最終更新日 2022.05.01
個人宅やマンションのエントランス前の植栽に目を向けると、グリーンの植物の中に、「シルバー」の植物がアクセントになっているのを見かけることがあります。
このような「シルバーリーフ」を使った植栽を、私もやってみたく、衝動買いした時期がありました。
その後どうしてるかと言えば、結局、「一鉢一品」状態のまま。植栽のアレンジには一歩踏み出せてないんですよね。
憧れはありますが、単品のままだとラクに移動したり、鉢で組み合わせができることに満足している部分もあります。
さて、そんな寄植えで惹かれたシルバーリーフを、単品の鉢でいくつかご紹介します。
栽培中のシルバーリーフ
「よく見かける植物だけど、あれもシルバーリーフだったのね」というものから、「全然見たことない」「これシルバー?」ってのまであるかもしれません。
オリーブ

まずは、オリーブ。こちらは、個人宅から大規模モールまで、さまざまな場所で見られますよね。写真は、ネバディロブロンコNevadillo blanco スペイン原産。
元は、手のひらにのるほど、小さなポット苗でした。数年経って、まだまだ若木ですが、それでも随分大きくなったと思います。
一見、分かりにくいですが、オリーブは、かなりの品種が存在します。うちでは5品種管理していて、こちらはそのひとつです。葉の形は並べてみれば、確かに違いますし、将来的に形成する樹形が、品種ごとに違うようです。また実の付きやすさ、病気のかかりにくさ、育てやすさなどにも差があります。どれでも同じように成長するわけではないので、品種ごとの特性を知った上で購入されるのがいいと思います。
品種の違いは、一部ですが、後日ご紹介します。
土の配合や置き場所にもよると思いますが、うちのオリーブは、鉢植えなのに、水をあげない期間が長くなってしまっても、なんとか、耐えてくれました。個人的に、丈夫な植物なのかなという印象を持っています。

気づいたときには、このように徒長枝が出ていた上、花芽がついていました。なので、剪定は見送りました。横枝を伸ばしてるから、上に向かって徒長枝が出やすいのは仕方ないですよね。
今思いましたが、むしろ、花芽をつけたければ、横枝をのばして、徒長枝を出させた方がいいのでは!?他の果でもやっていることで、オリーブではあまり結果のことを考えたことがないものですから。
ただ、あまりにバランス悪く、片方にだけ、横へ伸びているので、5月の連休中にでも、植え替えして、樹形を整えてみたいと思います。
ちなみにネバディロブランコは、どちらかというと縦型に樹形を作るタイプの品種と言われていますよ。
シロタエギク

セネシオ・シネラリア。和名がシロタエギク。原産は地中海沿岸。マンションでよく見かけるような気がします。
現在、花期が近づいているようです。ただ、花を咲かせると株が疲れてしまうので、これらは摘んでしまいます。

狭い場所に他の植物と並べておくと、隙間を縫うように、主幹が波を打って育ってますね。。花の心配をする前に樹形を整えた方がよさそうな。茎は針金が入ったように硬いので、このような姿でも、途中で折れる気配はありません。

暖かい季節は、カタツムリが次々やってきて、かなりの勢いで食害をうけます。そんなに美味しいのかしら?🐌 忌避剤をまいても、あまり効果がないので、殺虫剤をまくしかないかな。。
葉がなくなって、あまりの丸裸ぶりに、確か昨夏、屋内に一旦避難させて以来、室内の縁側でずっと養生。必然的に徒長。しかし、日光が入らない環境でよく耐えました。
モクビャッコウ

年始に伺った石垣島や西表島では見つけられませんでしたが、沖縄の海岸の岩場に分布しているようです。そう聞くと、原産地らしいディスプレイをしてみたくなります。現地では、イシヂク(石菊)、イナヤタフチと呼ばれているそうです。
水はけがとてもいい土に植わっているので、水切れが起きると、葉っぱが一気にしょんぼりするので、水不足の際の、いい指標になります。
肝心の葉色について、シルバーより、緑が強めに出ているのは、日照不足が原因。こちらもシロタエギクと同じく、冬季は屋内に避難。寒くなると外の様子を見る回数が減って、水不足で枯らせる懸念があったため。これから徐々にきれいなシルバーが出てくれると思います。
実は、この株、ホームセンターのガレージセールで、数百円で販売されていました。当時は樹勢が弱く、商品価値としてはかなり低かったように見えました。
いまや、青々ならぬ「銀々と」成長してくれています。我が家の「再生シリーズ」第1号です。
グラプトペタルム

ミドルアメリカ原産。花のような三角の葉の多肉がそれです。
この多肉は、いただきもので、うちでは、他の植物のすきまで、細々と育てられています。多肉は育て方がまったく理解できず、あまりの難解さに、庭の片隅に放置したこともありますが、むしろその後元気になってたので、愕然としました。。
現在は、屋外で、まめな水やりと、2週に1回、ハイポネックスの超薄希釈水で栄養補給しています。
室内の窓越しで育てていると、茎がダラダラとながくのびて、妖怪「ろくろ首」みたいな形状になってしまいました。この現象は徒長です。多肉は日光に直接当てないといけないことを知ってからは、専ら、屋外での栽培です。

徒長した先端を手でちぎって、土に差すと、そこから根っこが生えてきたのか、特に枯れた様子がないので、手荒い挿し木方法でも大丈夫だったようです。残された茎にも、その節目節目から、また小さな芽がふいてきています。
故カランコエ・プミラ

「カランコエ・プミラ」マダガスカル原産。
羽のような形のシルバーリーフが珍しく、可愛いので、育ててみましたが、わたしにはうまく管理できませんでした。枯れ姿のまま、捨てることもせずに、屋内の縁側で1年、このとおり放置。
で、この写真を撮影するまで、まったく気づきませんでした。

生きてるし!マジ?
確か1年間は放置して、水もあげてませんけど。。株の下は枯れていますが、上半分だけ生き残ってるようです。空気中の水分を、こうやって根っこを最大限、伸ばして集めていたというんでしょうか。。

先端をみると、それぞれの枝先についた葉が各4枚、確かにみずみずしさがあります。
この鬼のような過酷さがマダガスカルの環境なのか。。絶句です。すぐに捨てない私の悪習が、小さな命を救ったようで、素直に喜んでいいのかわかりませんね😊💦
久々に「再生シリーズ」を始動させる予定です。
まとめ
シルバーリーフは、何も特別な植物ではなく、ポット苗から、さまざまな種類が、手ごろに販売されています。草花から樹木まで種類も豊富で、日の光に反射する葉面がとても美しいです。
わたしも今年こそは、このシルバーリーフを使って、まずは寄せ植えにチャレンジしてみたいと思います。