最終更新日 2022.08.27
夏真っ盛りの中、鉢バラ4品種は、どのように成長しているでしょうか。
22年8月中旬の状況
ザ・マッカートニーローズ(HT)
マッカートニーローズは、順調に成長しています。
シュートの勢いもいいです。株から突き出て伸びています。今のところ、好きに成長させており、せん定は行っていません。
四季咲き性のバラなので、暑くても、花をつけようとしています。ただ、見つけ次第、摘んでいます。秋にもう一度咲かせますので、それまでもう少し我慢していただきましょう。
酷暑が続く中でも、少し気温が落ち着いてきた気がします。ゆっくり秋は近づいています。
レオナルドダヴィンチ(FL)
レオナルドダヴィンチも、順調に成長しています。
後述しますが、問題のバラ品種「ユアインネルンアンブロ」が近接しているのですが、こちらには全くハダニの被害が及んでいません。強健な品種であるのかもしれないし、生育状況の良さ、ハダニの種類が違うなど、要因はいくつか考えられます。
レオナルドダヴィンチも、蕾をつけていますが、こちらも見つけ次第、摘雷。返り咲き性のバラなので、秋に少し咲かせます。
サマースノー(CL)
サマースノーは、かなり旺盛に枝を伸ばしています。他のバラの株の中にまで、枝葉を突っ込むように成長しています。フェンスのようなもので仮仕立てして、枝をコントロールしつつ、さらなる成長を促そうかなと思ってますが、手をつけずにいます。
一季咲き性のバラなので、夏以降は、花はつけません。
隣のユアインネルンアンブロから、サマースノーへ、ハダニが移動してきています。去年の様子をみていても、つるバラは、ハダニに弱いようで、葉がカスカスになりやすいのかなという印象。手が届きにくく、葉水の恩恵が受けられていない枝は、このようにわかりやすく被害が出ています。
ユアインネルンアンブロ(HP)
まず7月の写真から。
7月の状態は、青い葉と、葉ダニにやられたりした葉が、入り混じって、まだら模様に。
次は8月の状態です。
青い葉がなくなり、ほとんどハダニにやられてしまいました。薬剤はいまも使っていない状況です。
ハダニは吸汁害虫で、これにやられると、葉に潤いがなくなり、カスカスの状態になります。
葉裏をみても、ハダニがついているのかどうかわからないこともありますが、1ミリ以下のつぶつぶがついていれば、間違いなく、それです。うちの場合は、割と黒っぽいのでわかりやすいです。
指で葉裏を擦りつけて、この粒々が潰れて液体が出てくるようなら、活きているはずですが、現在確認しても、見つけられませんでした。食べつくしたのか、葉水が効いているのかは分かりませんが、活動が止まっているのはいいことです。
葉水には、他のバラも含めて、毎朝、希釈率180倍以上の濃いニーム液を与えていました。ここ数日は酢酸カルシウムを与えるスケジュールだった関係上、500倍程度の食酢液を与えました。
7月にも見られていましたが、葉脈が浮いて、青筋がたったような葉が多いです。マグネシウム不足の症状かと思うので、しばらく「硫酸マグネシウム16(たまごや商店)」を与えてみます。光合成できていないと思うので、来春の花は厳しいかもしれません。
バラの管理状況
せん定(8/27追記)
秋の開花準備のため、9/15ごろに夏剪定を行う予定です。せん定から40日後の10/25ごろに咲くのを想定しての作業となります。なお、この夏せん定は、関東以西の暖地であれば、9/1~9/15が適期とのこと。
主に、四季咲き性バラのマッカートニーローズに手を入れます。
「返り咲き性バラを秋に咲かせるには”弱い”(=小さくて力のない花がつく)」と「バラの家」はおっしゃっているので、必要ないかもしれませんが、混みあった枝を透かすためにも、マッカートニーローズをせん定しておきます。弱い蕾がついたなら、これまで通り、摘んでしまえばいいと思います。
一季咲きのサマースノーとユアインネルンアンブロにも手を入れます。がんばってせん定しても、元々、秋に花は咲きません。ユアインネルンアンブロは、この記事をアップした8/15の直後に、ハダニにやられた葉を落とす作業をすでに行いました。サマースノーは、枝が伸びすぎているので、他の株に邪魔になる部分をカットするか、フェンスを建てて、そこへ仮止めする形をとります。
水やり
基本的に1日1回。土砂降りでもない限りは、水やりを欠かしません。
なお、うちの日当たりは、8時ごろから正午過ぎまで直射日光が当たる場所。それ以降は建物の日陰になっています。水持ちのいい土で、鉢の容量を上げたこともあって、鉢の中の水は、少々の暑さでも乾きにくい環境ではないかと思います。ご自身の環境にあわせて、水やり頻度は変えてください。
葉水
1日1回。特に葉ウラにかかるように吹きかけます。
水やり計画に基づいて、葉水に含める資材を変更しています。葉から直接、栄養補給することと、葉の細胞強化が目的です。水やり計画に書いていなくても、同じ資材を数日間、連続で使っていることが多いです。水道水だけで葉水を与えることは、ここ最近は一度もありません。
・ハイポネックス1000倍
・食酢500倍
・ローズパーフェクト100倍(たまごや商店、有用微生物やミネラル等含む)
・酢酸カルシウム500倍(たまごや商店、液化カルシウム資材)
肥料
水やり計画に基づき、週1ペースで「ばらの液体肥料(住友化学園芸)」を与えています。
それ以外は、硫酸カルシウム(葉水)や硫酸マグネシウムを、こちらも水やり計画に基づいて、単体で与えています。
ユアインネルンアンブロは、硫酸マグネシウムを与えて、光合成を補助、促進させます。
病気
特に見られません。
薬剤は特に与えていません。例えば、葉水につかっている「ローズパーフェクト」は、黒星病の予防など、病気の回避や、細胞強化の成分が何かしら入っているので、それらに期待して与えています。
また、上記4品種は、楽天市場「ばらの家」によると、強健なバラ品種とのことです。
葉が黄色くなったものや、土の上に落ちたものは、病気の発生源になりますので、残らず取り除きます。このような落ち葉を、土に還してたい肥にしようとは考えないでください。
害虫<ハダニ>
ユアインネルンアンブロと、サマースノーの一部に発生した形跡があります。被害が今後、爆発的に広がる恐れも、否定できませんが、今のところは小康状態のため、様子見です。
現在、葉水のみで対応しています。薬剤散布の予定はありません。
葉の表面が点々とかすれてくるのが、初期サインかと思います。これを好き放題させた暁には、葉が全面的に乾燥してカスカスになり、黄化して枯れてしまいます。
こちらは、バラの足元に生えている雑草(カタバミ)のようすです。葉ダニは普段、このような草を根城にしています。カタバミ以外の雑草もハダニの食害が確認できます。これらを食い尽くすと、いよいよ大事な植栽へ移動していきます。
できるだけハダニが好む雑草を足元に残すようにして、共存が成立するようにしています。
害虫<コガネムシ>
樹勢が落ちるなどの、被害が出たわけではありませんが、ネキリムシ対策として年3回、ベニカXガードを散布しており、うちは3回目の散布日が9/1予定です。