最終更新日 2025.02.03
水やりは、植物を育てる人にとって、永遠のテーマ。一見シンプル、だからこそ奥が深い。
今月の水やり計画と、水やり方法を解説します。水やりや葉水に混合している副資材も参考にしてください。また、現在の気候にあわせた作業メモも掲載しています。
本文中のリンクは、わたしが実際に使っている商品や記事で紹介した商品へジャンプするPRリンクになっています。興味があればぜひのぞいてみてください。
25年2月の水やり計画
こちらは我が家のプランです。ほとんどが鉢植え(ただし鉢サイズ=土量=保水量が植物によってまちまち)午前中直射の場所と終日直射~半日陰の場所あり、本州太平洋側平野部。
フィカスなどの熱帯植物も2024年から管理を始めたので、冬期は部屋の中でいくつか管理中です。
現状、畑は雨水のみで、手動での水やりは一切おこなっていません。
外の鉢植えは基本、自動かん水で、現在、液体肥料系は与えていません(固形肥のみ)。庭木は雨水のみ。
室内鉢(デイゴ、シダ系、アボカド、フィカス類、アルストロメリア=花、セローム、バショウ科)は、手動で水やり。これらに関しては、暖房での部屋の乾燥具合や葉からの蒸散度合いで、鉢ごとに乾き方が異なっているため、ひと鉢ごとの土の色と、葉のお辞儀具合を見て、水やりタイミングを図っています。頻度にして、およそ7~10日に1回程度与えているのではと思われます。
屋外で底水につけっぱなしで管理している鉢もいくつか存在します。いちじく苗、セロリ。年末には、フダンソウが消滅。意外と根腐れせずに育っているのが驚きです。水につけっぱなしだと、根と地上部の伸びが緩慢になるとされています。がんばらなくても水が吸えて生きていられるから。なので、セオリー通り、株がまったく大きくも太くもなりませんね。デイゴも以前水につけっぱなしにしていましたが、こちらは意外とすくすく成長しました。
最近、急激に水耕栽培に関心が出てきたのですが、水に根っこがつけっぱなしの場合、成長が緩慢になるのだとしたら、全く株が大きくならないはずなのに、例えば野菜工場で育てられるような野菜たちは、そうはなっていないので、そこが不思議ですね。
酢カル=酢酸カルシウム カルシウムは植物の生育に必要な二次栄養素のひとつ。
ハイポ=ハイポネックス(または住友液肥2号)NPK:6-10-5
リキダ=リキダス 三大栄養素NPKをのぞく、二次要素と微量要素で構成される活力剤。ハイポネックス社の商品
気候概況と作業めやす
25年1月はようやく冬らしい気候になりました。月間で最高12℃、最低1℃ 最低1度を指した日はほんの一瞬で、平均的には5℃程度ではないかと思うので、まだそこまで極寒というわけではありませんでした(寒冷地の方が読まれれば、笑われるかと思いますけどw)
2月4日から最低気温が氷点下を指す日が10日ほど続く予報となっていますので、屋外はもちろん、屋内の植物も置き場所には十分ご注意ください。屋内で油断しがちなのは、断熱構造になっていない窓際。昼間は良しとして、夜間は冷気にさらされています。窓際から少しでも離すようにすることが最も簡単な対処方法です。
耐寒性の低い屋外の樹木なども再度ご確認ください。人気のレモンなどは、防寒防風対策をされていますか。多くの品種がマイナス2度程度、強いものでもマイナス5度。風速1mで体感マイナス1度を加算するとなれば、天気予報の気温だけチェックしていると、いつのまにか落葉して全滅していた!ということになりかねません。また、耐寒性のある樹木でも、幼木期は、環境に適応していないことが多いため、とにかく不織布で覆うなり、鉢物なら屋外避難させるなりの行動が求められます。
逆に、落葉樹のような、寒さに当たることで、春の花芽をつけていくようなものも多くありますので、なんでもかんでも室内に取り込まないようにしましょう。
(観葉植物の管理)
24年の晩秋のように、暑いのか寒いのかどっちなのか微妙な気候のときは、室内か室外かでかなり迷いましたが、いまは室内一択。植物LEDライト「エバーサン365」をタイマー照射していますので、何も心配していません。現在の居室であるコンクリの建物内なら18~23℃付近で室温がキープされているようです。これは沖縄の冬の気候に合致するので、まったく問題ありません。
販売元は、レヨンベールアクア。私が購入したときは、誤って仕入れ値で販売されていたのか、安すぎて逆に怪しかったのですが、私が注文した後に、価格は今の状態に戻りました(;’∀’) 2灯目どうするか迷ってます。。
(畑の野菜に関する作業)
24年はほとんど畑に行かなくなった罪悪感から、今年は気合が入っている?のですが、1月は数回畑におもむき、去年の大根跡地を開墾。。完全に一年ほったらかしだったんですね。その同じ場所へ2品種の大根のたねまきをしました。本来なら輪作でよろしくないのですが、恐らくイネ科もしくはキク科の草が伸び放題のため、おかげで助かりました。。
水はけが相当に悪かった場所10mほども、一応、なんとか、寒起こしを行いました。全部で200平米ほどあるので、全然頑張りが足らない状況ですが、引き続き、寒風吹きすさぶ中、クワを振り下ろしていきます。
トキタがGWまでに収穫できる野菜を紹介してくださったので、それを参考に注文したタネがようやく先週到着。今週末あたりがたねまきのリミットとなっています。何を植えようとしているかは、25年春夏のたねまきページでご確認ください。
(庭でのかん水)
我が家での水やりは、自動点滴かん水を採用中。
現在、気温がゆるむ朝10時台に、1時間ほど、7日おきのかん水へ設定を変更しています。もう少し間隔を空けてもいいのですが、うちが採用している機材の設定上、7日がMAXです。休眠中の植物に水は与えすぎないようにご注意ください。
ご自宅の植物や鉢環境の状態にあわせて、水やりの日数や水量を調整してください。
販売元はセキチューホームセンター(群馬県)。送料込みで、25/2/2時点での最安値でした。乾電池は充電池を使わず、使い捨ての乾電池を必ず使用してください。充電池はすぐに空になってしまって、気づいたときには、植物が枯れています。。24年はバラ1鉢がやられました。そういう事態だけは避けたいんで。
水不足のサイン(土以外を観る)
枝先や葉っぱがお辞儀している
枝先がお辞儀した状態を、めやす1日以上放置すると、少なくとも、その枝先は復活する可能性は低く、枯れこみます。
土中の水分量を増やすための植え替えについて、春に加えて、秋も適期のようです。熊手などで、根鉢を軽くひっかいてほぐしたら、根が乾かないように、すぐにひとまわり大きいサイズの鉢へ植え替えます。
果樹を鉢栽培する場合、早く実をつけるためには、鉢サイズを大きくしない方がいいです。そもそも鉢サイズが小さすぎて水切れを起こす場合は、結実は数年あきらめて、ある程度鉢サイズを大きくしていくか、結実を急ぎたい場合は、まめに水やりを行うしかないかもしれません。なお、果樹の結実は、水の与え方をはじめ、日当たりや枝葉の管理次第で、成りやすかったり、なりにくかったりします。
水やり方法とタイミング
植物が置かれた環境によって、土の状態が違うはずなので、水は、土のようすをみながら与えます。
🌈水が鉢底から出るまでたっぷり
まず水やりするときは、水が鉢底から出るまでしっかりとやることが重要。理由は、乾いた土に、根は伸びないから。また、このことで、土中の空気の入れ替えも行われるとされています。
植物の生長がいまいち、と感じたら、水やり不足をひとつの原因として疑いましょう。
🌞水やりは土が乾いてから
そして土が乾いてから、水を与える、ということ。土を乾かすということが重要です。土が乾くと、根っこは水がある方へ根を伸ばそうとして根っこを広げていきます。株の土台である根が充実することで、結果、地上の葉茎もしっかりと成長していきます。
また、ずっと根っこが濡れたままにすると、根腐れ、つまり、根っこがふやけて、結果、くさります。
土全体を常に水にさらすのではなく、土の保水性をあげたり、乾燥を防ぐ対策をしましょう。具体的には、赤玉土の割合を増やしたり、土表面にマルチングしたりすることがおすすめです。また、鉢は素焼きより、プラ鉢の方が土が乾きすぎることを防ぐことができます。
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わたしの場合、“この2点が守れているなら”、何日おきに水やりするという計画を立ててもいいと思ってます。なぜ、水やりを計画するかというと、私が忘れっぽいのと、少しでもラクをするため。
ただし、「水やり何日おき計画」は、次の条件をふまえた上で。
ズボラ水やり「何日おき計画」の条件
気温が20度を超えてから、季節(気温)・土の表面の乾きが、水やり計画を立てる際に、注目している主な条件です。
季節(気温)
🌞我が家の場合、22年12月~23年1月にかけても、22年冬同様、10日に1回しか与えていません。ところが、3月に入ってからは、突然5日おき(のち3~4日程度)に増やしました~といった具合。
カレンダーのとおり、水やりに規則性を持たせています。これで、水やり予定のない日は、特に何も考える必要がないので、気持ちがラク。
ちなみに、この計画は月ごとに改めています。
雨が降った場合
☔計画段階では、雨を考慮しませんが、長雨に当たった庭木や畑のような場合、水やりを省いています。特に田畑をされる方にとって、雨の偉大さは、人手による水やりとは、雲泥の差があることを、痛感されると思います。
ただし、液肥や薬剤散布について、雨後に散布日程だった場合、私は与えます。土や葉がぬれているので、迷いそうですが、あくまで、液肥や薬剤の散布が目的なので。
逆に、雨の日と散布日程がかぶった場合は、雨がやむ翌日まで待ちます。雨で洗い流されては散布の意味がありません。
土の乾きを知るめやす
「土が乾いたらたっぷりと」とはよく言いますが、土の中が見えるわけでもないのに、どうすれば、土が乾いたかが、わかるでしょうか。
私の記憶にある限り、紹介します。
鉢の重さを知る
「趣味の園芸」鶴岡先生や「やさいの時間」深町先生が指導されているのをたびたび見ました。
1.水やりする前の、鉢を持ってみる。
2.水やりした後に再度、鉢を持ってみる。
3.それぞれの鉢の重さを感覚的に覚えておく。
というものです。
ただ、栽培する鉢が多いと、いちいち覚えていられないかもしれませんね。それでも、実際持ってみれば、なんとなく分かることはあります。
また、鉢の数が多すぎると、持つたびに疲れますね。人が持てる以上の、重量級の鉢や庭木の場合は、無理です。
割り箸を土にさす
「やさいの時間」で、深町先生が指導されるのをしばしば見かけます。乾いた割り箸を土に刺して、土がひっついてきたら、まだ土がぬれているというもの。これは目に見えて、わかりやすいです。
一方、深い鉢や、そもそも土が硬めの場合は、割り箸が土に入らないので、難しい方法です。
土に指をいれる
指を土の中にいれてみてもいいかもしれません。私は実際、たまにやります。指で軽く掘ってみると、土の表面から少し下の状態だけはわかります。
ただ、土の表層部の状態しかわかりません。また、乾いてないのに指を入れると、当然、汚れますし、掘り返しすぎると、根を傷めますので、やりすぎは注意です。
水やりセンサーを使う
土の状態をお知らせしてくれるチェッカーが販売されています。随分前に、IKEAでこういった商品の存在を初めて知ったのですが、あまり評価は高くなく、電池も必要でした(すでに生産終了)
最近、園芸業界で最も評価があるのは、サスティではないかと思います。土に挿すだけで管理ができるんだと思います。
鉢の数が多い場合などは、全部の鉢に挿さなくても、間引いて利用する、絶対枯らすわけにいかない株にのみ利用するなどすれば、チェッカーをいっぱい買う必要はないかなと思います。
ただし、間引きでセンサーを設置する場合は、チェッカーを差していない鉢の置かれた環境も同じであることが条件です。
葉の状態を見る

いよいよ土が乾いて、水が切れてくると、葉や枝が若干しんなりしてきます。これに気づいて慌てて、水やりすることが私はよくありますが、一度水をたっぷりやれば、また元の状態に戻ってくれます。
私はこの「葉の状態を見る」方法をもとに、水やりが必要なタイミングをおおよそ知ることができるようになりました。これでズボラ水やり計画も立てられるようになります。

では、一部の果樹のように、冬場に落葉する場合、落葉樹の脇に、常緑の植物を置いています。この常緑種がしんなりしてきたら、危険信号。これで、落葉樹でも、水やりのタイミングを知ることができます。
私の場合、例えば、レモンバームというハーブをバラや果樹の横に置いています。ハーブは水切れ状態に敏感です。
注意なのは、葉がしんなりした時間があまりに長いと、しんなりした部分が復活できないまま、枯れる恐れがあります。
バラの場合、極端に枝先が下を向くので、それを初めて見つけたときは、「失敗した~」と思って、かなりショックでした。ただ、すぐに水を与えると、1時間もしないうちに、シャキーン!と復活するのでびっくりします。
一方、同じバラでも、しんなり水切れ状態が、確か1日以上と長くなってしまったときだったと思いますが、水を与えても、しんなりした枝先は、復活せず、その後、枝先のみ枯れこんだこともあります。
もし、枝葉のしんなりに気づいたら、すぐ水やり。そして、水やり間隔をさらに短くすることが大切です。

ちなみに、コニファーのように一度枯れるとその部分は再生せず、枯れっぱなし(ハゲたまま)のような植物があるので、すべての植物におすすめできる方法ではありません。植物の特性をよく調べたうえで、この方法をお試しください。
土の表面を見る
わたしはプランどおりに水を与えていますが、まだ表面が乾いていない場合は、水自体を控えます。
これは簡単、誰でも分かります。ただ、水はけの悪い土だと、土中がいつまでも濡れた状態です。そこへ水を与え続けると、根腐れを起こすリスクが高まります。
ところが、うちの場合は、全体的に排水性を重視した土の配合にしているので、表層部があまりにも湿気た感じでなければ、躊躇なく水を与えることができます。
排水性を高めるためには、単に野菜や草花用培養土を使うよりも、「土壌改良剤」を何割か混ぜてあげます。土壌改良材は、赤玉土や鹿沼土など、種類が豊富です。植物が水が好きかどうか、水やりが大好きな方や毎日忙しい方、日当たりの良し悪しなど、植物の特性、ご自身の生活環境などで使い分けることができます。くわしくは後日詳報します。
水やりに混ぜている肥料や忌避剤
リキダス
いわゆる活力剤。人間で言えば、必要な栄養素を補完する「サプリ」のようなもの。この後、いろいろ紹介するものの、肥料に含まれる成分以外は、この一本でほとんど事足りるんではないかという商品。カルシウムをはじめ、ミネラルが豊富。さらにコリン、フルボ酸、アミノ酸も配合したのが売り。コリンは、なかなか見かけないワードかと思いますが、特にカルシウムがあまり効いてない気がする時(しっかり効かせたい時)に一緒に施用してあげるといい成分、とお考えください。ハイポネックス社の商品。
植物にとってのカルシウムは、人間と同じく、体(細胞)を丈夫にしたい時に摂る栄養素のひとつです。病害虫に強い株を作りたい場合は、意識して施用しましょう。
販売元は、姫路流通センター。ここもいろいろ置いてあり、何かと安かったりしますね。合わせ買いするものがないかチェックしてみましょう。
住友液肥2号(住友化学)

10:5:8
液肥。こちらはいわゆる「肥料」です。
次で紹介するハイポネックスと比較して、リン酸が少な目、残りが少し高めの数値。リン酸は畑から流亡しにくく、残りは流亡しやすい性質のため、連続使用しても、土中の肥料成分バランスが崩れにくいという考えに基づいた成分比になっているようです。
実もの・根ものに好適としています。なお、葉もの野菜に好適なのは、「住友液肥1号」で成分比は、15-6-6です。葉っぱが、いかに窒素を求めているかがよくわかりますね。実もの・根ものでの窒素過剰は、つるぼけ・木ぼけといって、葉っぱや株ばかりが大きくなって、実がつかなくなる現象が発生することがありますので、肥料を間違えると、収量や病害虫に影響を及ぼします。
この液肥に、微量元素は含まれていません。
ハイポネックス(ハイポネックス社)
6:10:5
液肥。定番中の定番。
リン酸は、土中の金属イオンと結合して、有効な数値が下がることを見越して、成分比が少し高くなっています。よって、誰がどんな環境で使っても、強すぎず、弱すぎず、ほどよく肥料が効くような成分比になっているようです。
希釈倍率が4種類設定されていますが、植物の種類や育てる環境別でざっくり記載されているので、どれに該当するか、希釈率を間違えないようによく見ましょう。
また、元気にしたくて、濃い希釈水をあげると、徐々に株が弱るか、最悪枯れていきます。これは土中から根の中へ吸収されるはずの、水の方向が、逆流して、むしろ、植物内の水分が、濃い肥料成分を含む土中の水に吸い取られてしまうことに関係しています。特に幼苗・幼木には強い肥料を与えず、むしろ既定の倍率よりさらに薄めること。
マグネシウム、マンガン、ホウ素も含まれています。
ニームオイル(ダイコー社)
病害虫予防のひとつに、ニームオイル(250ml、メーカー:ダイコー)を希釈して葉水で与えています。機械油のような、クセの強い香りがしますが、天然素材なので、安心して使用できます。食害した昆虫の殺虫、食欲阻害効果が認められている資材です。
吸汁害虫スリップスの防除に効果あるかもしれません。ダイコーの推奨使用回数は、1週間に1回霧吹きで葉水。また、スリップスのさなぎが葉面から土中に落ちるようなので、土の上にも吹きかけます。野菜や草花に被害が拡大する前に使ってみてはいかがでしょうか。
バラのハダニには効果薄と感じました。初期発生期なら効いてるのかもしれませんが、こちら加速度的に繁殖していくので、放置すると、葉がカスカスのボロボロになって、光合成ができなくなり、翌年の花や樹勢が衰えていきます。ハダニ専用の薬剤を早急にかけてください。スカッシュも◎
酢酸カルシウム(たまごや商店)

22年は、カルシウム希釈水を葉水として与えました。23年は液肥の感覚で、水やり時に与えました。
カルシウム補給にあたって、以前は、カキガラ石灰で事足りると考えていましたが、固形のカルシウム成分は、植物に吸収されにくいことを知ってから、液状カルシウムを与えるようにしています。
また、農業における石灰の基本的な役割として、土壌酸度を調整する機能があります。ただ、酸性を好むツツジ科の植物やアボカドなどには、この資材は使いにくい。そうしたとき、純粋にカルシウムを補給してくれる資材は重宝します。そのような点からも、硫酸カルシウム(CaSO4)より、酢酸カルシウム(Ca(CH3COO)2)の方がベターな選択肢でした。
カルシウムが不足すると、葉先や果実の先端が焼けたような症状が出ます。また、細胞を強化して、病害虫に強くする働きもあるので、人間にとってのカルシウム補給と同じような感覚の栄養素です。
一般的には、カルシウムなどの微量元素をバランスよく補給してくれる活力剤、たとえば、ハイポネックス社の「リキダス」や、住友化学園芸の「ばらの液肥」(バラへの使用が前提の商品)などでもいいのではと思います。
「カルシウム海藻エキス」のスペック
NPK=0.8~1.3:0.1~0.2:2.0~3.0
そのほか、アルギン酸などの炭水化物、アミノ酸類、ビタミン類、微量要素(銅、ナトリウム、ヨウ素、マグネシウム、鉄、ホウ素、カルシウム、マンガン、バナジウム、亜鉛、硫黄、ニッケル等)を含有。これならオリーブにも最適!
硫酸マグネシウム16(たまごや商店)

MgSO4・7H20 硫酸マグネシウム七水和物 水に溶かして使用します。
マグネシウム単体をできるだけ安価に補給できる商品として、こちらの商品を選びました。1回の水やりで少しでも多くマグネシウムを消費できるように、葉水でなく、水やりのじょうろに入れて使っています。
葉脈が浮き出たような、葉色の悪い症状を見かけることが時々あります。あまりこのような症状を出さない方がいいです。特にかんきつでこれが出ると、それらの葉は、元に戻すことができないか、非常に月数がかかるようです。
これはマグネシウム不足の症状で、光合成の効率を下げる要因でもあり、葉の見た目を悪くして鑑賞価値を下げるものでもあります。
この商品以外でも、マグネシウムなどの微量元素を含む肥料や活力剤を与えるといいと思います。NPK(窒素:リン酸:カリ)にマグネシウムも少量含まれる肥料は少なくありません。肥料選びに迷ったら、マグネシウムを入っている方を選ぶのも賢い選択ではと思います。
えひめアイいち(AI-1)(東レ コムズ愛媛)

花友23で見つけた微生物資材。根張り改善に。パン酵母、乳酸菌、納豆菌を糖蜜で培養。希釈率は500~1,000倍でコスパ良好。微生物資材にありがちな、腐ったようなにおいではなく、甘い香りなので、葉もの野菜にも気軽に使いやすいのも大きなポイント。
パッケージのデザインが私が紹介した写真と違うのは、他社が製造しているため。確か商品の作り方自体は、特許を取っておらず、他社が自由にこの技術を使用して、この商品が世に広まればいいとの考えから、だったと記憶しています。現代において、なんというお話。涙
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スカッシュ
展着剤のひとつ。農業専門店でしか取り扱いないようです。気門封鎖して害虫の呼吸を止める機能もあるようで、抵抗性がつかないのが魅力。食品添加物を使用した商品につき、安全性も高い。商品(収穫物)も汚れにくいのだそう。
販売元は、日本農業システム