最終更新日 2023.07.29
ピーマン「どでかピーマン」の苗を第1畑に定植しました。ただ、たねまき日は6/22で、1カ月以上も時間を要している割に、本葉はまだ5~6枚程度。苗が完成していない状態での定植です。
なお、7月下旬~9月にかけて、冬野菜の準備が始まります。これからもどんどんタネをまいて、大量の野菜を作っていきまーす。ちなみに最近タネの取り寄せで気に入っているのが、楽天市場のIVY(アイビー・長野県飯山市)。いつもありがとう。
今回採用の品種ご紹介
まず、タネを買う際、タネ袋に書かれた、たねまき適期のカレンダーに間に合うようにたねまきをします。勢いで買う前に、必ずタネ袋をチェックしましょう。
どでかピーマン

種苗会社はトーホク。どこか昭和なネーミング。写真を見る限り、ホント大きいですね。ヨーロッパならこれが普通サイズで、逆に小さいのは日本でしか見られません。大きくするまで時間がかかりそうなので、初心者向きではない恐れ。よって、「どでか」くなるまで育てるより、初期段階は若採りしていけば、それなりにうまくいくと思ってます。

たねのサイズは普通のピーマンのものと変わりませんでした。13粒入りでした。ケチって1ポット1粒植え。
定植のようす
定植場所

平さやいんげん(マメ科)を栽培していた跡地です。
ちなみに、手前はつるむらさき(おかわかめの仲間)、奥がオクラ。左にラッカセイと枝豆、右にエディブルフラワー区画(ミニトマトのアイコも)とたい肥区画
うねづくり
元肥えは一切何もいれませんでした。必要であれば追肥で対処していきます。ちなみに、前作の”いんげん”はちょっと特殊で、根粒菌を根につけない性質があるマメ科とのことで、一般的な野菜と同じような肥料の消費の仕方と考えます。
残肥としては、前作で片寄った肥料の与え方をしていなければ、ほどよく肥料は土中から吸い上げられて、消費されていると思われます。
土壌改良材として投入したもの
・カキガラ石灰
・ハイパワー苦土石灰(微量元素が豊富)
・もみがら(植穴の乾燥防止剤として)

土質がこの畑としてはとてもよかったです。水分がほどよく抜けていて、前作がマメ科ということで、根張りは浅く、残さが少ない。団粒構造はしっかり残っていて、耕すのがラクでした。数メートルのうねとは言え、土壌改良材を投入して何往復か耕すのにかかった時間は、たった20分弱でした。残さだらけの第2畑で、8mほどのうねを耕すのに5~10時間ほどかかっていることを考えると拍子抜けしてしまいました。
定植 7/28追記

「やさいの時間」で植え付け時に、穴の中に水をいれて、苗の根が土に活着するのを促すシーンが紹介されますが、何年かぶりにそれをマネしました。
わたしが今まで利用してきた畑は、元々田んぼであった場所を転用していて、とても水はけが悪く、植穴を掘っても、土が乾いていることがとても少ないです。
今回定植している場所は、上記の通り、元田んぼでありながら、雨が降っても、比較的早く水が引く場所で、連日高温が続く酷暑期ということもあり、土は意外とさらっとしていました。なので、活着しやすいように水を投入しています。
ただ、少量の水を投入しただけなのに、やはり、水がいつまで経っても引かずに、貯まっています。長雨が続くようなことがあると、作物には非常によくない環境です。マルチなどで、必要以上に、土に水が浸透していかない工夫が必要です。

タネ袋の指示に従い、株間50センチとしました。今回2条にしているので、千鳥植えとして、できるだけ条間を確保するため、うね肩に定植しています。これで条間も50センチほど確保できているかもしれません。
夏のたねまきから1か月以上経っても、いまだに本葉5~6枚程度。私も今年はほとんど初めてと言っていいぐらい、タネからの苗づくりで、ポリポットでの苗管理の難しさを実感しているところです。ただ時間をかけただけでは、株は大きくなってくれません。とにかく徒長しないように、苗の段階で肥料を与える必要があるのだとは思いますが、何をどのぐらい投入すべきなのかは,、いまだ不明です。
今年は、苗づくりで「花を咲かせるまでに」時間がかかりすぎて、ミニトマトや白なすなど、多くをダメにしてしまいました。特にナス科は、1番花をつけた苗が最適と言われます。
苗を早くがっちり育てるノウハウがまだないため、数日どころか、月単位で時間を浪費してしまって、苗づくりは本当に課題が多いです。今のところ、学んだことと言えば、理想の苗を作ろうとせずに、ある程度育ったら、早い段階で定植してしまい、畑での栽培に移行してしまうということぐらい。ただ、早春の苗づくりでは、地温と気温が確保できないため、年中この方法が適用できるわけではありません。

ちなみに、1か月以上、ポット管理していたにも関わらず、根張りはこの程度。ただ、意外と、根鉢が崩れるようなこともなく、ほどよく根が回っているかもしれませんが、根が弱弱しく見える分、やはり地上部も頼りない感じが否めません。
あんどんは2条植えした南側にのみ設置しました。あんどんが足りないので、全部にかけることができず、北側は、南側のあんどんのカゲになってくれれば助かるのですが。このひどい日差しと熱風を、あんどんなしで、苗が耐えられるのかとても心配です。

7/28追記)あんどんなしのピーマンは、丸一日、なんとか耐えてました。本日の最高気温は34度近くを指していましたが、相当きつかったでしょうね。このままあんどん無しで生育を見守ります。
今できることは毎日の水やりぐらい。あんどんの代わりに、寒冷紗でトンネルを作って、日差しを少しやわらげてあげようと思い、楽天で注文しましたが、受注した店の対応がいまいちで、すぐに送ってこなさそうです。
今後の管理
水やり
畑への植え付け後は、1週間は、水切れに注意しつつ、活着した後は、水を控えめにします。ただ、高温が続いているので、あまり切りすぎて、枯らさないようにだけ注意が必要です。
ちなみに、根洗いしてあげると、丈夫な”幹”に育ちます。具体的には、株元に水が当たるようにし、根が徐々にむき出しになるようにします。
収穫と葉かき
どでかピーマンは、ひとつの実を取るまでの栽培日数が、とても長いことが予想され、管理の難易度は上がってしまいます。日本のスーパーで見る程度のサイズで早採りした方が、ピーマンを長く、手軽に楽しめる可能性はあります。収穫が増え、樹勢が出てきたら、大きいサイズにも一度挑戦してもいいかもしれません。その際、たくさん成らせると、株が一気に疲れるはずです。数量は絞り込んで、他の果実は早採りを続けましょう。
畑のベテラン曰く、ピーマンは次々と実がなるので、あまりならせすぎないように管理していった方がいいとのこと。葉もかいてやって、株の真ん中から全体に光が行き届くようにするとよいとおっしゃっていたような。確かに、ピーマンは、葉がわさわさなりますね。7年ほど前に栽培したときは、それほど意識せず、放任していいましたが、今年はその辺も意識して、気づいたことなどあれば、情報をアップデートしていきたいと思います。
病害虫
ピーマンは、病害虫被害が目立ったものが思い浮かばない点も、初心者にやさしいと言えると思います。
ただ、苗を畑で10日間ほど管理していた間に、何者かに葉が食害されているので、油断禁物。ヨトウムシでも潜んでいるのでしょうか。
関連リンク
・どでかピーマンたねまき(2023年6月23日記事)
・gardeners’ shop Ivy アイビー楽天市場店
草花の種子ほか、農業用具も一部取扱いあり。対応が柔軟で好印象(だからって、わがままな要求はしないでね)。店独自の栽培シートもあれば一緒に送ってくれます。