最終更新日 2024.02.28
2024年も、なすとミニトマトをタネから栽培します。まずはキッチンペーパー上での発芽処理から、セルトレイへの定植をリポートしていきます。
23年の失敗を活かす
24年は昨年の失敗点を活かしながら、安定収穫を目指せるようにします。
✕たねまき適期を守らない
たねまき適期を守らないと、成長がすべて後ずれになり、収穫期間が短くなって、損するのは、自分です。とにかくタネ袋の裏書きの、あらゆる適期を守りましょう。
変な気候で、思うようにいかないことが多くなっている昨今ですが、とりあえずカレンダーを順守。これが大事です。
✕他の野菜のタネと同じ環境で発芽させようとする
野菜の種類によって、発芽適温と生育適温は、バラバラです。なので、ひとつの育苗トレイ(例えば、128穴のトレイ)に、複数種類の野菜のタネをいろいろタネまきするのはNG。加温環境をコントロールできない、貧弱な生育環境では、特に注意が必要です。
例えば、トウモロコシとなすを、ひとつのトレイで発芽させるとします。同じ加温器の上にこのトレイを設置して管理します。
モロコシ 発芽適温 25-30度(許容範囲10-43度)
なすび 発芽適温 20-30度(許容範囲11-35度)
両者の発芽適温は比較的近いので、育てやすそうです。ただ、なすは、日中は30度、夜間は20度にするとよりよく発芽するそうです(タキイ種苗談)。また、例えば、勢い余って36度までタネを加温してしまうと、トウモロコシはセーフでも、なすびは死滅します。
モロコシ 成育適温 22-30度(成育初期は低温、中期は高温…が最適)
なすび 成育適温 昼23-28度、夜16-20度
ナス科の苗は、一日の中で適温の揺らぎが最適であり、とうもろこしは株の成育段階で、気温の揺らぎが最適と、生育期では大きな違いがあります。
よって、ひとつのトレイの中には、同じ品種のタネを栽培することが好ましいですよ。
✕GWに定植しない
夏野菜の定植適期は、GWごろとされています。過去の経験上、遅霜被害を完全に避けた結果がGWとなっている模様です。
先述のたねまき適期を守らない時点で、作業が遅れているわけで、GWに定植ができない要因になりますが、苗の理想を追求しすぎて、いつまでも定植しないのもよくありません。
苗の成長が不十分でないこと、畑の準備ができていない等を理由に、夏野菜に限らず、定植適期に苗を植え(られ)ないことを、2023年はとにかく頻発させすぎました。特に苗の成長が思うほど伸びていなくても、一刻も早く、根を地面に張らせるべきです。植物の生命力を侮ってはいけません。リカバリー力が半端ないんです。むしろポットに植えっぱなしなのは、あまりにもったいないですよ。
発芽処理のステージ
たねまき前の「発芽処理」では、基本的に、次のような作業を上から順番に行っています。ご参考まで
発芽とは
まず、発芽という言葉についてですが、実際には、たねは根っこを出したのち、基本的に「双葉」と呼ばれる葉っぱを出していく流れになります。
たねの選別
発芽処理の中身として、まずタネ袋の裏面を確認しましょう。たねの使用期限が記されています。できるだけ、期限内のたねをまきましょう。
販売されているタネは、形も綺麗で大きく太っている場合が多いと思います。
自家採取のタネを使う場合は、タネが変形したり、欠けていたり、やせているようなタネを取り除くようにします。ゴーヤーなどの硬質皮のタネは、たねまき直前にタネを一部カットすることもありますが、保管時点でタネが欠けているものは、中身の水分が抜けて、死滅している恐れはあります。
たねを次期へ持ち越す場合は、冷蔵庫できれば水分が抜けないようにして、冷蔵庫など冷暗所で保管します。期限が切れるほど、発芽率が下がります。いい加減な保管をしていても、発芽する場合はありますが、古いタネにこだわりすぎると、作業する時間と労力がムダになるだけです。
冷蔵庫で吸水
たねをキッチンペーパーなど、水分を保持できる素材にくるんで、小ケースにいれて、ラップでふたをして、冷蔵庫にひと晩寝かせて吸水させます。ケースではなく、一般的に、ジップロックのような密閉できる袋に入れる方法がポピュラーな感じあります。
あまり何日も寝かせない方がいいと思います。タネが腐ったり、呼吸ができなくて死滅する恐れ。わたしは忘れたり、忙しくてやっちゃってますが。。ゴボウなどは数日漬けておいてもいいのではと思います。
コーティングたねの場合は、発芽促進剤や農薬がたねのまわりに塗布してあり、剥がれ落ちてしまいますので、吸水処理しないでくださいね。
たねを加温して発根を促す(2/21現在ココ)
わたしが使っている加温器(加温シート)は、室温がベースで、その温度プラス10~20度という、かなりざっくりした加温器です。
タネに加温してもよい地温の限界があるので(例えばなすだとおよそ35度)、たとえばうっかり40度まで加温してしまうと、死滅する恐れが高まります。
セット時は特にどこまで地温(シートの温度)が上昇するのかをよく観察しておきます。外気温の上昇とともに、室温が高くなってしまうと、加温器も上がってしまいますので、加温器とタネとの物理的距離をあけるなどして、地温調整が必要です。これ結構面倒です。
2月上旬の実験では
室温 朝:5度⇒タネのケース20度 夜:11度⇒タネのケース30~28度
といった具合。
2月の下旬は、平年5月並みの気温まで上昇しましたから、これは加温器からほとんど外した方がいいですね。外さなければタネは40度超まで上昇してしまいますよ。
1日1回は発根していないか、よーくチェックします。たねが小さい分、根っこも生えたかどうか、とても分かりにくいです。
電器を使わずに行う方法として、ジップロックの中のタネを、上着の内ポケットで終日保管して、人肌で加温するという方法。タネの数が少なければこれでいいかもしれません。わたしは就寝中もたねを抱き続けることが難しいと思い、やったことはありません。
なお、ナス科は嫌光性種子なので、発根中のたねは、光が当たらないようにカバーをかけるなり、服の中に常に仕舞うなりして、光をできるだけ遮っておきます。
発芽処理の装置
加温器で加温すると、乾燥が行き過ぎることが多々ありました。そこで、脱脂綿を厚めにタネの下に敷くことで、水分の保持効率が上がって、乾燥してダメにすることを防ぐことができるかなと考えました。ちなみに、タネは呼吸するのと、冷気に触れさせて、加温しすぎを防ぐためにも、タネの上に脱脂綿を敷かないようにしています。
24年1月までの発芽処理では、キッチンペーパーのみで行っていたので、油断すると、加温器の熱で、すぐに乾燥してしまって、タネが乾燥しがちでした。
なお、脱脂綿はドラッグストアで販売されています。
ここまでが発芽処理の全容です。
土(セルトレイ、ポリポット)への定植
ある程度、根が出そろってきたら、土にたねをまいていきます。発根のスピードの違いは個体差があるので、少しぐらい成長しすぎたタネがあっても心配は不要です。
うちは128穴のセルトレイに、たねまき専用土を敷き詰めて、一晩かけて、底面吸水させています。上から水を一気に与えると、乾燥した土が水をはじいたり、土が流れ出てしまいますよ。
最初は土の量は少ない環境がいいのではと思います。土のボリュームがありすぎると、根が成長してばかりで、地上部の成長が先延ばしになります。
理想は、根の成長⇒地上⇒根⇒地上部 を繰り返すように、土の量を増やしていきます。
漬け込む水の中に、苗の成長を促す資材を薄めに希釈して配合させています。ひとつはカルシウム補給させる液肥。もうひとつは、窒素N補給したいので、広く使われている花・野菜用のNPK資材。これらの資材の有無で成長度合いの違いを検証したことはないので、今はおまじない的に使ってる感じです。
また土にタネを移植した時点で、光合成が始まりますが、日光が満遍なく当たる場所で管理しましょう。わたしは暖かく明るい部屋で管理したつもりが、いつも窓がある方向へ、双葉がお辞儀してしまって、徒長状態で育ってばかりです。植物はどちらから光が当たっているかを敏感に感じ取っており、結構この辺もシビアです。光が不足すると、徒長といって、ひょろひょろで貧弱な苗に育ちます。つまり、病害虫に弱い苗になってしまいますよ。
実際の発芽処理
発芽処理からセルトレイへのたねまきまでをこのページで随時レポートします。
2/25追記)プチぷよグリーン
発芽処理はしたのですが、なぜか載せ忘れ。しかもなすびのタネの欄で、こちらのトマトのタネを間違えて紹介してました。。プロの方なら、気づかれたかも?w
タネ袋はこちら
雨除け栽培するミニトマトの品種になりますが、苗づくりまでは、他のトマトと一緒の作業です。無事発芽しましたので、下段でご紹介します。
ジャングルミニトマトと中玉フルティカ
トキタ種苗作出の「脇芽かき」「芯止め」不要の画期的なミニトマト。どんどん成長させるので、水切れと肥料切れに要注意。
名前の通り、”ジャングル”になるので、普通のミニトマトの株間50センチでは狭いです。
23年は株が充実、結実しはじめたのが10月ごろで、とにかく種まきから定植が遅いと、何もいいことがない印象でした。24年はリベンジで成功させます。
ミニトマト「カリーノドルチェ」
こちらもほとんど株がうまく育ちませんでした。とにかくGWの適期に間に合わせます。
ビステッカ
今回、新たに取り寄せたタネ。ビーフステーキ(ビステッカ)のように厚焼きで食べてほしいとの思いが込められた品種名の丸なす(イタリア語でメランツァーネ)。
内包量は、8粒のはずですが、保険つきで9粒でした。
1月のなすの発芽がうまくいけば、植える場所ないな~と思っていたけど、全滅したので敗者復活。1本でも苗ができれば御の字です。
裏書きをよく見ると、「発芽~育苗がちょっと難しいので中級」・・こ、これはw やることは一緒なんで。まずは発芽適温25~35度を厳守。
とろーり旨なす
自家採取のタネと、消費期限切れながら公式のタネがあります。混ぜずに成長度合いを比較してみます。
下手な鉄砲数打ちゃ当たるで、残りのタネを全部投入。残しておいてもタネが古くなるだけなので、使い切ります。ダメ元で再チャレンジ。
実は、1月下旬ごろに、なすび類の発芽処理を始めて、スタートダッシュは上々でした。ところが、この1カ月の間で、発芽に失敗しました。
自家採取のタネは、ほぼ発芽しなかったようでした。
考えられる理由は(1)途中でキッチンペーパーの水分を乾燥させてしまった(2)適温が維持できていなかった(3)タネ自体が未熟で、発芽に不向きだった。あるいはF1種だった
ただし、1年前にトキタから取り寄せたタネについては、有効期限切れにも関わらず、発根発芽ともに、一応成功しました。なので、自家採取に原因がある恐れが高い。
せっかく発芽したとろーり旨なすでしたが、その後、放置しすぎて、徒長させた上、加温しすぎて、溶けて消滅しました。。OMG
中長
ホムセンから買ってきた株から採れた、自家採取のたねで挑戦です。タネは採れましたが、根拠ないですが、F1種ではないんじゃ?と思っています。なお、F1と書かれたタネは、遺伝子操作で、いわば、子孫が雑草化されてしまっている植物のこと。
タネの中央がくぼんでいるので、乾燥しすぎているかも。タネとしては不良品かもしれないですね。ダメ元でもう一回やってみます。
発芽に失敗させても、ホムセンで苗を買えばいいですw
2/25追記)発根開始~セルトレイへ移植
発芽率(2/25時点)
ミニ・ミディトマト
- プチぷよ77%(9粒中7粒成功)
- ジャングルミニトマト 50%(6粒中3粒成功)
- 中玉フルティカ 0%(6粒中すべて不発)
- カリーノドルチェ 49%(57粒中28粒成功)
なす・白なす
- ビステッカ 11%(8粒中1粒成功)今回移植せず様子見
- とろーり旨なす 体感20%(総数は不明。10粒成功)
- 中長 0%(36粒すべて不発)
加温開始から4日を過ぎた時点で、ミニトマトが爆走しているのにはビックリでした。とにかく生育が早いようです。
当初、トマトもなすも、3~4日で根っこがやっと出るペースを予想してました。なすは、とにかく初期成育が遅いので、こんなものかなという感じ。週末、再度確認して、移植するものと、もう1週間様子見するものに別れそう。
プチぷよ
ミニトマト系は要注意ですね。本来、このぐらい、ちょっと根っこが出てくれてたら、すごく移植しやすいです。1個だけものすごい発育よく、徒長して、左下に葉っぱまで出てしまってます。
保管状態としては、脱脂綿2~3枚、その上に、キッチンペーパーで挟み込んだタネを置いてました。保水力を上げるためです。これらは、プラケースに入れてるので、保湿のために、ラップを1枚かぶせておきました。嫌光性なので、上から小さい段ボール箱をかぶせて、保温もかねて、4日間確認もせず放置していました。地温(キッチンペーパー)が25~30度付近で推移するようにだけ、朝晩のチェックは行いました。
カリーノドルチェ
もやし状態です。まさかの4日間でこれですか。。キッチンペーパーが持ち上がってしまってました。
ここまで来ると、土への移植がちょっと難しいですし、徒長状態なので、とにかく深植えして、徒長を解消しておく必要あります。通常はミニトマトであれば、3~4日経った時点で、発根していれば、土へ移植してあげれば、ちょうどいいタイミングかと思います。
カリーノドルチェがこんなに旺盛な品種だとは思ってませんでした。23年のカリーノドルチェは、収穫した記憶がほぼ無し。というのも、苗づくりに失敗して、定植があまりにも遅すぎたのが、最大の理由なんですが、今年は印象をがらりと変えてくれるのかも。
まだ、タネ半数は沈黙したままなので、引き続き発根させます。発芽率は49%で28粒から発芽していましたので、大量に苗ができることになります。ただ、畑への定植まで何が起こるか分からないので、念のため、タネ全量を発芽させ、粛々と苗づくりしていきます。
ジャングルミニトマトと中玉フルティカ
生育旺盛なはずのジャングルは、案外おとなしい。フルティカはミディ(中玉)トマトなので、ミニよりも、もう少し日数がかかるのかも。
ビステッカ
先日取り寄せたばかりの新鮮ななすのタネです。写真を見ても、私でさえわからないですが、1個だけ発根してました。1ミリにも満たない根がちょっとだけ出ていたので、一応成功。
土に移植というか、1個だけ種まきしてもいいのですが、もう少しこの環境で様子見します。移植は3月2週目ぐらいかな。
なすは、こんな調子なので、ただ待つのみです。
とろーり旨なす
先月チャレンジ済で、全滅だったので、なすの自家採取タネは、難しいのかなとあきらめかけていましたが、ところどころ発根してます。これは嬉しい誤算。焼け石に水で、残りのタネを全量投入して、発芽させてよかったです。数打ちゃ当たる!
何か所かで、カビているものもありますね。たんぱく質を熱したときのニオイがしています。汁が出て、キッチンペーパーも汚れている。素人の採種は、品質が悪くならざるを得ないのかも。
発根したもの10粒を移植しておきました。まだまだ発根しそうです。この後、脱脂綿とキッチンペーパーは新品に交換しておきました。
中長
沈黙の中長。水を与える前より、タネがふっくらしてて、水分が抜けていたことがわかります。F1なのか、待てば出るのか。。上記のなすより、こっちのナスの方が豊産性なので、出てくれたらラッキー。もしダメなら苗を買うだけ。
タネの移植(たねまき)作業
今回は、すべてナス科の発芽処理中。ということで、同じセルトレイで管理します。本来は、品種ごとに分けた方がベターのはずですが、管理する空間も予算も限られるので、このスタイルで強行。
一列ずつ、品種の異なるタネをまいて、管理します。
今回新しい試みとして、培養土を「乾いた状態」で、たねを移植しました。早いものだと、根っこがすでにかなり伸びている状態。濡れた土に埋めようとすると、硬く締まっていて、時間も労力もかかりすぎるんです、私の経験上。堅い土に押し込めるように根っこを埋めていく作業になるので、傷がついて、よくないはず。
ということで、乾いたふかふかの土であれば、割とラクに根っこを土に隠すことができました。なお、この作業中も、たねの下、セルトレイの下、ともに、加温器や、床カーペットを使って、加温して、地温の落差をできるだけ少なくしておきました。セルトレイの地温は最初11度、最終的には16度付近まで上昇。
たねまき培養土は、ピートモスやココチップなどを主体とした、やわらかくてふかふか軽い土と、鹿沼土の超小粒といった硬い土ベースのものが売られているようです。それも知らずに、はじめて種まきしたときは、硬い土の培養土を買ってきていましたが、水はけがよすぎるのと、野菜の苗づくりには全く向いていないと思います。後者は挿し木など、観葉植物の苗づくり向けだと思います。購入前に、袋の内容確認や、実際に袋越しに土を持ってみてくださいね。
このあと、35度まで熱しておいたぬるま湯を、セルトレイの下に敷くプラケースに流しいれておきました。現在、19度前後。徐々に土が水を吸い上げて、半日ほどで土はしっとり濡れるはずです。
なお、水にはカルシウム溶液を数滴垂らしておきました。発根促進と徒長防止のため。メネデールなどの商品でもいいと思います。しばらくはタネの養分で成長するので、初期段階は、肥料成分が入っていないものを投入しましょう
移植が完了すると、地温は確保されますが、地上部が寒すぎるかと思い、加温器に付属していた透明のプラケースのふたをかぶせておきました。
日光などの光に当てる必要が出てくるので、なにか透明のケースなどで、保温保湿ができるといいでしょうね。
2/28追記)ビステッカとフルティカも発根・セルトレイの発芽のようす
タネをカウントしている時間がないので、、発芽率の計算は今回無し。。
プチぷよ
残された2粒は沈黙。
カリーノドルチェ
カリーノドルチェは旺盛なのか、発芽率はいいですね。セルトレイに移植した先輩カリーノドルチェは、私の手違いで、加温がうまくできず、ほとんどが、息絶えだえの状態。それでも枯れてはいないようす。ナス科は、10度以下まで下がらなければ、なんとか耐えるんじゃないかなと思います。
ジャングルミニトマトと中玉フルティカ
フルティカは前回、無反応だったので、保管の仕方が悪いか、中玉以上はミニより日数がかかるかなと思いましたが、無事発根。一度芽が出ると成長がとにかく早いようですね。
ビステッカ
3日前は、何の反応もなかったビステッカ。いくつか発根してます。ヒーターの電源を誤って24H以上OFFにして、低温(予想で12度前後)にさらし続けてたはずですが、死んではいないようです。低温にさらしたことで、刺激になったのかも。真相は不明。
とろーり旨なす
まだ発根してます。ヒーターの電源を誤って24H以上OFFにして、低温(予想で12度前後)にさらし続けてたはずですが、死んではいないようです。
再びカビが発生しています。毛細根ではないと思います。余裕があったら、外して、脱脂綿とキッチンペーパー交換。
中長
どうやら完全に不発のようです。一応継続して温めておきます。
セルトレイ
発根させたタネを土にまいた件のその後ですが、いろいろありました。。
・たねまき培土が1年前のもので、底面吸水に日数がかかった⇒地表面に到達するぐらい水量を増やして2日間放置
・たねをまいたときに転圧しなかったので、土が空気を含んでおり、吸水がほとんど進まなかった⇒気づいてから転圧
・地温ヒーター(加温器)の電源をうっかりOFFにしたまま、寒い夜をひと晩過ごさせてしまった。ヤバ、、⇒電源ONに
どれも基本的なことなので、守っていれば何も問題なかったはずのことばかりです。特にヒーターを切っていたのは唖然としましたが、、
また、土にタネを移植してから、上部からの水やりをせず、土からの吸い上げをさせるつもりでいたので、一晩~24時間以上、経っても土が乾いたままだったのはちょっと焦りました。
さらに、水を張ったケースごと地温ヒーターで温めるのも、カロリーが足りなさ過ぎて、いつまで経っても地温が上がらず。それで無理矢理、赤外線温風器で、衣装ケース内を強制的に気温上昇させましたが、、一瞬で40度付近まであがってしまうので、それを繰り返すうちに、芽がぐったり。。さすが素人。。まだ気温が低い時期(1~2月)に、室内で適温を維持確保するのは相当に大変な作業。改めて実感しました。
試しに、晴れた屋外へセルトレイを出してみたら、一瞬で地温が20度に。。さすが太陽光。
なお、衣装ケースの中を赤外線温風器で温めるとか、火事になりかねないので、絶対絶対マネしないでくださいね。さすがに私もやめました。
不在中に、室内で管理する芽は、窓の方向へ向かって全力で傾く徒長は、目に見えていたので(セルトレイの地温をまともに管理できないのは予想外でしたが、、)今まで買い渋っていた植物育成ライトをやっと取り寄せました。これでも5,000円前後するので、全く安くはない買い物です。ただ、中華製ということで、植物育成専用のライトと呼べる代物なのかは、まだ懐疑的。それでも、しばらく不在にするのだから、藁をもすがる思いで購入。
でも、1日試しに使ってみたところ、商品の内容は、結構気に入ってます。
ポイントは2つ。ひとつは、明るさ調整ができること。もうひとつは、自動タイマーで光を当てる時間を決められることです。一定の光量が自動管理できるようになれば、私の中では、今までになかった技術なので、今後とても使えそうな予感。
商品説明によると、発芽初期は、18~20時間を最弱の照度(実際の説明ではLEDと葉の距離を60~80センチ取ることとなっている)で照らすのがよいとのこと。ほんとに~??外光が入る場所で、うっすら差し込む太陽光とLEDを組み合わせて、18時間は照らすよう設定にしました。
うちでは、23年から衣裳ケースを使って、ミニトマトや挿し木の発芽を実験してきました。
今年は、衣装ケースを天地逆につかって、ケースをふたのように使ってみました。これはいい!w
衣装ケースの中に入るサイズのセルトレイや水受けが必要だと思っていたのですが、衣装ケースを逆に上からなんとなくかぶせておけば、保湿保温もそこそこできている模様です。しかも衣装ケースの上にLEDを置けば、ワイヤーで吊るとか、余計なことをしなくていいので、すごくラク。ヒーターも、床置きしていて、蒸れた衣装ケースの中に電源コードを入れる形状にはなっていないので、万が一の漏電の恐れはだいぶ低くなっているかと思います。結構オススメ。
あとは、ちゃんと苗が育ってくれれば言うこと無しです。。
23年春の発芽処理を写真で振り返り
トキタ種苗からとろーり旨なすのタネを取り寄せて、「3月下旬」から発根に挑戦しました。2カ月も遅いっ!ミニトマトのタネもたねまき適期より、1カ月遅れはちょっとひどいかな。
ミニトマトのタネは1ミリにも満たない大きさ。そのタネに水分と空気を抱くようにキッチンペーパーに包み込んで、加温装置で25~35度付近で管理しました。発根は、水につけてから数日であっさり成功。
若干徒長気味ですが、ぐんぐん伸びているようす。真ん中の一列は白なすだったか。手前の大きな芽は、ズッキーニ。生育適温が野菜によって異なることを考慮せずに、このようにワントレイで管理していますが、みなさんはマネしないでください。少なくとも野菜の種類ごとにトレイを分けてください。
ここまで苗が育てば、早く畑や鉢に植え付けるべきですよ。23年は、花が咲くまでポット苗で管理を引っ張った結果、結局、株が大きくなることなく、枯れるものが多発。大失敗に終わりました。
苗に一番花がついているものが最も適していると言われていますが、それより定植適期を逃すと、デメリットが上回ってしまいます。植物の力を信じて、早く生育環境を整えてあげましょう。
今後の管理
水やり
枝先の状態を見て、少しお辞儀している頃が、水やりのタイミング。果実がなるころ、水を切った方が甘くなるというのは、プロのやり方なので、そこにとらわれないようにして、水はしっかり定期的に与えます。急激な水やりは裂果の原因になります。水やりが必要かどうかは、枝先の状態を見て判断します。
プチぷよなど、雨よけが必須な品種もありますので、タネ袋の裏書をよく見てください。
肥料
元肥は適度に入れておきますが、入れすぎは株ばかりが大きくなる現象が発生します。また、まったく肥料を入れないと、株が思ったほど育ちません。23年はまったくいれずに、いつまで経っても小さい株のままが続きました。
最初の追肥のタイミングは、1~3番花が咲くころとされています。
誘引
基本的に脇芽をとらず、自由に成長(放任)させますが、すべての枝と果実に日光が当たるようにしなければならないので、ある程度、枝を間引くことも必要かもしれません。できるだけ初期の枝(一番花下の枝を含む脇芽4本程度)を株元から遠くへ伸ばすようにして空間を最大限活用していきます。
脇芽を早めに取って、実に栄養を集中させる品種もありますので、裏書をよく見てください。
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