土に混ぜ込みます。追肥OK(元肥えの半分以下)
天然竹の支柱 120cm20本・臼井農畜産(新潟県)
楽天市場の中から、今回初めて利用した新潟の臼井農畜産(うすいのうちくさん)。
今回は、「竹支柱」を探していて、たどりつきました。ホームセンターや100均で販売されている「イボ支柱」でもいいんですが、ちょうどいい長さがないんですよね。
だからと言って、イボ支柱はカットしようとしても簡単にはできません。理由は、芯材あるいは被膜に金属が使ってあるように思うため。土に挿す部分も片側しか想定されていないので、カットできたとしても、うまく土に刺さっていかない。
でも、(新鮮な)竹ならカットできます。
商品自体は、素朴でシンプル。
地側は、刺さりやすいよう綺麗に加工してあります。これらは、ベトナムに設立した自社工場で製品化されているようで、ベトナム現地の雇用の応援にもなるかなと思い、購入理由のひとつになりました。
こちらは天側。品質もおおむねいいかなと思いますが、10本中、うち1本の品質が、若干、気になりました。というのも、質がいい竹は、触ると、しっかりと繊維が詰まった密な感じがあるのですが、1本だけ、ひょっとしたら中がスカスカなんじゃ?という感じがするものが。感覚でのお話なので、実際使ってみないとわかりませんけど。
竹は雨風に長くさらし続けると、表面のつやがなくなり、白化。年月とともに、繊維中の水分が奪われるんでしょうけど、カスカスになり、最後には、ボロボロと朽ち果てます。これまで家庭菜園で竹支柱を使った経験上、ものによっては、短くて数年、長くて5~6年くらいが限度かもと思います。
ということで、20本中、10本に、木材用の耐候ペンキ(黒)を試しに塗ってみました。
もし、塗料が植物や土に溶け出した後の影響が気になる場合は、環境にやさしいペンキを選んではどうかなと思います。柿渋など自然由来のものや、ドイツ政府も販売許可しているキシラデコールならおおむね安全では、と個人的に思います。
今のところ、バラや果樹以外の樹木に使うつもり。つるバラの支柱は、これを一部カットして、井型に組んでみたり、結実しない実生アボカドの、長すぎる茎の支柱に使ってみたりする予定。
楽天市場では、2,980円(送料無料)に対して、自社サイト 900円(送料別)orz…
注文商品のボリュームに寄るかもですが、送料考えても、自社サイトの方が安いし、支払い方法も充実してるので、次回からは自社サイトで買うと思います。
住友化学園芸「ベニカナチュラルスプレー」
住友化学園芸から、画期的な新商品が登場したようなので、取り寄せました。
天然成分だけで、ヨトウムシ、ハダニ、アブラムシ、うどん粉病、黒星病を死滅あるいは抑制。って本当にーー?? 信じがたい。。黒星病は不治の病なので、完全に抑制効果だとは思います。
天然の害虫忌避薬としては、ダイコーのニームオイルを、23年はさらに多用していこうと、愛知の「花友」以来、誓っていたのですが、ニームが、ここまで多様な病害虫に効くかと言ったら、ちょっと負けるかもしれない。。試してみるしかない、よね? 天然どうしで、組み合わせて使うと最強かもしれない。
・スーパーで買う野菜には、すでについてたりしますが、3月下旬からアブラムシが家庭菜園でも発生し始めるはずなので、まもなく散布開始です。ネズミ算方式で増えるので、早めに防除しましょう。天然成分のスプレーなので、薬品と違って、抵抗感はかなり低いですね。
・冬眠中のバラにマシン油を散布する機会を逃していたので、越冬した隠れハダニが再繁殖する前に、バラにも全面散布してみます。このハダニには、成分のひとつ”水あめ”で物理的に窒息させるようなので、現在使用中のハダニ用の薬剤があっても、気にしなくて良さそう。
・うどんこ病に効くのだとしたら、特にウリ科の栽培は、23年からもう圧勝じゃないですか?きゅうりに、かぼちゃに、ズッキーニが、獲れて採れて笑いがとまらないかもw 汚染された葉っぱを切り捨てないでいいんだとしたら、これは菜園革命です。窒素を効かせすぎるとうどんこ病、出ます。できるだけ窒素分抑えた肥料を与えましょう。
・ヨトウムシやアオムシにも効くとすれば、アブラナ科の穴だらけだった収穫物が、23年からは見違えるかもしれませんね ※ハクサイに複数回使用した場合、薬害が生じる恐れあり注意とのこと
果菜類は、2週間に1回の予防的散布(※イモムシ以外は害虫そのものに液剤がかからないと効果ないため、発生初期に散布)。バラ黒星病は、発症後1週間おきに回数をアップしての抑制散布。
関連リンク
たまごや商店(肥料・土壌改良剤などの農業資材)
臼井農畜産(自然竹などの農業用天然資材)
自社サイトでは、支払いに、クレジットカード(JCB、AMEX、DINERSもOK!)のほか、AmazonPay、楽天ペイ(楽天ポイントも貯まる!)、PayPay残高払い(保有ポイントからの支払い)にも対応。これはいいですね。
住友化学園芸「ベニカナチュラルスプレー」
ネット通販ほか、今後、店頭にも続々と並び始めます。