最終更新日 2023.03.28
自宅のプランターに「シュンギク」と「葉ねぎ」のたねまきをしました。
たね袋とタネの確認
シュンギク
冬のプランターでは、簡単に成長させることができて、刈り取っても、株元からまた脇芽が伸びるため、繰り返し収穫ができる、優秀な野菜でした。どなたにでもおすすめできます。
キク科
まきどき:3月中~10月下
収穫時期:最短60~30日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
ユニークな形をしています。1mm程度の小さな粒です。こういった小さなタネをまく際は、指で複数つまんで、指を少しずつねじっていくと、指のすき間から、案外、1~2粒ずつきれいに落としていくことができます。タネを等間隔できれいにすじまきできますし、タネという資源の節約ができます。
ちなみに、封入されたタネは大量にあります。プランター1鉢や2鉢くらいで消費しきれる量ではありません。
葉ねぎ
収穫に60日もかかるようでは、あまりスピーディーだとは思わないですが、、とにかく、たねをまかないことには始まりません。ねぎ栽培しようとしてから、ほぼ1年経過してしまいました(購入後確認したら、種まき時期が終わっていたもので・・)
ユリ科
まきどき:2月下~4月下(春秋兼用種)=秋蒔きOK
収穫時期:最短60日後
有効期限:2022年
メーカー:アタリヤ(千葉)
アサガオのたねに似たような形で1mm程度のサイズ感。こちらも大量のタネが封入されていました。
土づくり
連作障害チェック
21年は、確かアブラナ科、22年は、カボチャ(ウリ科)を育てていた土です。そこへシュンギク(キク科)とねぎ(ユリ科)を植え付けます。連作障害的には問題なし。たねをまこうと思い立ったら、まず一番はじめに、この辺を考えてみましょう。
土の健康チェック
今回使用する土は、冬の間に、熊手でざっくり耕しておきました。草引きはせず、土中にすきこんであります。雑草も緑肥(栄養分)になるためです。前作かぼちゃの根っこで大きく太い部分は取り除いてあります。逆に、細かい根っこは取り除いていませんが、今回確認したところ、根はすべて分解され、消えてなくなっていました。土中の菌類が活発なんだろうと思います。また、ネキリムシ等の害虫は確認されませんでした。
今回、大型プランター2鉢で育てますが、一方は、雨でよく濡れていました。前年のかぼちゃ植え付け時に少し土壌改良したのと、その後、根をよく張ってくれたおかげもあって、割とふかふかしていました。
もうひと鉢は雨がまったく当たらずカラカラの砂漠状態。土中の菌も死滅したことでしょう。現状、あまりいい土とは言えません。野菜を育てながら、積極的に菌活していきます。
肥料
元肥えは何もいれていません。雑草の緑肥ぐらいです。野菜の様子を見ながら、生育段階にあわせて、または、株の調子が悪そうなときに、追肥していきます。追肥資材は、水やり時に併用で、液肥(ハイポネックス6-10-5)が中心になる予定。
ねぎは、肥料が過剰にならないように注意します。今回は元肥えを入れていないので、スタート時点での心配はありません。液肥を与える際も、他の野菜よりも、濃度を低くした方がいいかもしれません。
たい肥
たい肥は、バークたい肥をスコップで10杯弱投入。1年経てば、土がやせるので、土のかさ増しに寄与するかと思いました。が、大きなプランターなので、気休め程度のボリュームです。
それと腐植酸をひとにぎり10g程度入れました。たい肥を大量投入せずとも、手軽に菌活できる資材で重宝します。たい肥と併用した方が、より効果的と、どこかで聞いたので、それもあってバークたい肥をわずかでも投入しています。
土壌酸度
土壌酸度を測り忘れてましたので、たねまきの後で、測ってみました。雨ざらしの鉢は、pH6.8~6.0。雨の影響を直に受けている土は、数値が酸性寄りでした。ねぎは酸性土壌に弱いらしいですが、6.0ならギリOK。遅ればせながら、たねまき後の土の上から、カキガラ石灰を、6.0付近へ、はらはらと散布。。カキガラは植物やタネにはほとんど影響しないとされているので使い勝手がいいです。ただ、カキガラは天然素材につき、酸度調整の効果が表れるのがゆっくり遅めなことは知っておきましょう。
たねまき作業
シュンギク
プランターに2条のすじまきをおこないます。タネ袋では条間20センチ推奨。
写真をみた限り、若干、下側に寄っているように見えますが、実際にわざと片寄らせています。理由は、写真上側から日光が射すためです。土が少ない分、プランターの側面が、野菜にとって、遮光壁になってしまいます。すると、小さい芽が光を求めて徒長して、節間が間延びします。ひょろひょろの野菜を収穫したくないですよね?
本来なら、できれば、プランター側面についている段差の位置まで、土を入れた方がいいです。わたしは、徒長を回避するため、(土を入れずに)できるだけ日が当たりそうな位置まで、タネまきの位置をずらしました。
それと、シュンギクは、好光性種子だそうです。知らずに、5mmほど覆土してしまいました。極端な話、土は、全くかけない方が99%発芽するそうです。「やさいの時間」で実験されてましたので、今や私はそれを信じています。もし発芽率が悪いなら、まきなおせばOK。
ねぎ
シュンギクの合間を縫うように、2条まき(2列で直線状にたねまき)します。タネ袋によると、条間(列の間隔)は15センチ推奨。
ねぎの辞書に、徒長という文字は無いよね??ということで、ねぎは日当たり無視して、すじまきです。
割と行儀よくたねまきできたと思います。2~5センチ程度の株間になっているはずです。本来は、もっと密にタネを並べて、生育を競わせた方が、結果的に、しっかりした草姿になるかもしれませんが、ただ、細すぎる芽を、永遠と間引く作業が、わたしにはちょっと耐えられなく。。特に、この間引き作業を、畑の真ん中で延々とやるのが一番大変なんです。
覆土と鎮圧
プラスチックの平たいスコップで、この後、全面的に鎮圧をかけました。地表を平らに押し固めるイメージ。土とタネを密着させることと、地面に圧力がかかることで、地下にある水分が押し上げられて、乾燥を防ぐ効果を狙った作業です。
たねをまいたら、土をかぶせるのは、誰でも自然とやってると思います。ここからさらに鎮圧します。写真の左側が鎮圧後のようす。1センチほど地面が下がっていて、土がふわふわの状態ではなく、割とカチカチの状態です。
私も以前は、「植物が育つには、ふわふわの土が好きなはずなのに、タネを鎮圧なんてどうかしている」と思っていました。
こんな細かいタネを鎮圧して、大丈夫なの?と不安になりますが、ほぼほぼ発芽してくれると思います。ただ、5ミリの覆土は、好光性種子には深すぎたかもしれません。
2鉢あるので、もう片方は、まったく覆土せず、タネが地表に露出した状態で、鎮圧をかけました。
5mm覆土して鎮圧したプランター(土中水分量は十分)と、覆土せず鎮圧のみ行ったプランター(土中水分量が不足気味)でしばらく比較観察してみます。
水やり
たねまきが終わってからの水やりについて、雨で十分水分を含んでいたプランターは、水やりをしていません。土が十分水分を含んでいる場合は、鎮圧した時点でタネが土と密着して、水分もじゅわっとタネを覆うので、水やりが必要ありません。
もう一方のプランターには、たねまき後、水やりを行いました。
このまま芽が出るまで基本的に水を与えません。
土の表面が乾いてきた場合は、ふんわりと目の細かいはす口で水を与えるか、霧状のはす口またはきりふきで、しっかりと土に水を含ませます。
発芽するまでは、半日陰か、不織布をかけておいても大丈夫かと思います。厳しい直射日光が土中の水分をすぐに奪って、発芽に失敗してしまうより、全然マシなので。
今後の管理
水やり
4月から5日に1回ペースの水やりに移行する予定です。発芽して間もない間は、根も無く、土量が多いので、乾きが遅いと思われます。その場合は、他の植物と同じように管理せず、水を控えめに与えます。
防虫対策
防虫対策は、発芽前までに、最低1か月間は、ダイソーの防虫ネットをかけるかもしれません。ただ、1セットしかないので、追加購入が必要。。はじめの1か月がしのげれば、植物の樹勢の方が勝ってくるかもしれません。
もし、防虫ネットをかけない(買いそびれた)場合、まずは、シュンギクについて。
間引き菜をいただく予定なので、「モラタメ.net」で取り寄せた粒状薬剤「アースガーデン 土にまくだけ害虫退治オールスター」は使うことはできません。こちら、野菜の生育初期につきやすい害虫を死滅させるための薬剤です。基本的に、幼苗向けであって、生育途中での散布はできない(薬効が及ばない)仕様です。ご注意ください。
アブラムシ(吸汁害虫)がつきそうな予感もしますが、もし飛来しても、新発売になった、天然成分だけで作られている防除剤「ベニカナチュラルスプレー(住友化学園芸)」があるので、初期防除できれば、今のところ不安なし。間引き菜もいただけると思います。
スリップス(吸汁害虫)が来るようなら、ダイコーのニームオイルで防除します。こちら、週1で葉面と直下の土表面を、両方スプレーすれば、心配なし。
シュンギクの葉が大きく展開してきたら、ハモグリバエが入ると思います。葉の面積自体はそんなに広くないんですが、しっかりと被害は出ます。防虫ネット以外では今のところ回避方法なし(「害虫退治オールスター」は適用範囲内)。
ねぎについては、アブラムシが大量に飛来して、株元からまとわりつくと推測しています(にらの幼苗への被害がひどかったので)。こちらもベニカナチュラルスプレーで初期対処して被害拡大を食い止めます。
トウモロコシ苗の植え付け
黒もちトウモロコシ(イネ科)の苗が完成したら、こちらのプランターの左右2か所に植え付けます(計4株)。トウモロコシは、現在、育苗ヒーターで苗を作っているので、数週間内には、植え付けになると思いますが、小さいうちはまだ問題ありません。ある程度、株が大きくなってくると、お互いの根が干渉しはじめます。そのとき、トウモロコシ周辺のシュンギクは、ベビーリーフとして間引きしてしまいます。トウモロコシ優先です。また、邪魔になりそうなねぎは、別鉢か畑に移植します。
関連リンク
今年も家庭園芸の資材が試せるなら、取り寄せてみます。使い切れないぐらいの量が届くので、お友だちなど、どなたかにまたお裾分けします。今のところ除草剤がお試しで出てますが、草は肥料や益虫の宿草になりますし、薬剤を使ってまで枯らす気にはちょっとなれないです。防草シートを使ってみるのはオススメしたいです。