最終更新日 2023.05.23
サマースノーとユアインネルンアンブロの開花が始まりました。
うちは午前中しか日が当たらない場所で管理しているため、開花がゆっくり目です。同じ地区でも、太陽が終日当たるようなおうちでは、すでにバラは満開状態です。
開花状況
サマースノー
バラを4鉢管理していますが、その中でも、日照が一番悪い場所です(数メートルの違い)ですが、数輪がしっかり咲きました。つぼみの中でハチが花粉を集めていました。
写真以外にも、つぼみはたくさん控えています。
ユアインネルンアンブロ
ちょっと残念な開花。色も浅いです。ただ、花を鼻に押し付けると、ほんのりダマスク香がいいです♪ 調子がいいと、もっと香ったかもしれませんが。
葉は問題なさそうですが、今見た感じでは、いくつかのつぼみは、すでに乾燥したように見えて、”チンチクリン”な感じ。つぼみの状態でも、花びらがぱさついていて、ほとんど充実してないです。なので、咲いても残念な感じになっています。
つぼみがたくさん控えています。ですが、少し落として、残ったつぼみに、栄養分を集中させてみようかと思います。特に状態の悪いつぼみを優先的に落とします。さきほどの写真の花もすぐに落としました。(花友23で牛ちゃんに聞いたところ、つぼみは落としても意味ないとのこと)
また、いままでは、有機の固形肥料だけを与えていました。急遽、住友園芸化学の「ばらの液肥」を規定量(4Lで5ml/元肥ありの場合)、すべてのバラに与えました。
リキダスのような、液肥ではない、活力剤を与えてもいいのかもしれません。うちはまだ使ったことがないので、しばらく様子見してから判断します。
設置場所が限られているため、日当たり環境を改善させることはできません。
今後の管理
水やり
同じように水やりしても、つるバラは特に水の吸い上げが早いかもしれません。すぐに枝先がお辞儀しがちです。茎が繊細なこともあって、枝垂れやすいのかも。
5月現在、バラは5日に1回程度の水やりを行っています。高温期ではないので、時間帯の縛りはありません。一日の活動を始める朝か、その前日の夕方にやっておくのがベター。
葉が黄化しています。原因は複数ありますが、わたしは水切れの結果かもと思ってます。黄化する前は、雨がよく降った影響もありますが、4月でも10日に1回の水やりしかしていませんでした。5月に入るとよく枝がお辞儀しているのを見かけるようになり、その後、黄化したので、根が傷んでいるかも。
黄色い葉は、すべて取り除いて、微生物やミネラルの入った活力剤(ただし使用期限切れ。恐らく微生物効果は既にない)を念のため、与えました。黄色い葉の組織は死滅しているので、復活はしません。
ハダニ対策
つるバラは、特にハダニが出やすいかもしれません。うちは、ユアインネルンアンブロとサマースノーから、ハダニが発生しやすいです。葉の厚みと色が元々薄いのが両樹の共通項。
一方、レオナルドダヴィンチとマッカートニーローズは、逆に葉が厚く色が濃いのですが、そちらは被害が出にくいか、つるバラがすっかりやられてから発生している印象です。薄く柔らかい葉の方が、ハダニが吸汁しやすいのかもしれません。
高温期は、葉が乾燥しないように葉水を与えること。発生初期に薬剤で早急に対処することが重要かと思います(住友化学園芸のナチュラルベニカスプレーなど)。ハダニが大量発生してからでは、バラ以外の植物にまで飛散拡大してしまいます。
足元の雑草のひとつ、カタバミをむしり取らずに確保しておくのもひとつの手です。コンパニオンプランツとして、カタバミをひきつけて、バラに被害を及ぼさないようにします。
数日前に、ハダニの吸汁跡を見つけていました。これが全体に広がったら、新葉が出る他、打つ手はないと思います。見つけ次第、こういった葉を取り除いて、薬剤を散布しました。今回、はじめて、住友化学園芸の新商品「ベニカナチュラルスプレー」を散布しました。
液が滴るくらいたっぷりと、葉の裏を重点的に、表面にも。液は白濁していました。10号鉢クラスの、大きな株だと、結構な量を散布するので、スプレー液が頻繁に活躍するようなら、案外すぐなくなるかも。。
ちなみに写真左の茎が一部黒く写っている個所は、チュウレンジハバチによる産卵跡です。すでにベニカXスプレーで駆除済み。ですが、今でも時々、葉に1匹程度、生き残っているのを見つけますので、それは葉ごと取り除いて、捕殺です。虫だけ取り除いて、虫食い跡をそのままにしていると、新たに発生したものかどうか、見分け判断つきません。
チュウレンジハバチ※写真あり
まだ小さいので可愛い?ものですが、大量にふかするので、葉っぱは穴あきだらけになります。見た目もそうですが、光合成ができないのは開花前で、とても困ります。
4株すべてで食害が確認できました。葉っぱを取り除こうとして、幼虫があちこちに散らばっては困るので、一旦、薬剤を満遍なく散布。薬剤が乾燥した後日、食害された葉をすべて取り除きました。
前回(22年秋)までは、住友化学園芸の「ベニカXファインスプレー(薬剤種別:アニリノピリミジン系)」を使用していましたが、薬剤耐性をつけさせないために、今回から交代で、フマキラーの「アタックワンAL(薬剤種別:EBI剤)」を使用しました。22年秋に、フマキラーに直接問い合わせておいたのですが、エムシー緑化でも同じ品名の薬剤を販売しているが、どちらも同じ商品なのか、何か経緯が分かれば教えてほしいというものでした。
「日本農薬(株)
んで、安かった方のフマキラー製を楽天で買いましたm(__)m 何やらエレガントなボトルデザインでそれもよろしい。
不明害虫の卵※写真あり
何の卵でしょうね? 今度わかりそうな人に聞いてみましょう。綺麗にびっしりついているのは、カメムシの卵の場合が多いです。これを全部で3つ見つけました。
鉢植え栽培のメリットは、簡単に葉裏をチェックできること。葉っぱは太陽の方を向いているので、太陽のカゲになる側をくるっと自分の方に向ければ、メンテナンスはラクです。地植えの方にはできない技です。
黒星病対策
牛ちゃんから直接指導いただいたとおり、過去に黒星病が出てしまった場合は、月1回の消毒を心がけます。うちは第一フライデーを除菌の日に設定中。黒星病は不治の病で、まだこの病を根治するような薬剤は開発されていません。殺菌剤で、活動を抑える程度になります。現在、住友化学園芸の「マイローズ殺菌スプレー」を使用中。薬剤種別はEBI剤。
22年12月に実施した植え替え(実際には同じ号数の鉢へ戻す「植え直し」)の様子は記事にしていなかったと思いますが、22年、黒星病で汚染されたと思われた土を、結局、ほとんどそのまま(一部の土を寒肥えや土壌改良材と入れ替える形で)、23年も再利用しています。10号鉢を4つ分は、相当な土量で捨てるのも大変、バラ科以外の植物に使いまわす勇気もなかったため。それでも上記の写真をご覧のとおり、葉は濃い緑色をしていて、健康的です。