果樹・観葉植物のための固形肥プラン~2026年7月
最終更新日 2026.07.02
樹木によって、肥料を与えるタイミングが異なるため、わが家での固形肥のプランをざっくり考えました。毎月1日に固形肥を与える習慣にしています。
わが家の地域は、本州関東以西・太平洋側平地。野菜のタネ袋では「一般地」「中間地」と表現されていることが多いです。
なお、液肥については、毎月上旬に紹介している「水やり液肥プラン」の中で紹介します。
本文中のリンクは、わたしが実際に使っている商品や記事で紹介した商品へジャンプするPRリンクになっています。興味があればぜひのぞいてみてください。
樹木の施肥プラン
毎月1日は施肥の日~
すいません、間に合ってなくて。
今月の施肥は「ぶどう」「実梅(鉢植え)」「いちじく秋果」です。
なお、草花に関して、特に花ものは液肥が必要かと思います。規定に従って希釈し、2週に1回ペースで与えましょう。
固形肥年間プラン
上図は、できるだけ管理が簡便になるよう、独自に調整しています。識者が推奨する時期と異なる場合があります。
緑=主に有機:「窒素控えめ、リン酸そこそこ」で肥効30日程度のもの
黄=緩効化成肥料:IB肥料 めやす10-10-10-1 肥効30日
青=緩効化成肥料:IB肥料 めやす10-10-10-1 肥効100~120日
※肥効期間が明記された肥料を使用すると管理しやすいです。
※これとは別に、水やり計画に基づいて液肥や、結晶硫酸マグネシウムも与えてます。液肥については、各月の「水やり液肥プラン」で触れています。
さて、以下、我が家での具体的な肥料の内訳や量を示していますが、ご自身の環境や栽培品種で、調整してください。例えば、ひいらぎの地植えは年間通して追肥不要でも、鉢植えは春秋2回IB肥料を軽く与える、ぶどうの地植えは12月に寒肥えを与えるが、鉢植えは不要。また、実梅の7月施肥は鉢植えに限るなど、違いがあります。
なお、このプランは、気候の状況や管理方法の変更等で、修正する場合があります。
2026年6月の気温・雨について
著者の居住地の予報値では、最高気温27~33度、最低21~26度の見込みです。
どんより曇りがちな天気が続く見込みです。6月は予報にない雨が多かった印象ですが、7月もこの傾向は続きそうな予感です。
今年の夏は、多雨、どんより(日照不足気味)の傾向と言われています。石油製品が品薄かつ天候不良で、野菜の高騰は時間の問題です。実際、スーパーに野菜や果物の陳列されている数が減ってきていないでしょうか。こういう考えをバカにされる方もいらっしゃいますが、できるだけ何かひとつでもご自身で作ってみてもいいのではないかと考えています。野菜(植物)の尊さが理解できますし、案外簡単に作ることができるのに気づかれる方もいらっしゃることでしょう。
ここからは樹種ごとの施肥管理方法です。
「ぶどう」

5月に花をつけたタイミングでジベレリン処理(合計2回)。2回目の処理後、乾いたらすぐに袋掛けしました。直後に台風が来て、ぶどう(鉢管理)が完全に倒木しました。固定の仕方が甘かったようで、倒木で、葉が傷だらけになったり、袋掛けしたぶどうが引きちぎれたりしました。結果、1袋落果して、合計8袋が残りました。袋掛けしていたのが幸いして、ぶどうにはダメージなかったようです。

果房の肥大は、ジベ処理後、急速に進んでおり、収穫まで毎月欠かさず施肥します。
<施肥量めやす>
ぼかし肥料 一握りより多め(25~30g)
鉢植えですが、根っこは地面に貫通しているとみられ、巨木化しかかっています。栄養が不足していれば、必ず葉色が黄変してきますので、変化が見られそうですが、特に異常はなさそう。
うどん粉病のような症状が古葉でところどころで見られたため、該当箇所のみ切除しました。あまり切除しすぎると光合成できなくなるため、「カリグリーン」という安全な薬剤が販売されていますので、そちらで対処してもOKです。カリグリーンは、いろんなメーカーで販売されているかと思いますが、中身は同じはずです。権利を買って、各メーカーが販売しているため。
水のやり忘れ、やってるつもりで足りてないだけなのにも注意しましょう。果樹の場合は、果実がしぼんでダメージを受けます。一度ダメージを受けると元には戻りません。今年はこれまでよりも、さらに暑いとされています。とにかくじょうろでたっぷりあげたつもりになるのだけは注意してください。自動かん水は前向きに検討してみてください。
「実梅(鉢植え)」
鉢植えと書いたのは、地植えの場合と、管理が異なるからです。ここでは、鉢植えを紹介しています。
先月から今月にかけて実梅が収穫できている頃かと思います。そのため、今回の肥料は御礼肥えということになります。ただ、実がついていないなら、施肥の必要はありません。うちは品種1本で管理しているため、基本的に結実はしません。
<施肥量めやす>
小さな鉢なら、ぼかしを軽くひとにぎり程度
「いちじく秋果」
3品種管理しています。
ビオレソリエスは、その後、復活して、枝葉をいきいき伸ばしています。枝数・葉数が多くても、光合成や風通しに問題がなさそうなら、放っておいても問題ないです。春のせん定の仕方が悪かったため、一時枯死したのかと思えるぐらい、何の動きもなかったため、今年は果実をつける様子がありません。念のため、春に切除した枝で、挿し木しておきましたが、そちらも順調に生育中です。
ロードスは、生育がかなり旺盛な品種のようです。果実の付き方も半端じゃありません。収穫を楽しみたいなら結構オススメできるかと思います。

5月ごろからだったか、ロードスにハゴロモの幼虫が大量についていました。カメムシの仲間で、吸汁性のため、果実をたくさんつけたロードスは甘くて美味しいのかもしれません。ビオレソリエスも同じぐらい勢いがあるので、こちらにハゴロモがついていてもおかしくないのですが、果実がなっていない分、樹液は甘くないのかもしれません。まったくハゴロモがついていませんでした。6月末になると、ハゴロモの幼虫をまったく見かけなくなりました。多少捕殺していたのですが、理由は不明。その代わりにチュウゴクアミガサハゴロモの成虫を見かけるようになりました。うちの庭に以前居ついていた、アオバハゴロモの幼虫ではなかったのかも。
ゼブラスイート(正式品種名:パナッシュ)は、勢いがあまりなく、果実をつけそうな雰囲気もありません。収穫目的なら鉢増しはしない方がいいのかなとは思いますが、先日、「趣味園」で「びわ」の特集をしていました。そこからのヒントとして、①数年では実をつけないので十年ぐらい待つ ②鉢植えより地植えの方が向く(コンパクトに育てず、樹づくりに重きを置く) そういう品種もあるということを頭にいれておいてもいいかもしれません。そう考えると、鉢植えにしたゼブラスイートに勢いがないのは、いじけているのではないかという風にも見えてきます。
<施肥量めやす>
10号 ぼかし しっかり多めに一握り
施肥以外の管理
今月は特にありません。
薬剤散布
肥料を与えるついでに先手の薬剤散布で植物がボロボロになるのを未然に防ぎましょう。
ベニカXガード
5、7、9月の月初に散布すると決めている薬剤です。
主にコガネムシの幼虫対策として活用しています。これが根っこを食べて、植物が弱ったり枯れたりする原因となります。粒状薬剤。ニオイは、鯉のエサのような魚粉系の香り。
ちなみに、「根切り虫」というある害虫を指す用語について、これは、ヨトウムシのようなイモムシを指しており、実際には根っこではなく、タネから発芽したばかりのような、新芽の株元の茎をまるかじりして、茎がぽっきりと折れるような食害が見られます。
こちらの商品は、ホムセンなら大抵どこでも手に入ります。わたしが農業資材の取り寄せするとき、楽天市場でよく利用するのは、農業資材専門系(日本農業システム、おてんとさん、プラスワイズ)、ドラッグストア系(サンドラッグ)、家電系(Joshin)、またはホームセンター系(バロー、イチネンネット)のいずれかです。複数商品を横断的にそろえて、送料無料にしやすいのがポイントです。ドラッグストアや家電系で探すと案外揃うことがあります。
なお、ベニカXガードは、幼齢虫に効果が期待できるようで、大きくなった幼虫の駆除には、ダイアジノンを使用しましょう。ダイアジノンのコガネムシ幼虫への散布は11~翌年5月が適期です。
スカッシュ
この資材は、薬剤ではなく、展着剤。
植物の葉の表面は、水分をはじく性質があるため、薬剤と植物の親水性をこの資材が高めます。この作用は、昆虫にも有効のようです。というのも昆虫の体にも水分をはじく性質があるため、その効力を落とし、気門を封鎖することで、窒息死させる効果が期待できます。薬品を使っていないことと、耐性がつかないことが最大のメリット。
畑では、ダイコンハムシ(真っ黒なテントウムシ型の害虫)が活発化。4月のうっすら肌寒い時期から、アブラナ科の雑草に、大量に幼虫が発生しています。これらが成虫と化すれば、アブラナ科の野菜は全滅まっしぐら。まずは好物の雑草を減らすところから始めましょう。できれば「雑草に群がる幼虫・成虫」を殺して、野菜上で予防や駆除の散布をしないで済むようにしたいですね。
バラでは、チュウレンジハバチ(こちらも真っ黒でスリムなハチ)の幼虫が一斉に羽化しはじめています。こちらも一網打尽にするには、スカッシュは有効かも。猛暑に突入すればハダニも危険です。
2025年では、ぶどうのジベレリン処理、ブルーベリーのうどんこ病対策(発病後)として、カリグリーン散布時に、スカッシュを使用しました。展着剤を使わないで、これらを散布しても、薬剤をほぼ完全にはじいてしまって、見た目にも効果が薄いのではと感じてしまいます。家庭菜園で、1ボトルの量が500mlというのは多すぎるのですが、あれば、かなり使える印象です。
ホムセンでの取り扱いは稀です。取り寄せするのがよさそう。
使用中の固形配合肥料
春から秋にかけて主に使用している肥料を紹介します。ホムセンで似たようなものも売ってます。
なお、IB肥料とマグァンプKは、屋内でも使用できますが、それ以外は屋内では使わないでください。
その理由として、有機肥料は、水を含んだ後のニオイが元で、不快害虫が発生します。原料が動物性のものは、水を含まずとも、特ににおうと思っておいていいですよ。また、有機肥料は、カビが発生することで、肥料の分解が進み、微生物のエサになりますので、それが気持ち悪い場合は、屋外の土中にしっかり埋め込むか、初めからIBやマグァンプKを使いましょう。
IB化成肥料10-10-10(ホムセン等)

NPK成分比が10-10-10である商品が多く見られ、中にはマグネシウムなどの微量元素入りの商品もあります。積極的に微量元素のアピールをしていない商品が多いので、裏書をよくみて、できるだけ微量元素入りのお得な商品を選びましょう。1粒1gとなっている商品が多いので、わざわざ計量しなくても、玉数を数えればよく、使い勝手がいいです。
化成肥料なので、溶け出したときの有機的なニオイ(動物の残さやフンのニオイ)がないので、コバエがたかることもなく、室内で管理する観葉植物に使うことができます。
追肥として使うのが専らです。土の表面に均等に並べるだけか、土に少し押し込んでもいいでしょう。後者の方が、肥料の効きは早いです。肥料成分が出たあとの残さは、その形が崩れない限り、残り続けるので、追肥するたびに、肥料の残さだらけになりますので、取り除きます。
ほとんどのIB肥料が肥効期間30日の緩効性ですが、例えば、サンアンドホープ社のIB肥料は100~120日のものも販売されていて、追肥の手間が軽減されます。使用感として、30日肥効の商品の方が少し効きが強い気がします。
元肥え専用マグァンプK6-40-6-15(ホムセン等)
園芸では定番の化成肥料ブランド。
1年肥効(緑パッケージ)と2年肥効(青パッケージ)のものがあります。鉢植えの果樹など、植え替えが2年おきと分かっていれば、2年肥効。年内に植物の寿命を迎えるものや毎年植え替えタイミングを迎える場合は、1年肥効を選ぶと、ベターかと思います。市販の肥料で1年以上の長期肥効をうたったものは少ないのではと思います。この肥料を使用するのは、ほとんどの場合、植え替え適期の春になろうかと思います。有機肥料ではありませんが、「カレンダーの緑」の区分としました。
定番の肥料で、これさえ使えば、あらゆる植物に対して間違いないはずですが、花もの実もので特に効果が出るように考えられているのか、リン酸分がまさかの40。肥料商品の中でもダントツ多いのでは。リン酸は元々、土中の鉄分と結合しやすいようで、リン酸を多く含んでいても影響は少ないことまで加味された商品設計なのかもしれません。他社の肥料でここまで突出したものはないように思います。
ちなみに、腐植酸を加えると、土中の鉄分と結合する前に、腐植酸が作用して、リン酸が根に効くようになります。花実がいまいちと感じるなら、腐植酸を試す意味はあるかもしれません。
マグネシウム15とこれも他社品と比べて、かなり多く、光合成を活発させる成分です。
日清ガーデンメイト固形骨粉2-12-7(ネット通販等)
天然原料100%の有機発酵肥料です。
広いお庭なら、土の上に置き肥してもいいですが、水を含むと、動物のフンのようなニオイが空気中に漂います。また、カビが旺盛に生えることもあるかと思いますが、肥料分解の過程なので、問題ありません。これらを軽減するためには、土中に埋め込みます。肥料の効きも早くなります。なお、室内の観葉植物用としては、不向きです。
油かすがベースの肥料の割に、珍しく「窒素がかなり少なめ」の成分構成で、多くの植物に最適の肥料のように思います。窒素が多すぎると、うどん粉病などの病気や、アブラムシなどの害虫が大発生する要因となります。
また、有機肥料で肥効が30日とは、驚きの分解の早さです。酷暑明け~休眠前の、数か月の間に効かせる肥料としても重宝しそうです。現在、うちの固形肥プランでは、9月~年末にかけて、肥効30日の化成肥料を与えることになっていますが、これなら問題なさそう。酸性土壌を好むブルーベリーにも最適。
リン酸12%と多いので、花や果樹向き。果実をつける野菜にも推奨されています。
1粒13g前後の玉肥
庭植えの果樹(かんきつ・ジンチョウゲ)に主に使用しています。
ただし、在庫が切れ次第、有機ぼかし肥料(ただし緩効性)に切り替える予定です。
8-8-8(ホムセン等)
畑で野菜を栽培されている方には、おなじみの基本の肥料8-8-8が広く愛用されています。「やさいの時間」でも使われている固形肥は、この8-8-8です。
主に肥料をあまり必要としない野菜に使用。逆に、多く必要とする野菜には、1回の施肥量を多めにしたり、施肥間隔を空け過ぎず、定期的に散布(2週間に1回ペース)することで対応できる万能型化成肥料と言えます。速効性
NK肥料14-0-14(専門店等)

主に肥料食いの野菜に使用。
わたしは、雨などによって畑から流亡しにくいPを除いた、NK肥料14-0-14をコーナンで手に入れたので、こちらを追肥用肥料として使用しています。特殊な肥料のため、どのホムセンでも販売されているわけではなく、畑作が盛んな地域のホムセンなら取り扱いのある可能性が高いです。
速効性化成肥料で、肥効は2週間ほどと思われます。
Pも必要な場合は、BMようりん0-20-0をミックスすれば、好みの比率の化成肥料が完成しますが、BMようりんが最近割高なので、この手法がやや使いづらい。
有機ぼかし肥料(ホムセン等)
長期間の栽培となる野菜に、肥効を長く効かせたい元肥に最適。
ぼかし肥と言っても、作り方や原料はさまざまかと思われます。原料さえそろえれば、個人でも作ることは可能。わたし自身は作ったことがないので、詳細はわからないですが、道の駅のような地域の小売店で、地元の方が作られたボカシ肥が販売されている場合があります。
うちはホムセンで先日(2023年8月)15L袋で購入しました。価格は2,000円弱
現在使用中のボカシ肥の概要
・6-5-3
・主な原料は油かす、魚粉、骨粉、たまご殻で有機100%
・ビタミンやアミノ酸、核酸(発根促進が期待できる成分)が豊富に含まれている
・形状はペレット状で散布しやすい
・原料から分かるように緩効性。栽培期間が数か月と、管理が長くなる野菜には最適です。逆に栽培が短い野菜に使うと、収穫後も、肥料成分が土中に中途半端に残ってしまい、次の作付けに影響を及ぼします。
・乾燥していても動物的なにおいがそれなりにします。水分を含むと一気にアンモニア臭が強くなりますので、室内では当然使用しない。屋外でも、できれば、土と混ぜ込むようにして散布する方が、ニオイや不快害虫、白カビの抑制にもなります。カビは肥料を分解している初期段階で一時的に発生するものなので、商品の品質不良ではありません。怖がる必要も無し。ただし、分解の結果、熱が多少発生するので植物の根にだけは当たらないように、株から十分離して施肥するか、定植よりも7~10日前に散布します。

