最終更新日 2023.07.13
ポリポットにたねまきをしました。黒豆「黒千石大豆(GFPグリーンフィールドプロジェクト=神奈川県)」、極早生えだまめ「ふさみどり(アタリヤ)」、沖縄ゴーヤ「島心(フタバ種苗=沖縄南城市)」
今がギリギリ夏~秋採り用の野菜の種まき時期です。7月下旬~9月にかけて、冬野菜の準備が始まります。これからもどんどんタネをまいて、大量の野菜を作っていきまーす。ちなみに最近タネの取り寄せで気に入っているのが、楽天市場のIVY(アイビー・長野県飯山市)。いつもありがとう。
今回のたねのご紹介
まず、タネを買う際、タネ袋に書かれた、たねまき適期のカレンダーに間に合うようにたねまきをします。勢いで買う前に、必ずタネ袋をチェックしましょう。
黒豆「黒千石大豆」
黒豆。これは「完熟すれば」黒くなるというもの。若採りすれば、いわゆる枝豆として手軽に食べることもできます。初心者としては枝豆利用が手軽。なお、完熟させるには、通常の大豆より13日以上の日数が必要(高温期換算)。試しに、タネの採集用に一部の株を残しておいて、どれだけ管理が大変なのかを味わってみるのもいいかも。。
栽培の手間から、半世紀前に、一度絶滅しかけた品種だそうです。
今回使用した黒豆のタネは、「有機種子からの有機栽培」にこだわった種苗会社GFP(神奈川県)の商品のひとつ。オーガニック栽培のハードルがあまりにも高すぎるため、素人には難しいですが、気持ちだけでも応援したい会社です。
極早生えだまめ「ふさみどり」
こちらは「えだまめ」ということで、若採りに特化した大豆です。完熟させない限り、黒豆と管理方法は同じです。詳しくはのちほど。
「さやつきがよく、育てやすくて食味良好」いいことしか書いてないなw 放っておいてもさやつきがいいのであれば、テクニックを駆使しなくていいので助かりますね。多収にするには、枝数を増やせばいいのは野菜共通です。どこかの段階で摘心すればいいわけですが、こちらは元々枝数が多く出やすいのかも。
種苗会社はアタリヤ。サカタでも同品種を取り扱っているようですが、そちらにはPVP指定がありました。海外持ち出し禁止。豆は結構PVP指定が少なくないようですが、会社が違うと表示の有無が異なるのは、困ったものですね。
今期2回目のたねまきです。ラッカセイとともに、畑でポット管理しようとして、1つも発芽せずに撃沈でした。気温が高すぎると、適切に土の水分を保つことは相当に難しくなります。ましてや、畑で放置など、もってのほかですね。昔はこれでも発芽したのは偶然が重なったのかも。気候はもっと穏やかだったのは確かにあるかも。
沖縄ゴーヤー「島心」
ウリ科。沖縄の南城市の小さな種苗店による商品。わたしたちがイメージするような緑が濃くて、トゲトゲした感じではなく、色浅で丸っこい感じの形状。
あまりにも文字が小さすぎるので特徴の要約を再掲させていただきます。
果長30センチ前後。重さ400g程度かそれ以上。胴回りは10センチ程度。緑色の果実。肉厚でほどよい苦みがあり、薄くスライスして、サラダ、厚切りにしてスープの具、炒め物に。苦さとみずみずしさのバランスよい。ビタミンC豊富で、熱を加えても壊れにくく、夏バテ防止に最適。
はい、すぐ食べたいさーw
緑のカーテンのイメージが強いゴーヤー。昔、高層のベランダで日除けに育ててみましたが、肥料や水をしっかり与えるという概念が全くなかったころなので、、株はヒョロヒョロで収穫もゼロだったような。。当然日除け効果なし。
ウリ科ということで、管理がラクではないと思いますが、当時より少しはリベンジできるでしょうか。今回は、第1畑でカーテン仕立ての他、第2畑で地這え栽培も挑戦する予定です。
実際にまいてみよう
とにかく暑すぎるので、畑に直まきはしません。ポットまきでのスタート。軒先管理で地温抑制、水管理もラクにします。
黒豆「黒千石大豆」
たねは3粒まきとしました。このまま栽培してもいいような気もしますが、1ポット2株に間引いた方がいいらしいので、比較してみますか。
植穴深さは2センチ。竹箸に2センチの目印をつけて、深さをできるだけ統一。たねまき培養土を使用。
たねは7/10の夕方にまいたものの、訳あって、水やり自体は翌朝に持ち越し。せっかくたねを冷蔵庫で保管しておいたのに、一晩常温では何の意味もない。。
豆はひと袋に大量に入っていることが多いので、とても使い切らないですね。冷蔵庫でひと冬ぐらい持ち越してもいいかもしれない。
枝豆「さやみどり」
黒豆同様、3粒まき。
植穴の深さ2センチ。
間引きはせず、1ポット3株と、1ポット2株の、2通りで栽培してみます。
こちらも水やりは翌朝にしたので、冷蔵庫保管の意味はあったのか。。
ゴーヤー「島心」
ゴーヤのタネは、硬い殻が覆っています。わたしには亀のように見えます。この殻をはさみで傷をつけるのがいいとのことで、凸部分に切り込みをいれました。さらに、一晩水につけることに。大豆の水やりが遅れた理由はこれ。。同時に水やりする必要なんてなかったのに。
そしてまたまた困ったのがたねまきの際の、タネの向き。
切り込みを入れた部分から根と双葉が出るのだから、やはり、切り込みが上なのでは?ということで、切り口を上にして、タテ挿し、としました。10粒中、10粒とも。ただし、切り込みを両方に入れてしまったので、凸の向きが分からない!(´;ω;`)
ま、発芽率は50%ということで。。
写真は地面に突き立てたような状態で撮影してますが、実際は植穴の深さ2センチほどに埋めています。
今後の管理
基本的に野菜は本葉3~4枚ぐらいで畑に植え付ければいいかなと思います。
黒豆
豆の栽培と言えば、「やさいの時間」で、貴町先生が、豆の初生葉(しょせいよう)と根っこまでをも切り落とすのを、毎年思い出すのですが、これも検証してみたいところです。畑の場合は根っこはそのままにというあいまいな記憶も残っています。畑は過酷な環境なのでさすがに根まで切り落とすと乾燥して枯れてしまうと予想できます。
初生葉を切るのは、摘心で枝数を増やすテクニックのひとつと思われます。本葉5枚目あたりで摘心するという無難なテクニックはよく見かけます。
ちなみに豆類の葉の種類としては、子葉(ふたば)、初生葉(その次に出てくる大きめの双葉)、本葉(分枝に3枚葉がついている)の順に葉っぱが展開していくはず。ソラマメなど、一部、その違いがわかりにくいものもあります。
さて、豆の害虫と言えば、カメムシ。畑利用者から、カメムシ対策を相談されたことがあったのですが、家庭菜園で株数が少ないなら、防虫ネットが一番最適だと思います。私からも、畑で先生と呼ばれている方に同じ質問をたずねてみたところ、農薬「ダントツ」が効くと聞いたことあり。主成分はクロチアニジンですね。個人的にはバラにしか使ってない薬なので、畑で使うには少し抵抗があります。枝豆の周りに、何かトラッププランツを植えて、目隠しできるといいのですが。
もうすっかり暑いので、毎日水やりは欠かせないですが、特に花実がなるころに、果菜類は水切れしないことが大事です。第2畑の地主は、「お堀栽培(うね間に水を貯める方法)」で黒豆を管理中。逆に過湿にならないのかなとも思いますが、みんなそれぞれ技を駆使して栽培してます。
豆ですので、基本的に、肥料の入れすぎは注意。元肥なしでスタートしてもいいぐらいですね。
えだまめ
黒豆に同じ。
ゴーヤ
偶然ですが、今回は、浅根の野菜ばかりでした。畑ならそんなに深く耕さなくていいのは、この時期としては結構嬉しいかもしれない。ただ、浅い分、自分で水を取りに行ってくれないので、こちらが水分をしっかり与えてあげないと、すぐに水切れ症状が出てしまいます。枯れ、実付き花つきに影響あり。毎日のかん水をしっかりと。株元を乾燥させないような工夫も必要です。
つるちゃんによると、カリが窒素の倍必要な、珍しい植物ということです。わたしのよく使う塩化カリがここで活躍しそうな予感。草木灰でも代用できます。
関連リンク
・gardeners’ shop Ivy アイビー楽天市場店
草花の種子ほか、農業用具も一部取扱いあり。対応が柔軟で好印象(だからって、わがままな要求はしないでね)。店独自の栽培シートもあれば一緒に送ってくれます。