最終更新日 2023.05.06
夏野菜のポット苗を植え付けました。ミニトマトは、ホムセンで購入した「アイコ」と、同じくホムセンで購入したナント種苗の「ピンキー」です。
※ズッキーニの記事内容とは、分離しました。
畑へ夏野菜の植え付け
夏野菜の植え付けのめやすとして、(私の中での)条件がいくつかあります。
・気温10度を下回らない
・遅霜の心配がない
畑の場合は、プランター栽培と違って、これらから苗を守ってやる必要があります。トンネルで覆ったり、夜間から早朝にかけて、不織布などをかけてやったりします。夜間は冷え込んでも、日中は、気温が上がりすぎる場合があり、その管理ができるのであれば、早々に植え付けることもできますが、わたしは心理的に無理だったし、畑の契約も4月からだったので、遅霜の心配が完全に無くなるといわれる5月3日以降までひっぱりました。
また、植え付け作業する日の条件として
・マルチを張るなら14時ごろ(気温のピークでピンと張ることができる)
・植え付けは気温が下がる夕方ごろ(暑さで苗が傷みにくい)
薄皮ミニトマト「ピンキー」
昨日紹介したナント種苗の「ピンキー」ですが、植え付け結果はこのようになりました。
植え付けたとは言い難い見た目です。支柱もつけず、苗を寝せているだけではありません。
根鉢を土の上に置いただけにして、Uピンで株元を土に押し付けています。根鉢も軽く体重をかけて少しつぶして、土に密着させました。わたしは畑でトマトを栽培するときは、いつもこうやっています。
なぜこんなことをするかというと、浅植えとか、「根洗い」とかいう方法の、さらに先を行くやり方とでも言いましょうか。根っこが空気に触れている方が、必死に根を張ろうとするようです。例えば、ピーマンで根洗いをすると、木質化して、まるで樹のように丈夫に育ちます。
注意すべきは、根が完全に乾かないように管理すること。そうしないと、苗が枯れては元も子もありません。植え付けは、暑い時間帯を過ぎてからであることと、わたしの場合は、根鉢の表面に、うっすらバークたい肥を小麦粉のようにまぶして、ひっつけておきました。土をかぶせると、穴に埋めたのとあまり変わりないので。
また、苗を寝かせることで、苗が起き上がろうとして、根をたくさん出そうとするようです。寝かせ植えではなく、「斜め植え」は、「やさいの時間」で深町先生が紹介されることがあると思います。
また、寝かせ植えしたとき、本当は、主幹が土についていた方が、幹から根が出てきます。
シルバーマルチ、かっけー!w
シルバーは、黒マルチ(500円程度)の4倍の値段がするので、正直、誰も使いたくないでしょう。わたしも今回初めての使用です。
シルバーに反射した日光が葉裏にあたって、アブラムシの吸汁被害を軽減してくれる効果があるとされます。ウリ科では、ウリハムシの食害軽減にも効果を期待しています。また、黒マルチは、夏のマルチとしては向いていません。最近は特に気候が暑くなりすぎていて、植物の根を傷めます。黒マルチを外したくないなら、その上にワラなどを敷いて、地温が上がり過ぎないようにする必要はあると思います。ただし、ワラもまた高級品なので、考えものです。。
ちなみに、写真奥で、トウモロコシ用に黒マルチを使っていますが、盛夏までに黒マルチは取り除きます。株元には、落花生などの豆類がグランドカバーになってくれているはずです。雑草の心配はありません。
この後、両株ともに、あんどん(囲い)を建てました。苗に直接日光や強風が当たらないようにすることで、乾燥を防いだり、苗が揺れて傷まない効果が期待されます。シルバーに日光が反射する効果が半減しそうな気もしますが、あんどんで、害虫の視界に入らないか、苗に近づくのは難しいはずなので、さほど心配はしていません。
ミニトマト「アイコ」
いじめているようにも見えますが。。
こちらもホムセンでピンキーとともに買ってきたポット苗。
さきほど同様、根鉢は埋めずに、主幹を土に密着するようにUピンで留めています(と言いながら幹が浮いているので、密着度が足りない)。こちらには、乾燥防止で、この後、もみ殻を敷いて、あんどんを建てました。
ここ数日間は、苗がしおれてきて、ぐったりすると思います。そのまま、ぐったりしたままなら、本当にチーンですが、、根が乾いてさえいなければ、頂点の枝が起き上がってきます。
アイコはミニトマトでも人気の品種のひとつで、皮がパリッとして食べ応えあり、多収なのがその要因です。
コンパニオンプランツの植え付け(5/6追記)
うっかり忘れていましたが、植え付けの際、コンパニオンプランツを一緒に植えてあげると、野菜の成長が促進される場合があります。野菜の組み合わせ次第では、逆に、悪影響を及ぼしたり、適度な距離感が必要な場合もあるので、なんでもかんでも適当に植えればいいわけではありません。
にら
7年前ぐらいから畑で育てていた「にら」の子孫か、数年前にタネまきしたものか、ルーツがもうわかりませんが、自宅のプランターで植わっていたものを再び畑に移植しました。
コンパニオンプランツと言っても、それなりの株間を取って植えることが多いですが、トマトとにらは、珍しく、お互いの根っことからめるように植えるのが定説です。
うちの場合、「トマトは植えていない」。土の上に根鉢を置いているだけ。なので、トマトの根鉢の下ににらの根っこをもぐりこませて、トマトの根っこが上から降りてくるような格好にします。
にらの他、ねぎでも代用可能です。
マリーゴールド
このマリーゴールドも、3月末から、芽出しをしていたものですが、発芽成功率は10%(1/10粒)でした。マリーゴールドは、湿らせたキッチンペーパーで発根を待っていましたが、しっかり双葉を開かせた方が成功率が高そうな感じだったため、第2弾では、キッチンペーパーの上で、双葉までしっかり出させたところ、7~80%の成功率でした。根の力がない状態で、土に植えても、極度の乾燥に耐えられていないようでした。
マリーゴールドは、ミニトマトの株間50センチの、ちょうど真ん中あたりに定植することにしました(トマト苗とマリゴが一直線上に並ぶように定植)。マリーゴールドは、トマトの苗と千鳥植えしてもいいのですが、トマトは、大きく成長してきたころに、マルチをめくり上げて、追肥することになります。マルチの空きスペースにあれこれ植えたら、追肥作業がやりにくくなり、後で自分が困ることになります。
今後の管理(5/6追記)
雨よけ
ピンキーは薄皮品種につき、果実ができたころに、雨除けの方法を考えようかと思っています。今は雨に降られても問題ありません。
水やり
水やりは他の野菜と同様、適度に行います。水をわざと切って、糖度を上げるのはプロのやり方です。素人が喜んで水を切ると、カルシウムほか全体的に栄養不足、皮がムダに厚くなる、などあまりいいことがないのではと思います。
現在は雨が適度に降ってくれていますので、畑に関しては、しばらく、ほったらかしでも問題ないと思っています。
追肥
元肥は入れていません。元土の保肥状態が不明のため。株の様子を見ながら、追肥で対応予定です。現在、水やり計画に基づいた液肥を散布中です。散布後、すぐに雨が降りそうな場合は、若干濃い目の希釈水を少量与えています。
カルシウムについては、カルシウム液肥を月1与える予定です。石灰は考えていません。
脇芽取り
一般的には、とにかく脇芽を取るのが当たり前になっていますが、うちはあまり取らないかもしれません。元肥が入ってないので、可能性は低いですが、樹勢が強すぎるようであれば、取ってもいいかもしれません(そう感じたときには、すでに脇芽が太くなりすぎてて、取りにくいでしょうが。。)
現在、育苗中のジャングルミニトマトは、名前からお察しのとおり、ジャングルのように枝をならせても良いらしい品種のようです。放任主義の方にはちょうどいいミニトマトです。ただし、樹勢がある分、肥料消費が激しいようなので、肥料切れには注意の品種です。
授粉
畑でミツバチを飼っているので、そのうち飛んできてくれるかと思いますが、着果が悪い場合は、トマトトーンをしないといけないかも。呼び水となるエディブルフラワーの花壇スペースの花付きにも寄るかなと思ってます。
自作のポット苗定植
ジャングルミニトマト(トキタ)2苗、ミニトマトドルチェ(トーホク)14苗、中玉フルティカ(タキイ)6苗が控えてます。こんなに植えるスペースがあるのかなと思いますが。。畑がいっぱいならプランターでもやってみるかも。
ジャングルは5月末、その他の定植は6月中旬になるかも。
関連リンク
ピンキーは、ナント種苗作出のミニトマト品種です。このタネを、タキイ種苗など、他社が育苗して売っていることがあります。
2023年3月24日たねまき開始した時の記事。その後、どうなったのか一切、公表していなかった。結局、ジャングルミニトマトは4粒中、2粒が発芽成功。残り2粒は発芽途中で力尽きたので、加温が安定していなかった恐れ。現在、上記写真のマリーゴールドより、少し大きいぐらいまで成長しています。