いちじくビオレソリエスが結実しました。
ビオレソリエス
フランス原生。Violette de Solliès(ヴィオレ・ドゥ・ソリエス =”ソリエス村の紫”)。ソリエスは、ニースやカンヌの南西部にあたる、地中海沿いの、年間通して暖かい地区。
クワ科。いちじくの品種のひとつで、秋にのみ実をつける秋果専用種。なお、「無花果」と書いて、いちじくと読むが、実際は、いちじくの「花の集合体」を果実として食している。
果実自体は大きくなく、収量も少ない。そのため、希少価値があり、「幻の黒ダイヤ」とも呼ばれる。収穫時期は10月~11月上旬ごろ。
現在、栽培中なのは、楽天市場「グリーンでGO」から2022年1月に取り寄せた1年生苗。
結実のようす
なんと全部で4つ付きました♪ うれしい~。
今年も結実しないのかな?と思っていたので、急に見つけてアゲアゲです⤴⤴⤴
つい先日、新梢を整理したばかりで、新梢4本残しておいたのですが、そのうち3本に4つ実がつきました。(どうやら写真をよく見ると、整枝した6月9日には、結実は始まっていたようです)
逆に言えば、新梢以外の枝(2022年に伸びた枝)には、実がついていません。しっかりとした新梢が出てくれないと、結実しないと言えそうです。なので、春芽が動き出す前までに、一度せん定は行って、新梢を伸ばす刺激を与えましょう。
ビオレソリエスは、一文字仕立て(いちもんじしたて)にしていません。
そもそも、あらゆる植物は、「頂芽優性」という性質を持っていて、頂点に近い部分の成長が優先され、葉・花・実がつきやすくなっています。その習性を逆手にとって、枝のすべてを頂点と錯覚させる仕立て方が、「一文字」と考えていいと思います。つまり、枝を地面とほぼ平行に誘引するのです(実際は、枝先の方が若干高くなるよう、勾配を取る)
ビオレソリエスは、果実自体をつけにくい品種とされていて、一文字にしたところで、その仕立てをしても、効果が薄いと思われます。よって、うちは、好きに枝を伸ばさせる放任にしています。
では、放任にして、実際はどこに結実したか、観察しました。
節の数え方は、わたしなりの方法です。旧枝(昨年伸びた枝)を起点(0節目)としてカウントしました。すると、実がついているのは3節目です。1本の新梢から2個結実した枝に関しては、3節目と4節目でした。各節からは、葉が1枚必ず出ています。
もちろん、結実している節にも、葉が一枚ついています。
いちじくは、もしも、この1枚の葉っぱから1個の果実に養分が送られているのだとしたら、1枚の葉っぱが、果実にとっての生命線で、とても重要ですね。そういう意味でも、できれば一文字にして、どの葉にも太陽がよく当たるようにした方がいいかもしれません。
他の果樹であれば、例えば、レモン1個=葉25枚、せとか1個=葉80枚、ぶどう1房=20枚前後。
ビオレソリエスの果実は、元々小さいようです。これからどこまで大きくなってくれるか楽しみです。
今後の管理
できるだけ日照を確保
うちはそもそも、午前中しか日が当たらない場所で、ほとんどの果樹を育てています。日照が1分でも長くなるよう、一日の日光の動きをみて、設置場所を決めます。
その際、風が当たり過ぎない場所にします。強い風が当たり過ぎると、葉が傷みます。また、植物は風で揺らされると成長が緩慢になります。必要なら揺れを抑えるよう、支柱で支えることも必要かと思います。
水と肥料を切らさない
水切れするのがとても早いです。鉢を小さくしていて、水はけもいい土にしているので、自ら世話が大変な環境にしているわけですが、健全な生育のためなので、仕方ありません。これから秋になるまで、毎日、水やりです。できれば自動散水機で管理したいと思っています。
いちじくは、肥料食いとされています。有機で3カ月肥効のフィッシュサプリ(たまごや商店)を追肥として与えはじめたので、この点は、管理が少しラクになるかと思います。追肥の分量が適切かどうかは、樹木のようすを見て、修正していきます。
一文字仕立てへ誘引
ビオレソリエスではなく、他の品種「ゼブラスイート」と「ロードス」の話になりますが、これらはひとつも結実していません。ロードスは、少なくともあと1年は、樹の成長年数が必要かもしれません。ゼブラスイートは、年数は経っているはずなので、結実しない理由は不明です。
ゼブラとロードスについては、まもなく、枝を地面と平行になるように誘引して、一文字で管理する予定です。