昨年の作業から二年を待たずして、アボカドの植え替えを行いました。
植え替えを一年早めた理由は、「落葉が止まらない」のと、「萌芽が止まった」ように見えることです。
アボカド・ハスとは
中米原生。クスノキ科ワニナシ属。熱帯の常緑樹。クスノキ科からも分かるように大木になる。スーパーの食品売り場で販売される、安いアボカドは、99%ハス種。耐寒性は低い。
自家結実性はほぼ無し。2品種栽培して結実させる。ハス種との受粉相性は、ベーコン・フェルテ・エッティンガー種のいずれか。開花期はいずれも春。
現状と問題点
こちらの幼木は、スーパーで買ったアボカドのタネを、土に植えて芽出しした、実生根です。
茎の折れ曲がった箇所が、1年前のサイズと思うので、倍の高さになったようです。

ただ、越冬後も付けていた古い下葉が、4月下旬ごろには、すっかり落ちてしまって、今は頂上部を残すだけになりました。ちなみに、残った新葉に「焼け」などは見られません。
ハス種は、耐寒性が低いので、常緑樹ながら、寒さに当てると落葉しやすいようです。この株は、日中の気温が上がると同時に、屋外へ出していました。ただ、春の深夜は、かなり冷えこむので、それが原因かもしれません。
また、根詰まり等を起こして、水分や養分が送れず、旧葉を落としたり、成長が止まったりしているとも考えられます。

根鉢を見ると、土の状態は、かなりふかふかで、水はけも良好でした。旧土の構成は、恐らく野菜用培養土とバークたい肥ぐらいしか入れなかったのかなと思います。
ただ、土の深さがほとんどありません。鉢底石代わりに入った赤玉土が、余計に土部分を占有。そもそも、この鉢サイズはちょっと浅すぎで、アボカドには、ミスチョイスでした。アボカド自体がそもそも直根なので、タテ型の鉢がいいでしょう。

根がかなり回っています。
成長が速いと、こうなるのも、仕方ないのかなという感じ。かと言って、大きな鉢を用意すると、地上部もぐんと大きくなるので、鉢の号数はセーブしたいところ。樹木が巨大化してしまうと、冬に屋内へ取り込む際など、管理が難しくなります。
土の配合と肥料

(左上から右へ)
鉢底石 根腐れ防止剤入り
竹炭
川砂 20%
バークたい肥20%
ゼオライト 10%
赤玉土 20%
鹿沼土 10%
上記に加えて、ブルーベリー専用土も20%追加(ただ、酸度計測した結果、pH6.5前後。保証値5.0前後を下回っているので、商品に偽りあり)
今回意識したのは、酸性土壌にすること。そして、水はけと通気性です。
元肥は、マグァンプ大粒(6-40-6-15、2年肥効)と、カニガラ(2-2-0)。
薬剤は、害虫オールスターズ、ベニカXガードを使用。
数年育てた印象から、どうもデリケートに思えるので、根鉢は一切タッチせず、そのまま植え替え。もし、成長が芳しくなければ、また来春、植え替えて、その際、根を切ってみます。
こんな茎なので、支柱も必須です。
今後の管理
今まで葉茎は、自由に伸ばしていましたが、今年は摘心して枝葉を増やしてみます。すでに指で先端をちょっと欠きました。
3月から9月までの生育期は、月1回の施肥。できるだけ長くゆっくり肥効が続く緩効性化成肥料が、ラクなのでおすすめ。