最終更新日 2023.05.28
たねから育苗したミニトマト「ジャングルミニトマト」をようやく植え付けました。
ジャングルミニトマト
トキタ種苗作出の「脇芽かき」「芯止め」不要の画期的なミニトマト。どんどん成長させるので、水切れと肥料切れに要注意。
名前の通り、”ジャングル”になるので、普通のミニトマトの株間50センチでは狭いのですが、植え付け時にテンション上がってしまい、50センチで植え付けてしまった。。まだ片方は何も植えてないので広めにスペース取らないと。。
1号植え付け
花のつぼみを確認したので、植え付け決行。2苗あるうちの1苗を植え付けました。
いつもどおり、トマト苗をマルチの上に「置き」ました。株元と主茎の途中をUピンで地面に押し付けて、複数個所で根張りを促進します。この後、直射と風が当たらないように、あんどんを建てました。
ミニトマトの育苗に関しては、少し離れた畑ではなく、いつでも観察できる我が家で行いました。ただ、うちの庭は、どこもあまり日当たりがいいとは言えないので、育苗すると、徒長気味になってしまいます。節間は広めです。でもトマトのこういった植え付けには、徒長している苗が都合がいいです。枝がいろんな場所から立ち上がるので、詰まっているよりいいのです。
5/28追記)2号植え付け
2苗目も植え付けました。この日はとても暑く、株もぐったりしていましたが、翌日には元気に枝が立ち上がってました。
1号2号とも、花がまだ咲いていません。5月最終週は、ほぼ毎日、雨の予報。風が吹き荒れる恐れも十分あり。この天気であんどんは上げにくいですが、無理に上げたところで、雨の日はハチは飛びませんし、必要ならトマトトーンをかけてもいいですが、結局、雨の予報。。さて、どうしたものでしょう。
タネからの育苗~3月からの振り返り
トキタ種苗からタネを取り寄せて、3月下旬から芽出しに挑戦しました。ミニトマトのタネは1ミリにも満たない大きさ。そのタネに水分と空気を抱くようにキッチンペーパーに包み込んで、加温装置で25~35度付近で管理しました。発根は、案外あっさりしてて、水につけてから数日で確認できました。
その後の様子は、公開していませんでしたので、ここでまとめて振り返ります。
発根したものを土に移して、次は発芽を待ちます。発根は4粒中、4粒成功していましたが、発芽に成功したのは2粒でした。加温装置の温度が、室温に応じて可変するため、夜25度前後~昼35度以下をキープするのが難しかったです。また、タネの殻を上手に脱がせることができなかったり(タネの浅まき)、地温が足りなかったことがあってか、地面から双葉が顔を出す前に、力尽きてしまったりしました。これは、他の野菜のタネでも同じ症状が見られました。
加温した地温が、数センチごとにバラつきがあったことが原因と思われますが、発芽が揃っていません。中央では、発芽途中で固まったままの芽も見られます。
そもそも、野菜の種類が違えば、発芽適温や育苗中に必要な地温が違うのに、1つのセルトレイで、いろんな野菜のタネを発芽させるのは不適切なので、やめましょう。
加温のようすを写真に残していました。下に敷いた黒い板がヒーター。そのままセルトレイを設置すると熱すぎるので、竹箸で浮かせて地温を調整。少なくとも朝と晩は、その日の気温や室温に応じて、地温を調整する作業が必要で大変。昼間が一番気温が高いので、その時間に、タネの側にいられないとなると、とても気になります。
セルトレイとそれを受ける下容器の間にまで竹箸を挟みこんでますね。。お疲れさまでした。もっとラクに発芽処理ができないものでしょうか。
鉢上げ作業(トレイからポットなどの鉢に移し替え)ですが、いろいろ間違ってます。
まず、箸でぶっさすのはNG(笑)、、根が傷つきますので。根鉢が取り出せなかったのですが、セルトレイはプラスチック製なので、ひっくり返して、手で軽くもみほぐせば、土がごっそり抜けると思います。
また、根があまり回っておらず、土を抱いてないので、このまま抜けても、根鉢がバラバラに崩壊してしまいます。早く鉢上げしたいと、焦ったのがよくないので、根がある程度成長するまで待つことも大事。幸い、このセルトレイは透明なので、底を見れば、根が回ったかは誰でも確認できます。
また、しっかり濡れた土を持ち上げるのは難易度が高すぎるのと、土の選定も間違ってます。結構堅めのたねまき培養土を使いました。こういった野菜のタネの発芽には、ココヤシなどがたくさん入ったふわっとした軽い土の方が適してると思います。
このぐらいまで育苗できれば、後は、日当たり確保と水切れさえ起こさなければ、失敗しにくいと思います。
今後の管理
水やり
枝先の状態を見て、水やりします。水を切った方が甘くなるというのは、プロのやり方なので、そこにとらわれないようにして、水はしっかり与えます。水やりが必要かどうかは、枝先の状態を見て判断します。
肥料
元肥は入れていません。収穫ごとに追肥を行う予定です。たまごや商店の魚粉配合肥料を使う予定。
誘引
脇芽をとらず、自由に成長させますが、すべての枝と果実に日光が当たるようにしなければならないので、ある程度、枝を間引くことも必要かもしれません。できるだけ初期の枝(一番花下の枝を含む脇芽4本程度)を株元から遠くへ伸ばすようにして空間を最大限活用していきます。
おまけ(トマト他品種の成育状況)
ジャングルミニトマト以外の、ミニ~中玉トマトのようすです。
ピンキー(ナント種苗)
葉が全体的に黄色いかな。元肥を入れてないので、肥料切れになる恐れは十分あります。翌日、魚粉配合肥料を追肥しておこうと思います(5/24追記:写真が黄ばんでるだけでしたが、、ひとつまみだけ投入しておきました)一番花は結実しています。ピンキーは薄皮品種ですが、現在、雨よけは行っていません。
トスカーナ・バイオレット(パイオニアエコサイエンス社)
枝先がお辞儀しているので、水が足りていません。
アイコ
こちらも一部葉が黄化していますので、魚粉配合肥料を追加しておきます。(5/24追記:写真が黄ばんでるだけでしたが、、ひとつまみだけ投入しておきました)
一番花が結実しています。手前の大きな葉っぱは、エディブルフラワーのボリジ。
中玉フルティカとミニカリーノ・ドルチェ
先日、セルトレイからポリポットに移し替えたばかりですが、順調そうで、異常ありません。水はけをよくするために、セルトレイの上に載せています。設置場所は、冬用のビニールトンネル内。閉め切れば当然、日中はサウナになってしまうので、開け放しています。直射日光に当てるよりかは、日射が和らいでいると思いますので、土の乾くスピードはゆっくりめです。
5/24追記)おまけ2(追肥資材)
フィッシュサプリ
ミニトマトの追肥に、フィッシュサプリ(5-4-2)を使用する予定です。主成分の魚粉を補うことで、アミノ酸を追加でき、甘味旨味のアップが期待できます。ただし、このフィッシュサプリは、肥効期間が少し長いようなので、肥料を早めに切りたい植物には、使うべきではないと考えています。長期的に効かせたく、また、成長途中から必要な肥料成分が急激に変化しないような植物のトマトにはちょうどいいかなと。ゆっくり効き続ける緩効性肥料のため、一回の投入量はやや控えめがいいと思います。もし、肥料が過剰であれば、葉がうねったり、茎が成長初期から太くなってしまいます(ただし、中期以降、太るのは問題なし)。
一方で、なすびやトウモロコシは、必要な肥料成分が途中で変化するため、使いづらいと考えています。ご参考まで
関連リンク
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トキタ公式を始め、楽天ショップなどの多くの種苗店でもトキタのタネは取扱いあります。