最終更新日 2022.05.15
個人庭でブルーベリーを何度と拝見するうちに
「いいな~」
と思い、鉢植えのブルーベリー栽培に取り掛かることに。ただし、時期外れな5月の植え替えです。
5月植え替えもセーフ
結論として、5月上旬でも、植え替えは成功したようです。
5/6に作業してから7日以上経過しましたが、問題なし。土に埋もれてたシュートも出てきて、旺盛なご様子。
根鉢を傷めないように注意を払えば、植え替え作業としては、セオリー通り。
できれば、鉢植え栽培での植え替えは一般的に、休眠する11月~翌3月に行います。頻度は2~3年毎。
なぜ時期外れに植え替えた
5月上旬は、ブルーベリーが開花中。しかも今後、気温上昇~入梅と、過酷な天気が待っており、他の植物も、このような時期に植え替えするのは、株、特に根っこにダメージなので、避けるのが通常です。
わたしは、楽天市場の4月末セールで、「苗木の専門店グリーンでGO!」のポット苗を購入。
ただ、この小さなポット苗で、猛暑を乗り切る自信がありません。1日何回も水やりするはめになります。植え替えするしかありません。
具体的な植え替え作業
植え替え手順はいつもと同じです。
一般的な植え替えの手順は
1)根張りを考慮した鉢と、植物に適した土の用意
2)植物の種類や根鉢の状態で、根を崩すかの判断
3)植え替え後の水やりはたっぷり、半日陰で落ち着かせる
4)必要なら剪定
植え替え適期ではない今、一番の問題は「根鉢を崩すかどうか」。とにかく、株にダメージを与えないようにしなければいけません。
もう少しくわしく解説します。
ブルーベリーの鉢はヨコ
浅根の植物なので、横に広い鉢の方がいいです。
そして、水が好きな植物なので、ある程度、保水性を確保するため、土の容量が少なくなりすぎない鉢を選びます。
ブルーベリーの土は酸性
野菜や花、果樹ぐらいなら、手元にある野菜用培養土や、赤玉土などを自分で適当に配合します。でもブルーベリーは酸性の土が適正です。
今回「ブルーベリー専用土」を取り寄せ。酸性はもちろん、水持ちと水はけが両立する土質です。
わたしは、さらに鹿沼土なども加えました。
左から 鹿沼土、赤玉土、ゼオライト(白)、専用土
栽培品種「ラビットアイ系」の適正酸度は4.5~5.5付近。植え付け後に酸度を計測しました。
平均6.2・・おっと
もともと専用土は酸性寄りにされていて、商品の保証値は4.0~5.0。この数値が出ればよかったのですが、随分アルカリ寄りな結果に。
要因として唯一思い浮かんだのは、ゼオライト。これは「酸度調整機能」があるとされているので、それが効いたかも。ゼオライトは、他にも排水性・湿気調整・余計な栄養分を吸ってくれるなどの優れた機能があるので、ほとんどの植物に入れています。
酸性に戻す方法として、短期的には、鹿沼土や硫安(硫酸アンモニウム)を投入して調整、長期的には、果実の無い時期に、できるだけ雨に当てておきます。
ただ、今のところ、弱酸性の土でも、元気そうには見えます。慌てず様子見かな。
それでも根鉢を崩す
植え付け前に、根鉢の状態を観察しました。
マジ・・😲
激しく根が回ってます。
しかも古くて黄色い。生きてます?
確かに、これならワゴンセール価格も納得です。
安全にこのまま植えても、古い根が壁になって、新しい根が伸びていかない恐れ。梅雨や猛暑で体力消耗すると、逆に枯れそうな。
ということで、通常通り、肩の土を落として、周囲と底にびっしりこびりつくように張った根をほぐして、取り除きます。
ちょっと心もとない感じ。支柱でも立てないと、ぐらつきそうなぐらい小さな根鉢になりました。とにかく、すぐ土に植えて乾燥と根の傷みを最小限にします。
根鉢は土に置いてすき間を埋める
ダメージは最小限に、を目標に作業します。
1)鉢に半分土を入れる
2)その上に根鉢を置く
3)その周りに土をかぶせて、隙間のないよう鉢を揺らす
4)地表を少し押さえて株を安定させる
5)鉢底から出てくるまで水をたっぷり与える
ちなみに、コガネムシ対策として薬剤「ベニカXガード」、アブラムシやコナジラミ対策として薬剤「害虫オールスター」も土壌混和させました。
その後は、急に直射日光に当てるのは避けて、半日陰で数日落ち着かせました。
花を落として株の充実優先
この苗を購入する前に、”グリGO”へ以下のように問い合わせました。
私「花前に枝先を落としてありますか」
店「基本的に切ってあるが、ついている場合もあり」
なんでこんな質問したか、のお話。
要は、だいたいどんな果樹でもそうだと思いますが、1年生の幼苗に花や実をつけさせても、株が疲れるだけ。
なので、お店の方で、花前にさっぱり剪定してもらってる方が、うれしいな~ということ。
到着した品は、回答どおり、一部、花がついていたものの、枝先はカットしてありました。
植え替え時点で、花を落として、作業完了です。
おつかれさまでした。
おまけ)葉芽のようす
夏に向かって伸びていく葉芽が待機中。頂芽優性で、タテ向きの枝先、1~2節目までによくついているようです。そして他の果樹と違って、花芽もタテ枝につきやすいとのこと。へえ~
販売店について
苗木の専門店グリーンでGO!(楽天市場店・三重県)は、苗木を中心に販売されている総合園芸店。まるで雑貨屋さんのような、ポップなサイトデザインで、ついつい買いそうになる店内😊
こちらの店舗から取り寄せた商品は、「ぶどう」「いちじく」「ブルーベリー」の計3品種4鉢ですが、どれも状態はいいです。
こうやって、植物に真剣に向き合いはじめると、総合園芸店のスタッフのみなさんの偉大さが身にしみます👏とんでもないボリュームの植物たちと日々向き合って、しかもベストな状態で遠方まで届けてくださるのだから。本当にありがとうございます。