2023年1月26日、高知市にある「牧野植物園」に行ってきました。後半は温室を歩きます。
牧野植物園
朝ドラ主人公のモデルになった植物学者に縁ある植物園
かつて、牧野富太郎という高知出身の植物学者がいらっしゃいました。彼をモデルとした朝ドラが2023年春より放送されます。その牧野さんは、ついに完成をご覧になることはなかったけれども、その彼の功績を称えて、山の上に開園された植物園が高知市にあります。
後半は、牧野植物園の温室を歩きます。結果から言うと、熱帯雨林気候の植物がメインといった感じで、沖縄の植物に対する疑問の解消までは至りませんでしたが、それでも普段見ない風景に心躍りました。
温室~意外と知らない花実のつけ方
バナナの花が咲いています。実際に花を見たのは初めてでした。
「どこどこ?」となってしまいますが、ヤシの実のようなものは、大きな蕾(つぼみ)です。パカッと水平に開いているのは苞(ほう)です。その下にもじゃもじゃとついているのが花。
そして、その大きな蕾(の苞)がパカッと開くと、また花と蕾が出てくるという仕組みです。言ってる意味がおわかりいただければいいんですが、おもしろい植物ですね。花がバナナの果実に変わった後の様子は、「西島園芸団地」の回をご覧ください。
これをずっと見ていたら、実際にバナナを育てて、その成長の変化を観察してみたくなりましたが、楽天市場「グリGO」では、本体4~6千円台+送料で7月以降の発送だそうです。高っ。。まさかの耐寒性のあるバナナ品種もあるようなので、挑戦してみる価値はありそうですが、日当たりが特によく、夏場に広い場所を確保できないと難しそうです。
リアルなカカオ(カカオポッド)も初めてみました。ただ、握りこぶし1個分ほどで、まだ?かなり小さかったです。まだ成長するのかな?
例えが適切かわかりませんが、この中に、巨大なとうもろこしみたいなのがぎゅうぎゅうに詰まっていて、その一粒一粒がカカオ豆ということになります。
逆光で後ろピンになってしまってますが、枝に実が唐突に成っているように見えて、少し違和感を覚えました。
わたしたちが普段見慣れている果物は、葉っぱ〇枚に対して果実1個というように、葉の光合成と果実の肥大が、密接に関係していると思いますが、カカオは太い枝にドン!ドン!ドン!と成っているように見えます。なので違和感と表現しています。
さて、この物体(植物)は何でしょうか。
正解は、
タコノキ(ビヨウタコノキ)でした。アダンではないのです。両者ともタコノキ科ですが、樹形は微妙に特徴が異なるようです。果実の方が違いがわかりやすくなってますね。アダンについてはまた後日ご紹介します。
あら、パイナップルじゃないんですよねえ~
ちなみにタコノキの株元。気根(きこん)がタコのように生えています。気根が生える植物ですぐに思いつくのは、ガジュマルです。ガジュマルについても、また後日。
温室の植物はやっぱり立派
ゾウタケ。胴回りが太いです、と紹介したかったですが、沖縄で見た竹の方がもっと太かったので、スルー。。
それより、今回はその後ろのヤシに注目すればよかったなーー。高知市内もたくさんのヤシの木が植えられていて、「なんで?」となった植物の筆頭でした。南国のイメージで売り出したいのでしょうか、理由はあるの?? 今までヤシのイメージがあったのは、熱海、宮崎、沖縄ぐらいでした。
普通車のタイヤぐらい、大きなビカクシダ、と紹介したかったですが、西島園芸団地の方が上を行ってました。。
我が家のセロームもそこそこ大きいと思ってましたが、温室のそれは、格が違いました。。デカっ 上葉ばかりに目が行ってしまって、株元がどうなっているか見るのを忘れてしまいましたが、鉢植えで管理すると、奔放にどこまでも伸びる気根に手を焼いています。どうしたものでしょう。もう放ったらかしですが。
アアアアアアアアア~~~(ターザンの気分)
環境が整えば、植物はとても元気に育つのがよくわかるので、ここまでマネできなくても、少しでもなんとかしてあげたいなと思うばかりです。
牧野富太郎博士の像。手にはキノコ(ニギリタケ)。そのほか、園内は博士のスケッチなど展示されている館もあって、ひとつひとつ大変緻密で、見ていて飽きないので、興味ある方はぜひ。
おまけ1(カフェアルブル)
冷えた体に、はちみつの香りがたっぷりのティーとりんごのタルトで一息。植物に関する雑誌や図鑑がたくさん置いてあるので、長居してしまいます。尋常じゃないぐらい暖房が効いてます。。
おまけ2(Brasserie 一柳)
読み方は、ブラッスリーいちりゅう。
夜はコースが設定されているのかどうかわかりませんが、わたしは全部単品で注文。まずはショーケースの中の4~5種の中からすぐいただけるものを選びました。ワインとの相性も考えて、オススメを教えてくださいます。
ワインも美味しく、わたしは白が、なぜだか、過去一印象に残りました。びっくりするぐらいに飲んで心地よく。温度管理が絶妙なのかも。ぶどうの品種はともかく?白を一杯いただいてみてください。赤白各種はいくつか用意されてました。
高知は野菜もお魚もシャキシャキぶりぶりで美味しいです。いくらでも食べられます。サラダで「!」となるお店は他の料理もおいしいのです。
今時期の高知はタイぐらいしか手に入らない?とか仕入れ値が何とか?よその誰かさんが言ってましたが。。だからなのか、ここにもタイが入っておりましたが、それはさておき。わたしもおいしいサラダ野菜を育てたい。
高知は今ジビエ推ししているらしく、観光協会でジビエの店を一部紹介したマップを作っているほど力が入っている。こちらの店はそのマップにこそ掲載はなかったですが、メニューにあったのでオーダーしました。
火の入り方もバッチリで美しく、とてもやわらかい。シカは仔羊みたいにもっと香草で調理してあるのかと思いきやお肉本来の味を楽しめ、クセ無し獣感ゼロ。元々ニオイがないのか、仕留めた後の下処理が完璧なのか、都内で匂うエゾシカ+ブルーベリーぐらいしか食べたことない私にはわかりません。ソースもその骨髄を使ってあるとか、相性がとてもいいし、使えるところは使うってのがまたいいですね。添えられてる、このような旬の美味しい植物を食べてきたんだろうなと想像しながらいただきます。
久々にブリュレいただきました。パリパリの表面にパルフェが載ってるのも乙。ここはエスプレッソありません。代わりにこだわりのコーヒー。香り~
店の入り口前の黒板、値段みて一瞬「ユーロ?」と思ってしまうようなデザインでオシャレ、素敵です。1.4掛けでも関東圏の方なら納得されるんじゃないでしょうかw
帰りに、お二人の旅先でのお気に入りの店を教えていただいたので、行ってみようと思います。
牧野植物園まとめ
「日本の植物分類学の父」牧野富太郎博士を顕彰して、開園された植物園。
アクセス
・JR高知駅から車で20分
・MY遊バス(主に観光客向けバス)で高知駅から牧野植物園正門前または竹林寺前下車。往復600円(=五台山券)※桂浜券は千円。
※閉館17時なのに次のバスが17時半ごろまでないので、屋外で待てない方は16時半ごろのバスで帰りましょう。。
入場料
・一般730円
・年間パス2,930円
※正門または南門(竹林寺前バス停)で購入可能
決済方法
・入場料:クレジットカード他、Suica、PASMO、楽天Edy、WAON、nanacoまで対応。素晴らしい~
・レストラン、カフェ:PayPayなどQR決済対応(カード不可)