最終更新日 2023.08.18
台風7号が通過していきました。場所によったでしょうが、うちの畑(第1)は、田んぼの真横で、風を遮るものがないため、ダイレクトに風の影響を受けたようです。ただ、対策しておいたので、被害はほとんどありませんでした。
第2畑は、とうもろこしの高さがある分、草丈の上部はかなり傷んだようです。雌穂の受粉ができれば(できていれば)、果実はそこそこ結実するはず。
台風被害概要
・黒なす(第1畑)の枝が一部折れた
・白なす(第1畑)の果実が風に煽られて、傷がついた
・おくら(第1畑)の主枝が全体的に傾いた
・トウモロコシ(第2畑)の雄花が一部吹き飛んだ
あんどんの力

今回はあんどんの効果を強く感じました。野菜を支柱で頑丈に補強しても、結局、強風にさらされて、葉茎が痛めつけられるところを、あんどんがほとんど全て受けて止めてくれるのです。
台風の中、電柱にしがみついても耐えられませんが、車の中であれば、外に立ってるよりずっと安全・・そんな感じ。
あんどんも上が開いているので、全く何もないわけではないですが、ピーマンは仮支柱も立てず、ただ、あんどんだけで、風をしのぐことができました。


逆に、支柱だけで耐えさせたのは、なすびだけです。
白なすは、三本仕立てにしていました。台風後、茎が折れたような箇所はありませんでした。普段の施肥がうまくいっていれば、なすの茎は相当に太いはずです。ただ、さすがに葉っぱは、煽られ続けたのでしょうけど、だいぶしょんぼりしてます。
白なすの果実には、新聞紙で傘を作っておいたのですが、カサを設置してない小さい実に傷がいってしまいました。まだ小さいと油断してしまいました。


黒なすは、田んぼの真横で栽培していて、最も風を受ける場所です。低い支柱でしっかり仕立てていたつもりが、なぎ倒されてました。雨で土がやわらかくなって、挿していた支柱が四方八方に振り回されたようでした。
防虫ネットで葉が揺れないように掛けておいたのが、逆効果だったかも。風を”面”で受け止めてしまったように見えました。ただ、何もしていなければ、もっと傷んだ恐れも。こちらのなすは、まだ頑丈に育っていません。

誘引していた茎が折れたり、分枝部分が割けたりしていました。トマトのように、割けた箇所が戻ることは無い気がしますが、一応、マステでぐるぐる巻きにして接着しておきました。

傾きを少し直す程度で済みました。ダメージを心配した葉っぱは、ネットをかけたぐらいでは、しょぼくれるようです。
1本仕立ての支柱は抜いて倒しておく
この方法が台風にとても有効なのがよくわかりました。強風の中、支柱にしがみつかせておくより、風を吹かせてやり過ごす、という感じの対策です。
おかげで被害はゼロでした。(ただし、畑への浸水が無い場合に限る。浸水されると株が水にさらされて、別の被害が発生してしまうため)
現在、1本仕立てにしている野菜は以下の通り。
・きゅうり



支柱を寝かせただけで、他に何もしてませんが、無事でした。

支柱を挿し直すだけで復旧完了。第2うねでも全く同じように対応して、被害はありませんでした。
・つるむらさき


こちらは、MAX誘引テープや、マステで適当に誘引していたので、いったん、支柱から全部外しました。

特に被害なし。再び支柱を立てて、きれいに誘引しておきました。
・ミニトマト(1~6本ぐらいまで、好きにならせている)

台風前の作業は、支柱を抜いて、畑に寝かせておくだけ。台風後は、支柱を元どおりに挿すだけ。
支柱を寝かせる際は、余計な枝の間引きや、摘果作業も行ったので、そこそこ時間はかかりました。一方、支柱を元に戻す作業は、1本あたり5秒で復旧完了。しかも被害ゼロ。素晴らしいです。
他の畑利用者のひとたちも、目を丸くされていました。一見、うちの野菜は、風で全部飛ばされたんだろうと思ってたそうです。「次からマネする」とまで言っていただけました。参考になってよかったです。
追記8/18)誘引ひもでの倒伏防止は△

おくらやとうもころしに対して、誘引ひもで、株の倒伏を支えてみました。台風通過後、誘引ひもがだいぶ傷んでいたので、ある程度は効果あったように思います。

写真ではわかりにくいですが、株がほぼ同じ方向に傾いていました。この程度は避けられないのかもしれませんが、もっといい方法があればなと思います。


南側からの風がきつかったのかもしれませんが、写真手前側はトウモロコシの上半分が吹き飛んでなくなっているようです。逆に北側は温存されました。


雄穂が失われれば、その下で待っている雌穂の受粉がかないませんが、複数本植えているので他の花粉で授粉することは可能です。また、強い脇芽が出ていれば、そこからも雄穂・雌穂ともに出ているものがあるので、頂点の雄穂が失われても、風向き次第では、脇芽からの花粉で、なんとか授粉できるかと思います。

先日から、果実を試し剥きしている犯人がいるようです。ただ、まだ果実が充実していないので青いのと、受粉がうまくいってないものばかりに当たっているようで、そもそも出来が悪いですね。ある意味ガッカリw
カラスにしては、皮のむき方が綺麗すぎるので、アライグマ? ただ、位置的には微妙に高さがあるし、足跡もないようなので、誰が犯人なのか想像つきません。これをむけば美味しいごちそうにありつけることを知っているのだから、動物は賢いです。ベビーコーンを採ったとき、ものすごく甘い香り+虫に食べられて腐っている部分があればそこは発酵したアルコール臭がしたので、動物は香りをしっかり感じ取っているのかもしれません。

第1うねの雄穂が出たときは、高温乾燥が続いていたので、穂がすぐに枯れてしまって、なかなか受粉がうまくいってないように見えました。ベビーコーンも採取し忘れて、ほとんどいい果実ができていないように見えます。
第2うねは、ちょうど雄穂の花が開いて、この日は夕方でも花粉がはらはらと落ちるのを確認できたので、第2うねの方が着果率はいいかもしれない。

すももに日光を当てるため、南側にそびえていたいちじくを、誘引ひもで南側へ倒していました。強風が吹けば、振られるだろうなとは思っていましたが、案の定、誘引ひもは断ち切られて、ひもが結んであった付近の枝がボロボロに折れてました。また、地主をイラっとさせてしまいましたね。。台風が通過する間だけでも誘引を解いておく方がいいのは勉強になりました。
誘引ひもがなくなった状態でも、樹は前傾姿勢を保った状態になっているので、クセはついたようです。なおさら、ひもは不要だったな。。
追記8/18)防虫ネット・寒冷紗での風対策
さきほどの黒ナスのように、防虫ネットを野菜にふんわりかけておくことが、逆にあだとなることもあります。
曲がる支柱(グラスファイバー支柱・ダンポール)を使ったトンネルなら、しっかりネットを張り巡らせて、野菜に覆いかぶさっているわけではないので、それなりに風を和らげる効果は期待できます。

ゴーヤに寒冷紗をかけたのは、台風対策というより、酷暑を乗り切ってもらうためです。ゴーヤの成育温度が20~30度で、毎日30度を平気で超えている状況。おかげで株が一向に大きくなる気配がないため、寒冷紗をかけました。

トンネルが低かったのが幸いしたようで、なんとか耐えたようです。
右側はにんじんを植えるために、太陽熱消毒しようと思って、台風前に急いで耕しておいたうね。降雨で十分水分を含みました。本来ならば、有機物や有用菌を入れてから水分を入れるようですが、豪雨の予報だったため、作業手順を逆にして、雨後に資材追加して深耕、ビニールを張って加温する予定。ただ、しばらく曇天続きのようなので、熱消毒には日数がかかりそう。にんじんのたねまきが間に合うか怪しくなってきました。土づくりが間に合わない場合は、別の根菜・葉菜に切り替えてもいいです。

ラッカセイは、過去に、オンブバッタの被害がひどかった記憶があるので、防虫ネットをかけたいとは思っていました。こちらも台風対策も併せて、ようやく設置しました。

トンネルのネットをはがしてしまうなんて、どんだけ風が吹いたの!?

茎が倒されてしまってますが、台風翌日見に来なかった間に、葉は上向きに。無理に起こさず、このまま管理を続行します。
今後の管理
追肥
台風対策ばかり気になって、忘れていましたが、14日が追肥の日だったので、全体的に、固形肥と液肥を併用して与えておきます(おくら・さといも・ラッカセイを除く)