最終更新日 2023.05.24
前日に強風が吹き荒れて、特に保護するものがない作物は、風にあおられました。
強風にあおられると起こること
・株が傾く=根が傷む。根が浮いて、地面の接地面が減る=水分や栄養の吸収量が減る。
・葉や茎が折れたり傷つく=光合成効率が下がる
風を和らげる意味で、防虫ネットをかけて、トンネル栽培したり、幼苗の場合は、あんどんを建てておけば、風による被害は最小限に防ぐことができます。特に繊細な植物や、絶対被害を出したくない植物には、風よけをしておくことをおすすめします。
わたしは、畑の中で唯一、チャービル(セルフィーユ)に常にあんどんを設置しています。周囲に、風よけ・日よけになる植物があれば、いいのですが、ハーブは半日陰ぐらいがちょうどよく、周囲の植物はどれも弱弱しいものばかりのため。
今回、強風被害にあった植物は以下の通り。
つるなしいんげん
やわらか平さやインゲン。インゲンは、年に三回収穫できるくらいよくなる豆ということで、三度豆とも呼ばれます。ただ、タネ袋によると、春秋の二期作が可能なようです。4/17にまいたので、8週目の6/12ごろ収穫予定。
このまま収穫まで行けそうかなと思ったら、そう甘くはなく、強風の煽りで、全部斜めになってしまいました。一番のダメージは、土から根っこが半分引き抜かれたような状態になってしまったことです。株元に土を寄せて、しっかりおさえておきました。
また、葉茎も繊細なようで、かなりの葉っぱが吹き飛ばされていました。
誘引器を使って、竹支柱といんげんの茎を、マックスの光分解テープで誘引。
ただ、この品種は、つるなしで、節間が非常に短いのが特徴。しかも茎にしなやかさがありません。この誘引中に、茎を何本か折ってしまって、逆効果。意味がありませんね。。マメ科の誘引は、案外、難しいかもしれない。
竹を横に渡したからといって、いんげんの茎が、竹に自ら、からまっていくわけではないので、成長の具合を見ながら、竹の高さを変えて、誘引をし直すようなことも必要になるかと思います。
トウモロコシ(キャンベラ86)
一回傾くと修正が難しいトウモロコシ。株元の土を寄せても大して効果はありませんし、あまり株元を埋めるのは得策ではないと思います。
傾いたことによって、今後の成長に大きな影響があるかと言えば、トウモロコシに関しては、それほどでもないかもしれませんが、見た目的に、できればまっすぐ立っていてほしいものですね。
事前の対策としては、四隅に支柱を立てて、ひもをしっかり張って、煽られにくくしておく。また、作物の周囲にソルゴーなどの草丈の高いイネ科植物を植えたり、防風ネットなどを張っておく。株数が少なければ、直立の長い支柱を1本、それぞれの株に立てておいてもいいかもしれません。
関連リンク
いんげんの支えにつかった女竹は、こちらの会社から取り寄せました。イボ支柱の方が耐久性も高く、メリットは圧倒的に多いかもしれませんが、竹を半分に切って使えるなど、加工がしやすい点は、自然素材の竹に軍配です。ベトナムでの現地雇用にも一役買っています。