最終更新日 2022.07.25
酸性土壌が最適ということで、「ブルーベリー専用土」をわざわざ取り寄せましたが、保証されている酸性度(pH4.0~5.0)を大きく上回っており(ph6.8付近)、必要なpHが確保できませんでした。その対策として「硫安」を与えました。
硫安でpHは確実に下げられる
結論として、硫安は、酸性土壌に矯正するには最適の資材です。
植え替え直後の数日だけですが、成長の様子を観察すると、弱酸性の土でも、ブルーベリーの新芽は伸びているなど、ただちに成長への支障があるようには見えませんでした。ラビットアイは、土壌適応力が高いとされており、樹勢が強いことで、多少の環境の悪さは乗り越えられるのかもしれません。
ただ、中長期でみると、葉茎の異常など、生理障害が出やすかったり、実付きが悪いなど、結実に影響が出るかもしれません。pHを計測したうえで、適切な酸度に調整しておきます。
硫安とは
硫酸アンモニウム(NH4)2SO4 速効性窒素肥料。
文字通り、窒素のみのため、普通に考えれば、肥料としては使いにくいですが、たとえば、アブラナ科の”収穫追い込み”用肥料として使えます。これを間違えると、アブラムシだらけになりそうです。また、酸性土壌を好む植物のための、pH矯正材としても利用されます。
施用量
実験として、ブルーシャワーにのみ与えました。
ph6.8(5/27時点)
5号鉢(直径150cm 176㎠)
修正)硫安の施用めやすは、1㎡10~20g適量につき、5号鉢で1.8~3.5g0.18~0.35g
注意)上記1㎡10~20gは元肥の場合。追肥の場合は1㎡5~10g
計算違いで実際には2g与えました。
実際の効果
ph6.2(施用後5/28および6/6時点)
このように、すぐ効果を出すことができました。適正値まで、もうひと息といった感じなので、これ以上、酸性度が下がらないようなので、あと2g与えることにします。残るホームベルにも与えます。
ちなみに、5/27から5日後、樹高を計測してみましたが、かなり旺盛に成長していました。
主幹樹高46cm(+3cm伸長)
シュート26cm(+4cm伸長)
6/6時点では
主幹樹高46cm(±0cm)
シュート31cm(+5cm伸長)
成長に異常がないかチェックしましたが、気になったのは一点。シュートの葉(左)の表面に、起伏が目立つ。理由は不明。何らかの栄養素不足なのか、成長の速さが影響しているのか。その他、葉が黄化するなど葉色の悪さや、ねじれたりするような奇形の発生など、異変は見られませんでした。
追記)トマトなどでも、肥料過剰の場合、葉の葉脈が写真のように、凸凹と浮き出てくることがあります。推奨される追肥量の、10倍を与えてしまったので、生理障害が発生した恐れがあります。計算間違いにご注意。
使用上の注意点
・窒素肥料につき、過剰な投与や施肥タイミングによっては、病害虫や生理障害が発生しやすくなります(相関関係が不明ですが、2株投与したうち、1株で葉焼けが大量発生しました)
・たった数グラムで、土壌が酸性に傾くので、施用量には注意が必要です。
・石灰、草木灰などのアルカリ資材と混合反応すると、アンモニアガスが発生して危険です。
・花芽形成時期での施用は控えます。ラビットアイのめやすは8~9月
年間の管理
固形肥プランに基づく、年に3回追肥のタイミングにあわせて、硫安も与える予定です。