最終更新日 2024.06.30
トマトの実割れ防止のためビニルハウスを建てました。また、それぞれの品種の成育状況もご報告します。
トマトと実割れ問題
実割れの原因
トマトの結実期でも、特に完熟状態に近づくにつれて、土壌からの水の過剰な摂取または果実が雨に打たれることで、根や皮からの急激な水の吸収による実割れが発生する模様です。これは水の浸透圧による現状のようですが、理科の得意な方にその辺の説明はお任せすることにしてw。
なお、株や果実の成長期において、雨に多少打たれたところで、未熟果にはほとんど影響は無いものと考えています。
また、この実割れは、見た目の問題であって、実が割れてしまったトマトでも、すぐに食せば何の問題もなく、美味しくいただくことはできます。果実が割れたような跡形が残っていても、その傷が乾いて修復したように見える場合は、特に問題ありません。逆に、それを放置してしまったことで、果実の腐れ、カビの発生、不快害虫のエサになる等、収穫結果に影響してきます。
薄皮人気と水管理
昨今、トマトの薄皮品種が人気となっており、今回は、「プチぷよ」ミニトマトのグリーン色を栽培中。種苗会社の説明でも雨除けを必須とされていて、畑の場合は、通気性のよい雨除けトンネルを建てることが求められることになります。なお、おうちの敷地内であれば、太陽は当たっても雨の当たらない軒先のような場所を選べば、手軽に薄皮トマトづくりを楽しむことができそうです。
今回は大玉トマト「桃太郎」も初めて育てているのですが、実はこちらも雨に当てない方がいいらしいことを後から知りました。ということで、できれば雨除けしてあげるのが良さそうです。仕立て方によると思いますが、葉っぱが果実を大きく覆うような形で結実している場合は、雨除け効果はあると思います。
なお、果実を直接、ビニール袋で覆って、ぶどうのような袋栽培を23年に試してみましたが、穴あきでなかったこともあってか、数日も経たないうちに、ただただ、腐っていくだけ。。トマトの追熟には積算温度(日々の平均気温✕日数)が1000℃超必要で、袋に入れるとかなり早めることができるのではと心躍りましたが、蒸れは大敵だと思い知らされました。。
ビニルハウスでの管理
プロの農家では、トマトに限らず、多品種にわたって、ビニルハウスでの管理が年間を通してなされています。
今回は、薄皮トマトを栽培していることもあり、いつものビニルトンネルで管理するつもりでした。ただ、買ってきたものを実際組み立てるとこんな感じに。。
完全にひとがすっぽり入ってしまうサイズ感。2うね✕7mの規模です。高さはMAX2m弱あるかと。ここまでの規模感はさすがに考えてなかったし、目立ちすぎて恥ずかしい気もw
手前がトンネルなので、どのぐらい違うかが分かりますね。
ただ、ひとうねを覆うだけのトンネルだと何が問題かというと、夏場に限らず、やはり、「蒸れ」が問題になってしまいます。トンネルが小さいだけに、気温の上昇が急激すぎることと、穴あきビニルを使用したとしても、熱気がなかなか逃げていかないため、台所へ行く前に蒸し野菜の出来上がり。。朝晩のビニルの開け閉め管理するには、”週末菜園ティスト”としては、手間がかかりすぎるというか、無理。。
ちなみに今回のビニルハウスの製造販売元を調べると、結構本気の農業用ハウスを作っておられるようで、なんと「ルートプラス ポット」の販売会社でもありました。南榮工業株式会社
大きなビニルハウスのメリット
①風や湿気が抜けやすい
②腰をかがめなくても野菜の管理ができる(最高)
大きなビニルハウスのデメリット
①23,922円w 骨組みだけで。マジっすか・・
1個1個の部材は数百円程度なのですが、奥行きを求めると、部材の数量もかなり必要。一度投資してしまえば、年間通して、長く楽しめると思いますので、先行投資と考えましょう。
②台風など荒天時が心配
飛んでいかないようにするには、予報を察知して、ビニールを少しでも巻き上げておくか、完全に骨組みだけにしておけば〇
ビニルハウス組み立て時のポイント
特にメジャーなどで長さを測ったりすることなく、適当に部材を組み立てて、完成させることができました。いくつかポイントはありますのでご参考まで。
①どの部材がいくつ必要かは、購入時によく計算しておく。部材を少々ムダに買っていましたw ただ足りなくて完成しないよりマシだったかな。
②タテ支柱の高さと横並びを揃える。木槌などでしっかり打ち込んでください。雨が降った後の方が土に入りやすい
③逆Uの字を完成させてから、梁を通していく。梁は1mほどのパイプを連結する仕様。ですが、事前に梁を連結してしまうのではなく、1本ずつ、Uの字に組み付けていく。なお、Uの字をすべて立ち上げるのですが、その際の奥行きが知りたいため、梁をいったん仮連結させてから、Uの両端を決めて、残りのUを等間隔に並べていく。
④タテ支柱は垂直に地面へ突き刺し、テンションがかかる状態でUの字を完成させいてく
⑤ビニルは屋根の左右にそれぞれ設置していく恰好をとった。頂上部分は2枚のビニルが少し重なるようにした。1枚目のビニルを張る際、ハウスの軒に当たる部分は、仮止めしておく。2枚目のビニルを張った際、必ず頂点のどこかをクリップで留めなければ、風で煽られてしまうが、1枚目の軒側を仮止めしておくことで、頂上のクリッピングがやりやすくなる。
トマトの成育状況
ミニ「プチぷよグリーン」
おお!?今年の大本命プチぷよさまが着果です。翌日以降、かなり降りましたので、ハウス建ててよかった。
ミニ「ジャングルミニトマト」
着果なし。まずは株が大きくなるのが優先なんでしょうか。ご覧の通り、地這え管理、というか、ほったらかしにしてるだけです。タテに伸ばしてないので、案外、成長は緩慢なのでは??
ミニ「カリーノ・ドルチェ」
株の成長は今年はまずまずな感じ。味は、、さほど期待してないですw
大玉「桃太郎」
一番最初の果房に着果させないと、その後の生育が悪いらしいです。媒介虫のおかげで、結実してましたw
実のつけすぎは、よくないと思いますが、ひと房三果ぐらいで、ちょうどいいのでは?
関連リンク
本文で紹介した会社や商品[PR]
農業用ハウスから、雨除け簡易ビニルハウスまで。
・ルートプラスポットミニ
南榮工業株式会社が生み出した、側面の”いぼいぼ”が特徴的でインパクトのある植物栽培用の鉢。通気や水はけよく、植物がよく育つそうです。その小さいサイズが登場。コンパクトに育てるには最適。せっかくハウスを買いましたので、この機会にポットもひとつ試してみたくなりました。暑さ対策を考えるなら、白がいいな~。リンク先は楽天市場のワイズライフ(北海道)いつもお世話になってます。
・農ポリ 厚さ0.05mm×幅180cm×長さ100m
今回ハウスに張ったビニールは、穴なしタイプのトンネル用です。ハウスに張るには幅が不足するため、天井のみを覆うように、左右で重ね張りしています。(結局、風でビニールが吹き飛んだので、左右重ね張りした上からさらにセンターへもう一枚掛けました)リンク先は日本農業システム(栃木)いつもお世話になってます。