最終更新日 2023.05.28
トキタ種苗のズッキーニの品種のひとつ「ゼルダ・パワー」の初収穫が近づいてきました。
ゼルダ・パワー
トキタ種苗作出のズッキーニのひとつ。ウリ科。
何が気に入っているかって、うどんこ病に強い品種はありがたい。今までうどんこ病にかかる度に葉っぱをかいていたら、葉っぱがなくなりそうになったこともありました。。ホムセンで売ってるような品種は、そこまで耐病性はないはずなので、触れ込みどおりなら、この違いは大きいです。
またタネ袋曰く「肥効を切らさないように」とのこと。トキタ公式によると、収穫ごろから、窒素2g/㎡で、リン酸は特に必要ないようです。ハイポネックス液肥(6-10-5)は適切とは言い難いかも。ただでさえ、腐植酸いれてるのでPの効きはいい方だと思うので。手元にある他社の液肥では、住友化学の「住友液肥2号」(10-5-8)の方がベター。あるいは、ひと株だけ実験的に「硫安」をあげてみましょうか。
25度までが生育適温。受粉は35度まで。
成育状況
定植した順番に番号で呼んでいます。
1号
とっても順調な1号苗。5/28には初収穫の予定。カラスに花をつつかれた、ひとつめの果実も授粉不良ではなかった模様。綺麗なずん胴です。人工授粉ははじめの1回だけ夕方に行った限りです。
収穫結果の詳細は、収穫カレンダーのページでご報告させていただきます。
初めは雌花ばかりでしたので、3つ早々に摘花して、樹づくりさせやすかったです。通常は1~2番花だけ摘果すれば問題ありません。
タネ袋にもあるように節間が短く、初期ということもあってか、かなり地面にへばりつくように成長してます。それでも支柱は立てて、簡単に揺れないようにはしています。茎が一度折れると試合終了~リカバリーできません。
また、果実の曲がりが少ない品種とのことですが、うちのは、まぁまぁ曲がってるかな。。水不足?そんなことはないような気がするのだけど。過湿も乾きすぎもいけない、水やりには注意が必要なズッキーニです。
自然交配が終わったっぽい雌花を取って、中をのぞいてみると、スリップスが3匹は確認できました。畑栽培でスリップス被害がどのぐらい広がるかは未知数ですが、念のため、時々ニームオイルの希釈水を、葉面散布してもいいかもしれません。「ピンキー」「とろーり旨なす」などのお高い野菜をガジガジやれるとちょっと困りますからね。野菜の見た目を気にする方は、要注意の小さな害虫です。
2号
逆にこの2号は、初めは雄花ばかりでした。理由は不明。5/23に雌花を初確認。頂上部に小さいのがなってます。
3号
雄花が多めですが、雌花も初めからひとつはついていて、5/23で小指ほどのサイズ。すると、葉の茎がいかに太いかがお分かりいただけますか。
2~4号については、雌花をまずひとつだけ摘花しました。もうひと花ふた花ぐらい摘花しておきたいです。1~3号の株は、もう十分大きくなってるんですけどね。
4号
定植適期は、本葉1.5枚をトキタが推奨していますが、この苗も他の苗同様、定植スペースが確保できなかったため、少し遅れました。が、その前に気温がとても高くなってしまい、見た目にも苗が硬直したように、柔らかさがなくなってしまいました。その影響は間違いないと思いますが、株が未成熟なまま、花をつけ始めてしまいました。日射がある状況でスマホで撮ると、葉が黄色くなりがちですが、実際の葉っぱもまぁまぁ黄色い。
どの野菜にも言えそうですが、定植は20度辺りで完了させてしまいたいですね。育苗中に高温にさらすのも危険です。
掘り上げて廃棄してもいいですが、代わりに植えるものがないので、このまま様子見。あまりいい結果にはならないと思われます。