最終更新日 2023.07.13
トキタ種苗の白なすび「とろーり旨なす」が着花しましたが、すぐ摘花しました。
今回取り上げる品種
とろーり旨なす
近年美味しいと評判になっているらしい、トキタ種苗の白ナス。
発根を確認したのが、3カ月前。なすの苗づくりは、とても時間がかかることは把握していましたが、実際、本当に長かったです。。根の成長にかなり時間がかかるようで、根が完成してから地上部が伸び始めるのが、苗づくりに時間がかかる主な要因。
そもそもたねまきは1月末ごろ辺りから始めるのだそうです。そうしないとGWの定植には間に合わないですからね。ただ、2~3月の低温の中で、夏野菜の苗を管理するのは、簡単ではありません。来年は年明け後にチャレンジしてみてもいいかも。
今回、定植しても、また根の成長が再開するはずなので、花がつくのは8月ごろかな。。ただ、その時期は28度を平気で超えていると思われるので、なすの収穫は望めないと思われます。気温が少し落ち着く9月ごろから、花をつけて10月に収穫?。。
着花のようすと摘花(摘蕾)
ポット苗で長らく管理していましたが、なかなか着花せず、定植のタイミングを失っていました。しびれをきらして、6月28日に定植。するとその1週間後にすぐ着花。。
1週間という短期間ではありましたが、定植から着花まで7日間で、ポット苗のときより、葉がすごく大きく展開したかも、と思わせるぐらい、ぐんと大きくなった印象を持っていました。
セオリーとしては、なすの花もしくはつぼみがついているものを定植するのが好ましいとされていますが、なすは、根の伸長に時間がかなりかかるため、生育が遅れがちです。生育を促すため、少し早めに定植してしまってもいいかもしれません。
ちなみに、ポット管理時代はほとんど与えていなかった固形肥(フィッシュサプリ5-4-2)を、150~200gほどポット周辺に投入しています。元肥としてはオール10を200gが適切なようなので、成分値としてはまだ全然足りていない模様。それでも広い土地が与えられたことと、肥料成分が急に効きはじめたのが早期の着花につながったのは、間違いないはず。
それでは、つぼみのサイズが大きかった2号を先にご紹介。ちなみに植え付けた順番で、苗に番号を振っています。
2号
着花といっても、まだつぼみ状態です。花を咲かせるより、樹づくり優先とのことなので、摘花(摘蕾)します。ちなみにナスは、第1花だけでOKだそうです。なお、同じナス科のトマトは、摘花不要。ピーマンは摘花せずとも果実の若採りは推奨されています。
摘花しました。7月8日にはすでに2番花がついてました。ポット苗時代からすれば、驚異的な成長スピードです。。
1号
こちらもつぼみでしたが、摘花(摘蕾)しました。ナスは、この摘花後の管理が重要になってきます。花を摘んだ位置をよく覚えておくか、わかりにくいなら印をつけておきます。花を摘んだ跡は、枝が切られたような跡が残るので、見た目でも分からなくはありません。
今後の管理
3本仕立て
管理の手間や栽培希望本数に応じて、伸ばす枝の数を始めに決めます。なすに関しては、枝総数2~6本あたりまで可能だそうです。
今回栽培している「とろーり旨なす」は、トキタ推奨の「3本仕立て」で行います。現在はまだ主枝が垂直に伸びただけの1本仕立てになっていますが、しばらくすると、第1花の上下どちらからか、脇芽が複数本、伸びてくるはず。そのうち、元気な脇芽2本だけを活かして管理します。主枝とあわせて合計3本の枝を管理。
ちなみに、このとろーり旨なすは、ナス栽培でも特殊で、3本からさらに伸びてきた脇芽(から成長するナス)は早々にすべて取り除いてしまいます。大きく充実した1果の成育に時間(負担)をかけるためのようです。よって、とにかくたくさん果実を収穫したい人向けのなすびではないということになります。
水管理
ナス栽培で水を切らしてはいけません。皮につやがなくなり、硬くなってしまうボケナスになってしまいます。水はけのことより、水を常に与えることを意識した管理にしましょう。きゅうりと同じく、たまにしか畑に行かないような人にはそもそも向いていない野菜です。プランターは毎日のかん水が必須。
ニジュウヤホシテントウ
私の中でなすの害虫と言えば、これ。葉っぱの表面を、ミシンで縫ったような模様をつけて、ひたすら食べていって、光合成能力を下げてしまう、くすんだ色のテントウムシ。なすだけでなく、ナス科全般につくようです。成虫は見つけ次第、捕殺します。