先日のビオレソリエスに続き、いちじくロードスも結実しています。
また、酷暑期に入って、鉢もの全般で、土の乾き方が想像以上にひどいです。いちじくの鉢では、残念ながら、ビオレソリエスの果実が、ダメージを受けてしまいました。暑さで果実をダメにする前に、早急な対策が必要です。
今回紹介する品種
ビオレソリエス
フランス原生。Violette de Solliès(ヴィオレ・ドゥ・ソリエス =”ソリエス村の紫”)。ソリエスは、ニースやカンヌの南西部にあたる、地中海沿いの、年間通して暖かい地区。
クワ科。いちじくの品種のひとつで、秋にのみ実をつける秋果専用種。なお、「無花果」と書いて、いちじくと読むが、実際は、いちじくの「花の集合体」を果実として食している。
果実自体は大きくなく、収量も少ない。そのため、希少価値があり、「幻の黒ダイヤ」とも呼ばれる。収穫時期は10月~11月上旬ごろ。
現在、栽培中なのは、楽天市場「グリーンでGO」から2022年1月に取り寄せた1年生苗。
ロードス
「ロードス」は、ギリシアのロードス(ロドス)島原生。ロドスは、トルコの目と鼻の先にある島。果皮は淡褐色、果肉は鮮烈な赤。皮ごとひとくちで食べられるとのことで、皮の薄さも特徴。そして糖度は30まで乗るという、それが本当なら異次元クラスの極甘いちじく。
ロードス結実のようす
全部で2つ付きましたが、大きくなっているのはひとつだけ。今年の正月に1年生苗を取り寄せてから、すぐに結実するとは思ってなかったので、嬉しい~⤴⤴⤴
ロードスの実は、今年伸びた新梢の根本から3節目よりも、だいぶ上の位置で結実しました。
ビオレソリエスについては、結実箇所に上記のような法則性が読み取れたんですけどね。
高温対策
高温障害に気づいたのはビオレの果実の傷み
ビオレソリエスの貴重な果実のうち、ひとつが変色しはじめました。初めは「果実が熟れ始めたのかな?」と思ってましたが、よく見ると果実の水分が失われて、果実が変形し始めたのに気づきました。
いちじくは、果実1個に対して葉が一枚ついているのですが、その葉が黄化しはじめてしまいました。水分不足で黄化が始まった葉は、あとは枯れるのみです。復活はしません。
そうなると、果実を充実させるために、光合成で支えていた葉が枯れ落ちてしまっては、果実の収穫も絶望的です。これはさすがに焦りました。これ以上、葉が枯れ落ちる事態を避けるために、現在1日1回の水分供給を2回以上にするか、土の水分量を保つ必要があります。
そこで、高温障害を起こす前に、できることをいくつかピックアップ。
鉢を土に埋める
土量が少ないことが保水量の少なさに直結しています。地植えならこういう問題は起こりにくかった。ただし、果樹は根域が制限されていないと、果実をつけずに、樹の成長が優先されてしまいます。だからわざわざ地上部に見合わない、小さな鉢で管理していたのです。
ただ、今は結実して、実を充実させる大事な時期です。乾燥は大敵。よって、鉢サイズはそのままに、植え替えることもせず、鉢ごと土に埋めてしまいます。
カタバミしか生えていない鉢があったので、ビオレソリエスの鉢をそこへ埋めこみました。これでビオレの鉢の温度が保たれます。そして、スリット鉢なので大きな鉢と部分的につながることで、土量と水分量がアップしました。スリット部分から根が伸び始めることになりますが、果実の水分は保ちやすくなります。
ちなみに鉢を埋めるときは、ウォータースペース分は、地上に出したままにしています。
鉢に板を立てかける
鉢に直射日光が当たると、鉢が熱せられて、土の乾燥が進行します。よって、鉢に日光が当たることを遮断すればOK。板でもなんでもいいです。