最終更新日 2023.03.06
2月1日に施肥するはずだった寒肥えをようやく与えました。
ブルーベリーは2月後半から根が動き始めるようなので、少しギリギリといった感じです。ぶどうの根の動き出す時期はわかりませんが、指南に基づいて2月初旬を作業時期としています。
今回から新たに加えた腐植酸についても触れます。
寒肥えとは
読み方:かんごえ、かんぴ。植物が活動しはじめる、春のスタートダッシュに必要な肥料です。植物によって活動し始める時期にズレがあるため、その時期を調べておき、活動前に与えておく方が効果的です。
肥料の種類として、化成肥料は数週間から1か月ほどで肥効が終わるものが多く、そのため、効きが強すぎるため、できるだけ有機肥料を選ぶ方が望ましいようです。寒肥えに関しては、有機肥料の方が育ちがより良くなり、果樹や花ものの場合は、実付き花付き、味覚にも影響するとのこと。
そういった点から、商品パッケージに「寒肥え」をうたった商品には、たいてい「有機100%」または「有機肥料入り(化成肥料)」と書かれているかと思います。
ラビットアイ系ブルーシャワー
鉢植え管理で、2年目に入ります。
成育状況
落葉せずに越冬しました。丸々とした花芽がたくさんついています。一時期、調子がよくなかったものの、持ち直しました(不調の原因は硫安かも)。1年前は、細い針金みたいな茎が数本伸びているだけだったのに、随分立派になりました。
花芽がというか、枝先に関しては、一瞬気候がゆるんだ影響で、すでにフライングで咲いてしまったものもあります。
このように1か所から複数の花が咲くので、全部咲かせると、小さな株が疲労してしまいます。また、大きな株であっても、たくさん花をつけると、当然、たくさん実がつくものの、甘味が低減したり、粒が小さくなってしまうようです。また、次年度の樹勢や結実数に悪影響を与えてしまいます。果樹栽培は、欲張り・放任主義のやり方では、いい結果に結びつかないということになりますね。
こちらもいまにも咲きそうです。ブルーシャワーに関しては、すべての枝がこんな感じです。
そこで、ひと枝2~3芽程度に絞って、残りはすべて指でつまんでもぎ取りました。ただ、こうやって花芽を残したところで、相方の「ホームベル」には花芽がひとつもついてないので、受粉することができないため、何の意味も無いんですけどね。。
先日新たに取り寄せた「ティフブルー」が花を少しでもつけてくれれば、「ティフブルー」と「ブルーシャワー」で授粉させることができるため、今年初収穫、となるはず。そこに期待してます。
なお、先日購入したティフブルーは、3月上旬に植え替えと施肥を行います。
施肥作業(分量間違いがあり修正)
手持ちの有機肥料を配合して、6-6-6に近くなるようにしました。左からカニガラ40g、溶リン10g、魚粉20g、油粕5g、硫酸カリ10g、腐植酸80g(これは多すぎ・・またもや計算間違いで一桁多い)
追記3/6)10号鉢でトータル50g程度になるように調整。カニガラ20g、溶リン5g、魚粉10g、油粕2.5g、硫酸カリ5g、腐植酸8g。鉢植えで過剰施肥すると、例えば、22年の硫安(窒素単肥)を与えすぎたときのように葉や根などに障害が出ます。今回分量を間違えて与えすぎていたので、取り除いて、アボカド寒肥えに転用しました。

表層部分を中耕するのと、鉢の周囲を棒でつき挿して、根を軽く切りました。そこへよく混ぜておいた肥料を投入して、土となじませました。ブルーシャワーは、地上部がしっかり生育している分だけ、根張りもよかったようで、細根がぶちぶちと切れるのが感じられました。
ラビットアイ系ホームベル
鉢植え管理で、2年目に入ります。
ラビットアイに関しては、長らくリポートを掲載していませんでしたが、硫安を与えて以降、それが原因なのか、特にホームベルは、かなり葉の調子が悪く(葉焼けがひどい)、樹勢の改善に試行錯誤したものの、よい結果が出せないままでした。今のところ、私の中では、「酸度調整のために、硫安を使うのはよくない」という結論です。硫安は窒素肥料として捉えるようにし、酸性に傾けたいのなら、ピートモスを加えるようにします。
同じ環境で育てたにも関わらず、ホームベルだけに強く症状が出た理由は分かりません。たまたま個体差が出たとしか言いようがないかもしれません。
成育状況
ホームベルは、花芽はひとつもありません。葉の調子が悪かったため、夏以降、枝を切り戻して再生させようとした?のか、花芽をわたしが切り落としたのが原因と思います。葉芽はついています。花が終わって、しばらく経ってから、満遍なく枝先を切り戻してしまうのは次の花芽に影響する恐れがあるので、むやみにハサミをいれるのは禁物です。逆に花後すぐであれば、切り戻しても、次の花に影響が少ないと思います。あるいは、次の花芽が出たのを確認してから、不要な枝を切るようにします。
今回、枝垂れた枝とクロスした枝を1本ずつ取り除きました。
これだけ地上部が弱々しい分、地下もやはり貧弱だったようで、中耕してもまったく根張りが感じられませんでした。今回は腐植酸を投入しているので、根張りが改善されることを期待します。
施肥作業
ブルーシャワーと同内容の肥料を施しました。
腐植酸とは
たまごや商店(茨城県)から、腐植酸(ふしょくさん)を取り寄せました。
JAやアマゾンで長らく探し続けていたんですが、大々的には販売されていないらしく、在庫があってもあまりに割高でした(しかも輸入品)。そんな中、つい先日、たまごやのメルマガで、腐植酸の案内があったので、即日購入しました。畑をやってるわけでもないのに20kgも要る?って感じですが、これからたっぷり使いそうなので。
ちなみに2kg 352円、20kg 2,508円
写真の文言通り、発根が促進されれば、地上部も大きく丈夫になりますし、リン酸を効率的に吸収できるようになれば、花実の付き方も変わってくれるかと思います。なお、腐植酸を与えるなら、マグネシウムも同時に施肥した方がいいと思います。今回与えた溶リンにはマグネシウムが豊富に含まれていて、リン酸の移動を助けます。
この商品で、ひとつ残念なのは、中国産ということです。質が悪いとはひとつも思っていません。
ウクライナ侵略で、ロシア中国に依存していた肥料が高騰している今、いろんな意味で、できるだけ国産のものを使っていかないといけない意識が私の中にも芽生えてきました。肥料に限らず、食料の自給自足(経済安保)、国内の農業資材メーカーを応援、廃棄物(資源)を廃棄物としないSDGsなど、いいことしかありません。国産に切り替えたからといって、必ずしも値段が上がるとは限らないのもわかってきたので、尚更です。
日本は現状、肥料(特にリン酸)のほか、まさかの家畜用牧草まで、信じられないほど多くの農業園芸資材を、近隣国からの輸入に頼っています。その割に、リン酸分を多量に含む資源をムダに廃棄処分したり、米飯に代わって、小麦の需要が増えるに伴って、耕作放棄地を増やし続けたり、迷走しています。一方、この状況を打破すべく奮闘されている企業や団体も出てきています。腐植酸は、国内メーカーが少なくとも1社が生産販売されています(私は手に入れられず。。)
ぶどうBKシードレス
鉢植え管理で、2年目に入ります。
成育状況
ひと節ごとに芽がひとつ以上、控えています。枝先までびっしりついていました。新芽が伸び始めるのは4月ごろでしょうか。昨年の感じだと、だいぶ暖かくならない限り動き出さなかったような記憶があります。
樹形は”「”(カギ)型に仕立てました。トータル3mほど伸びています。カーポートの天井に伸びた枝から、テレビのアンテナのように側枝を伸ばしていく予定。
施肥作業(分量間違いがあり修正)
手持ちの肥料を組み合わせて、4-8-4に近づくように配合してみました。
左からカニガラ40g、溶リン20g、魚粉20g、油粕20g、硫酸カリ5g、石灰20g、腐植酸80g(多すぎ・・)
追記3/6)10号鉢でトータル50g程度になるよう調整。カニガラ20g、溶リン10g、魚粉10g、油粕10g、硫酸カリ2g(ここまでで52gほど)石灰10g、腐植酸8g うちのぶどうは8号鉢なのでもう少し少な目。今回与えすぎていたので、表土を3分の2ほど取り除いて、それをかんきつの庭植えに転用しました。
鉢の周りの土を棒で突き刺し、表層部も中耕して、根を切ったり、土をほぐしましたが、しっかり根が張れているようで、熊手にかなり根がひっかかりました。ここに肥料を投入して、馴染ませました。