最終更新日 2022.12.29
枯れた、廃れた、見放された・・そんな悲しい植物を復活させる「再生シリーズ」です。
シリーズ第4弾は、シダ植物の「ミクロソリウム・グリーンフレーム」
「ミクロソリウム・グリーンフレーム」を春から再生に挑んでいましたが、うっかり水切れさせて、枯らしてしまいました。。
前回までの再生作業

22年5月末に購入後、植え替えしてから、順調に新葉を増やしていました。上の写真は8月の様子ですが、12月20日ごろまでは、ほぼこの状態でキープしていました。
ミクロソリウム・グリーンフレームとは

中米原生。ウラボシ科ヌカボシクリハラン属。
葉っぱは、針金のような太い葉脈が1本、あるいはY字に伸びているのが特徴的で、全体的に意外と堅い。Y字の形状がビカクシダ(ウラボシ科ビカクシダ属)を思わせる雰囲気。ビカクシダに代表されるように、ウラボシ科は、土以外の、例えば、樹皮等に根を張る着生植物が多くを占める。その例外として、この「ミクロソリウム・グリーンフレーム」は、土に根を張って成長する。
抽水性のシダ植物(わかりやすく言うと稲、マコモ、菖蒲の仲間)にも関わらず、いつまでも根っこが濡れているのはよくないとの指南もあり。
現在の再生状況
orz…水切れで枯れた

やってしまいました。異変に気づいたのは12/23。写真はそれから1週間経っているので、当初の状態はもっと軽めだったかと思います。
“焼肉の鉄板の上で、忘れ去られたキャベツ”のようになってますw 最低気温が0度付近まで下がってきたので、月1程度でいいかと思い、観察を怠っていたらこうなってしまいました。12月は0のつく日に水やりするプランを立てているので、20日時点で異常はなかったか、葉の変化を見落としていたようです。また、葉水も週に1~2回程度でした。
水枯れ起こさないため日常的に葉の観察
そもそも、健全な葉は、見た目にみずみずしく、触ると「硬く」て、葉の表面に張りがあります。
それが一変、水が切れてくると、その張りが見られなくなり、葉はしんなりと柔らかくなります。
気づいた時点で、水をたっぷり与えてあげれば、枯らすことなく、株を回復させるには、十分間に合います。なお、冬季に水を与える場合は、シダに限らず、すべての植物において、できるだけ晴れた、午前中をおすすめします。午後から夜間にかけては、気温は下がる一方で、根が極冷水にさらされ続けることになります。
ということで、もし水切れを起こしてしまっても、ひと晩でこのような状態になることはありませんので、ご安心ください。
旧葉を取り除いて若葉を育てる
こちらは2鉢あるうちのもう一方ですが、全滅させてしまったわけではなく、特に若葉は、ほとんどが生き残っています。蒸散する面積が大きい古い葉が、どうしても先にダメージを受けてしまったようです。
今回は水枯れで古葉を失ってしまいましたが、逆に、新旧の葉を交代させる機会ととらえて、枯れた葉は、取り除きます。

葉が枯れて、完全に乾燥すると、根元からスポッと抜けるので、それまで、しばらく待つか、病気の心配をするならば、枯れた葉を根本付近からカットします。水やりの代わりに、霧吹きで葉水を与えることを考えれば、カットしておいた方がいいかもしれません。

今後の管理
水やりと肥料
冬季の水やり計画は、月1回としています。ただ、これで油断して、失敗してしまいました。観察して、葉に異変があれば、すぐ水を与えてあげましょう。また、日常的に霧吹きで葉水を与えてあげていれば、月1回でも間に合うかと思います。実際、20日間は、一切水やりなし(葉水は多少やっていた)でも、異常ありませんでした。
それから肥料は、寒肥えも含めて不要です。
日当たり
我が家のように、シダの葉が黄色いのは、枯れる前兆だったり、栄養不足というわけではなく、日光に当たったのが原因のようです。ホントにーー??だとすれば、面白いですね。夏場は、屋外で管理、他の植物の鉢のカゲで遮光しつつ、日光に多少当たっても、光合成ができていいわと思ってました。今後は、できるだけ日光が当たらないように、明るい日陰で育てます。
冬季は、明るい窓辺に置いて管理しています。暖かい日中は、窓を開け放っています。