ナント種苗のミニトマト「ピンキー」を初収穫しました。また、食害されているミニトマトからオオタバコガの幼虫も確認。
ピンキー
薄皮ミニトマトで最近注目の品種のひとつです。作出はナント種苗。育て方は、基本的に他のミニトマトと同じでよく、薄皮というところがひっかかって、雨よけ栽培したくなりますが、普段から水やりをかかさなければ、実割れはしにくいように感じます。
収穫前に水を切るというのは、あくまでプロの手法であって、素人がマネしてうまくいくものではないと思ってます。しかも、栽培・収穫はずっと続くのに、収穫の1週間前に水を切れ、とか、バカ言ってんじゃないよ~♪って感じ。
収穫めやすはアオスジが見えなくなったら
ミニ・中玉トマトは、さまざまなカラーの品種が販売されています。また、収穫の時間帯や、太陽光の当たり方(日陰具合)で、果実の色の見え方が異なってきます。そんなときに、的確な色味で収穫するのは至難の業。ということで、私が独自にやっている方法は、トマトの表面に浮き出て見えているアオいスジ(栄養や水分を運ぶ血管のようなものと考えられる)が見えなくなった時期が、収穫適期。
時々、テレビ番組で、美味しい大玉トマトの見分け方として紹介されるのが、「お尻に白い星型のようなものが見えているものを選ぼう」と言われますが、これはプロが栽培したものに限ります。素人がこのような環境にトマトを追い込むのは難しいはず。
わたしはミニ・中玉しか作りませんが、お尻を見るのではなく、トマトの肌全体を見てみてください。血管のようなアオスジがなくなっていれば、食べられるレベルに到達しているはずです。
写真を見て収穫適期か検証
ということで、もぎ取るときは、イケてると思ったんですが、実際、手に取ってみて、もう少し樹上完熟が必要だったことに気づきました。枝葉のカゲで、観察が難しく、こういうことは往々にしてあるでしょう。
正面はテカって、色も乗っているし、結構仕上がっているように見えましたが、右肩の部分は、まだスジのような模様が見えているようです。トマトは追熟できるので、数日、家で保管しておきます。
害虫被害
オオタバコガ(※写真あり)
ミニトマトが不自然に落果していたので、手に取ると、穴が開いていました。ミニトマトにも奴らがやってきたようです。ハサミで半分に切開すると、オオタバコガの小さな幼虫が入ってました。トウモロコシのアワノメイガと見た目もサイズ感もよく似ています。よく食べて大きくなると、数センチサイズまで結構大きくなります。
防除の方法は私は今まで調べたことがありませんが、果実に穴が開いていたら、中身を確認して、つぶします。食害されたミニトマトは放置しないでください。
あるいは、オオタバコガが、果実の外に出て、日向ぼっこ?しているときもあるので、転がり落ちて逃げられないように、下で受けながら、捕まえます。触りたくない人は、下で受けた状態で、振り落とせばいいかもしれません。
なお食べられる果実は、青くてまだ堅いものに限ります。食べられたミニトマトは、栄養を送る管をかみ切られるなどして、落果することもありますが、多くは枝についたままかと思うので、よく観察しないと、食害されていることに気がつかないかも。穴のまわりには、トマトを掘った跡や茶色いフンがいっぱいついています。
スリップス?
ヘタの部分ですが、色がかすんで、点描画のようになってます。これはまだ単に着色していないだけかと思います。着色が進んでも多少残るものと思います。
これに少し似て、肌の上をダラダラと何かが這ったような跡も残っている場合は、スリップス(アザミウマ)の食害跡です。ナス科の野菜には、スリップスの食害跡がしばしば残ってしまって、傷もののようになってしまいます。農家なら商品価値を確実に落としてしまうやっかいな害虫です。特に、なすびは、綺麗なテカテカした外皮に、はっきりと傷跡として残ってしまいます。
ただし、食べても問題はありません。そもそも、いろんな野菜がスリップスのような害虫に食べられた跡だと分からずに普段食べていることは、多いと思いますけどね。
スリップス対策として、青の粘着シートを設置しようと思います。現段階でよく見かけるのは、花の中、特に黄色い花に集中してスリップスが食事中です。放置すれば、大発生して、さまざまな場所へ飛び火してしまうので、できるだけ粘着シートで捕殺しておきたいです。
また、スリップス対策で、我が家では最近毎年行っている、ニームオイルの葉水散布。スリップスの食欲を落としてしまって、餓死させる方法です。葉水の他、株元の土にも散布して、土に落ちたスリップスのサナギを消滅させます。