最終更新日 2024.02.19
主に畑、時々、家のプランターで収穫できた野菜や果実を、その時々追記します。
24年2月の収穫状況
収穫結果だけでなく、収穫に関するまめ知識なども、雑多にメモしているので、何かお役に立つような情報もあるかも。
2月15日 おでんだいこん、ケール、ちりめんキャベツ、ハクサイ、小かぶ、ロマネスコ
おでんだいこん、今回は大量に掘り上げました。これだけ獲っても、大根は、まだまだ植わってます。2月中旬の急な気温上昇や連日の多雨で、大根に限らず、アブラナ科の腐りやトウ立ちが進行するのは確実です。
ケール「カリーノケールヴェルデ」わたしはもっぱらスープにしていますが、出荷先ではどのように食べているのかわかりません。生葉を触った感じは、台所スポンジやたわしのように、ごわごわして硬く、食べられそうには一ミリも思えない野菜です。
ちりめんキャベツ「クリスピーノ」。残り数も少なくなってきました。公式トキタによると、ロールキャベツやお好みやきにもオススメとのことですよ。生だと苦みがあるけど、火を入れると甘くなるのが特徴だそうです。わたしは畑で外葉をかき捨てる際、白い部分を食べてみましたが、そこまで苦さは感じず、逆に甘味を強く感じました。見た目の問題であったり、外葉を捨てる際のごみ量を増やさないように、畑である程度、処理してから出荷しますが、畑に捨てる部分でさえも十分美味しさを感じてます。
ハクサイ「オレンジクイン」。右の株の芯を見てもらうと分かると思いますが、外葉をこれでもかと、畑ではぎとって捨てています。害虫被害がひどいので。
見た目が悪すぎるので、今まで写真掲載しないでおきましたが、実際は、畑にこのような状態でストックしています。とてもじゃないけど、食べられそうな見た目ではありません。
ここから外葉をはぎ取ると、このような見た目に。害虫はハクサイの頭頂部から侵入していって、葉の間で越冬したり、食害していくので、かなりの枚数をはぎ取らないと、他人に調理したり、食べてもらえるレベルになりません。この度、ハクサイは相当、農薬を使わないと綺麗に育てることはできない野菜だと分かりました。ありがたや。
スーパーに並んでいる綺麗な野菜や、総菜、外食を日々食べることで、我々は生かされています。農薬を使った野菜をあまり悪く言うのはやめたいなと思います。
見た目は綺麗けど、中の果肉はスジだらけかもしれないですね。これ以上、食べてもらうのはやめといた方がいいかもしれない。
まだまだ綺麗なロマネスコ。マックスバリューのとある店では128円くらいで売ってました。安いな(´;ω;`)
大根の白味噌煮を作ってお裾分けしていただきました。わたしも作ってみようと思います。
ハクサイの浅漬けもいただきました。普通は出ない、綺麗なオレンジが出たとのこと。確かに名前が「オレンジクイン」というのはそのことと関係があるのでしょうね。
2月12日 おでんだいこん、ケール、ちりめんキャベツ、ハクサイ
おでんだいこん特大4本 うち、1本は株元が腐り始めていました。そこだけ切り取ってみましたが、本体には影響がない様子。気温が上がり始めると、腐るよりもスが入りはじめてしまうと思うので、現在、急いで消費しています。だいこんを食べすぎると葉酸が摂れすぎますが、サプリからの過剰摂取でない限りは、健康面に問題ないようです。
1センチ厚にカットして、ふわっとラップして4分ほどレンチン。岩塩少々もしくは濃いくち醤油を数滴垂らしていただくのが最近お気に入りです。
トキタのカリーノケールヴェルデ。葉の縮れが細かい方が若い葉。わたしは黄化しかけの古い葉と茎しか食べたことないので、今度試してみたいですが、若い方が茎も少し柔らかそうです。葉はスープ系で食べる方が葉がみずみずしく柔らかい状態で食べられるのでオススメです。
むしり採った跡からまた脇芽が伸びてきているので、ケールも無限収穫が可能かもしれません。ただ、暖かくなってくると、トウ立ちして、堅めの葉っぱがさらに硬くなるか、スジっぽくなってしまうのではと思います。どこまで収穫が引っ張れるか今年は実験です。
タキイのオレンジクイン(ハクサイ)と、トキタのクリスピーノ(ちりめんキャベツ)
鉄分も摂取したいので、鉄のフライパンで最近毎日のようにお好み焼きをつくっています。。キャベツが大量消費できるので、とても気に入っています。
ハクサイの食べ方が思いつかずに消費に困っており、確か、ふるさと納税で送られてきたハクサイ4分の1もまだ手付かずのまま。うちの畑で豊作だったはずのハクサイも、ほとんど手付かずのまま、放置中。
その割に毎週のようにスーパーでキムチを買ってきてたので、それをストップして、自作のキムチを作ろうと決心。が、案外材料が必要で、手に入りにくい材料もあり、工程も面倒くさく感じてしまい、なかなか動き出せない。手抜きの方法として、漬物材料コーナーにある商品で時短手間抜きできないかと思ったものの。。どこでもよく見かける「キムチの素」に入っている、不要な食品添加物の一種(たんぱく加水分解物)がどうしても許容できないので、アンテナを張って代替品を探していました。で、カルディでやや〇な商品見つけました。タケバヤシの「キムチベース”むーひ”」。徳山物産の「水キムチの素」なるものもありましたが、使い切り次第、そちらも試してみます。
たんぱく加水分解物の何が許せないって、私に言わせると、これが「強制うまみ成分」だから。これさえ入ってれば、他の食材の旨味を蹴散らして勝ってしまい、なんでも美味しく感じさせてしまうらしい。これ正直、食品メーカーにダマされているようにしか思えず、こどもがこの人工旨味成分の味をしめると、食品本来のうまみ成分が物足りなくなってしまい、欲しくてたまらなくなる人工物らしい。。ただちに健康上の問題がなければなんでも食べさせていいのかい?と思ってしまいます。食品の裏面を時々気にしてみてください。
先日、キャベツ畑の中を走っていたら、キャベツがほとんど収穫されずに、野ざらしにされているようにお見受けしました。違ったらごめんなさい。この程度のロスは業界として当たり前なのか、それにしてももったいない。。恐らくですが、あまりの暖かさで、葉物が育ちすぎてしまい、出荷数を抑えることで価格の暴落を抑えているんだろうと予想。
このような気候は、今後、毎年当たり前になってくると思われます。立派な野菜が店頭に並ぶことはありがたいですが、一方で、害虫の越冬がしやすくなると、不要または少量で済んだはずの農薬がさらに必要になりそうな予感。資材も手間もかかり、価格にも影響しますよね。作付けも、成長に時間がかかる晩生(おくて)の品種を選ぶだけでなく、そもそも育てる野菜自体の変更、種苗会社としては超晩生などの品種改良がより大事になるのかも。
初心者としては育てやすい早生種を選ぶとは思いますが、意外と早々に収穫できてしまって、端境期ができやすいとか。また、タネ袋のカレンダーも当てにできなくなってきて、特に初期成育に失敗しやすい恐れはあります。
2月6日 おでんだいこん、ケール、ちりめんキャベツ、ロマネスコ、ハクサイ、小かぶ
ロマネスコ「ダヴィンチ」3個
出来は上々。今回の収穫はほぼ出荷用ですが、話題性もお味の評判も上々。
おでんだいこん4本特大 ちりめんキャベツ「クリスピーノ」2玉
ハクサイ「オレンジクイン」2玉
ハクサイは、虫食い被害がひどく、外葉をだいぶはぎ取りました。実際、この大きさの2倍はあったんです。。はさみのサイズからしても、元々かなり大きかったのが伺えます。害虫は主にダイコンハムシ。それ以外にも何らかの幼虫が越冬中でした。ハクサイをきれいに育てるには、農薬はほぼ不可避のように思います。タネがまだ余っているので、24年冬につくる際はバシバシ農薬をつかって、売り物のように綺麗な白菜を作ってみようと思います。。それでハクサイはしばらくお預けにします。
2月の連休ごろには、気温が4月下旬から5月上旬並みに急上昇(その後再び気温下降)の予報が出ていますので、ここで一気に害虫が動き出す恐れあり。
ケール「カリーノケールヴェルデ」と小かぶ「サラダラティーナ」
小かぶは、収穫適期をだいぶ過ぎていますが、果肉は食べられる範囲だと。葉っぱは恐らくダイコンハムシなどに食べられてボロボロです。
2月4日 おでんだいこん、ケール、サラダミックス
左から おでんだいこん、ケール、アタリヤのサラダミックス(水菜、ターサイ、小松菜)
今週はさほど消費できない予定なので、今日のだいこんは小さめのものを収穫しました。
サラダミックス(いろんなタネがミックスして販売されている商品)は、手のひらサイズでとてもコンパクト。ケールの苗が消滅したマルチの植穴に、タネをまいておいたものです。密植して、肥料も特にあげていないので、小さいままで育ちました。サラダミックスは、空き区画を埋めてくれる上に、数種類の野菜を楽しめるので、とても重宝しますよ。
ターサイを夏に育てたときは、茎が立っていましたが、冬場は身を守るために地面に這うように大きくなるので、それらしい草姿に。小松菜はトウ立ち。たねまきから1カ月ほどで収穫するのが前提の商品なので、数か月も放置していると、トウが立ってしまいます。ただ、この花芽も食べられるので問題はありません。
2月2日 おでんだいこん、ケール、ちりめんキャベツ、ロマネスコ
久々に自家消費でなく、出荷しました。両手に今日の野菜をすべて持って、5分も歩いてられないぐらいの、重量感ある収穫でした。
おでんだいこん。右は地中に障害物か土の塊があったか、又根になりました。大根はもうすぐ、スが入り始めて、食感も味覚も落ちると思うので、2月はギアをあげて?消費していきます。
左から はくさい「オレンジクイン」(サカタ)、中央上がケール「カリーノケールヴェルデ」、ちりめんキャベツ「クリスピーノ」、ロマネスコ「ダヴィンチ」(以上トキタ)
キャベツがバレーボール以上、サッカーボールに迫る大きさなので、スーパーに置いてるサイズどころではない規格です。成長に勢いがありすぎてか、外葉を見る限りでは、葉面が割れているので、農家であれば出荷できない品質ではないかなと思います。もちろん、ある程度、外葉は外して出荷されるとは思いますが、中も同じ状態の恐れあり、悲劇です。収穫が遅れた場合、こういうことが起こりやすいようです。
ハクサイも大きいです。ちゃんと収穫したのはこれで2個目で、まだまだ大量に畑に残っています。最近、雨の日も増えてきたこともあり、そろそろ腐り始めそうな。。黒マルチを張ったうねがデコボコしているので、雨水が貯まりがちです。野菜がそれらに触れ続けて、傷んでいく要因のひとつ。定植前のうねづくりを慌てて行ったり、いい加減な作業で終わらせると、野菜ができてから困ることになります。
テントウムシくらいの大きさの、丸くて黒い甲虫がハクサイの外葉でいくつも越冬中でした。ダイコンハムシの成虫です。ヨトウムシも恐ろしいですが、このダイコンハムシの破壊力は計り知れません。防虫ネットをかけてトンネルを作っていても、一旦、トンネル内に侵入されてしまうと爆発的に増殖して、ハクサイが「網戸の塊」のように、すっかすかになってしまいます。。かなり要注意な害虫です。寒くなって、害虫が死滅したと喜んでいましたが、温かい葉のすきまで、しっかりと越冬されていました。見つけたら必ず捕殺しておきましょう。ちなみに、ダイコンハムシたちは、同じアブラナ科のケール、ちりめんキャベツ、ロマネスコには一切手をお出しになりません。ここポイント~。
ロマネスコも綺麗に仕上がりました。というか、放置していただけですが。。何度見ても不思議で芸術的な幾何学模様だ。まだ、トウ立ちの気配はありません。イオンで、小ぶりのロマネスコが1個300円強で販売されていたので、うちぐらいのサイズなら。。思わず考えちゃいますね。
ロマネスコは、カリフラワーやブロッコリーの仲間ですが、お味はどちら寄りでもなく、食べたことない感じ。チンしただけで、私はフライドポテトを食べているような感覚にさえ陥りました。とても気に入ってます。野菜づくりを続ける限り、ずっと育てていきたい野菜のひとつになりました。
関連リンク
2/13追記)本文に関連する記事(規格外品と流通バランス)
・(外部記事)[農家の特報班]規格外品の購入は本当に農家のためになってる? 正品価格に影響も / 日本農業新聞 (agrinews.co.jp) [タイトル改変]
要は「畑や家畜に還す収穫物≠食品ロス」ということ。
確かに~。わたしもどこか勘違いしている部分はあった。人間に食べられないことをすべてもったいないと定義している向きがありましたな。。家畜や畑に還元されることもSDGsの一環だということを再確認しておきたい。それよりも食べずに廃棄してしまう家庭からの食品廃棄を考え直してみましょう。
ただ、農家としては、畑や家畜に還元するより、流通にのってくれた方がそれは労働の対価や、やる気UP、食品自給率のUPにつながるのだから、そちらの方が望ましいことに間違いはないでしょう。
規格外品を正品と同価格で引き取ってくれる卸業者も最近注目されています。
・(外部サイト)淡路島産規格外野菜通販サイト | seaside grocery(シーサイドグロサリー) (seaside-grocery.com)
淡路島の農家限定ではじまったスタートアップのようなのですが、規格外品(正品でない品)を正品(スーパーで並べられるレベルの、形や見た目が整って美麗な品)と同価格で買い取ってくれるそうです。なんと画期的な事業でしょう。理解ある消費者を獲得することが、この事業の最大のハードルかと思いますが、取引が成立するようになれば、農家も消費者もWin-Winということになりそうです。
こちらの取り組みは、生産物を安値で流通させようとするものではないので、JAの思いには、恐らく反しないとは思われますし、流通規模的にも、需給のバランスを崩すようなものにはまだなってないでしょう。
最近芽生えてきた消費者の本音としては、「正品と同レベルの美味しくて新鮮な青果を、規格外でもいいので、少しでも安く買いたい」と思っているはずなんで、JAとその組合員(農家)の思惑などとは、微妙にズレがあるような気はしますが、、そこはお勤め先の賃上げで対応していただくか、自分で野菜や果樹に挑戦するか、ということでいかがでしょうかw
過去の収穫カレンダー
収穫に使用している道具
本サイトの運営費用を補うために、関連リンクでは、楽天アフィリエイトなどを利用して、わたしが実際に使用している農業資材や販売店などのプロモーションを行っています。よろしかったら、のぞいてみてください。
・近正(ちかまさ)の収穫はさみ
近正は、堺市の園芸はさみ製造会社。最近わたしが使っているお気に入りT600-G。持ち手の片側にしか輪っかがついてない形状。小指側だけひっかけておいて、親指側がフリーなのでラク。
バネつきのせん定ばさみは、たくさん収穫、カット作業をするシーンでは、手が疲れず、とても快適です。小気味よいクリック音も作業がリズミカルに進められて好き。楽天などの通販サイトほか、ホムセンでも近正の商品は取扱いされている場合があります。
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