ラベンダーを楽天市場の苗木専門店「グリGO」(三重)で、取り寄せて、12/3に植え替えました。ポリポットから鉢に移し替えるだけなので、さほど大きな影響はないように思ってますが、ただ、12月に入った時点で、最高気温が10度前後、最低で0度前後の気候です。
本来は冷涼な秋口に植え替え、冬までにしっかり根を張らせて、株が打撃を受けやすい梅雨に備えます。
ラベンダーとは
シソ科。地中海原生。常緑「低木」。
地中海原生と言うことで、日当たり、風通し、水はけがよく、肥料の少ない土地で旺盛に育ちます。南フランスでは、石ころだらけの土地で育っているのを何かで見たことがあります。
肥料は春先と秋に一回与えれば足るようです。ハーブは全般的に肥料が過多になると香りが弱まります。成長期に葉が黄化するようであれば、その時に足せばいいと思います。
品種・系統によって、香りの強さ、耐寒性・耐暑性、ドライ・ポプリへの適性、樹高が異なるため、店頭に置いてあるものが自分の持つラベンダーのイメージと異なる場合があります。
花が終わるか、終わる前までに、切り戻しをして、株疲れの回避と、蒸れ対策をします。
一般に、大きく5系統に分類されています。
以下は、系統別の主な特徴と、今回取り寄せた花です。ここに記載した情報は、系統の一品種の特徴です。参考程度にしてください。
ラバンディン系
今回取り寄せた「エーデルワイス」は、花穂がながい純白花。花期は6末~8月中旬。ラベンダーで白のイメージがないので、面白いかと思い、ひとつ選んでみました。
今回取り寄せた「アラビアンナイト」は、イングリッシュラベンダーとスパイクラベンダーとの交配種。花は樟脳(ショウノウ・カンファー)の香りが強く、紫色の花をたくさん咲かせます。花期は6上~7月中旬。
デンタータ系
今回取り寄せた「スイート」は、高さ100cmにもなる大型種。よく枝分かれして、樹勢が強く、丈夫な品種。濃い紫色の長い花穂は、甘いカンファーの香りが強い。ラベンダー香の石鹸など、商業的にラベンダーと言えば、この香りがよく使ってあるような。10月上旬~5月上旬が花期。耐暑性強い。耐寒性は氷点下まで。デンタータ系はギザギザの葉が特徴的。
スパイク系ラベンダーとデンタータ系ラベンダーの交配品。スパイク系の流れを継いで、「スイート」は、強香ですが、本来、デンタータ系の香りは弱め。
ストエカス系
今回取り寄せた「ストエカスワイン」は、耐寒性あり。耐暑性は比較的あり。梅雨時期でも育てやすい。4月中旬~6月中旬に赤紫の花。本州暖地でラベンダーの花と言えば、この花形を思い浮かべやすいかも。
一般的にフレンチラベンダーと呼ばれることが多い。
プテロストエカス系
耐暑性は弱い。防寒対策が必要。流通品種はさほど多くない模様。
一般的にレースラベンダーと呼ばれることが多い。
アングスティフォリア系
主に北海道地域で育てられているように、耐寒性はあっても、耐暑性は弱い。香りが強く、ドライで活用できる。
一般的にイングリッシュラベンダーと呼ばれることが多い。
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今回、4品種取り寄せましたが、暖地向きかと思われる「ラバンディン」「ストエカス」「デンタータ」の3系統から選びました。そして、ラベンダーとひと口に言っても、それぞれ、葉の見た目も、香りも違うのが面白いなと思いました。成長した株立ちや花も楽しみです。
植え替え
ラベンダーの植え替えは、春より、秋が適期とされています。春に行うと、梅雨時期までに根の成長が間に合わず、枯れの原因になるとされます。それだけ、根の成長が遅いということでもあります。
我が家では寒い12月に植え替えを行いました。作業適期とはいいがたいです。あくまでも参考まで。
土の比率
左上から)ピートモス1:腐葉土(バークたい肥入り)3:赤玉小5:パーライト1
地中海産の植物と言えば、石灰質の土質を想起したのですが、石灰をおすすめしている指南が見当たらないので、見送りました。
鉢
鉢は、オージーやラベンダー植え替え用に、この度、楽天市場の植木鉢専門店「バージ」(愛知)から取り寄せました。少し高さのある素焼き鉢を使ったので、鉢底に赤玉大を敷きました。
竹炭を鉢周りに立てて、空気の取入れや、根回りを防ぐ等のために使っています。素焼きなので、ここまでしなくても、通気や水はけに効果はあると思います。
取り寄せた苗木は、プラ3号に入っていました。植え替えに使用する素焼き鉢は、めやす4~5号までです。鉢を大きくすればするほど、土量が増えます。そうすると、水を与えても、土がなかなか乾いてくれません。結果、根が濡れた状態が長く続いて、根腐れの原因となり、枯れていきます。
根鉢の扱い方
根鉢は基本的に触らずそのまま植え替えます。オージーやラベンダーは、根の成長が遅いが故に、触ってしまうと枯れの原因になります。わたしは、一部、根が回っていたので、それをほぐして、長い根は切って、鉢に入れました。触る程度もあると思うので、根鉢を触ることは、おすすめできません。
実際の植え替えの様子
エーデルワイス(ラバンディン)
いかにも根が弱弱しいですね。ハーブは全般的に根をいじらずにそのまま鉢へ移し替えるのがいいです。
アラビアンナイト(ラバンディン)
打って変わって、こちらはしっかり張っています。これも鉢へそのまま移し替えます。
スイート(デンタータ)
先ほどの株より根がよく回っていました。色も白く、生育が旺盛な感じが見て取れます。春秋なら根をある程度ほぐした方がいいかと思います。
冬季は成長期ではないので、根を触るのは、おすすめできません。わたしは枯れるのも覚悟で回った根をほぐして、余分は取り除きました。切った根っこからもラベンダーの香りがしっかり漂ってきます。とても幸せな時間です。枯れないことを祈りますw
ストエカスワイン(ストエカス)
こちらも根がよく回っていました。白く太い根が伸びています。
こちらも回った根をほぐして、余分は取り除きました。
植え付け後
根鉢は、少し肩が出るように浅植えにしました。水はけと空気の通りをよくするためです。植え付け直後、水をたっぷりと株元に与えて、数日は直射に当てないようにします。その間は、水を与えない予定。その後は、日にしっかり当て、土がしっかり乾いた状態で、水を株元にたっぷり与えます。
そして以下、ほぼ1か月後の様子。
失敗した~って感じはありません。よかったです。
今後の管理
冬季は、10日に1回程度で水やりを行います。ただし、雨にさらして株を濡らすことのないように、軒下で管理します。
日中はできるだけ長く太陽に当てます。日中の寒さが厳しいようであれば、日当たりのいい室内で管理しようと思っています。今冬に関しては、夜必ず室内に取り込みます。寒い冬でも、できるだけ暖かい気温で管理するようにすれば、根が傷むことは回避できるのかなという考えです。むしろ、冬の間でもしっかり根付いてくれないかなという淡い期待も持っています。
春3月ごろに有機肥を施肥する予定。