最終更新日 2026.04.07
26年2月28日、アメリカとイスラエルがイランへの攻撃をいきなり始めました。米側は、当然、すぐ片付くと思っていたのでしょうが、1カ月経った現在も全く見通しが立っていません。双方とも大規模攻撃は現在行っていないようですが、米国の思い通りにいかないのが徐々に見えてくれば、また不意打ち攻撃で、降伏を強制的に迫る恐れは十分あります。そうでなくとも、すでに世界中が大混乱に陥っています。
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わたしたちは完全に中東に依存している
理不尽な軍事攻撃が現実に目を向けさせる

この度のイラン攻撃で、私の中で最も衝撃的だったのは、
ひとりの男の選挙のために全世界が振り回されている。。
それも確かにあります。ただ、それよりも重くのしかかった事実は、
いまだに、世界中が石油に相当依存した生活を送っているということ。”オーガニックな”食生活や菜園ライフを満喫していると思っていたひとも、自分がどれだけ中東の化石燃料にお世話になっているのか気づかされたのではないでしょうか。
最近の人類のエネルギー源は、少しは、多様化してきているのではないか。わたしたちの生活を支える食品をはじめ、あらゆるものが、少しは自然由来のものも多くなっているのではないか。そんな錯覚に陥っていましたが、以前とほとんど進歩がないのでは、という感覚に陥ったのを覚えています。
ロシアの石油禁輸措置が一時的に解禁 その一方で

今回の騒動の中で、米国は2026年3月12日、ロシアの禁輸措置を一時的に緩和すると発表しました。(発表時点から約1カ月間の見込み)中東からの石油不足を補い、米国民の不満を緩和しようという甘い狙いがあったはずです。
ちなみに、この一連の流れを受けてと思われる動きが。2026年3月25日、今度は露当局が「3/21から1か月間、硝酸アンモニウム(窒素肥料の主原料)の輸出を一時停止する」と発表。露の農業を守るため、とのこと。
どちらの大国も、自国の都合よい掛け引きを続けているのが現状。
実は、ウクライナ侵攻後も、日本は、ウクライナ侵攻に反対の立場を取りながら、実は、ロシアから、天然ガス、石炭、自動車工業に欠かせない金属、そして、農業肥料(塩化カリ、硝酸アンモニウム)も輸入を続けているのです(3/25に硝酸アンモニウムは止めると言われた)
地球資源を人質にされると、手も足も出ないのが日本の現状、砂上の楼閣です。このように、持たない国は、世界の動向に振り回され続けます。
エネルギー&原料シフトを加速させるべき
この事態を機会に、石油の節約も実行しつつ、別エネルギーのシフトを始めなければいけません。エネルギーだけでなく、石油由来の商品を積極的に買わない使わない消費者行動を起こしていくべきだとも思います。
自ら言っておいてですが、完全にキレイごとだなとも思います。政府主導でやってかないと足並み揃いっこありませんが、まずはわたしが意識しておく、というのは小さくない一歩なのでは。
石油以外への資源シフトで起こる変化
さて、実際にシフトするとなると、まずは、保有国の石油採掘を助け、石油から精製品を作っている企業が、別の事業比率を増やしていくことになります。
代替商品を扱うことにより、製品化の過程でコストがかかるようになり、移行期は、相当な物価が上昇が予想されます。また、今まで当たり前のようにあったものが使えなくなることから、生活様式の変化も予想されます。
たとえば、すでに実際に起こっている小さな事例では、紙ストローに移行したものの、違和感からストロー自体を使わない様式へ、あるいはプラスチックストローへ逆戻りするような変化が発生しています。つまり、経費をかけて脱プラにした割に、うまくいかないなどの試行錯誤が発生します。
人は、変化を嫌がりがちです。慣れない生活、物価の上昇、不便の強要、ろくなことがありません。でも慣れれば大したことなかったってことも少なくない。既得権益のグループからは煙たがられるけど、一方でビジネスチャンスも生まれていく。
石油に頼りすぎて、シフトするには相当な時間と金と理解がいるとは思う。例えば、ガソリンが高いから補助金。。でもその場しのぎの使い方から、未来へ持続可能なお金の使い方を考えることも必要なのではないでしょうか。
家庭菜園・園芸界で起こり得る変化
このサイトでは、世界が危機的な状況に陥っても困らないため、家庭菜園や園芸のレベルでは、どう対処すればいいのか、ざっくりと考えてみます。
肥料

今、実際に、尿素や硫黄などを積んだタンカーがペルシャ湾内に待機して、物流が滞っているとの報道がなされてます。まさかそんな遠い中東から、海をゆっくり越えて、花や野菜の肥料がやってきていたなんて、今まで考えたことがあるでしょうか。。
ちなみに、植物の三大肥料成分は、N窒素、Pリン酸、Kカリです。
・尿素(窒素肥料) 天然ガスや石油の水素→アンモニア精製→窒素ができる
・リン酸肥料、微量要素としての硫黄 原油や天然ガス中に含まれる硫黄化合物→精製の副産物として硫黄→リン酸肥料の合成に硫黄を使用
石油由来の肥料が手に入らなくなれば、自然由来の肥料への需要が一気に高まることになります。
動物性としては、牛ふんをはじめ、豚ぷん、馬ふんを使った、肥料成分を多少含むたい肥の活用も見直されるようになります。なお、鶏ふんは、たい肥と言うより、肥料として重用されています。その他、卵の殻をつかったアミノ酸を豊富に含む土壌改良資材などもあります。
植物性としては、油かすなどがあります。油かすは、窒素成分が多いため、多肥にならないように加減します。窒素過多は、植物の成長のバランスが崩れる他、病害虫を寄せ付けやすくなります。
もうすでにホームセンター等の小売店では、肥料類の値上げが、すでに始まっているとも聞いています。既存の在庫が一掃すれば、補充分から値上げに踏み切ります。
以前買った固形肥料がある場合、よほど保管方法が悪くない限り、肥効は保持し続けます。液肥については、商品によりますが、そもそも長持ちしないか、成分が固着して結晶化するものもあるため、肥効が落ち始めます。液肥は早めに使い切るようにしてください。
鶏ふんは、安価で、即効性の肥料としても使えるため、化成肥料が調達しづらい状況になってきた際は、一度検討してみてください。鶏ふんの取り扱い方法については、後述します。
農薬
殺虫剤・除草剤は、大なり小なり、お世話になっている農家、菜園家は多いのではないでしょうか。
「虫を殺す」「菌を抑える」等といった主成分のほとんどは、石油から作られる有機化合物です。一方、たとえば、除虫菊やニームオイル、天敵昆虫(テントウムシやスワルスキーカブリダニ等)のような天然資材も一部ありますが、石油由来資材の占める割合は、全体の95%前後と言われています。
除草剤が手に入らないとなると、物理的に草の根やタネをとりのぞいて、土を入れ替える方法の他、除草シートかそれに類するもので遮光、断水、断気で、雑草の成育条件を断つといったアナログな方法が考えられます。野焼きで焼き払う手もありますが、CO₂や煙が発生してしまうので、別の問題が生じてしまいます。
最近のAI技術では、農作物をよけて、雑草だけをピンポイントにレーザーで焼き払うようなロボットも実際にあるようなので、体力ある農家なら、今後はハイテクな雑草対策も期待できます。アナログなら、じょれんや三角ホーのような道具で、株周りやうね間を走らせて、草の芽を一気に掘り上げていくような方法が取られています。カマや草刈り機を使って、草を根から抜かず、低い草丈でキープさせ、乾燥や土流れを防止しながら、雑草や益虫と共存する方法もあります。
さて、農薬の中でも、石油由来の農薬が手に入らなくなると、①天然由来の農薬か、②物理的手段で病害虫を防除します。②物理的手段とは、ビニルハウスや防虫トンネル、不織布などで覆って、壁を作る方法で、これらはほぼすべて石油由来です。プロ用資材の耐久性自体は高いので、複数年、繰り返し使うことは可能です。それら在庫が尽きる前に、農資材の企業は、新しい素材による代替商品を提案することが求められます。
農薬や資材で、農作物をまったく保護することができなくなることは、すなわち、食糧危機に直面することを意味します。日本のような自給率の低い国の場合、文字通りの地獄が待っています。
害虫は、人手やAI技術、天然資材のニームオイル等によってなんとか駆除できる可能性はあるとしても、菌やウィルスの蔓延は抑えられない恐れがあります。
よって、より病害虫にかかりにくい植物を選んで、栽培していくことになります。また、誰でもどこでも簡単に栽培できる野菜(いも類など)を積極的に広めていくことになります。最近は、極端な気候に耐えられない植物も少なくない為、耐暑性耐寒性のある品種が求められています。
また、そういった種の開発には、個人の育種家、種苗会社の英知が欠かせません。彼らの技術向上に、国を挙げて取り組むことになるかもしれません。ただし、種の改良は数年で結果が出るわけではなく、もっと長い年月が必要です。
石油由来の農薬や除草剤が存在しない世の中が本当にやってくると、今までこれらの要素に痛めつけられていた自然界が、自ずと癒されるようになる可能性も考えられます(農薬類との因果関係があるとされる、ミツバチや河川の魚介類への住環境の改善など)
また、石油との決別で、菜園や農業全体が自然とオーガニックな栽培に向かうことも期待され、オーガニック認証という概念が過去のものになっていくかもしれません。
プラ系園芸資材
園芸では、石油由来の製品を、ほとんど誰もが、当たり前のように使っています。
特に鉢やポット。また、化成肥料や農薬、用土は鉱物と植物由来のミックスが多いでしょうが、これらが入っている袋。
これらが手に入りづらくなると、いったい何が起こるのでしょうか。
プラ鉢がなくなれば、自然由来の素材を使わざるを得なくなりますが、案外おもしろい革命が起こる可能性はあります。丈夫な紙製品や木製品、素焼き鉢への回帰と新たな進化など。庭や田畑の地植え栽培が見直されることも考えられます。金属カゴの中に川砂を敷き詰めた高床で、野菜の栽培に成功している企業に最近出会う機会がありました。いろんな可能性があると感じています。
化成肥料が希少品かつ高級品になってくると(実際、石油危機になる前から肥料さえ輸入品のため、どんどん値上がりはしていたが)、国内で採れる植物や動物由来の肥料の良さが大幅に見直されるようになると思います。
また肥料の外装は、紙袋や箱売り、地元小売店での量り売りの時代がやってきます。農家は、元々トラック単位やフレコンバックという大袋単位で仕入れています。また、園芸資材を販売する企業は、化成肥料や農薬が大きな収入源のひとつのため、大きな転機を迎えることになり、自然由来の商品を主力に販売していきます。
畑では「マルチ」と呼ばれる、うねの土を覆う、黒や白の被膜材が多用されていますが、紙製のマルチもすでに販売開始されています。この紙マルチは、数か月で土に還るため、産業廃棄物として回収廃棄する手間もコストも削減できる商品となっています。
燃料
耕したり収穫したりする際の動力となるトラクター、水組み・水やり用のポンプ、草刈り機、天然由来の農薬散布、ビニルハウスの暖房、農業資材や収穫物を運搬するトラックなどに必須です。
化石燃料で動く製品の一部は、ドローンや太陽光発電、EV等による電力を使った機材へシフトしていくことが考えられます。EVでも馬力のある機材ももっと開発されるでしょう。動力エネルギーという面だけでなく、省力化も考慮した設備投資が得策です。
石油に依存しない時代を想像するのもオモシロい
石油が手に入りづらくなると、一瞬悲観的な未来しか考えられなくなりそうです。それだけ、べったり洗脳されていると言えますが、必死に知恵を働かせることで、家庭菜園や園芸レベルなら、割となんとかなるような気もしてきます。
今の騒動が突然、幕切れを迎えるのか、年単位で問題をひっぱるのか。それはわかりませんが、今ある在庫が尽きる前に、爆上がりした資材を必死に買い占める、のではなく、もっと他にうまいやり方があるんじゃない?ちょっと立ち止まって考えてみてはいかがでしょうか。
ちょうど、令和の米騒動に向き合うのと同じように。
鶏ふん肥料の扱い方
養鶏農家から、大量に出てくる鶏の恵みを、大いに活かさない手はありません。とにかく1袋が大容量なのに手頃な価格で、日本中、ほぼどこでも手に入る農業資材です。
わたしも畑にいつも未開封の1~2袋、転がしてます。10~15kgで1袋1~200円ほど。製品の加工に手間がかかってくると、1袋100円以上になってきます。
肥料成分
めやす4-5-2 ただし、メーカーによる。
カルシウム等、微量成分も豊富に含むため、肥料としては優秀。特にカルシウムが豊富な肥料は、ほとんど存在しないはずなので、細胞壁を丈夫にするためにも、鶏ふんはとてもいい選択なのではという気がしています。
2026年は、積極的に畑で使用していこうと思っています。
取り扱い上の注意
①発酵鶏ふんを扱う
「発酵」と明記されているもの。「乾燥」ではない。たいてい、ペレット状に加工されており、肥料まきもやりやすい。ただ、発酵したものであってもアンモニア臭は、キツメに感じられます。
「炭化」と記されたものは、アンモニアの大部分が揮発しているため、ニオイ控えめ、そして窒素控えめです。油かすのような窒素が多めの肥料をほんの少し混ぜてあげるとバランスが取れます。油かすは入れすぎないでください。
鶏ふんをまいた土は
②多肥しない
リンやカルシウムが効きすぎる恐れあり。まずは種まきや定植の2週間前に土づくりするようにして、少量から試すようにし、必要なら追肥で調整。
③保管時に雨や水に濡らさない
腐敗したものに集まる害虫が大量発生する恐れがあります。完熟牛ふんたい肥のような肥料成分がほとんどないたい肥類と同じように扱わないようにしてください。
④畑で使う。ベランダや庭は▲、室内はNG
ニオイや害虫が発生する問題があります。有機物(植物や動物由来の物質)は室内に持ち込まない方が安全です。炭化ペレットがより安心で使いやすいでしょう。ご近所への配慮もお忘れなく。
天然資材由来の肥料や忌避剤
ちなみに、液体ボトルの代替品は、ガラスびんになるのか、紙パックになるのか。。石油由来以外の材料で、プラスチックに近い製品もそのうちに登場するのではと期待しています。
ニームオイル(ダイコー社)
病害虫予防のひとつに、ニームオイル(250ml、メーカー:ダイコー)を希釈して葉水で与えています。機械油のような、クセの強い香りがしますが、天然素材なので、安心して使用できます。食害した昆虫の殺虫、食欲阻害効果が認められている資材です。
吸汁害虫スリップスの防除に効果あるかもしれません。ダイコーの推奨使用回数は、1週間に1回霧吹きで葉水。また、スリップスのさなぎが葉面から土中に落ちるようなので、土の上にも吹きかけます。野菜や草花に被害が拡大する前に使ってみてはいかがでしょうか。
バラのハダニには効果薄と感じました。初期発生期なら効いてるのかもしれませんが、こちら加速度的に繁殖していくので、放置すると、葉がカスカスのボロボロになって、光合成ができなくなり、翌年の花や樹勢が衰えていきます。
ただ、恐らくですが、ニーム自体、国内ではほぼ生産されておらず、実はインド輸入なのではないかと思われますので、船便が高騰、または入手困難となれば、代替品を探すことになります。
えひめアイいち(AI-1)(東レ コムズ愛媛)

花友23で見つけた微生物資材。根張り改善に。パン酵母、乳酸菌、納豆菌を糖蜜で培養。希釈率は500~1,000倍でコスパ良好。微生物資材にありがちな、腐ったようなにおいではなく、甘い香りなので、葉もの野菜にも気軽に使いやすいのも大きなポイント。
パッケージのデザインが私が紹介した写真と違うのは、他社が製造しているため。確か商品の作り方自体は、特許を取っておらず、他社が自由にこの技術を使用して、この商品が世に広まればいいとの考えから、だったと記憶しています。
本家で買ってあげたいという方は、Yahooショップのみが唯一開発者が自ら販売されています。「とうしょくwebショップ」という店名がそれです。
