最終更新日 2023.03.13
ハーブの植え替えを3月に行いました。今回はレモンの香りが漂う「レモンバーム」。
レモンバームとは
シソ科の多年草。爽やかなレモンの香りを楽しむことができる。フレッシュな葉をお茶などで利用。シソ科らしい白い小花を咲かせる。ミツバチを寄せ付けやすい花のひとつ。
成育状況
10号鉢に数年は植えっぱなしにしたため、土が目減りして、風通し悪く、蒸れやすい状態。根の張る領域も減っているはずです。
冬を越すために、地面に這うようにして、身を守っています。
根張りチェック
地上部は、端の方で小さくなっているように見えましたが、根張りは強く、完全に根の行き場を失っている状態。スポンジケーキのような感触です。ハーブを庭植えにする場合、他の植物を駆逐するほどの勢いを抑えることができないので、鉢植えにしたものを地面に埋めるといった具合で、根域制限が必要です。
下土が赤いのは、赤玉土の大粒を下に敷き詰めていたのですが、その粒感は完全に無くなっています。
タネ袋から発芽させた株ですが、ハーブはタネから発芽させて、ポットに鉢上げするまでが相当に難しいなと思います。この鉢は偶然大きく育てることができたもので、手軽に楽しむなら、ホムセンで数百円で買ってくるのが手っ取り早いです。
株分け
作業方針としては、土増しをしてあげますが、さらに元気に育ってもらうため、株を2つに分けてあげます。
株を分ける場合は、「山菜掘り」という、ノコギリと移植ごての”あいの子”のような道具があると便利です。これだけ根張りが強いと、かなり苦労します。
ハーブ類やオージープランツは根を触らないようにしたいですが、必死に切り分けるので、そうも言ってられない側面もあり。。また、株の下側だけ根っこを残して、それ以外の部分は、取り除きました。これだけ根が張ってれば、半分ぐらい根っこがなくなっても、株が弱る心配はないと思います。
用土と肥料
株を2つに分けたので、それぞれの土の配合を少し変えてみました。
元土:牛ふんたい肥:バークたい肥=6:2:2
元土:バークたい肥=5:5 これに腐植酸8g
成育に何か違いが出れば、興味深いと思います。
株の底土には、上記の改良した土を入れました。株の側面には、ホムセンで買った激安の土(水はけ悪い、小石や微塵だらけでガサガサの土)を敷きました。こういった質の悪い土の使い途として、野菜や果樹では使いたくなく、強健な草花くらいしかありません。仕方ないです。
肥料は一切入れませんでした。ハーブ類に肥料を与えすぎると、香り成分が出にくくなります。なお、たい肥や腐植酸には、肥料成分は微量ながら含まれていますので、それで十分かと思います。
植え替え後
今後の管理
水やり
毎月の肥料計画にもとづいて与えます。
肥料
春に今回のような有機物を与える以外は、固形肥料や液肥は与えない予定です。
花摘み
白い小花がたくさん咲いて可愛いのですが、花を咲かせると、樹勢が弱るので、早めに摘みます。
害虫対策
ベニフキノメイガという、ガの幼虫がシソ科のレモンバームにも発生します。枝先の柔らかい葉にクモの巣を張って住み着き、加速度的に食害していくため、見つけ次第、葉先を摘んでいきます。