ズッキーニの自作ポット苗をトータル3苗、植え付けました。トキタ種苗から直接取り寄せた「ゼルダ・パワー」タネから発芽させた実生苗です。
※先日の記事からミニトマトとズッキーニを分離しました。
畑へ夏野菜の植え付け(5/5公開記事)
夏野菜の植え付けのめやすとして、(私の中での)条件がいくつかあります。
・気温10度を下回らない
・遅霜の心配がない
畑の場合は、プランター栽培と違って、これらから苗を守ってやる必要があります。トンネルで覆ったり、夜間から早朝にかけて、不織布などをかけてやったりします。夜間は冷え込んでも、日中は、気温が上がりすぎる場合があり、その管理ができるのであれば、早々に植え付けることもできますが、わたしは心理的に無理だったし、畑の契約も4月からだったので、遅霜の心配が完全に無くなるといわれる5月3日以降までひっぱりました。
また、植え付け作業する日の条件として
・マルチを張るなら14時ごろ(気温のピークでピンと張ることができる)
・植え付けは気温が下がる夕方ごろ(暑さで苗が傷みにくい)
ズッキーニ「ゼルダ・パワー」
寒い時期から自作の苗を用意して植え付ける行為は、初めてです。豆類をポットで発芽させて、というのは何度もやっていましたが、これは鳥害を防ぐという意味や、暖かい時期の育苗なので、直まきしたとしても苦労も工夫もまったく必要ありません。なので、感慨ひとしおです。
3月24日に4粒のたねまきで加温を始めてから、慣れない作業の連続でした。その中から唯一残った1苗を植え付けました。本場5.5枚なので、トキタ的には、老化苗でしょうが、さきほどの条件まで待つとなると、5月に入るまではあり得ないわけで、仕方ありません。
4月末は、1週間、沖縄に行っていたので、水やりなど、誰も管理してくれません。ということで、ポット苗を土中に埋めて、あんどんを建てておきました。雨が適度に降ってくれたのもあり、特に問題はなかったようです。ポリポットは、よく見るサイズよりも、大きめのもので育苗していたので、保水量は多い方です。
葉の食害を受けていたので、ヨトウムシが疑われました。ポットを土中から取り出すとすぐに見つかりました。写真は、ページ下段で。
それと1週間で雌花が3つ控えていました。爪1~2つ分ほどのサイズ。この3つは取り除いておきます。株疲れを防ぐため、果実が肥大する前に取り除いてしまいます。これでしばらくは、株の成長にエネルギーが利用されます。取り除いたズッキーニは、汁ものにしていただきました。まずは初収穫、おめでとう。
雌花をわざわざ取ったのは、体づくりのためなのだから、この時点で、植え付けをしないと、全く意味がありません。
マルチに穴をあけて、植え付けました。根鉢の様子を撮るのを忘れていましたが、白根がびっしり巻いていました。
この品種を作出したトキタ種苗は、本葉1.5枚を植え付け適期としています。ホムセンなど店頭でみかける苗は、この写真ぐらい成長したものをよく見かけますが、どの品種であっても、これでは遅すぎるということなんでしょうか。そうなら、ズッキーニの根を土にしっかり活着させるために、想像するよりもっと若苗を用意して、割と早めに植え付けた方がいいのかもしれません。
それと、トキタは、植穴から上昇する熱風で、苗が傷むことを懸念していました。確かに、それはズッキーニに限らず、現在の異様な夏の環境下では、十分考えうる不安要素です。「泥跳ねからの病気を嫌って、マルチをしているのは理解するが、それよりもマルチの穴を土でふさいだ方がいい」とのことでしたので、私もその指南に従うことに。
ゼルダ・パワーさらに2苗定植(5/7追記)
3月にまいた種の成功率は25%(1/4粒)でした。これでは物足りないので、4月に入ってから、追加で芽出ししておきました。気温上昇とともに、たねも挿すように埋めてやると、75%の成功率(3/4粒)でした。
GWの終盤は雨の予報だったので、乾燥防止にも発根促進にもちょうどいいため、植え付けを行いました。雨前までの作業とはいきませんでしたが。。
トキタ的には本葉1.5枚が定植タイミング。この苗でも2.5枚程度。若干遅いことになります。先に植え付けた第1弾の苗より、こちらの若苗の方が、生育は実際に良いのか、これから観察していきます。
隣が稲作の田んぼのため、ふきっさらしで、風が特に強い場所です。そうでなくても、あんどん(囲い)を幼苗期に建ててあげるのは、いいことだと思います。苗の痛み防止、害虫の飛来防止に寄与します。と言っても、すでに第1弾で植え付けたズッキーニには、すでにハモグリバエの痕跡が。。見つかってしまったな。。
ちなみにあんどんは、簡単に上げ下げできるので、水やりやメンテナンスがしたい場合は、管理がラクです。特にクリップで留めたりもしてません。支柱がピンと張ってれば飛んでいくようなことはないはずです。
定植後、本支柱をすぐに立てて、根っこを傷めないようにした方が良いようですが、まだ立ててません。イボ支柱にするか、臼井農畜産の女竹にするか、迷っています。100本で送料込み1万円超はするので。。
今後の管理
残りのポット苗定植
サラダ菜を育てている場所が5月いっぱいまで占有している関係で、残りのポット苗1本を植えられないでいます。本葉がちょうど1.5枚程度の成長具合なのに~
サラダ菜の健やかな成長を待つしかありません。
追肥
元肥を入れるのをすっかり忘れていましたが、追肥で対応するしかありません。例えば、支柱を突き刺して、できた穴に、元肥でいれるはずだったものを流し込んでもいいと思います。
元肥はリン酸が少し強めがいい模様。高度化成肥料でめやす35g/㎡程度か。8-8-8ならもう少し量を増やして+溶リンを気持ち追加してもいいかも。
そもそも元土の状態がわからないので、元肥は入れないようにしています。
本支柱
ズッキーニは株が大きくなると、自立できなくなってくるため、太くてしっかりした本支柱が必要です。トキタ的には、定植時に支柱を建てておくことを推奨されています。うちも取り寄せ次第、支柱を立てます。
水やり
今時期の水やりは基本的に必要ないと思っていて、液肥を与えるときしか、水やりしていません(雨の前に、ほんの気持ち濃い目を少量だけ与えれば、省資源省力化できます)。畑の保水力は、想像以上ですし、この4~5月はよく雨が降りますね。これは助かります。水を与えすぎると、野菜がその状況に慣れてしまうので、適度に切って、鍛えてあげた方がいいと思います。水の切り過ぎもいけませんけど。
また、6月ごろに田んぼの水が畑に染みてくると聞いているので、ますます、必要ないかもしれません。逆に過湿の心配はあります。
おまけ
ヨトウムシ※写真あり
ズッキーニ苗の双葉や本葉が食害されていたので、ひそんでいると思いましたが、ポット苗を土中から引き抜いたら、すぐ見つかりました。全長数センチの、ふてぶてしい大物でした。ガの幼虫です。足で踏んでサヨウナラ。
食害されているのに気づいたら、その株元の土を軽く取り除くと、丸まって寝ているので、取り除きましょう。
関連リンク
・トキタ種苗公式サイト 野菜栽培に必要な情報を提供 新しい野菜を育種・開発する種苗メーカー(tokitaseed.co.jp)
「ゼルダ・パワー」はトキタ種苗が作出したズッキーニです。
2023年3月24日たねまき開始した時の記事。その後、どうなったのか一切、公表していませんでした。久々のズッキーニ関連記事。