最終更新日 2025.02.16
2025年春夏野菜のたねを、主に楽天市場から取り寄せしています。
例年、たねの紹介だけ盛大にやって、その後、どうなったのかまったく報告していていないのは、たねまきさえやらずにシーズンが終わってしまっているからです爆(今も冷蔵庫に期限切れのタネがいっぱい眠っている。。)
たねまき後の成育状況は、下段から各ページにジャンプさせるようにします。
本文中のリンクは、わたしが実際に使っている商品や記事で紹介した商品へジャンプするPRリンクになっています。興味があればぜひのぞいてみてあげてください。
更新1/15)なえ屋からじゃがいもなどの商品が到着しました。
更新1/31)みつのぶ×FlowerTrailからトキタのタネが到着しました。
2025年の野菜づくりの方向性
①できるだけ手がかからないものを作る
24年春から、ほとんど畑に行く時間が取れなくなってしまったので、生育に手がかかりすぎるような野菜や、毎日行かないと次々と成り続けて、収穫適期がすぎてしまうようなものは、もう作ることができません。25年は、そういった野菜を避けた、ラインナップになる見込みです。
そもそも「野菜は草(=放っておいても勝手に成るもの)」だと、わたしは思っているのですが、それでも、週一(ひどくても二週に一回)は少なくとも畑に行くようにしないと、完全な放任主義では、”まともな”収穫は見込めない、とも実感しています。
その理由は
①ある程度は草の防除が必要
畑に生えた草を、まるで砂漠のように草をむしり取ってしまうと、かえって、土や養分の流亡、さらに、土壌の乾燥を招くため、ある程度は草は生えていてもいいと私は考えています。
一方、生えさせすぎると、ご想像どおり、逆効果になります。めやす、野菜よりも背丈が大きくなりすぎないようにします。
②害虫害獣による被害状況の把握と対処が必要
そもそも害虫が発生しにくい環境を整えておくことが大事です。今時期には、寒起こしを行って、卵や病原菌の殺虫殺菌。窒素肥料を与えすぎないようにして、害虫を呼び寄せない。たねまき時に防虫防獣ネットを張っておく。畝間に雑草をあえて生やすことでのカムフラージュや大麦などのリビングマルチで害虫被害を抑制(あくまでも被害を低減させるという考え方)。初期成育時のみ薬剤散布して、もっとも脆弱な時期を乗り越えさせる。
被害が発生した場合、拡大する前にできるだけ早期に抑え込む。具体的には、しっかりめの薬剤散布や、早めの収穫。自分の管理地を発生源として、ご近所に飛び火しないようにしたいですね。
③かん水と施肥が必要
畑に関しては、苗の定植後に根が活着するまでは絶対に乾燥させない(定植直後に、ほったらかしにしすぎるのは枯死のリスクを高める)。野菜の追肥は2週に1回が多い(品種による)。追肥を怠ると生育に影響を及ぼすことがある。猛暑になりがちな近年のようすを鑑みて、GWごろまでに一旦、野菜の収穫を終えてしまうような作付け計画。そのために、たねまき時期を早める。
②収穫物の保存方法も学ぶ
収穫がはじまると、収量が一気に増えてしまい、処分に困って、最悪は、畑の肥やしにしてしまうことも多いのですが、できれば、漬物にしてみたり、乾燥野菜に加工するなどして、保存食を作ることも考えてみたいと思います。
とは言え、実際には、今年も周囲に配りまくることになるとは思いますw とても喜んでいただけるので、それが畑作する励みになりますし、食味の感想を聞くことで、次の栽培への改善につなげることにもなります。
では、ここから、取り寄せ先と注文したたねの紹介になります。
IVYアイビー(楽天)★★★★☆
長野県飯山市の種苗小売店。
文句ナッシングの素敵なお店、わたしのいちおしです。事務対応も丁寧でスピーディ、サイトの商品説明もわかりやすいし、育て方のメモまで送ってくれる。在庫数もオープンで明確だし、注文したら、営業日内なら最短即日で出荷してくれる。
★がひとつ少ないのは、商品ラインナップがあと一歩充実してくれていれば、この店で全部注文するのに~と思うことがあります。

青首大根「春のほまれ」トーホク

※タイトルの構成は、①通称 ②「ブランド名」③種苗メーカー
晩生のだいこんは、25年が初めての栽培(となる見込み)ですが、早生のものであれば、本当に作りやすい。晩生も、発芽時の地温さえ確保できれば、あとは、結構ラクに収穫へ向かうことができるのではないかなと楽観視しています。
25年、年明け早々の「やさいのじかん」で、「正月から大根のたねまきをする」という衝撃の内容を拝見しました。タネさえ選べば、一応間に合うんだ。ビックリ
ということで、晩抽性(トウ立ちが遅い性質)の大根のタネを取り寄せました。
ところが、わたしは畑を半年以上ほったらかしにしていたので、たねまきよりも、まず枯草を払いのけて、土を耕すところから始めなくてはいけない。。これは、なにがなんでも1/19日に絶対たねまき完了させるぞ!?
・たねまき適期(一般地)3~5月
・収穫時期(一般地)70日後
・発芽適温15~30度、発芽日数めやす2~7日
・株間25cm 2条 栽培面積 およそ30粒/㎡
・一般的な施肥のめやす:元肥8-8-8 150g/㎡ 追肥8-8-8 50g/㎡を間引き後に施し、土寄せも行う
・ひと穴3~4粒まき 通常は間引き2~3回(少なくとも双葉展開時が初回、本葉6枚展開時に1本立ちにする)。わたしは間引きせず。
・もみがらorもみがら燻炭、不織布、トンネルを活用
だいこん「晩抽茜わらべ(ばんちゅうあかねわらべ)」丸種

真っ赤な表皮が目を引くだいこん。アントシアニンの色素と思われますが、こういった野菜は、茹でるとたいてい、色抜けして白くなりがちです。。調理時は、この赤を上手に活かしたいですね。
さきほどの青首だいこんより、やや小ぶりなため、肥料はやや控えめ。株間ももう少し詰めて密植可。収穫も少し早く始めることができます。異なるだいこんのタネを同時にまいても、収穫タイミングがずれてくれるおかげで、かなり使いやすくなりますね。
・たねまき適期(一般地)3~5月
・収穫時期(一般地)50日後
・発芽適温15~30度、発芽日数めやす2~7日
・株間20cm 2条 栽培面積 およそ40粒/㎡
・一般的な施肥のめやす:元肥8-8-8 100g/㎡ 追肥8-8-8 30g/㎡を間引き後に施し、土寄せも行う
・ひと穴3~4粒まき 通常は間引き2~3回(少なくとも双葉展開時が初回、本葉6枚展開時に1本立ちにする)。わたしは間引きせず。
・もみがらorもみがら燻炭、不織布、トンネルを活用
にんじん「晩抽紅奏 (ばんちゅうべにかなで)」ナント種苗

にんじんは、今までまともに生育できた記憶がありません。たねまき後に一瞬でもタネを乾燥させると、発芽に失敗すると言われていますが、わたしはどうもこの壁が乗り越えられません。
にんじんほど毎日料理に使っている野菜は無いので、にんじんがきちんと育てられるおとなに早くなりたいです(´;ω;`)
・たねまき適期(一般地)1~4月、7~8月
・収穫時期(一般地)5~8月、11~2月
・発芽適温15~25度、発芽日数めやす7~14日
・株間10cm 4条 栽培面積 4㎡
・水を好む(乾燥を嫌う)、土寄せして青首を防ぐ
・一般的な施肥のめやす:元肥8-8-8 50g/㎡ 追肥8-8-8 50g/㎡を月1回(他の野菜より施肥ペース遅い)土寄せも行う
・もみがらorもみがら燻炭、不織布、トンネルを活用
以上、IVY(楽天)でした。
なえ屋(楽天)★★★☆☆
長野県下伊那郡の種苗小売店。苗の生産から流通までワンストップで手掛けていらっしゃるようです。今回はじめての利用。注文から5日ほどでようやく届きました。

じゃがいも とうや
とうやは多収性。男爵に似ている。
じゃがいもは、普段あまり食べないのですが、リクエストにお応えして、24年に栽培を久々に再開。中途半端な収穫結果で終えたので、なんとなく今年もリベンジ栽培。一度植え付けてしまえば、ほとんど放っておけるのも採用した大きなポイントのひとつです。
花を見れば一目瞭然なのですが、じゃがいもは、ナス科の野菜なので、作付け計画の際は、他のナス科と被らないよう連作にご注意。
・たねまき適期(一般地)2月 霜に注意
・収穫時期(一般地)植え付け3カ月後
・発芽適温20度(植え付け前の芽出し)、発芽日数めやす3~40日(植え付けから地上に出てくるまで)
・株間25cm 2条 栽培面積 8個/㎡
・一般的な施肥のめやす:元肥8-8-8 100g/㎡+硫カリ少々 マルチあるため追肥不要
・霜よけに不織布、トンネルを活用
肥料をのぞく、たい肥で土づくりを行い、たねいもを置いた上に土を少しかぶせて層を作り、そのうえに化成肥料をばらまいて、10cmほど最後に土をかぶせます。今回は土寄せ省略してみます。また、基本的に石灰は不要
かん水後、または降雨後に、穴のない黒または透明マルチでう投稿を表示ねを覆い、芽が突き出てきたら、穴をあけて、芽をのぞかせます。
販売元は、なえ屋
じゃがいも サッシー PVP
あの女性をすぐに思い浮かべてしまいますが、、フランス産の品種。チップス用に開発。揚げ物に最適。ほくほく系
PVPとは品種保護マークです。これら品種を無断で海外へ持ち出したり、勝手に増殖販売したりしてはいけません。これは固有の品種を守るという意味でもあり、品種を作出してくださった農業試験場、病原菌のない安全な種を管理販売してくださっている農家を守るという意味でもあります。PVPは販売される様々な植物で確認することができますので、購入検討の際は、この文字列あるいはラベルが添付してないかチェックしてみてください。
フリマアプリなどを通じて、安さに目がくらんだ違法取引に自らが応じないことは、植物と農家の未来のため、非常に大切な判断です。特に品種がはっきりしない植物については、違法性のある取引であることを強く疑いましょう。全てのアプリ運営会社は、悪行で小銭を稼ごうとする犯罪者を厳しく取り締まることが絶対必要です。
ご自身で楽しむ範囲を超えて、他人に増殖したものを無償で譲ることも厳しく制限されています。PVP品の取り扱いには、とにかく注意してください。
販売元は、なえ屋
じゃがいも キタアカリ
24年も栽培しました。ほくほく系。果肉は黄色い。多収ですが、小粒~中粒が多かったのはわたしの栽培方法に沿った結果なのだろうか。
じゃがいも グウェン PVP
フランス産品種。食味がよく、粒がそろって多収性。味の良さと調理の扱いやすさからか、フランスでも主力のじゃがいもなんだそう。
じゃがいも キタカムイ PVP
男爵に似ているが、粉っぽさは、さほどなく、貯蔵することで甘味が飛躍的にアップするとのこと。
じゃがいも シャドークイーン PVP
果肉はアントシアニンの紫がとても強いため、調理時の見た目のインパクトも大きい。
じゃがいも ノーブルシャドー
果肉はアントシアニンの紫がとても強いため、調理時の見た目のインパクトも大きい。病気への抵抗性高く、貯蔵性もあり。こちら、意外にPVPではない模様。
ごぼう「サラダむすめ」タキイ

わたしが今まで育てた中で最も気に入っているブランドのごぼう。白い短系(35~45cm)で作りやすく、見た目の太さ荒々しさに反して、食感は非常にやわらかい。これにハマると、スーパーのごぼうは買いたくなくなりますw リアルにおすすめ。
夏場に乾燥させてしまうと、果肉が硬く、スジっぽくなってしまうので、それ以外の季節におすすめします。ヨトウムシさえ防除できれば、害虫被害も特に見かけない。
品種名:てがる
100粒ほど封入
・たねまき適期(一般地)トンネル2~3月、夏秋もOK
ひと晩タネを浸水させると◎ 好光性種子
・収穫時期(一般地)太短系は播種後100日ほど(今回は6月)
・発芽適温20~25度、発芽日数めやす6~10日
・株間 10cm 栽培面積 60粒/㎡ 計3mほど(ひと穴3粒、1袋160粒の場合)
・一般的な施肥のめやす 元肥え:8-8-8 100g/㎡ 追肥:収穫までに2回ほどとのことなので、月1回は施肥
・初期成育が遅く、草の成長の方が早い恐れ。畑に行く日数が限られるならマルチ栽培をオススメ
・肥料切れや収穫遅れは、果肉にスが入るリスクあり
以上、なえ屋(楽天)のご紹介でした。
みつのぶ × Flower Trail(楽天)★★★☆☆
熊本県天草市の園芸店。農園も営んでいらっしゃるようです。今回はじめての利用。まだ商品は届いていません。ひょっとすると予約品が混じっているので、3月まで送ってきてくれないつもりなのかな。2月上旬がたねまきのリミットと中島さんはおっしゃっていたので、それまでに送料負担してでも催促してみます
1/31)問合せ後、すぐお店が反応して、在庫品のみ送ってきてくださいました。ありがたや~
小カブ「サラダ・ラティーナ」トキタ種苗

トキタ種苗のブリーダー中島さんとアシスタントかえるくんのおすすめを拝見して、同社の商品を今年もお買い上げです。冷蔵庫にいっぱいためこんでいるんですがねw 今回欲しい商品がほぼほぼそろっていた、みつのぶ×Flower Trailさんで、初のお取り寄せとなりました。
ラティーナは、周囲の評判もとてもよく、害虫にやられなければ、作りやすくて、果肉が緻密で、みずみずしく、美味しい。小かぶということで、プランターでも作れるかと思いますが、葉が大きく展開するので、数量を取るには、厳しいです。いつまでもほったらかしにすると、お化けのようなサイズになるので、適切なサイズ感で収穫しましょう。
販売元は、みつのぶ×FlowerTrail
スティック系カリフラワー「カリフローレ80」トキタ
食べたことはないと思うのですが、見た感じは、とても美味しそう。個人的にはカリフラワーを店頭でわざわざ手に取ろうと思わないので(生産者のみなさんごめん)、自分で作るというのはとてもいい機会です。
80というのは、秋まきの場合、定植後80日で収穫するタイプのカリフローレと言う識別番号ですね。他の数字の商品も存在します。
トキタの同じカリフラワー系では、「ダ・ヴィンチ」という、珊瑚のような形状の品種の野菜が、とてつもなく美味しいので、大好きになりました。23年から24年にかけて初めて栽培しましたが、奇形もあまりなく、上手に仕上げることができて感動しました。ただ、一般地では夏期に播種する品種ですので、今時期からスタートさせることはできません。
販売元は、みつのぶ×FlowerTrail
ハツカダイコン「ピッコリーノ」トキタ
これも美味しいし、見た目が可愛い。株がコンパクトに育てられるので、広い畑ではなく、狭いプランターでぜひ。
販売元は、みつのぶ×FlowerTrail
ケール「カリーノケール・ミスタ」トキタ
とんでもなく大きくなる野菜です。しかも葉っぱが次々と出てきて、葉物がほしければ、これはおすすめ。しかもとんでもなく栄養価が高い。ツルムラサキがベストだと思ってましたが、若干、ケールの方が上回っているようです。他の野菜はもう摂らなくていいんじゃないかと思えるぐらいに。。
24年は肥料をほとんど与えていなかったからか、とても硬く、誰も感想を言ってくれなかったところを見ると、マズかったんだろうとw。ふるさと納税で送られてくるケールを食べてみると、とてもやわらかくて、美味しいので、実際、作り方を間違えてるんでしょうね。20粒×色違い2種
販売元は、みつのぶ×FlowerTrail
【予約・未着】非結球レタス「美味タス」トキタ
2025年3月頃入荷予定。かえるくんが度々おすすめされているので、普段レタスはすすんで食べない私ですが、今回はじめてレタスを作ってみることにします。3月に着荷したところで、畑栽培だと昨今の暑さにはとても間に合わない恐れ大なので、プランターで作ろうかな。
販売元は、みつのぶ×FlowerTrail
以上、みつのぶ×Flower Trailでした。
関連リンク
各野菜の成育状況
大根2種は種まき完了しました。レポートページ作成待ちです。
過去の種苗ページ
今回のお取り寄せ先
ネットでお取り寄せするタネやさんの中で、今まで一番リピートしている楽天の種苗店。品揃えはかなり多い方で、手配スピードは抜群、商品説明も可能な限り添えてくださるなど、とても好印象。
じゃがいものタネイモが充実。苗ものも多数取り揃えられている模様。これからはタネだけでなく、苗ものもホームセンターでなく、ネット取り寄せするのもありかもしれません。店頭は手に取って選ぶ楽しさはありますが、目利きができない、あるいは、売れ残りとなると、状態の悪いものを選んでしまいかねません。プロが選んでくれた苗を植えてみれば、結果も変わってくる可能性は十分あります。
GFPの有機種子を推したり、ナント種苗のタネなど、多数品揃え。今回はトキタ系の欲しかったタネがこちらの店舗で全部揃えることができました。すごい。楽天のようなショッピングモールは、一度の決済で、店舗間を横断的に買い物することができないのが、弱点のひとつと言えるため、ひとつの店舗で欲しいものが揃うというのは大きな強みです。これから注目してきたい楽天の種苗店。