最終更新日 2023.03.27
春植え春採りしたい春の野菜を土に直(じか)まきしたり、夏野菜用のポット苗づくりをしていきます。夏野菜の苗づくりは、ギリギリ間に合うものがあります。購入前に、タネ袋の裏書きをよく読みましょう。
今回はたねまきに向けた計画編。うちは、過去に使用して余っているタネを主に使用。新たに取り寄せる新鮮なタネもあります。これらをご紹介します。
たねの選定をはじめるとともに、土づくりを先行しておこなっておきましょう。
畑の土編
土質の見極めと土づくり
プランターで育てる場合と比べて、畑の植物は、生育する勢いが段違いです。畑(にできる土地)を持っている、借りられる場合は、ぜひ畑で栽培しましょう。
レンタル畑は、現在、周囲で栽培中の野菜が参考になります。その土地に適した作物が育てられていることが多いです。逆に、自分が作りたかった作物が育てにくい場合あり。
例えば、根物よりも葉物栽培が多い=周囲に田んぼが多い、あるいは、元田んぼを畑に転換した経緯から、水はけが悪い可能性が高い。例外的に、サトイモは水ハケが悪いところの方が向く。など
畑作で、初期の土壌改良材としては、石灰、牛ふんたい肥、元肥えとして、8-8-8化成肥料が、よく使用されています。畑にこれらをまいて、一気に耕運機をかければ、あとがラク。作物によって、石灰や肥料を調整したい場合は、これらをあとからまいて、すきこんでもいいです。
自宅の庭を畑に転用する場合
1)終日、日当たりがいいか(特に朝日が当たる方がいい。逆に西日は当たらない方がいい)
2)土質が豊かか(山土など石や砂だらけでは、ほとんど育ちません。土が茶色でない場合は野菜に向いていない)
3)風当たりが強すぎないか
を確認しましょう。
例えば、土が砂っぽく、土中に有機物が見られない場合は、バークたい肥や牛ふんたい肥などを、安いものでもいいので、大量に(数十袋単位で)投入して、しっかり耕します(バラまくだけでは意味はない)。ただし、激安の野菜用培養土は注意が必要。原料に「山土」が入っている場合は、小石が大量に入っていて、ベースになる土やたい肥も、人間で言えば、肌荒れしたような、ガサガサの土が封入されている恐れがあります。きらびやかなパッケージに惑わされず、説明をよく読んでください。その前に価格が低すぎるものは避けた方が無難。土壌改良をする気力も財力もない場合は、例えば、耕作範囲を1坪かそれ以下にぐっと絞るか、プランター栽培の方がむしろオススメ。
庭に日が当たりにくい場合、何も育てられないかといえば、意外とそうでもありません。半日陰の方が向く野菜もあります。主にハーブ類やニラがオススメです。逆に日差しが強すぎると、葉焼けや枯れにつながる場合があります。また、軟白野菜は日をわざわざ遮るので、日当たりで悩む必要はありません。
風が日常的に強い場所は、風を和らげる防風ネットなどが販売されています。適度に空気が流れている分には、むしろいい環境です。
プランターの土編
鉢の置き場
日当たり、風あたりの条件は「自宅の庭を畑に転用」の欄で、述べたとおり。戸建ての庭でも、マンションのベランダでも同じです。特に、朝日が当たらない場合は不向きと考えましょう。西日で野菜を育てることはできず、むしろ、イヤな暑さばかりが株に悪影響を与えます。
日光を求めて、あるいは、強すぎる日差しが当たる場所や季節、また、寒の戻りや霜が降りそうな場合は、その時々でふさわしい場所へ移動できるのが、プランター最大のメリットです。
庇(ひさし)などで、雨が当たる当たらないは、栽培ができるかどうかの判断には関係ありません。水やりをすれば解決なので。雨が当たらなくて、むしろ好都合なのは、裂果を防げるトマト(ミニトマト)です。
鉢選びと土の購入
基本的に、鉢はできるだけ大きなものを使います。小さい鉢で育ててしまうと、草勢はコンパクトですが、収穫量は少量、サイズは小ぶりになります。オクラやハーブなどのように、草勢が強すぎる一部の野菜は、あえて、小さい鉢に植える手法もあり。
安すぎる土を買うのは避けましょう。先述(「自宅の庭を畑に転用」の欄)の通りです。いい土を買えば、収穫物の出来に、大きな違いが出ます。ホムセンで買ってくるのが大変なら、ここは通販の力を借りましょう。
前年からの土が手元にある場合は、土を買い替えるのではなく、土のリサイクル材(土壌改良材)を古い土に混ぜ込んで、痩せた土をリセットできます。前期に病害虫が出た土の場合は、例えば、一旦日光によくさらして、太陽光消毒してから、リサイクル材を混ぜ込んだり、昨年と違う科目の野菜を育てるようにします(例:昨年ナス科の野菜を育てた土には、今年はナス科以外のもの、例えばイネ科を植える)
タネえらび
まず、上表はあくまでも参考まで。あくまでも、手元のタネ袋の裏書をみて、種まき時期から外れている場合、今からの作業は避けましょう。
暖かくなればなるほど、発芽しやすいのは確かですが、たねまき適期から外れた時期に無理やり栽培をはじめても、結果でがっかりすることになり、栽培期間がまるごとムダになります(例えば、梅雨や猛暑に突入して、収穫前に、株や果実が腐ったり、暑さで植物が休眠状態になって、果実が獲れないなど)
店頭のタネの種類が多すぎて迷う場合は、病気に強い(野菜名の前にアルファベットが並んでいる)、収穫まで早い(早生=わせ、早獲り)、小型(短型)品種、などといったキーワードを探せば、比較的、作りやすい品種に絞り込むことができます。
ところで、わがやの23年は、これまでに消費しきれなかったタネを、できるだけ使ってみるつもりです。うちのタネは、有効期限が思いっきり切れてます。。しかも開封常温保存です(本来は密閉冷蔵保存が好ましい)。古いタネや保存状態の悪いものは発芽率が落ちるため、この方法はまったくオススメしません。
以下、今年栽培予定の野菜の概要です。記載情報は、暖地・露地(トンネルなし)での栽培管理が条件。ポット苗づくりをするものは室内で加温して成長を促します。
夏の恵(夏大根・耐病)@畑
深耕、高畝うねが必須。根もの野菜は、山土など小石が混じる土では不向き。筒状だいこんの収穫は意外とあっさり引き抜きやすい。およそ35センチの青首だいこん。
過去の経験では、冬だいこんは豊作で、腕があがったかと思うくらい、うまくいきました。春から栽培の夏だいこんは、当初順調でも、収穫前に、土中の水分が多かったか、牛ふんたい肥を十分まかずにカリ不足に陥ったか、栽培スタートが遅く高温に負けたか、根がトロけました。。よって、高うね+短型のダイコン必須。牛ふんたい肥も土づくり時点で、しっかり蒔いておきましょう。まきどきも厳守。
ダイコン・カブ類は、果実の表面をデコボコに食い荒らすキスジノミハムシの幼虫が春の栽培では特に心配です。葉物のアブラナ科も注意。防虫ネット必須。
根もの野菜は、袋栽培ででも、できると言われますが、わたしには案外難しかった。先日の「やさいの時間」にて、ペットボトル内で大根を作っている視聴者さんがいらっしゃいましたが、あれは強者。。
アブラナ科
まきどき:3月中~5月上
収穫時期:最短60日後
有効期限:2019年
メーカー:アタリヤ(千葉)
サラダむすめ®超極早生短形太ごぼう@畑
家庭菜園で、最もオススメしたい野菜のひとつ。見た目はひどいんですが(表皮がデコボコで細根っこが生え放題)、、柔らかさがスーパーのものとはまるで違う。一度食するとスーパーのゴボウに戻る気になりません。
ただし、短型と言いながら、収穫作業は折れないように、ひたすら掘り続けることになるため、意外と大変です。このゴボウは35~45センチ。高畝必須。この商標は冬にしか作ったことないけど、夏はどうでしょう(夏冬兼用種)。
キク科
まきどき:3月下~6月上
収穫時期:最短100日後
有効期限:2018年、古っ
メーカー:タキイ(京都)
短型極早生ごぼう@畑
同じく短型ゴボウ。家庭菜園で、最もオススメしたい野菜のひとつ。このゴボウは50センチにつき、今回の栽培は△かな。高畝必須。このゴボウは確か、ちゃんと収穫できた覚えがないです(夏専用種)
キク科
まきどき:3月下~6月上
収穫時期:最短100日後
有効期限:2019年
メーカー:アタリヤ(千葉)
春蒔き紅五寸(にんじん・耐暑性)@畑
深耕、高畝うねが必須。山土など小石が混じる土は絶対不向き。さらさらの砂地のような土壌向き。苗半作で、芽だしできれば半分成功と呼ばれる野菜の代表格。発芽まで乾燥させないことが最重要課題です。にんじんは、あまりうまく肥大させられたことがありません。手がかかる上に、失敗ばかりとは苦々しいばかりです。一度成功させてみたいものですね。間引きはお早めに。また、肥料が多すぎ、収穫適期逃すと、えぐ味のあるものができます。
そもそも発芽率が50%程度と超低いのに、古いタネだとどうなるでしょう??
セリ科
まきどき:3月上~5月上
収穫時期:最短120日後
有効期限:2019年
メーカー:アタリヤ(千葉)
黒もちとうもろこし@畑+プランター
とうもろこしは、畑もプランターもうまくいったことはありませんが、、今年もリベンジ。。とうもろこしは、肥料を食うので、肥料が偏った土地などの土壌改良する作物としても有効。メイちゃんのとうもろこし畑を夢見ています。。
「肉質はやわらかく、もちもちした食感」とありますが、言い方を変えれば、「よく噛まないと食べにくい」らしく、日本古来のとうもろこしは、こういった性格の品種だったそう。甘味も一般的なスイートコーンより控えめな模様。
周りで別品種のトウモロコシが育てられていると、その品種特性が自分のトウモロコシにも出る恐れがあります(花粉が飛んで交雑するため)。結果として、色の見た目がよくないものができます。うちの場合は、逆に他人様のトウモロコシが黒くなるかも。。m(__;)m
23年はプランターでの栽培にも挑戦します。
イネ科
まきどき:4月上旬~
収穫時期:最短90日後
有効期限:2020年
メーカー:ノザキ(北海道・札幌)
はやみどり(早生枝豆)@畑
枝豆をとうもろこしの株元で育てようかと考えています。つまりコンパニオンプランツ。豆は窒素を自家生成できるため、肥料が少なめがいいのです。よーいドンで、この2種を同時に栽培はじめれば、トウモロコシの肥大前(=追肥時期)までには、豆の収穫を終えることができるはず。
枝豆は超密植で育てる方がいいので、ひと穴MAX5粒植え。日陰で育てられるというわけではないにしても、トウモロコシの北側で育てます。
マメ科
まきどき:4月上旬~
収穫時期:最短70日後
有効期限:2020年
メーカー:アタリヤ(千葉)
つるありスナップ@プランター(栽培延期)
※たねまき適期の3月中旬を過ぎてしまったので、たねまきは次期へ延期します。
豆科ですが、栽培日数が90日かつ、今回のトウモロコシのタネまきが4月上のため、このスナップを先に栽培始めれば、ちょうどトウモロコシと一緒に育ててもいいかもしれません。ただ、畑はまだ準備中のため、今回は別々に育てます。
マメ科
まきどき:2月中~3月中 夏冬兼用種
収穫時期:最短90日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
3/25追記)ラッカセイ@畑
トウモロコシの株元付近で育てます。トウモロコシが終わったころに花が咲いて、追肥時期となるはず。狭すぎるプランターより、畑でのびのび育てたい野菜のひとつ。ただ、草姿は立ち性らしく、横に広がらないっぽいので、割とコンパクトに育てられるかも。省スペース栽培できるなら、それはありがたい。
日光を求めるのでトウモロコシより南側に植えます。
マメ科
まきどき:5月上~6月上
収穫時期:最短120日後
有効期限:2023年
メーカー:アタリヤ(千葉)
虹いろ菜(カラフルふだん草)@畑
アカザ科でほうれん草の仲間。プランターで育てても、いまいち、肥大化しないふだん草。ぜひ畑でリベンジしたいと思っていました。うちのプランターは、にっくき吸汁害虫「スリップス」が繁盛しすぎて、夏の葉物は、芽だし時点で、すでに虫の息のものが多いです。23年はすでに青色粘着シートも完備☆彡
タネは堅いので、水にひと晩つけておいて、たねまき。あるいは、その堅い殻をはさみでカット。殻が切れるというか、砕けるので、それらを、たねまき。堅い殻の中には、数粒~8粒程度の「本当のタネ」が入っています。
アカザ科
まきどき:3月上~10月下。耐暑性は高くないらしいので盛夏期は避ける
収穫時期:最短60~夏30日後。
有効期限:2017年、古っっ しかも未開封
メーカー:トーホク(栃木・宇都宮)
スイスチャード@畑
さきほどの「ふだん草」と全く同じ品種。異名が多いため、探している名前と違う名前で売られていることがあります。
アカザ科
まきどき:3月中~10月下
収穫時期:最短60~夏30日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
西洋ほうれん草@畑
冬の畑でもプランターでもまともに育てられたことがありません。。マルチをせず、地温があげられていないからだと思いますが、春はどうでしょう?夏冬兼用種ですが、盛夏期の種まき・収穫は、暑すぎて草が耐えられないので、できません。
アカザ科
まきどき:3月上~6月下(夏冬兼用種)
収穫時期:最短60~夏30日後
有効期限:2020年
メーカー:アタリヤ(千葉)
中葉春菊@畑+プランター
冬のプランターでは、簡単に成長させることができて、刈り取っても、株元からまた脇芽が伸びるため、繰り返し収穫ができる、優秀な野菜でした。
収穫すると、すぐにしんなりするので、できれば、プランターで育てた方が、より新鮮なものをいただくことができます。ただ、夏はスリップスの被害がどうなるか気になります。畑の方が被害は少ないのではと予測しています(被害が周囲で分散するため)。また、ハモグリバエの幼虫の被害も出ます。葉っぱに幼虫がはいりこんで、なめくじが這ったような跡が残ります。
キク科
まきどき:3月中~10月下
収穫時期:最短60~30日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
チンゲンサイ(青茎パクチョイ)@畑
作りやすくて、味にクセもないです。イモムシやアブラムシを避けられればバッチリ。
アブラナ科
まきどき:4月上~11月上 ただし耐暑性なし。盛夏期は避ける
収穫時期:最短夏50日~春60日後
有効期限:2019年
メーカー:アタリヤ(千葉)
3/25追記)ルッコラ@畑
葉物にバラエティーがなく、チンゲン菜ばっかりも面白くないので、ルッコラも追加。他に気になるものがあったらまた何か買ってくると思います。
アブラナ科
まきどき:5月上~6月上
収穫時期:最短60日後
有効期限:2023年
メーカー:ダイソー(広島)
モロヘイヤ@畑
丈夫で作りやすいです。草勢が強すぎるので、畑で育てると、雑草のように次々と生えすぎて、処分しなくてはいけないぐらいにできて困るので、22年は、プランターで育てると、逆に弱すぎて、思ったほど収穫できませんでした。。それほど、大地と鉢の間では、植物のポテンシャルに差が出ます。
アオイ科
まきどき:4月中~6月下
収穫時期:最短70日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
早どり葉ねぎ@プランター
昨夏に植えようと思ったら、まきどきから全く外れていて(まきどきはチェックしてから購入しましょう)、結局、あれから1年を迎えつつあります。。用土に肥料分が多いと病気にかかりやすいのかもしれないので、痩せた土か、種まき培養土でもいいかもしれません。間引きが面倒なので、ばらまきせず、できたら、すじまきで。間隔は初めから十分取っておいた方がいいかも。それともバラマキした方が、タネどうしが切磋琢磨するのでしょうか?
ユリ科
まきどき:2月下~4月下(春秋兼用種)=秋蒔きOK
収穫時期:最短60日後
有効期限:2022年 未開封
メーカー:アタリヤ(千葉)
3/19追記)マリーゴールド・ボナンザミックス@畑+プランター
コンパニオンプランツとして育てます。根につく害虫や吸汁害虫の忌避に役立ちます。ただ、マリーゴールド自身もアブラムシやヨトウムシに狙われるので、無敵プラントではありません。ナス科、マメ科、ウリ科、アブラナ科、せり科など幅広く対応。冬までに枯れ果てますが、プランター等で大きな環境変化がなければ、同じ場所に、自ら落としたタネで自然に芽吹きます。
キク科
まきどき:4月上~6月下
収穫時期:最短60日~夏50日後
有効期限:2020年
メーカー:サカタ(神奈川)
3/19追記)バジル
トマトのコンパニオンプランツとして育てます。トマトの土中の水分調整や、アブラムシ忌避効果。タネは地面にぱらぱらと上からまいて、土に適度な湿り気があれば、芽吹きます。オンブバッタが葉を食い荒らすので、捕殺します。ちなみにオンブバッタはトマトの葉を食べません。
シソ科
まきどき:4月上~6月下
収穫時期:最短60日~夏50日後
有効期限:2019年
メーカー:サカタ(神奈川)
バジリコ・ナーノ(バジル)@プランター
21年は全くうまくいかなったため、再挑戦。見た目の可愛さだけで育てようとしています。恐らくペチュニアのように、株元付近のひと芽残しで、摘んでいって、株を充実させる手法で、こんもりさせると思います。
シソ科
まきどき:4月中~8月下(トンネル無しの場合)
収穫時期:最短60日~夏30日後
有効期限:2020年
メーカー:トキタ(埼玉)
ジャングルミニトマト@畑
22年は月2~3,000円分のトマトを消費したため、「畑で爆成りさせれば、元は十分すぎるほど取れたのに~」と歯がゆい思いをしました。。
久々に畑でミニトマト栽培にチャレンジします。トマトのタネまきからスタートは、ほぼ初めてです。芽だし後、鉢上げ、畑に植え付けからは、放任栽培ができる品種のようです。従来の市販のミニトマト苗は、畑でなら1か月放置しても何とかなったので、これはそこに特化しているとなれば、なお楽しみ。黄化葉巻病耐性。
プランターでもミニトマトは簡単に楽しめるので、お友達に勧めると「あまりできなかった」と嫌味を言われます。。日当たり、土の質と量、水と肥料の量とその種類、さらにそれらを与えるタイミングで、結果は千差万別。こういったブログやYouTubeなどをマネしても、生育環境や管理者が違えば、同じ結果にはなりえません。自分で工夫してやってみる他ありません。
ナス科
まきどき:2月~5月中
収穫時期:最短100日後(4月上旬まきの場合)
有効期限:2023年
メーカー:トキタ(埼玉)
ゼルダ・パワー(ズッキーニ)@畑
草勢強く、曲がり少ない。秀品率(=流通的にきれいな見た目)高い。モザイク病、うどん粉病にも強いって、このズッキーニ、最強じゃないですか。
モザイク病は、葉色が部分的に薄くなったり、葉に丸い模様が入ったり、その部分が薄くなったりして、草勢が失われていく。アブラムシやスリップスの吸汁害虫によるウィルス感染症状。うどん粉病は、葉が白く粉をふいたようなカビに覆われる症状。
青黄の粘着シートや、肥料の窒素を抑えるなどの対策を取ればベターですが、品種特性として病気に強いとなれば、ありがたいです。最悪、住友化学園芸のベニカナチュラルスプレーもありますので、発生後の対処もこれ一本でできます。
ズッキーニは、20年頃に10号のプランターでも作ってみましたが、葉が大きく茂り、草丈も高いため、広いスペースがあれば、おすすめできます。ただ、スペースがあったとしても、畑栽培と比較して、根張りに限度があるためでしょうが、あまり満足な収穫結果にはなりませんでした。
ズッキーニのたねまきスタートは初めてです。
ウリ科
まきどき:3月中~4月下
収穫時期:最短40日後(4月下まきの場合)~70日後(3月中まきの場合)
有効期限:2023年
メーカー:トキタ(埼玉)
3/19追記)とろーり旨なす(白なす)@畑+プランター
白なすの苗自体は、ホムセンでも珍しくありません。この品種特有の「とろーり」感が出てくれるでしょうか。
なすのたねまきスタートは初めてです。3月中旬にたねまきした場合は、盛夏前の収穫適期に間に合わない恐れがあるとのこと。盛夏に成長がストップした頃、更新せん定(株の大胆な切り戻しや根切りからの追肥)を行えば、秋ナスは少なくとも楽しめます。
畑栽培で最も気になる害虫は、ニジュウヤホシテントウの葉の食害です。どうやって防ぐべきかいまだに知りませんが、見つけ次第、飛んで逃げられる前にすばやく捕殺。動きの鈍い早朝での発見が効率的です。黄色の粘着シートとか効果あるのかな?
ナス科
まきどき:1月下~3月中(タイムリミット!)
収穫時期:最短120日後
有効期限:2023年
メーカー:トキタ(埼玉)
3/20追記)ジャーマンカモミール@畑
かつて、ジャーマンをコンパニオンプランツに使おうとして、実は効果薄だと後で知ったハーブの小花です。。ジャーマンの花は、しっかりと青りんごが感じられ、花を摘めば、ハーブティーなどで楽しめます。一年草扱いですが、プランター栽培など大きな環境の変化がなければ、越冬します。
ちなみに、カモミールをコンパニオンプランツとして使うなら、ローマンカモミールを買いましょう。ローマンは花だけでなく、株全体から青りんごの香りを放ちます。ローマンは、特にユリ科、アブラナ科の側に植えると、株の成育と食味を向上させます。
キク科
まきどき:3月上~5月中
収穫時期:最短120日後
有効期限:2020年
メーカー:サカタ(神奈川県・横浜)
3/25追記)ホワイトクローバー@畑
草を畑にわざと生やしておくことは、特に年配の家庭菜園者には理解されませんが、あえて、わたしは草をうね間に生やしています。益虫の宿草になることと、雨後でも畑に入りやすいのもメリット。
ということで、畝間にいろんな雑草が生えてくる前に、今回はクローバーのタネをばらまいて、他の雑草を駆逐します。ただ、お隣さんとの境界のうね間にまくのは、さすがに無理です。。クローバーなら、花も咲きますし、すきこめば緑肥にもなる。それと、センチュウ対策にもなるんですね。そういえばマメ科ですから。センチュウが発生すると、アブラナ科の根っこがゴツゴツと見た目が汚くなります。
マメ科
まきどき:3月上~6月上
収穫時期:収穫・刈り取りはしない
有効期限:2023年
メーカー:アタリヤ(千葉)
参考)カリーノケール・ヴェルデ(ケール)@畑
すでにたねまき適期を大幅に過ぎました。今から芽だしして、栽培日数90日とすると、収穫適期まで残り1週間ほどで、すべての収穫を終えなければいけなくなり、食べきれないまま処分するとか、収穫前に株が疲れ始める恐れもあります。
今回のたねまきはパスして、秋蒔きに楽しみを置いておきます。寂しい冬場に、まるでジャングルみたいな、うっそうとした、見た目の葉っぱが生えてると面白いかも。
アブラナ科
まきどき:1月~2月中(時すでに遅し)
収穫時期:最短90日後(2月中旬まきの場合)
有効期限:2023年
メーカー:トキタ(埼玉)
関連リンク
・ペチュニア・サフィニア・カリブラコア~7月の生育状況 (caso4.work)
今回種まきするバジリコ・ナーノは、ペチュニア類と同じようにピンチして枝を倍増していくのがいいのかなと思います。