最終更新日 2023.08.28
先日取り寄せたタネの中から、カリフラワーの一種「ロマネスコ」の早生品種「ダヴインチ」と、カーリー系ケール「カリーノケール・ヴェルデ」がイモムシの食害で92%以上消滅しました。爆
なお、ロマネスコとケールの発芽処理は8/10~11、セルトレイへのたねまきは8/13でした。
今回採用した品種
ダヴィンチ(カリフラワー・ロマネスコ)
カリフラワー(アブラナ科)は、特に好きでもないので、まず食べませんが、、トキタのブリーダー(育種家)ナカジマさんがそんなにすすめるなら、ということでチャレンジします。ブロッコリーさえ作ったことないですが、作りやすさはいかに!?
たねまき適期(一般地・中間地・温暖地):~8月上旬
カリーノケール・ヴェルデ
ケール(アブラナ科)の中でも、カーリー系(縮れ葉系)はクセが比較的少ないということで、2023年春に、トキタオンラインショップで購入しておきました。
当時は、秋用の種を、わざわざ、再び取り寄せたくないと思っていたのですが。。今では何の抵抗もなく、欲しいときに欲しいだけ取り寄せてますw ホムセンの限られたメーカーや商品群の中から探すよりも、通販の方が探しやすくて、数も豊富なので。
これが大量に採れ始めたらまたスムージーを再開することになるのかも。そういえば、どうやって食べるかあんまり考えてなかったな。。
たねまき適期(一般地・中間地・温暖地):~8月上旬
食害後の双葉のようす(※イモムシ写真あり)
セルトレイで双葉が安定してからは、水やりを朝に1回。天候の影響で乾いてなければ、2日に1回として、放置していました。しかも、日当たり優先で、ちょっと観察しにくい場所に置いていたのも、いけなかった。。
異変に気付いたのは8月24日朝。たねまきから2週間弱です。
まず、ケールの異変に気付いたので、ケールから先にご紹介します。
ケールヴェルデ
ケールもロマネスコも、早いものでは本葉1~2枚目が出始めている頃。
おや、なんだか、双葉がボロボロになってるように見える。と同時に、何やら怪しく踊っている物体を発見。あ、あれは!
マジ?出た~イモムシ。。しかも結構大きくなってる。5ミリぐらい。ということは、ずっとイモムシ育ててた? いつから? とにかく急いで取り除かないと。
はじめは、数匹ぐらい発見するのは覚悟してました。
10匹ぐらい見つけたところで、「さすがに、もういないでしょ」と思って、片づけを始めましたが、いや、実はそんなに甘くないんじゃ、と思い直し、本腰入れて探してみたら、
結果、ケールとダヴィンチで、トータル52匹捕殺。。
さらに翌日8/26には、3匹発見。。
さらに翌日8/27には、1匹まるまると大きくなったのを発見。。トータル56匹、マジ勘弁。
ぱっと見、これのどこに幼虫がいるのかと思いますよね。葉っぱも割と綺麗だなと、今見ると思います。ただ、葉っぱがなくなって、土しか見えてないセル部分も結構多い。また、葉っぱが残っているようで、実は部分的にかじられてるものも少なくありません。
基本的に夜行性なのかなと思いますが、日中は隠れているようです。その隠れ方が巧妙すぎてわかんない。
・葉っぱの中にくるまっている(どの植物でもイモムシ系はこれが最多)
・双葉の分岐点に隠れている
・倒れた双葉が土に接触している場合は、葉と土中の半々で潜んでいるものも数例
ヨトウムシのような土中に潜むものを除いて、イモムシは、クモの糸を出すことができるので、葉っぱを丸めて巣をつくることができるんです。また、逃げるときはクモの糸で下へ逃げることもできます。
葉っぱがない場合は、クモの糸で膜を作って、そこを巣にします。
サイズは数ミリから5ミリ程度まで、初期の幼虫なので、とにかく小さい。虫メガネがあった方が助かるかも。指先でつまむのも大変なので、ピンセットもあった方がラクかもしれません、直接触れたくなければ特に。
双葉はまだ繊細なため、指で強く触ると、ダメージを与えてしまいます。っていうか、幼虫が潜んでいる双葉はほとんど食いつくされて、指のダメージどころではない場合が多いですが。。
ただ、これほど食い尽くされてダメージ受けてる双葉に、幼虫なんか、いるわけないという思い込みが見落としにつながります。。これこそ、「1匹みたら10匹いると思え」がぴったり当てはまりそうです。
なお、幼虫チェック後に、双葉と本葉がきれいな状態で残ったものは、4苗だけでした。さらに、その後、なんと水枯れを起こしてしまい、8/28時点で、綺麗な状態で残ったのはたった1苗だけ。orz ただ、成長につれて、あまりに小さかった双葉のおかげで、苗数は少し回復するかも。
ロマネスコ「ダヴィンチ」
とにかく淡々とひとつひとつの双葉をチェックしていくしかなく、100弱の苗チェックと駆除に、数時間かかりました。1回確認しても、見落としていることが何度もあったので、完全に疑心暗鬼。。
さらに、我が家では初めて見ましたが、キスジノミハムシも1匹、目の前で飛来してきたので、イモムシは見つけ次第、駆除できても、これは困ったなという感じ。
こんなに遠目では、幼虫の居場所はほぼわからないですね。近くで日々よく観察してください。
食害を未然に防ぐ方法としては、
・農薬を散布しておく
・防虫ネット内で管理する(屋内管理は徒長を招くのでNG)
徒長を招くと言いながら、これらの苗はすべて徒長してしまっています。ほとんどの苗が倒れて自立していないので。
徒長を防ぐ方法としては
・水を与えすぎない
・セルトレイの下を蒸れさせない、水はけよくする
・四方から太陽光が当たる場所で管理する(気温が高すぎる場合は遮光必要)
・ケイ酸とカルシウム資材を利用する
・発芽処理で芽をのばしすぎない(うちは大部分ここで失敗)
遮光率は20%前後でいいのではと思います。遮光率の数値については使用する農業資材をご確認ください。一般的な防虫ネットで10%前後ですので、防虫ネットだけでは若干厳しいかもしれません。
イモムシ駆除した後で、久々に農薬を苗の株元に盛っておきました。アース製薬の「土にまくだけ害虫退治オールスター」という商品です。適用範囲はブロッコリーのコナガに効くとのことでした。8/25に散布して、その後4匹、元気なイモムシを発見したので、その時点では、農薬は効いてないようでした。
こちらの農薬の主成分は、ジノフラテンという水稲によく使われる成分が入っている商品です。
セルトレイにどうやって防虫ネットをかければいいか、想像がつかないので、とりあえず農薬を散布しましたが、防虫ネットもなんとか工夫してかけておきたい。
我が家でアブラナ科を育てることは最近ほとんどなかったので、一発でこんなに被害が出るとは予想していなかった。この1メートル離れた場所で、ハクサイとキャベツも同じようにして育苗中なので、また同じことになる可能性は十分あります。8/25は、ハクサイ+キャベツがちょうど発芽したばかりの状態だったので、偶然、惨劇は免れましたが。。
なお、ロマネスコがキレイな状態で残った苗は、全部で5苗。駆除後に起こした水枯れも乗り切って、5苗のまま。さらに、今後、案外復活してくる苗もあるかもしれません。
今後の管理
防虫ネット
100均の小さい防虫ネットが2枚あるので、セルトレイ2枚にそれぞれ、かけてあげるだけで、随分安心感は高まりますが、苗に触れないように、ネットをかける方法を考える必要があります。
ただし、日射が少し弱まってきているので、ここで防虫ネットをかけると、さらに遮光率が上がってしまうので、そこが心配。
ポット上げあるいは植え付け
藤田テキストによると、キャベツの場合、本葉4~5枚で定植とのこと。このセルトレイで本葉5枚までは、サイズ的に持たないように思うので、4枚か、もっと早い段階で植え替えが必要になると思われます。ポリポットに植え替えるか、もしくは、少し早くても畑へ定植してしまうかもしれません。
天候次第ですが、寒冷紗(あるいは防虫ネット)で遮光ができていれば、畑の方が、水管理はセルトレイよりラクになりそうな気はしています。
関連リンク
ロマネスコとケール発芽状況(2023年8月13日記事)