最終更新日 2022.06.29
天気がよく、自然が楽しめそうな場所に行きたい。
今回、仕事で通る道すがら、ちょっと気になる農場があるのを知ったので、短い時間ですが、車で訪れてみることにしました。
ルーラルカプリ農場に行ってきました
岡山市の中心街からそう遠くない場所に、農場がありました。その名も「ルーラルカプリ農場」。
前情報が欲しくて、ウェブサイトで情報を軽くチェックしましたが、ここはヤギがいて、ミルクを使ったお食事もあるそう。
グーグルで見た限り、周りにも自然が広がっているようなので、期待して訪れました。
農場の自然
シンボリックな大イチョウ。
農場周りも、とっても高い木々に囲まれていますね。
ここは、入場料がない代わりに、飲み物か、食事+飲み物を注文してくださいね。ということでまずは、厨房棟へ。
厨房棟。食事場所は、すぐ前のテラスか、やぎの飼育場に併設されている屋根つきのイートスペースがあります。
厨房棟の横は、プライベートゾーンだと思いますが、むしろ、こっちの方がわたしのお目当ての空間が広がっていました。が、如何せん他人様の敷地のため、入りづらく。
自然な植栽がなかなかいいです。放置してこうなったのか、計画的にこうしたのかはわかりませんが、ある程度、同じ種類の植物を点々と配置しているのがとってもナチュラルです。
奥で満開なのは、ハナモモかな~。
樹木をみても、基本、ほったらかしなのかな、という感じですが、イヤな感じがしないですね。枯れたら枯れたで、それも乙な感じ。
下も雑草だらけというわけでもないし。この辺の草花は勝手に生えてきた感じですね。
植物の観察はこれぐらい。思ってたより、かなり自然の見どころは少なかった。
あとは軽食と農場の見学に時間を使います。
軽食とヤギチーズ
前菜と有機ジンジャー。豆も野菜も美味しい。で、お待ちかねのチーズはヤギのもの。味わいは?
すっきりした酸味と、想像したような野性味がまったくない。ちょっと拍子抜けするほど食べやすいです。こってりした重さはなく、随分あっさりして、すごい口解け感。すぐなくなる。普段のチーズも好きだけど、これはこれで美味しいぞ~
フォカッチャで具材を挟んであるパニーノ。お肉は豚。ここにもヤギチーズ。
このボリュームで、フォカッチャもしっかりめなので、ナイフでカットするのは、一苦労ですが、美味しかったです。素材がいい。味付けもシンプルだけど、おしゃれ。
テラスから、ヤギ舎を眺めながら食事ができます。
はい、ここは、ヤギがいる農場というより、ヤギしかいない農場なので~す。
え~、びっくり。
公式サイトでも確かにヤギアピールされてるけど、まさか、そんな農場、日本に本当にあったの?
ヤギなんて、普段生活していても、まったく感じないけど、経営的に大丈夫?とか、すぐ余計なこと考えちゃいましたが。
従業員の方に、お話をあれこれ聞いたら、実際、豚1頭いるけど、あとは全頭ヤギだそうです。スゴイ!清い!潔い!
ちなみに、チーズに独特の香りがない理由を聞いてみました。秋ごろ、発情期に入るオスの臭いがミルクにも反映される模様。なるほど~。つまり、今はオスの野生臭が入ってないのね。
フランスで食べたスーパーマーケットのヤギヨーグルトとか、食べる気なくすほど、「ん?」ってなりましたけど。時期で味が変わるなら、また食べてみるか。
ヤギ舎の見学
敷地はとっても広そうですが、観光で解放しているのはこちらの1棟のみっぽい。
偶然、正午に近いこともあって、お食事タイム。干し草、これが太陽の香りっていうの?ワラとはまた違って、とってもいい香り、癒される。家畜も、こういう植物に支えられて生きてるんですね、しみじみ。
ちなみに、家畜独特の臭いが思ったほどないのは、驚き。
ヤギを驚かせないように、また、人間の病気や菌を持ち込まないように、できるだけ離れたところから、じっと見守ります。
干し草を横歩きしながら食べ進んでいくと、私のところまで到達。。
一見、かわいいのか、イカツイのか、わからない動物で、こっちも警戒してしまいますが、ここのヤギは、知らない人を見ても、皆おとなしいし、好奇心旺盛な子が多い印象。
こちらは仔ヤギの区画。名残惜しそうに干し草を鼻で探してる。ほぼ食べ終わったら、残った草は、飼育員の方がきれいにさらっていかれました。与えっぱなしではないんですね。清潔にしたり、食事のメリハリをつけているのかもしれません。
じっと観察していて気づいたんですが、耳の下(左のヤギ)や、のどのした(真ん中のヤギ)に、なにかぶらぶらぶらさがっているものがあり。
飼育員の方におたずねしたところ、昔は何らかの機能があったようですが、今は単に体の一部程度のものらしい。ニワトリで言うところの、トサカと同じようなものだそう。
へえ~🐔コケ~
そして、これは、遺伝による個体差があり、何もついてない仔もいるそう。右のヤギは何もついてないかな~。
今日、こんなにヤギの勉強するとは思わなかった。
食事タイムだから、ラッキーってことはないのかもしれませんが、ミルクタイム到来で「ご覧になりませんか?」とお声がけいただきました。
もちろん、喜んで~。
がっついてます。
自然より、ヤギの観察の方が充実した時間が過ぎていきました。楽しかったです。
わたしのほかに、もう1名、観光客がいらっしゃいましたが、この棟は観光用と割り切ってるからなのか、スタッフの方から「触らないでください」とか、何も言われてなかったようです。ただ、「エサを勝手に与えないで」の注意書きはあったような。
ほぼハイジの世界。
いいな~。こういうところに住みたい。
何があるわけでもない、普通の農場の仕事中にお邪魔した感じでしたけど、また来たくなる場所でした。
ルーラルカプリ農場とは
ヤギを専門的に飼育されている岡山市の農場。
敷地はかなり広いようですが、歩いて見て回る場所は、キッチンのある小さな棟と、観光向けに開放されたヤギ舎1棟のみなので、かなり限られています。
わたしは、のんびり食事して、おしゃべりして、ヤギ見て1時間ほどでした。
アクセス
・JR上道からは車で6分。
・JR東岡山からは車で20分。途中、狭い道やくねくね道があるので、ご注意。カーナビはちゃんと連れてってくれます。
入り口は小さな看板しかないので、見逃さないで。狭い坂を車であがれば、牧場です。
入場料
決められた料金設定なし。ただし、農場経営を応援するために飲食をしてあげてください。
決済方法
・カード払いOK
・PayPayもあるよ
たくさんのやぎたちと、たくさんの従業員の方々のために、たくさん注文してあげてくださいね。
トイレ
・この農場に違和感のない可愛いトイレが設置されています。女性従業員の方も多いので、安心できます。
全国(特に東京・大阪・神戸・岡山)のピッツェリアやイタリアンとも取引があるようなので、案外ご近所で、この牧場の恵みがいただけるかもしれません。詳細は公式サイトで。