最終更新日 2023.05.25
コンパニオンプランツとしてのマリーゴールドを、ミニトマトのうねに、先日から少しずつ植えつけていますが、タネから植え付けまでの過程をここで紹介しておきます。
コンパニオンプランツ
異なる植物どうしを近接して植え付けることで、生育促進や、病害虫を忌避・予防する効果があるとされる。そういった効果のある植物を指す。
コンパニオンプランツと勘違いして植えることで、逆効果になる植物の組み合わせもあり。 例えば、ジャガイモとローズマリー。オーブンの中では相性が良くても、畑ではジャガイモの生育が悪くなってしまうという、ひっかけ問題のような意地悪な組み合わせ。。
トマトとマリーゴールド
マリーゴールドは相性のいい組み合わせでよく出てくる草花だと思いますが、トマトとも相性がよいらしく、「センチュウ」という土中の外敵を遠ざけたり、死滅させる効果があるとされています。マリーゴールドの根がその役割を果たします。
マリーゴールドは、フレンチ系とアフリカン系の2種が知られていると思いますが、よく目にするのは、フレンチ系で、あまりアフリカン系は見かけません。ただ、「千寿菊」という背の高い菊を販売している場合があり、それがアフリカンマリーゴールドです。しかもよく売れ残っていて、ワゴンセールのところで手に入りやすい、という勝手なイメージを持っています。。背丈が高い分、根張りが強く、センチュウ対策としては、アフリカン系が適していますが、ワゴンセールで販売されているものは、花が咲き誇っているものが多く、つまり、株の寿命としては終盤で、その後の根張りは期待できないと思います。
フレンチ系でもオレンジの花色の苗やタネを最もよく見かけます。できることなら、黄色やオレンジ以外がいいかなと個人的に思います。というのも、アブラムシやその他害虫が、黄系の花をめがけてやってくるので、逆効果の恐れもあり。。なお、私が育苗したのはオレンジだったはず。なかなか他の色を売ってないから仕方ないです。
なお、マリーゴールドは根っこに最大の効果があることから、根菜に対しても有用のため、根菜エリアにも植えてみたいと思います。
マリーゴールドの育苗
マリーゴールドは、発根から双葉までの発芽がうまくいけば、後は簡単です。わたしなりのやり方を見つけました。
たねまき
マリーゴールドのたねまきは、合計3回行いました。
1回目は、加温器が80度近くまで上昇してしまい、「蒸しマリーゴールド」の出来上がり!?で、撃沈。勢いあまって火事になるところでした。。
2回目は、濡れたキッチンペーパーの上で発根後、焦って、ポリポットに移し替えましたが、双葉が出るまでに、ほとんどが土に水分を持っていかれたのか、乾燥で消滅。一方、キッチンペーパー上で双葉が出るまで成長したものをポリポットに移し替えたところ、ぐんぐん大きくなったので、これでマリーゴールドのベターな発芽方法が判明しました。
3回目は、前述の通り、双葉が出るまでキッチンペーパー上で育ててから、セルトレイへ移動させ、そのほとんどで育苗に成功しました。
鉢上げ
セルトレイで育苗したマリーゴールドを、ポリポットに鉢上げします。適期が過ぎてしまっていたようで、小さな苗に蕾がついています。原因は、根が回ったことか、気温が高くなったことで、トウ立ちのスイッチが入ったのかなと思います。
こちらのセルトレイは透明のため、根の状態が確認しやすくなっていて、初心者向きです。底穴から根がいっぱい出ていましたが、ちぎって取り除きました。
根鉢を取り出すために、このセルトレイを指でつまんで、少しもみほぐして、底を押し上げれば、根鉢が浮いてきます。
浮いた根鉢をボタボタと落としました。根が回っているので、根鉢は崩れることはありませんし、茎が折れるようなこともあまりないので、割と雑に扱っても大丈夫。
ポットに鉢上げ完了しました。土は、畑の土をそのまま使っていて、特に何かを配合したわけではありません。写真のような団粒構造の丸い土なら、そのまま使って問題ありません。団粒構造とは、観葉植物でいう「赤玉土」のような感覚です。水はけと水持ちが両立する土で、畑の団粒構造は微生物が作り出しています。
なお、つぼみは全て取り除きました。花はあきらめていただいて、少し株を大きくしてもらいます。ただ、高温で花のスイッチが入るのなら、これ以上の成長は無理ですけどね。
植え付け
現在は、ミニトマトの植え付け時に、トマトとトマトの株間、ちょうど真ん中に植え付けています。
ミニトマトは、将来的に、マルチシートをめくり上げて、追肥をすることになるため(根の先端めがけて追肥をするため)、マリーゴールドをミニトマトとの千鳥植え(互い違い)で植え「ない」ようにしています。