最終更新日 2022.05.28
昨年、NHK「趣味の園芸」で、氷川きよしさんが、ペチュニアを自分なりに育ててみるという企画が始動。おもしろそうなので、私も乗っかって、栽培をはじめました。
そして今年も挑戦します。まずは、ペチュニアの仲間たちをポットから鉢に植え替えました。
ペチュニアとは

南米原生。ナス科の小花。ビビッドな花を次々と咲かせ、長く楽しめます。葉や茎に粘着感があります。デメリットは雨に弱いところ。
そこを改良させたのが、サントリーの「サフィニア」。そして、のちに新しい特徴を持つ花としてペチュニア属から独立した「カリブラコア」。
とにかく、どの品種も、うまく管理すれば、盛り盛りボリュームを出せるのが、楽しさのひとつです。
ペチュニア

昨年ペチュニアを育てていた土に、ダメ元で水だけを定期的に与えてみました。枯れた茎や根っこを取り除いた以外は、手を加えず。

すると、小さな芽が盛り盛り湧いてきました。ほぼ、ペチュニアと思われます。
昨年、黒くて丸いものが、ベタベタした葉茎にひっついてたのを、ふと思い出したのです。あれがこぼれタネとして土に落ちてたら、発芽するはず、と思いましたが正解~♪
ただ、ひと鉢に1~2株程度が限度なので、これだとちょっと過剰。根っこが浅いうちに、早く移植用の鉢を用意します。

とりあえず1株移植。
植え替えて、ひと安心しましたが、これが、ペチュニアでなく、単なる雑草だったら(あるいは品種特性が消えて雑草化してたら)悲しいな~😊
サフィニア
「サフィニア・ブーケ」というサントリーの登録商標。花が、まるでブーケのようにびっしりと咲くらしい。苗の時点で、すでに、その片鱗がうかがえます。
サントリー製 1株165円
カリブラコア

ハルディン社製「カリビアーナ ダブル(二重に花弁をつける八重咲き)」1株218円
ちなみに、販売されてるペチュニアは78円程。新種が出るたびに、オリジナルの価値は下がる宿命なのでしょうか。。
水の与え方について、ペチュニアより、乾燥気味に育てるのがポイントとのこと。他の植物と同じ頻度で水やりするなら、カリブラコアの土は、排水性を重視するとよさそう。
ちなみに、使いたい鉢にパセリが1株だけ植わっていたので、初めは引き抜こうかと思いました。その前に、パセリの根っこを調べると、ほぼタテ方向に生えています。お互いの根っこがケンカすることもないだろうから、寄せ植えにしました。
さすが、にんじんと同じセリ科だけあって、そっくり。

今後の管理
鉢と土
今回の鉢は、10号=直径30cmで、深めのもの(写真右)
同じ10号でも、浅めだと、あまり根が張れないのか、いまいち大きく育たない気がします(写真左。昨年の鉢サイズ)
土に関して、保水性と水はけが両立する配合にします。野菜用培養土だけでもいいですが、さらに赤玉土、鹿沼土(これは酸性なので入れすぎ注意)、パーライト、真砂土、もみ殻くん炭などを何割か混ぜて、排水性をアップしてもいいと思います。
さきほど紹介したとおり、「カリビアコアは乾燥気味に」が栽培のポイントでした。水やりを控えめにするか、排水性をさらに追求した配合にするといいです。
水と湿気
これからの季節は、特に、雨や水やりなどで、株の中に湿気がたまらないようにします。
雨に当たりにくい場所に設置したり、水やりは土へ直接与えて、葉に水がかからないようにします。また、風通しがいい場所に置いたり、枝が密集しないよう、適度に枝葉を間引くか、短く切り戻すことで、さらに株の中の環境をよくしてあげます。
肥料
マグァンプ大粒(2年肥効)を植え付け時に入れています。
花は翌春に植え替えることが多いと思うので、中粒か小粒(1年肥効)がいいです。わたしは手元に大粒しかなかったので使いました。
液肥は他の植物同様、週1回ペースで、ハイポネックス(鉢花用なら希釈率1000倍)。決して濃い液肥を与えてはいけません。かえって、樹勢が落ちるか、枯れます。
なお、植え付けから2週間は、液肥を与えません。
薬剤

アブラムシ等の対策に「害虫オールスター(アースガーデン)」と、コガネムシ等の対策に「ベニカXガード(住友化学園芸)」を併用しています。
花ガラ摘みや切り戻し
通常、ペチュニア属は、咲き終わった花ガラを摘み取る「ピンチ」が必要です。できれば、咲き終わった花の下にある「葉」を残すように、花から茎までを摘み取る方がきれいな仕上がりに。

例外として、カリブラコアや、サントリーの「サフィニア・ブーケ®」はピンチ不要とのこと。それでも、少し手をかけてあげた方が成長の助けになると思います。花ガラを放置しても、綺麗ではないですし、花ガラが垂れ下がったままだと、病気リスクも。
ところで、もし、株に元気がないように感じたら、肥料を与えるのではなく、できるだけ花を全部摘み取って、無駄なエネルギーを使わせないようにします。
入梅に関するニュースが流れたら、株をいったん丸刈りにして、加湿による株の腐敗を予防。夏に向けて体力の温存にもなります。なお、はさみを使うときは、消毒した清潔なものを使います。