最終更新日 2023.08.01
トキタ種苗の白なすび「とろーり旨なす」の葉かきを連日おこなっています。害虫も発生しているので、対応が必要です。
今回取り上げる品種
とろーり旨なす
近年美味しいと評判になっているらしい、トキタ種苗の白ナス。
発根を確認したのが、3カ月前。なすの苗づくりは、とても時間がかかることは把握していましたが、実際、本当に長かったです。。根の成長にかなり時間がかかるようで、根が完成してから地上部が伸び始めるのが、苗づくりに時間がかかる主な要因。
そもそもたねまきは1月末ごろ辺りから始めるのだそうです。そうしないとGWの定植には間に合わないですからね。ただ、2~3月の低温の中で、夏野菜の苗を管理するのは、簡単ではありません。来年は年明け後にチャレンジしてみてもいいかも。
着花が遅れると思ってましたが、定植すると、あっという間に成長。30度を超える酷暑が続いていますが、それでも次々に着花していて、8月下旬~9月上旬には収穫が見込めるかもしれません。
成育状況と対処
最近の管理と言えば、うね間が水浸しになるぐらい、水を毎日大量に与えていることと、葉かきを行っている2点です。
定植から今日までの間に、発生した大きな問題は、肥料やけ(肥料の与えすぎで株の特定箇所に障害が出ること)です。
肥料焼け
元肥10-10-10の場合、1株あたり200gが必要と後から知って、慌てて追肥したのが事の発端。つるちゃんによると、なすの窒素を一度切らせてしまうと、リカバリーに1カ月かかるとのこと。そりゃ元肥をあまり入れない私は慌てますわな。。
それでも置く場所を考えればよかったんですが、何も考えずに「株元に大量に」肥料を置いたのです。株元から離した場所に置けば問題なかったはずなんですが。
定植直後は、手のひらよりも大きくてきれいな葉っぱが勢いよく出てきて、とても調子よかったですが、その後、株元に大量の肥料を与えられた新芽は、チリチリになってしまいました。葉のサイズも委縮して、極端に小さくなってます。
肥料が土中からなくなるまでは、しばらくこのような葉っぱが次々と出てしまいました。与えた肥料を取り除くのは難しいため、症状が落ち着くまで、時が流れるのを待つしかありません。
株の下側に、元気できれいな葉。上部の新しい葉は、肥料焼けした、小さくチリチリに焼けた葉が大量に出てしまいました。
ただそれも、10日ほど経つと、その症状も徐々に和らいで(どのぐらいの量を与えたかに寄るとは思いますが)さらに頂上部には、新しく健康的な葉が出るようになってきました。これでひと安心。
徐々に治まってきたのは、日々の水やりで肥料が流亡していったのもあるのかなとも思います。
かなりわさわさと茂っているので、ここらへんで、葉かきを行うことにしました。
葉かき
葉がたくさんあっても、健康的かつ大きな葉で、光合成ができてないと意味がありませんし、病害虫の温床にもなってしまいます。見直しは、まず株元から。
株元にいっぱい葉をつけていても意味がないのと、風通しが悪いので、とにかく綺麗に取り除きます。
あと、「とろーり旨なす」は、3本仕立てにすることをトキタが推奨しているので、3本選んだ以外の枝を残しておいても、エネルギーの浪費にしかなりません。3本仕立てに関係のない下側の枝もすべて取り除きます。
適正な施肥量の判断
肥料焼けを起こしてからは、葉が小さいものしか出ていないので、今度は肥料不足なのかな?と疑ってしまいますが、雌しべの長さで肥料状態をチェックしてみます。
1号
雌しべが長いので施肥量は今でも足りている模様。
2号
こちらも雌しべが長いようですが、花びらが焼けています。これは数週間前の、無謀な追肥の結果なので、仕方ないですね。花びらが汚くても、花が下を向いていて、自然交配してくれれば何も問題ないとは思ってます。
病害虫
害虫被害が2件見受けられました。
ヨトウムシ(※写真あり)
よく見ないと見過ごすところでしたが、葉の表面が、あちこちで、ガジガジ食べられています。1匹は数ミリ程度のサイズですが、集団でガジガジやってるので、破壊力はあります。放置していると、あっという間に、葉がボロボロになりそうな。
指で捕殺していけばいいと思いますが、こんなに小さいと必ず見逃しが発生するので、薬剤や忌避剤で対処した方が安全。イモムシにBT菌で対抗する「STゼンターリ粒剤水和剤」を使用予定。ただ、使用期限が切れてるんですよね。。ニームオイルで食欲減退させるのもいいと思います。
ニジュウヤホシテントウ
あ、いるんだ~って感じ。成虫は見当たりませんでしたが、必ず戻ってくるはず。そして食べ始めたら止まりません。その食害スピードがものすっごく速いので、早くみつけて始末しないと。。あっという間に、光合成の役目をほとんど果たさないボロ株ができあがってしまいます。。
捕殺が一番いいんですが、ニームオイルは有効なんだろうか。STゼンターリはイモムシのみ有効なのでここでは却下。
黒なすより、白ナスの葉の食害の方が、ひどかった経験あります。白なす栽培の方は要注意。
今後の管理
水管理
ナス栽培で水を切らしてはいけません。皮につやがなくなり、硬くなってしまうボケナスになってしまいます。水はけのことより、水を常に与えることを意識した管理にしましょう。きゅうりと同じく、たまにしか畑に行かないような人にはそもそも向いていない野菜です。プランターは毎日のかん水が必須。
害虫対策
イモムシ系にはSTゼンターリ、害虫全般的には、食欲減退させるニームオイルを定期的に振ってみます。
追肥
一番果の収穫後から、2週間おきに10-10-10の場合、50gを与えるのがめやす。うちは14-0-14を50g以下に切り替える予定。
おまけ
花の奇形 8/1追記
恐らく肥料の与えすぎで、葉の肥料焼け以外にも、こんな風に、花の蕾が一か所から2個以上、出ているような例がいくつか見られました。肥料の量や施肥場所を間違えると、ろくなことがありませんね。
8/1追記)肥料云々ではなく、樹勢が強いと1か所から花が複数つくそうです。へえ
この写真の場合は、正常についた下の蕾をひとつ残して、不要なふたつは摘みました。